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49 旅立ち

 

 早朝。

 ’飴ちゃんハウス’にて、朝食を食べていた。


 僕は王都に旅立つ前の1週間。

 まずはこの街で『飴ちゃん』としてお世話になった人たちにあいさつ回りをした。


 鍛冶師のガルドさんや冒険者ギルド長のランガさん、受付嬢のミランダさん、一緒にクエストをして仲良くなった『白銀の剣』のみんな、『ドMゾンビ』。他にもたくさんだ。


 みんな真剣に応援してくれて、なんだか泣きそうになったよ。


 だというのにうちの家族ときたら、「お土産だけは絶対に忘れないでね」だって。


 いや、心配するとこそこ!?

 いいけど! いいけども!!


 僕まだ未成年だよ? 冒険者という危険な職業なんだよ?

 もう少し僕のことを心配してくれてもいいんじゃないかな?


 まぁでも、それだけ僕のことを信用してくれているんだろう。

(オルトより危険なものはないと思われている)



 次に実家。つまりペンドラゴン男爵の屋敷をめちゃくちゃ改良しておいた。


 あれなら軍隊が攻めてこようが落とせないだろうね。


 もちろん’飴ちゃんハウス’も難攻不落の要塞となっている。

 留守の間もゴーレムたちが手入れしてくれるから安心だ。


 他にも思いつく限りのことを全てやった。

 これでいつでも王都に行ける。


「みんなもう準備はできてる?」


「ああ、ばっちりだぜ」


「私もよ」


「私もいつでもいけるよ」


「オルト君にもらったこれがあるからね」


 そう、実はこの1年間で僕は魔法の収納袋の作製に成功したのだ。


 ただし中の時間は停止していないし、容量はまだ家一軒分くらいだからこれからも改良していくつもりだが、それでもメンバー全員に配れば各々の荷物くらい余裕で入るから感謝された。


 僕もアイテムボックスをごまかすのに使えるため、これから王都で変な奴に絡まれる機会が減らせそうでよかった。


「よし、じゃあそろそろ出発しようか!」


「「「「おー!」」」」


 僕たちは王都に向けて旅立ったのだった。



「なんだありゃ、なんかあったのか?」


 街の出入り口に人だかりができていた。

 すぐさま僕は【マップ】で確認。


「えっとー、あれはねー、え、まじか! みんなの家族とかお世話になった人とか、いっぱいいるみたい」


「え? おふくろたち来てんのか? 昨日あれだけ話したってのに。。」


 おそらく見送りに来てくれたんだろう。僕の家族も来ていた。


 あのそっけない態度はこうして僕を驚かせるためだったんだね!! 感動!



 アリサ「ちょっとママ、パパ! 恥ずかしいから来ないでって言ったでしょ!」


 エリナ「見送りはやめてって言ったのに。。」


 ほらね、みんな心配して見送りに来てくれたんだよ!



 レイラ姉さん「オルト、忘れてそうだからも一度言いに来たわ、お土産忘れないでね。私には王都で人気のスイーツだからね」


 母ルイーナ「オルト、私にも忘れないでね。王都にしかないおいしい紅茶よ。お願いね」


 父アルフレッド「ごめんねオルト、使用人たちへのお土産も追加で頼んでいいかな?」


 僕「はいはい、お土産ね。。わかったよ」


 ちょっと。。我が家だけおかしくない?

 他のみんなはあんなに心配されてるんだよ?

 なのに僕の家族はお土産の心配だけですか?

 なんで?


 ライル兄さん「オルト、体調には気を付けて、頑張っておいで!」


 僕「ライル兄さーん! 兄さんだけだよ僕の心配をしてくれるのはー!! お土産いっぱい買ってくるからね!! 欲しいものがあったら言ってね!」


 ライル兄さん「ありがとう。ならオルトが選んでくれたものがいいな」


 イケメン・・!! これは多くの女性たちが魅了されるのもわかるよ。 

 やっぱりライル兄さんは完璧超人だ。尊敬してます。


 兄さんのためなら何でもしてあげちゃうよ!

 そうだ、兄さんだけ多めにお土産を買って来よう。



 料理長バルド「オル坊、おいしいものとか珍しい食材なんかあったら買ってきてくれよ!」


 僕「もちろん! 帰ってきたらバルドには料理研究させるから覚悟しといてね!」



 鍛冶師ガルドさん「おう坊主、しばらくそいつも見れなくなるのか。寂しいぜ」


 僕「いや、こんな時まで剣かよ! ドワーフらしいけど!」



 ランガさん「君なら王都でも大丈夫だろう。なんといってもドラゴンスレイヤーの息子だからな」


 僕「ドラゴンスレイヤーの息子の名に恥じぬよう頑張ります!」


 アルフレッド「おいおい、2人してやめてくれよ。。それ恥ずかしいんだから。。」


 ランガさんと2人で父さんをからかう。



 カイト「オルト、ついに行っちまうのか。寂しくなるな」


 彼は『白銀の剣』のリーダーカイト。以前クエストを一緒にやってから仲良くなったんだ。彼らはSランクは目指していないそうで、この街に居続けるそうだ。


 僕「Sランクになって、お土産買ってくるから楽しみにしててね! お酒かな? あ、でもカイトには精力剤がいいかな・・?」ニヤ


 カイトは顔真っ赤。彼は同じパーティのリルと恋仲で、見た目に似合わず、そっちの話は苦手なのだ。


 カイト「こら、やめろ! こいつー!」


 僕「あっはっは!」



 見送りに来てくれたみんなと順々にあいさつを交わしていった。



 僕「みんな、今日は見送りに来てくれてありがとう! すぐにSランクになって戻ってくるから! お土産楽しみにしててね!」


 見送りのみんな「いってらっしゃい!」


 飴ちゃん「行ってきまーす!」



 こうして、僕たちはペンドラゴン領を旅立ち、王都に向かうのであった。

 もちろん僕お手製の馬車に乗ってだから寝ているだけなんだけどね!




読んでいただきありがとうございます。


次話はカイトたちとの話を入れる予定です。


お楽しみに―。

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