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75 団員増加


 

 初戦で大敗、皇帝が捕虜となったことで、帝国軍は負けを認め、すぐに戦争は終結した。


 陛下たち王国の上層部は毎日忙しそう。

 本当は騎士団も仕事があるんだけど、僕は嫌な仕事はしない。

 事務作業なんてごめんだ。僕は力仕事担当である。


 それでも少しだけ任された騎士団の仕事はレンに任せ、僕は七剣の指導をしていた。


「次、君やってみて」


「はい。・・七剣流奥義。龍殺剣!」


「声が小さい! もっと腹から声を出してー!」


「はい! 七剣流奥義! 龍殺剣!!」 


「もっとー!」


「ううぉー!! 龍殺剣!!!!」


「お、今のいいよ! やればできるじゃん! その調子で頑張れ!」


「はい! ありがとうございます!」


 ククク。いい感じに仕上がってきた。

 将来が楽しみだ。



 気絶していた七剣を起こすと、状況がわからず困惑していたので、とりあえずお茶を出してゆっくり説明してやることにした。


 で、彼らと話をしたところ、やはり大金で雇われていただけの、ただの元傭兵だった。

 帝国が敗れて雇い主がいなくなったなら争う理由はないとして大人しくなった。


 そこで彼らを誘ってみた。


 僕の下で働かないか? と。


 返事は意外なことにあっさりOKだった。

 どうも彼らは実力主義らしく、全員でかかっても倒せなかった僕の下でなら是非とのことだった。

 話が簡単でやりやすいや。


 しばらくはここに住まわせ鍛えてやり、使えるようになれば騎士団に迎えようと思う。

 ダメなら他にも使い道はあるだろう。たぶん。。


 レンに比べると見劣りするが、彼らの実力はまあまあだった。


 いや、最近気付いたけどレンが強くなりすぎたのかもしれない。

 今なら冒険者Sランク試験も余裕だろう。


 ある程度指導してから、彼らには必殺技をつくってやった。

 これからも七剣と名乗らせるつもりだから、テキトーに思いついた必殺技名を教えた。


 七剣流奥義 龍殺剣 


 である。

 我ながらネーミングセンスの欠片も感じられない。

 でも本人たちはノリノリだから良しとする。


 どんな技か気になるでしょ?

 教えてあげよう。


 脱力した姿勢からそれぞれが得意な振り方をし、ヒットする一瞬だけ、これでもかというほど全力で力を入れる。それと同時に技名を叫ぶ。


 ただそれだけ。


 彼らは常に力みすぎていたから勿体ないなーと思って試しにこれを教えてみたんだ。

 そしたらなんか、一振りがめっちゃ鋭くなった。


 これは【鬼教官】極 の効果なんだろうか?


 俺たち強くなったんじゃないか?

 とか調子に乗ってたからその天狗の鼻を一度へし折ってあげた。


 お手本として、剣を振りつつこっそり風魔法を発動し、あたかも斬撃が飛んだかのように見せかけたのだ。


 これが完成形だから精進しろよ。

 ということだ。


 それ以来彼らは調子に乗ることをやめ、一生懸命練習している。

 ちょっと罪悪感があるけど、徐々に力の使い方がうまくなっているから黙っておく。

 がんばれ。


 戦後処理が終わったらすぐにジャポネに出発する予定だ。


 まだかなー? 暇だなー。

 あ! そうだ! 七剣を騎士団に迎える前に誘ってやりたい奴らがいたな!

 いってみよう!


「ちょっと出かけてくるから、みんな頑張ってね!」


「「「「「「「はい! 師匠!」」」」」」」


 いい返事だ。

 みんな僕のことを師匠として崇めてくれている。


 僕なんてまだ彼らの名前も覚えていないのに。

 すまない。頑張って覚えるよ。。


 僕はペンドラゴン領に転移した。


「おーい! ドMゾンビー!」


「「「「ヘイ兄貴!」」」」


 速い。前よりスピードが上がっている気がする。


「久しぶり! 調子はどう?」


「はい、俺たちもついにAランクになりやした!」


「おお! やるな! まだあと一週間はかかるかと思ってたよ」


「いえ、これも全て兄貴のおかげっす!」


 疲れ知らずのゾンビだからな。

 たぶん休まずにクエストしまくったんだろうね。

 ドMってすごい。


「ちょっと今日は大事な話があってね。ここじゃなんだから中で話そうか」


「「「「へい!」」」」


 4人を引き連れ’飴ちゃんハウス’に入る。


「やっぱすごいっすね」


「’ドMハウス’もすげえが、ここは格が違うっすね」


「いつ見てもすごいっす」


「王族よりすごいんじゃないっすか?」


 上からマーカス、ミシェル、ムラート、メルーガだ。


「ま、僕が作ったから当然さ!」


「「「「さすが兄貴!」」」」


 気持ちいい。

 彼らはこうして僕のことを常に立ててくれる。

 ヨイショし続けてくれるのだ。

 彼らと過ごすたびに悦に浸っている。


「よし、じゃあ本題に入ろうか。実は君たちを滅龍騎士団に誘いに来た」


「え?」


「はい?」


「なんですと?」


「じょ、冗談ですかい?」


「いや、本気。滅龍騎士団に入らないかい?」


「「「「えーーー!?!?」」」」


「嫌ならいいんだけ…」


「「「「お願いしやす!!!」」」」


「よかった。じゃ、滅龍騎士団のドMゾンビ部隊ってことでよろしく!」


「「「「はい! ありがとうございやす!!」」」」


 こうして新しい団員が増えたのだった。


 後に陛下に挨拶に行ったけど緊張した様子はなくいつも通りだった。

 やっぱりドMはメンタルも強いのか。

 ドMは最強だな。



読んでいただきありがとうございます。


ドM最強説。


次話もお楽しみに!

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