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68 婚約

 


「で、これはどういうことでしょうか。。」


「なに、お主好みの女子を紹介しただけのこと。気に入らんかったか? この子は器量がよくて人気もあるし、何よりお主を気に入っておるのだが」


 ここはしっかりと断らねば。


「いや、お気持ちは嬉しいんですが…」


 第7王女であるシャノン王女が目をウルウルさせている。

 まるで捨てられそうな子犬の目だ


 クッ。その目はずるいよ。。


「お、王女という御立場の方はちょっと…」


 シャノン王女が今にも泣きそうな顔をしている。


「え、えっと、もちろんとてもお綺麗で素敵な方ですし、僕もこんな女性と結婚出来たら幸せだとは思いますよ?」


 王女の顔が少し赤くなって照れている。


 可愛すぎだろ!


 これじゃ断りづらい。

 陛下もこうなることがわかっててこの子を連れてきたのか?


「そうかそうか、ならば問題あるまい。ワシもお主にならシャノンを安心して任せられるし、この子の母親も是非にと言っておる」


 両親公認とか逃げ道がない。。


「いやー、でも僕なんかが王家とご縁を持ってしまうと世継ぎ争いの邪魔になって殺されるかもしれませんし」


「なに、心配はいらん。お主なら継承権第1位も狙えるだろう」


 いや、そんな心配してないよ! 国王なんて絶対なりたくないから!!


 こうなったら本音で話してわかってもらうしかないね。


「正直に申し上げます。シャノン様との婚約は願ってもない幸福ですが、僕は国王にはなりたくありません。できるだけ自由に暮らしたいのです。王位継承権争いなんかも関わりたくないのです。ですから…」


「ならば問題あるまい。ワシがお主とシャノンとの婚約を認めよう」


「やりましたわ父上!」


 え? は?

 どいうこと?


 今断る流れだったよね?


「え? ですから、僕は王位継承権争いに参加したくないんですよ?」


「参加せんでもよいぞ? 次期国王は第1王子で決まっておる。」


「は・・? でも継承権第1位も狙えるって話は・・?」


「狙えると言っただけで無理に参加する必要はないぞ? 現に第1王子以外は継承権を放棄しておる」ニヤ


 騙されたー! 

 またしても陛下にしてやられた!


「これにて婚約成立だな」


「よろしくお願いしますね、オルティス様」


「いやいやいや、シャノン様? 本当にいいんですか? もう一度ゆっくりと考え直した方が…」


「ああ、やはり私なんかではオルティス様にふさわしくないでしょうか。。」


「いや、そうじゃなくてですね? シャノン様ほどの方でしたら他にもっとふさわしい方がいるでしょ?」


「いいえ! オルティス様以外いませんわ!」


「いや、そんなこと…」


「やはり何の魅力もない私なんかではダメでしょうか。。」


 またしても捨てられそうな子犬のようにウルウルした目をしてこっちを上目遣いに見てくる。

 やめてくれ、僕がいじめてるみたいじゃないか。。


 というかその魅力の塊みたいな容姿で何言ってるのこの子?


「いや、シャノン様はとっても魅力的な女性でございます。これほどの美貌をお持ちなら世の中の男性陣が放っておかないでしょう」


「本当ですか? オルティス様もそうお思いですか?」


「もちろんでございます。しか…」


「キャー! ありがとうございます! 私今が人生で一番幸せかもしれません! 父上! 機会を設けていただきありがとうございます!」


「オルティスよ、ここまで娘を誑かしておいて、まさか婚約しないなんてことはないよな?」


 陛下から恐ろしい圧を感じる。

 これが父親の圧か。。


「あはは、そんなまさかー、あははー」


 僕はもう冷や汗ダラダラ。


「そうだろうそうだろう。ではこれからよろしく頼むぞ? 息子よ」ニヤ


「よろしくお願いしますね、オルティス様」ニコニコ


 なにこの子。純粋なだけか策士なのか・・。

 ク、前世の女経験のなさがここで露見してしまった。。


「はい、よろしくお願いします。。」


 こうして僕と第7王女との婚約が決まった。



 確かにシャノン王女は超ドストライクな見た目だけど・・・。


 陛下にしてやられた感が半端じゃない。


 こんなに可愛い子と婚約ってのは嬉しいけど、罠に嵌められたようで悔しくもある。。


 というか、シャノン王女はなんで僕のことを?

 面識はなかったと思うし、僕これまで世の女性方からは全然モテなかったのに。。

 急に王女からモテるとは・・。


 世の中不思議なこともあるもんだ。






とある騎士A「おたくの団長って意外とモテないんだな? あれだけの強さと容姿があれば、もっと女子が近寄ってきてもいいと思うんだが」


とある騎士B「ああ、あいつですか? あれはモテないんじゃないっすよ。 近寄りたくても近寄れないんですよ。優秀な番犬たちがいるから」


とある騎士A「ああ、なるほど。確かにあれじゃ近寄れないな。それで目つき悪いのにお前の方がモテてるように見えるのか」


とある騎士B「ほう? 新米騎士の俺に訓練をつけてくださるんですか? ありがとうございます。ではさっそく」


とある騎士A「ちょ! 冗談だって! お前の大剣なんて受け止めれねえよ! ちょまっ! やめろ! うわー!!!」



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