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44 大きいの釣れました



 なんか大きいの釣れました。



「ねえ、レン。これなんて魚かな?」


「知らねえな、てかこんな魚がいるなんて聞いたことねえぞ」


「僕にはドラゴンのように見えるんだけど、幻覚かな?」


「奇遇だなオルト、俺にもそう見えるぞ」


「「・・・・・」」


「ギャオオオン!!」


 そいつは僕をじっと睨みつけ、いまにも攻撃してきそうな雰囲気だった。


 口に針が引っかかって間抜けな顔してるくせに生意気な。。


 鑑定してみるとシーサーペントだった。


 なんか劣化版ドラゴンって感じかな? 

 そんなに強くなさそうだし。(あくまでオルティス目線)

 

 結果。

 釣れたのはシーサーペントという魔物でした。


 でも鑑定結果には美味と書かれていたから問題ない。

 やっぱりこの世界は強い魔物ほど美味しいのかもしれない。

 とりあえず新鮮なうちに〆なきゃね。


 僕はシーサーペントが攻撃モーションに入ったのを見て即座に風魔法で首を刎ねた。


 飛ぶ斬撃をイメージしたもので、昔からよく使ってるから一番発動が早くて正確。

 威力も上がってるから今ならオークキングの首も一発だろう。


「オルトって新しい魔物見つけるとすぐ首刎ねるよな。。」


「初めての魔物はとりあえず首を刎ねとけってばっちゃんが言ってた」


「お前、ばあちゃん見たことないって言ってなかったか?」


「細かいことは気にするなよ。それより次はレンが釣る番だよ」


「そうだな、オルトより大物を釣ってやるぜ! この釣り竿ならいける!」



 **************



 お昼が近づいてきたため、僕らは宿に向っていた。


「そう落ち込むなよレン、大物が釣れたじゃないか」


「ああ、立派な革靴がな。。」


 レンはすごいハイテンションで、大物だー!

 って言ってたんだけどいざ釣り上げると革靴だった。


 たまにいるよね。びっくりするぐらい釣れない人。なんでだろうね。


 宿屋に着くとみんな揃っていたから昼ご飯にすることにした。


 せっかくだからシーサーペントを調理してもらおうと思ってご主人に見せるとめちゃくちゃ驚いていた。

 なんでも、極稀にしか市場に出回らない超高級魚だそうだ。


 見つけるのは簡単だけど滅多に獲れない。理由は簡単。危険だからだ。

 シーサーペントの水揚げ量より死傷者数の方が多いそうだ。


 調理するなんて勿体ないって顔してたから、余った分は全部あげると言うと、昇天するのではないかと心配になるほどの笑顔になって調理してくれた。

 その代わり捌く様子だけは見せてもらった。これでいつでも自分で捌ける。


 ご主人は僕たちのためだけにシーサーペントのフルコースをつくってくれた。

 シーサーペントは肉厚でとってもジューシーで、魚とは思えないような味わい。

 まるで肉を食べているかのような感覚だった。


 前世のもので例えるならばクジラだね! あれに近い味!

 僕クジラ肉好きだったんだよねー。

 悲しいことになんたら取締り条約? とかなんとかで滅多に食べれなかったけども。


 とにかく昼ご飯は、ありきたりな感想だけどめっちゃおいしかったよ。

 ごちそうさまでした。


 食事中は今日みんなが何してたのかの話で盛り上がった。


 アリサとリーシャは一緒に屋台を見て回っていたそうで、洋服やアクセサリーなんかを買ったそうだ。

 冒険者しつつもオシャレに気を遣うとは、やっぱり女の子だね。


 エリナは1人で甘味探しをしていたそうだが、いくつか見つけたもののペンドラゴン領でも手に入るものばかりで、特段珍しいものはなかったそうだ。

 だからテンション低かったのね。あとでクレープでも作ってあげるか。



 ブルクハルト領の観光はこれで終わりにしてペンドラゴン領に帰ろうと思う。

 ついでに冒険者ギルドに寄って、道中こなせる依頼がないか確認したけど残念ながら何もなかった。


 という事で特にやることがなかった僕は馬車をつくることにした。

 もちろん馬なんて買わない。馬型ゴーレムと御者ゴーレムを精巧に作り上げて偽装するのだ。


 これなら傍目には普通の馬車にしか見えないだろう。

 乗り心地抜群だしスピードも速い。中はキャンピングカーのように快適な空間だ。


「オルトはこんなことまでできてしまうのか。。」


「リーシャ、いい加減慣れたがいいぜ」


「そうよ、いちいち驚いてちゃ疲れるわよ」


「オルト君だからね。。」


 また僕を変人扱いする。。

 僕ってそんなに変かなー? まともだと思うんだけどなー。



 **************


 宿屋前にて。



「それじゃあ、またね!」


「ああ、ブルクハルト領に来た時はまたうちに泊まってくれ! あんたらならいつでも大歓迎だしサービスするぜ!」


「ありがとう。そうするよ!」


 宿屋のご主人に別れを告げてペンドラゴン領を目指して出発。

 途中でコテージに一泊してゆっくりと帰った。


 道中、話が盛り上がり、リーシャとみんなの仲も縮まった気がする。

 よかったよかった。


 ただその内容がいただけない。

 主に僕がいかにおかしいかという話だったのだ。

 解せぬ。。


 2日掛けてようやくペンドラゴン領に帰ってきてそのまま解散。

 みんなは実家に。リーシャだけは宿に帰宅。


 リーシャは幼いころに両親を亡くしたそうで、この街で1人暮らしをしている。

 解散した時のリーシャの後姿がなんだか寂しそうに感じた。

 

 そうだ! せっかくだから『飴ちゃん』の拠点でもつくってそこで暮らせるようにしてもいいかも!

 土地さえあればあとは僕が建物をつくるだけだし。


 よし、さっそく明日取り掛かろう。思い立ったが吉日だ。


 今日はうちに帰って設計図でも書こうかな。


 ただいまー!




読んでいただきありがとうございます。


正解はシーサーペントでしたー!

皆さんの予想は当たりましたか?


次話もお楽しみに!

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