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62 滅龍騎士団

 


 僕は陛下との謁見の次の日、『飴ちゃん』のメンバーを招集して緊急会議を開いた。

 場所はドニーさんの屋敷だ。


「えー、今回みんなに集まってもらったのは、僕の騎士団長就任の件についてだ」


「やっぱりそれか。最初きいた時はビビったぜ。国王様直属の騎士団長だろ? 普通なら大出世だが、まさかオルトが大人しく受け入れるとはなー。なにがあったんだ?」


「私もおかしいと思ってたわ。何か裏があるはずよ」


「どんな取引をしてきたんだい?」


「おいしい甘味をいっぱいもらえるとか!? ずるい!」


 みんなひどいなー。何かあったと決めつけちゃって。。

 僕のことをなんだと思ってるんだ?


 まあ、みんなの予想通りなんだけどね。


「そりゃあ、待遇が良かったからね。たまに働くだけであとは好きにしていいみたいだし、給料もしっかりもらえる。あと僕が出した条件も呑んでくれたしねー」


「「「「条件?」」」」


「うん。一つ、騎士団の団員は僕の独断で決める事。二つ、王都に騎士団用の土地を用意すること。三つ、僕が納得いかない仕事は拒否できるようにすること。」


「「「「はあ??」」」」


「そんな条件よく飲んでもらえたな」


「それだけオルトのこと気に入ったとか?」


「たぶん、他国に取られることを懸念したんだろうね」


「甘味じゃなかったのかぁ。。」


 そうだよね。僕もまさかこんなふざけた条件を受け入れてもらえるとは思ってなかったよ。


「まあ、その話は別にいいんだよ。大事なのはここからなんだけど、君たち、うちの騎士団に来ないかい?」


「「「「え?」」」」


「いやー、団員は僕が好きに決めれるからね。よかったらどう? 入らない?」


「「「「えー!?」」」」


 これは何に驚いてるのかな? 


「だめかな? 無理にとは言わないけど…」


 できればみんな入ってほしいなー。


「「「「入ります!!」」」」


「いいの? レンは僕の父さんみたいに冒険者で活躍したかったんでしょ?」


「そりゃあ、平民が有名になるには冒険者の道しかなかったからな。だが騎士団に入れるって言うなら話が変わってくるぜ。それに冒険者としては十分活躍したと思うぜ。なんてったって史上最速のAランクだからな」


 実は『飴ちゃん』は冒険者登録からAランク昇格までの早さが史上最速だったのだ。

 それでペンドラゴンの領地以外でもけっこう有名になっていたらしい。


「よかった! みんなが来てくれなかったら団長しかいない騎士団になるところだったよ」


「他に候補はいなかったのか?」


「うん、『ドMゾンビ』も考えたけど、誘うなら彼らがAランクに上がれた後だね。だから今のところ他には考えてないよー」


「まじか、メンバー変わんねえなら、やることは今とほとんど変わらないな」


「そうだね。でも陛下と直接話することは増えるよ」


「「「「緊張する。。」」」」


「まあ、気さくな人だし、緊張しなくていいよ。じゃあ、騎士団メンバーが決まったことだし、さっそく報告してくるよ。ちょっとここで待っててね」


 シュンッ!


「「「「消えた!?」」」」


 僕は女神ローズにコツを教えてもらって使えるようになった転移魔法を使った。




 僕が降り立った地は王宮のとある一室である。陛下には転移魔法のことを教えて、特別に僕だけの転移用の部屋を用意してもらったんだ。これでいつでも王宮に来れる。


 部屋から出て、陛下の執務室に向かう。


 コンコン


「オルティスです」


「入りなさい」


「失礼しまーす」


「どうした?」


「騎士団のメンバーを決めたので、その報告に」


「もう決めたのか。早かったな。他の騎士団から引き抜いたか?」


「いえ、一緒に冒険してた仲間たちです。さっそく連れてきてもいいですか?」


「なるほどな、冒険者仲間か。ああ、ぜひ紹介してくれ」


「では、ここに直接連れてきます。少々お待ちを」


 僕は転移魔法でさっきまでいた屋敷にとんだ。


「ただいま! 今から陛下に紹介するからみんな立って!」


「「「「今から?」」」」


「うん、準備はいいね、行くよ!」


「「「「えー!?」」」」


 陛下の執務室に直接転移する。


「お待たせしました。こっちから、レンフォード、アリサ、リーシャ、エリナです」


「ほう、君たちが滅龍騎士団に選ばれた者たちか」


「は、は、初めまして! れれ、レンフォードと申しまする」


「あああ、アリサですわよ、ご、ご機嫌麗しゅう」


「り、リーシャであります。よよ、よろしくお願い申し上げ奉りまするでございます」


「初めまして、エリナです。好きなものは甘味です。よろしくお願いします」


 みんな緊張しすぎだろ。。

 意外なことにエリナが普通に話している。

 小学生の自己紹介みたいだけど。

 そしてちゃっかり甘味好きをアピールするところ、図太いな。。


「はっはっは。なかなか愉快なメンバーだな」


「はい、今はみんな緊張してこんなですが、僕が鍛えたんで、力量は保証します」


「そうか、それは期待できるな」


「まあ、僕と同じで、礼儀だけは期待しないでくださいね」


「はっはっは。実力があれば問題ない。これからよろしく頼むぞ」


「「「「「はい!」」」」」



 こうして、滅龍騎士団の団員が決まった。


 この後、本当なら騎士団結成の儀式やらなんやらで、他の騎士団や王都に住む貴族たちも参加する集まりがいくつもあり、そのたびに王宮に集まる必要があったらしいけど、面倒だから1回にまとめてもらった。


 うちの王様やさしい。


 実は陛下と初めて謁見した日に、2人だけで話をしたのだ。


 意外と気さくで、よくいる王様のように威張ってもなくて、めっちゃい人だった。

 そしてなんといっても僕を甘やかしてくれる。最高だ。


 そのまま長々と2人でおしゃべりをして仲良くなったのだった。

 そのうちマブダチになれそうだ。




読んでいただきありがとうございます。


団員も決まりましたー。

たぶんそのうち増えます。


次話もお楽しみに!

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