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52 帝国、救われる

 


「どうにかしてジャポネに行けません?」


「ジャポネかい? そうだな。。今までの小競り合い程度ならならなんとかできたが、そろそろ帝国と本格的に戦争が起こりそうだからね。難しいと思うよ」


 ガーン!! ドニーさんほどの大商人でも無理なのか。。


「そうですか。。では戦争が終わるのを待つしかないんですね。。」


「ジャポネに行くにはどうしても帝国を通る必要があるからね」


「僕がSランク目指した意味はなんだったんだ。。」


「もしかしてSランクを目指しているのはジャポネに行くためだったのかい?」


 レン「そうなんですよ、こいつがどうしてもジャポネに行きたいって言うから、Sランクになればもしかするとコネができて何とかなるかもしれないと言ったらヤル気になりまして。。」


「どうしてそこまでしてジャポネに?」


「米と醤油が欲しいからです!!」


 エリナ「それと甘味!!」


「ほっほっほ。君たちは相変わらず面白いな。食のためにSランクを目指すとはな。ほっほ。そういう事なら、量は少ないが、以前仕入れた米が少しあるはずだから、譲ってあげ…」


「ぜひ!! 可能な限りお願いします!!!」


「…わ、わかったから落ち着きなさい。おい、米をあるだけ持ってきなさい」


 気付けばドニーさんの目の前まで迫っていた。落ち着け僕。


 執事「かしこまりました」


 執事とメイドたち総動員で米俵を持ってきてくれた。

 米俵10俵ほどだ。中身を確認すると、紛れもなく僕が求めていた米だった。


 お米ちゃん、やっと逢えたね! 

 愛しの恋人に逢えたときの気持ちってこんな感じなんだろうね。


 いや、決して、僕に経験がないわけじゃないんだよ? ほんとだよ?


「おいくらでしょう?」


「お金はいらないよ、これ全部君たちにあげよう」


「こんなにたくさんいいんですか!?」


「君たちと仲良くするためなら安いものだよ」


「ありがとうございます!! ドニーさんと出会えて本当に良かった!! そうだ! お礼にこれどうぞ!!」


 僕は以前、ドニーさんが欲しがっていた魔法の収納袋を3個あげた。

 収納袋の価値がわからないからまずは3個で様子見だ。


「ま、まさかこれは。。」


「収納袋です。以前売って欲しいとおっしゃってたでしょ? 約、民家1軒分と小量しか入りませんが、良ければ使ってください」


「民家1軒分!? そんなもの聞いたことない!! 最高級のものでも民家の10分1ほどだぞ!? この米とじゃとてもじゃないが釣り合わないよ?」

 

 あちゃー、またやっちゃったか。どうやらすごい価値があるらしい。


 まあいっか、ドニーさんなら。

 よかった。100個とか出さなくて。。


「ドニーさん、これは僕たちだけの秘密という事で」


「あ、ああ、だが、出所は秘密にするが1つは王様に献上させてもらうよ? こんな最高級品を献上してないことがバレたら、後で面倒だからね。どこで手に入れたかきいてもいいかい?」


「僕のこと秘密にしてくれるならいいですよ。それは作りました」


「は?」


「僕が作ったんです」


「・・・・・・。」


「まあ、気にしないでください。これもドニーさんと僕だけの秘密ってことで!」



 レン「オルトのやつ、えらく機嫌がいいな。いつもなら面倒ごとに繋がりそうな気がするとか言って力を隠そうとするのに」


 アリサ「米ってのがよっぽど嬉しかったんでしょ。おいしそうには見えないけど」


 エリナ「あれ、甘いのかな?」じゅる


 リーシャ「エリナ、よだれが垂れてるよ。。」



 ドニーさんに他にもあるなら買わせてくれと頼まれたので、売ることにした。


 袋1個につき白金貨100枚だしてくれるそうだ。

 やばい、もう、数えきれないほど作ってあるんだけど、内緒にしておこう。

 価値が下がりそうだし。


 とりあえず収納袋を作るのには手間と時間がかかることにして、5個だけ売っておいた。


 今日だけで5億の儲けだよ。お金に困ったらこれで商売しよう。

 というかもう冒険者は辞めて商人でもいいかもね。


 なにはともあれ、米が手に入ってよかった。

 そろそろ我慢できないから帝国を破壊してでも強行突破してやろうかと考えていたところだったよ。


 このお米に免じてもうしばらく我慢してやろう。

 帝国! ドニーさんに感謝しろよ!

 

 



読んでいただきありがとうございます。


ドニーさんのおかげで、帝国が救われた瞬間でした!


次話もお楽しみに!



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