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65 お披露目 中編

 


「皆様、本日はお忙しい中ご足労いただき誠にありが…」


 司会の人が挨拶を始めた。

 たしかあの人は陛下の側近のシリウスさんだ。

 近隣国のお偉いさん方を招いているから司会にも相応の身分が必要なのかな?


 このあと国王陛下が挨拶をして、最後に僕たち滅龍騎士団が登場して挨拶するという流れだ。


 ちなみに今僕たちがどこにいるかというと、王宮の頂上である。


「な、なあオルト。ほんとに大丈夫なんだよな?」


「何が?」


「何がってあんたねえ。ここから飛び降りることに決まってるでしょ!!」


「ああ、大丈夫だって! 僕の魔法でうまく着地させるから!」


「わかっていても勇気がいるよね。。」


「終わったらアイス。終わったらアイス。終わったら…」


 みんな心配性だなー。


 結局誰からもアイディアが出なかったため、余興は僕に任せてもらうことになった。


 まずは来賓を驚かせるために王宮から飛び降りて登場することにした。

 こういうのは第一印象が大事だって言うもんね!


「仕方ないなー。みんなの防具に飛行魔法を付与してあげるよ!」


 最初はマントに付与しようかと思ったけど、普通に考えてマントだけが浮いたら首が閉まっちゃうよね。


「な、そんなこともできるのか!?」


「相変わらず規格外ねあんたは。。」


「飛行魔法なんて伝説上の魔法なのに。。」


「アイスのために頑張る。アイスのために…」


「でもまだ高い所は飛べないんだけどねー」


 もう少しで高さも自在に操れそうなんだけど、なかなかうまくいかない。

 【全魔法】はイメージ力が大事なんだけど、イメージするのって意外と難しいんだよね。


 僕はみんなの防具に飛行魔法を付与していく。

 これで自由に飛べるはずだけど、最初は少し練習が必要だろうね。


「まだ少し時間があるし、ちょっとだけ練習してみようか。僕の真似して浮いてみて」


「浮いてみてって言われても、どうしたらいいんだ?」


 うーん、イメージ力が大切だから難しいよねー。


「じゃあ今から少しだけみんなを飛ばしてみせるから、この感覚を覚えてね」


「飛ばすって、うわ、お、うぉおお」


「ヒッ!」


「キャッ!」


「アイス―!」


 皆を宙に浮かべ、くるくると飛ばせて元の位置に降ろした。


「感覚はつかんだかな? 今度は自分でやってみて」


「う、うわあ」


「う、浮けたわ!」


「すごい!」


「アイス!!」



 女の子たちはみんなすぐに感覚をつかみ、うまく飛び始めた。


 しかしレンだけは浮いた直後にひっくり返り上下逆さま。そのまま飛んでいる。

 逆に器用だ。


 あとエリナ。

 アイスのこと考えすぎてさっきから口にする言葉全てアイスになってるよ。。


「よし、まあ何とかみんな飛べるようになったね! そろそろ時間だから準備して!」


「ちょ! 俺は!? 降ろしてくれよ!」


 レンはうまく着地出来ないみたいだからそのまま待機してもらおう。


 下を覗くと国王陛下の挨拶が終わりそうだった。


「ではそろそろ登場してもらうとしよう。来なさい、滅龍騎士団よ」


「「「「「はい!」」」」」


モブ夫「ん? なんだか遠くから声が聞こえなかったか?」


モブ嫁「そうね、なんだか上から聞こえた気がする…って、あなた見て! 上よ!」


モブ夫「上がどうした…ってええー!?」


 王宮前の広場は騒然としている。

 みんなが空を見上げて目を丸くしている。


 それもそのはず。

 陛下に呼ばれた騎士団が空から降りてきているのだから。


「なんとか飛べてるわね」


「うん、なんとかなったね」


「アイス」


「おい、俺はこのままか!?」


「まあまあ、着地は手伝ってあげるから」


 レンだけは逆さまだけど皆なんとか飛行できている。


 陛下にも秘密にしてたから陛下も驚いているようだ


 あはは。みんな変な顔。

 あ、父さんたちだ。

 おーい。


 僕が手を振ると父さんが頭を抱え込んでしまった。

 姉さんと母さんも恥ずかしそうだ。

 兄さんだけは手を振り返してくれる。

 やっぱりイケメン。惚れそう。


 特設ステージが近づいてきたからみんなの着地を手伝ってあげた。


 ふわっ。


 騎士団は音もなくステージ上に降り立った。


 シーン。


「ご紹介にあずかりました、滅龍騎士団です。そして私が団長、龍殺しのオルティス・ペンドラゴンです。以後お見知りおきを」


「「ウウォー!!!!!」」


 会場が盛り上がる。


 クッ。自分でこの二つ名を名乗るのは恥ずかしすぎる。。


 名乗り方だけは陛下に命令されてしまったのだ。


「副団長のレンフォードです!」


「お、さっき逆さまに落ちてきてたやつじゃねえか! 盗賊みたいな目つきしてやがるぜ、おっかねえな」


 どこかのモブがボソボソ言ったつもりだろうがステージの近くだから聞こえている。


「目つきは生まれつきだ。。」ボソッ


「団員のアリサです」


「同じく、リーシャです」


「アイス」


 ・・・・・・。


「エリナ! しっかりして!」ボソッ


「あ、エリナです! よろしくお願いします!」


 1人づつ自己紹介をして騎士式の礼をした。


 会場は大盛り上がり。

 掴みは成功したみたいだね。でもまだまだ気は抜けない。

 よーし、もう一息、頑張ろう!




読んでいただきありがとうございます。


高い所から飛び降りるのって勇気いりますよね。

でも人生で一度はスカイダイビングやってみたいです。


次話もお楽しみにー!

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