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閑話1 共同依頼 前編

 


『飴ちゃん』がBランクに上がってしばらくの頃。


 僕「今日は何の依頼受けようか?」


 レン「そうだなー、ん? これなんだ?」


 アリサ「何これ? 緊急クエスト?」


 僕「下には共同依頼って書いてあるね。初めて見るなー」


 エリナ「名前からして、他のパーティと一緒に依頼を受けるんじゃないかな?」


 リーシャ「ああ、これは急ぎの依頼でね、複数の冒険者パーティが合同で受ける依頼だよ。オークキングの時も同じような依頼が出されてたそうだよ。急いでる分、少し報酬もよかたっりするんだよ」


 あ、オークキングって僕が迷惑かけたやつか。。ごめんリーシャ。。 


 依頼内容は、2パーティ以上で南の森に出現した謎の魔物の調査。


 あるCランク冒険者たちが見つけたオークの死骸が事の発端らしく、あちこちに落ちているその死骸を辿って森の奥に進んでいると、いつの間にか複数の魔物に囲まれており、一斉に襲い掛かってきたという。


 1人が護身用に持っていた”撤退くん”(オルトが開発した腐乱臭をまき散らす玉。ギルドで販売中)でなんとか逃げ延びたが、怪我がひどい者もいて、冒険者は引退かもしれないとのことだ。


 魔物の容姿はオオカミだったりクマだったり、ドラゴンまでいたとか、全員の証言がバラバラ。そこで今回調査依頼が出されたというわけだ。



「なんか面白そうだね、これにしよう!」


「「「「はい。。」」」」


「一度決めたら俺たちが何言っても変わらないからな。仕方ない。。」


 さっそくミランダさんのいる受付に向かう。


「おはよう、今日はこれにするよ!」


「あら、これ受けてくれるの? ちょうどよかったわ、さっきもう1つのパーティが決まったとこなのよ」


「そうなの? じゃあすぐ出発できるってことだね、どこのパーティ?」


「ええ。今回受けてくれたのはこの街一番の『白銀の剣』よ。彼らなら安心だわ」


 ミランダさんにここまで言わせるとは。『白銀の剣』やるな!


「彼らと一緒にですか? それは楽しみです」


「え、リーシャ知ってるの?」


「逆に知らない方がおかしいだろ。。」


「そうよ、ペンドラゴン領じゃ一番有名よ」


「同じくらいオルト君も最近有名になってきてるけどね。。」



 僕らは最近、すごい勢いでBランクまで上がった。

 しかも貴族の息子という事もあり、金の力でランクを上げたやつだと思われてよくチンピラどもに絡まれるのだ。



 だいたいこんな感じである。


 モブ「おやおや、これはこれはBランク冒険者様じゃないか。どうだ? お金の力でのし上がるのは楽しいか? ギャハハ」


 僕「なんだい、金も力もないやつの僻みかい?」


 モブ「ああん? 金がなきゃ何もできないくせに調子に乗りやがって! くらえ!」


 ブンッ。

 剣を抜いて襲い掛かってくる。


 僕は2本の指でその剣を止める。


 いわゆる真剣白刃取りってやつ?

 それの上級番だね。


 力の差を見せつけるには十分だろう。


 モブ「―――なに!? 指で止めただと? なんだこいつ!」


 僕「先に手を出したのは君たちだからね?」ニッコリ


 その後は詳しく言うまでもないだろう。相手が2度と僕を前にして正気でいられないよう徹底的に指導(調教)してあげる。やり方はその時の気分だ。



 こんなやりとりを絡まれるたびに続けていると


『飴ちゃん』のリーダーはヤバい。悪魔だ。


 との噂が広まるようになってしまった。



 僕「で、その『白銀の毛』ってのはどんな人たちなの?」


 レン「『白銀の剣』な! なんだその無駄に美しそうな毛は!」


 リーシャ「『白銀の剣』はこの街で唯一のAランクパーティでね、以前オークキングの件で保護してもらった時からたまに面倒見てもらってたんだよ」


 オルト「なんだって! うちのリーシャが世話になってた? それはごあいさつに行かなくては!!」


 レン「お前はリーシャの旦那か!」


 ミランダさん「あなたたちはいつも楽しそうね。。」


 僕「それで、僕たちはどこに行ったらいいの?」


 ミランダさん「今から2階にに来てちょうだい。『白銀の剣』と顔合わせしてもらうから」


『白銀の剣』も先ほど依頼を受注したばかりでまだギルド内にいるそうだ。


 ちょうどいい、この街一番がどんなもんか見定めてやろうじゃないか!



読んでいただきありがとうございます。


『白銀の剣』との共同依頼です。


次話もお楽しみに!

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