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閑話 第7王女 シャノン 前編

 

 私はシャノン・レオナルド。

 王国の第7王女です。


 先日、オルティス・ペンドラゴン様と婚約いたしました。

 残念ながらオルティス様は覚えていらっしゃらなかったようですが、実は私たちは以前に一度お会いしたことがあります。


 あの日のことは今でも鮮明に覚えていますわ。




 私はよくお忍びで王宮を抜け出しては王都を散策しておりました。

 他の王子や王女も時折やっていることなので問題はありません。


 その日もいつものように街へと出かけました。

 傍にはお目付け役のお供が1人だけ。


 街の活気づいた様子を眺めるのはとても楽しいですが、いつも同じ場所では面白くないと思い、その日は門の外に出かけようと考えました。

 しかしお供がそれを許してくれません。


 どうしても外を見たかった私は隙を見て逃げ出し、1人で門の外に出ました。


 特に目的地はなかったので、冒険者や商人が歩いている道を私も歩いていました。

 すると近くにいた女性から話しかけられました。


「やあ、あんた1人かい?」


「ええ」


「こんなところを1人でか。どこにいくんだい?」


「特に目的地はありません。私はただ、なにか面白いものがないかとお散歩していただけですので」


「そうかい、だったらちょうどいいや、今から面白い所に行くんだけど、アタイたちと一緒にこないかい?」


「おもしろいことですか? どんなところですか?」


「それは見てからのお楽しみさ。どうだい?」


「よろしいんですか? お邪魔になりません?」


「もちろんいいさ。ほら、周りの男どもを見てみな? 君みたいな可愛いお嬢さんがこの辺を1人で歩くなんて危険すぎる。男はみんなオオカミさ。覚えときな」


 女性に肩を組まれ、小声で指示されるがままに周りを見渡すと、確かに周りの殿方たちの視線がたくさんこちらに向けられていました。


「な? だから優しいお姉さんが心配して声をかけてあげたのさ。アタイたちは自警団なんだ。街の悪事は見逃せないからね」


「あ、ありがとうございます! そんなに危ない場所だったとは。。あなたのような心優しい方に出会えてよかったですわ」


「なに、お礼はいらないよ。アタイたちの隠れ家があっちの森の中にあるんだ。お茶でもしながらゆっくり話そうじゃないか。ついておいで」


「はい。お名前をお聞きしても?」


「アタイはバーバラ」


「よろしくお願いしますバーバラさん。私はシャ・・シャーノと申します」


「よろしくな。あとこいつらはアタイの部下さ。見た目はあれだが怖がらないでやってくれ」


「はい、皆さんもよろしくお願いします」


 自己紹介もして楽しくお話ししながらバーバラさんたちについていきました。


「ハア。ハア。隠れ家は結構遠いのですね。そろそろ…キャッ!」


「ん? どうした? ああ、捻挫してるね」


「申し訳ありません」


「いいよいいよ、ちょうどよかった。あんたが意外と体力あるから予定よりかかっちまったけど、これで実行に移せるよ」


「え?」


「あんたたち、やっちまいな」


「「「へい!」」」


「え? キャー! やめてください!」


 私は抵抗むなしく男たちに捕まり、手足を縛られてしまいました


「傷はつけるんじゃないよ」


「バーバラさん? これはいったいどういうことですか?」


「ハンッ、まだわからないのかい? あんたもバカだねー。こんなにあっさりついてきちまうとは。あんたはこれから奴隷になって変態貴族に飼われるのさ。可愛そうに。アハハハ!」


「え・・? 奴隷?」


 この国では奴隷制度は禁止のはずです。


「そうさ、アタイたちは盗賊さ。この国にもアタイたちと懇意にしてくれるお貴族様がいてねー。よくこうして1人で出歩く女を攫って売ってるのさ。あんた顔はいいから高く買ってくれるだろうな。クックック」


 そんな。。


 私の身にこれから起こることを考えると涙が溢れだしました。




シャノン王女ピーンチ!

どうなってしまうのでしょうか。


次話もお楽しみに!

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