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72 決意

 


 僕のハーレムが決まった後しばらくは忙しかった。


 まずは正妻であるシャノン王女の家族と顔合わせの食事会が行われた。

 我が家は僕と僕の両親。

 相手方はシャノン王女と陛下、シャノン王女のお母さまのエリーゼ様だ。


 食事会の後’飴ちゃんハウス’で一泊してもらうと、なかなか気に入ってもらえた。

 特に大浴場と露天風呂は王宮よりも素晴らしいと絶賛してくれた。

 自分の作品をほめられると嬉しいね。


 しかしそこで僕が作ったんだと口を滑らせてしまい大騒ぎ。

 問い詰められ、魔道具も建物も全て僕の作品だと暴露。


 王宮にも作ってくれと頼まれたもんだから仕方なく王族専用の大浴場を作ったよ。

 お義父さんになるからこれくらいはね。。


 他にも魔道具をつくってほしいと言われたけど、次からはお金をとるし僕が作ってやってもいいと思う物しか作らないという事で納得してもらった。


 一生魔道具職人なんてつまんなそうだもんね。

 小遣い稼ぎにときどき作る程度でいいよね。


 その後はアリサ、エリナの御家族に、リーシャの親しい人々に挨拶してまわる忙しい日々が続いた。


 そして一番面倒だったのは王族たちへの挨拶だ。


 いったい何人いるんだ。。

 多すぎてもう途中から覚えてないよ。


 けど重要そうな次期国王候補の第一王子だけはしっかり挨拶しておいた。


 偉い人には媚を売っておかなくちゃね。

 ムカつくやつだったらそんなことはしないけど、王子はめっちゃいい人そうだった。


 これなら、王国に安心して住み続けられそうだ。


 そんなこんなで忙しい日々を過ごしてようやく暇な時間ができたある日。

 僕とレンは’滅龍の家’でのんびりしていた。


「ねえ、レン」


「どうした?」


「そろそろ戦争なんだよね?」


「ああ、けっきょく戦争仕掛けてくるらしいな」


「式典であれだけ見せつけてやったのに効果なかったのかな?」


「いや、あの時来てた使節団が皇帝に進言したけど処刑されたって聞いたぜ」


「そう言えばそんな話だったね。実は陛下から参加してくれって頼まれてるんだ」


「ああ、聞いてるぜ。返事まだなんだろ? どうすんだ?」


「なんだ、知ってたの? まだ考え中なんだよねー」


「そうか、でもそろそろ決めねぇと陛下が待ってんだろ?」


「そうだよねー。うーん」


 悩むなぁ。

 いや、本当はもう答えは出てるんだ。

 ただ決心がつかなかっただけで。


 けどもう悩んでいる場合じゃないね。


「・・・・よし! 決めた! やっぱり参戦しようかな!」


「え、いくのか? あの面倒くさがりなオルトが?」


「うん。だって、僕はこの国が好きだし、将来お義父さんになる陛下の力にもなってあげたいじゃん?」


「・・本音は?」


「僕のジャポネ行きを邪魔する者に制裁を」


「ハハハ! そんなことだろうと思ったぜ! けどよー、本当に戦争参加して大丈夫なのか? お前、人殺しだけは頑なに避けてたろ?」


 ああ、さすがレン。よく見てるね。


 確かに僕は前世の倫理観が残ってるからどうしても人を殺してしまうことに抵抗があるんだよね。

 だから軽く痛めつけることはあっても殺したことはなかった。


「やっぱバレてた? そうなんだけど、僕が何もしないことで、結果的に僕の大事な人たちの命が奪われる未来が訪れる危険性もあるんじゃないかって考えたんだ。そんな未来をなくす為なら、僕がこの手を汚すことくらいなんてことないんじゃないかって思えてね・・」


 柄にもなく真面目に答えてしまった。

 ちょっと恥ずかしい。。


「・・なるほどなー。ま、オルトがどんな風に決めようと、俺はそれに付いていくぜ」


 茶化されるかと思ったけど、レンも真剣に聞いてくれたようだ。


「ありがとう。やっぱレンはいいやつだよね。目つき悪いのに」


「おい、それは言うな」


「ハハハハハ」


 レンのおかげで決心できた。

 僕は今度の戦争で人を殺めることも厭わない。


 この世界では戦争で殺しあう事は普通なのだ。

 戦争がなかった日本とは違うのだ。


 僕には守りたい人たちがいる。

 戦う理由はこれで十分だろう。


 そうと決めたら準備しようかな。


 まず正直に言うと僕一人で帝国軍を殲滅することは余裕だと思う。

 だけど僕は皆殺しにしたいわけじゃない。

 戦争が早く終わってほしいだけだ。


 ならばどうするか。

 圧倒的戦力差を見せつけたらいいのだ。


 そのために脅しの道具が必要だね。

 それも大量に。


 よし、気合入れて作りますかー!




 僕は1週間黙々と秘密兵器を作り続けた。


「よっし、できたー!!」


「お、できたのか? で、結局なにをつくってたんだ?」


「気になる?」


「ああ、そろそろ教えてくれてもいいだろ?」


「フフフ。しかたないなー」


 そう言って僕は目の前に一体のゴーレムを【アイテムボックス】から取り出す。

 ゴーレムは生物じゃないから【アイテムボックス】に入れられて便利なんだ。


「な! ドラゴン!?」


「ゴーレムだけどねー」


 そう、これはブラックドラゴンを模して作り上げたゴーレムだ。


 見た目はほぼ完璧に再現できたと思う。羽には飛行魔法を付与しているため空を飛ぶこともできる。

 だがこのままでは走ったり飛び回ったりして体当たりくらいしかできない。


 それでもこのとんでもない質量でぶつかるわけだから脅威ではあるが、本物のドラゴンには及ばない。


 そこで出てくるのがこの魔道具。


 この魔道具をドラゴンゴーレムの口にはめ込むと、あら不思議。あっという間にドラゴンブレスまではけるようになりました。


「・・・ブレス!?」


 まあ、本当は光魔法と火魔法のブレンドでブレスっぽく作っただけなんだけどね。


「これと同じものを1万体ほど用意したよ」


「は? なんて?」


「これと同じものが1万体。足りないかな?」


「いやいや、作りすぎだ!! 1体だけでも十分だろ!!」


「そうかなー? 脅しにはこれくらい必要じゃない?」


「ときどき本当に同じ人間なのか疑うよ。。」


 さすがレン、勘がいいね。


 今の僕のステータスは

 種族:超越者 ってなってるよ。


 絶対教えないけど。


 ま、これで準備は整った。


 さっそく陛下にあれをお願いしに行こう!


 僕は転移魔法で王宮に転移した。





読んでいただきありがとうございます。


次話もお楽しみに!

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