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41 ブルクハルト領

 

 ブルクハルト領に着いた僕らは盗賊たちを捕縛した報奨金などで観光することにした。


「まずは宿を確保しておこうか!」


「そうね、それがいいと思うわ」


「ああ、けど絶対オルトのコテージの方が快適だよな。。」


「たしかに。。」


 僕が作ったコテージはリビング、キッチン、風呂、トイレがあり、それぞれの個室もある。

 来客用の部屋や馬車用のガレージ、冷暖房や非常用の武器と移動手段まで完備していて、最近使えるようになった結界魔法により防御力も完璧なコテージなのだ。

 いやもう、移動要塞と言ってもいいかもしれない。


「さすがに街中であれを出すわけにはいかないからね。お金は十分にあるし、いい宿屋を探そうよ!」


「そうだな、じゃあ誰かにおススメを聞いてみるか」


 レンがその辺にいた街の人におススメの宿を聞いた。


「ああ、それならここをまっすぐ行った突き当りにある宿がおすすめだぜ。見た目はちょっとあれだがな・・」


 意味深な言葉だったがおススメなら行ってみようという事で

 その宿の前に到着…


「「「「「・・・・・・」」」」」


 したはずなんだけど…。

 目の前には昼間なのに薄暗く、所々塗装が剥げて建物全体がボロボロの、まるで幽霊屋敷のような廃墟があった。

 正確には廃墟のような宿なんだけど。

 

 控えめに言ってめっちゃ怖い。。

  

「こ、これはちょっとやめたがいいんじゃないかしら」


「いや、アリサ。見た目で判断するのはよくない、中はとてもいい所かもしれないよ?」


「ならリーシャ、ちょっと見てきてよ」


「そ、それは、、リーダーのオルトの役目ではないのか?」


「ちょっと、こんな時だけリーダー扱いはひどいよね??」


「「「「お願いします、リーダー!」」」」


「はあ。わかったよ。。」


 僕は正直お化けとかの類は苦手なんだけど、【マップ】で見る限りは大丈夫そうだから勇気を出して行ってみることにした。


 ドアノブに手を掛ける。


 ギィイイ。


 古びた金具の音が響く。

 ホラー映画でよくある音だ。。


「こんにちは…」


「・・・・・い」


 ドアを開けると、目の前の薄暗いカウンターには青白い肌に白いボロボロのワンピースの恰好をした女が座って伏していた。

 僕に気付いたのか頭を上げると、真っ黒な髪で隠れた顔からチラリと見えた真っ赤な瞳がこちらを凝視して口角を吊り上げていた。

 まるで獲物を見つけた化け物かのように。。


 わかりやすく言うと、かの有名な井戸から出てくる女性のホラー映画のワンシーン。


「ぎゃあー!!」


 僕は慌てて扉を閉めた。


「どうしたオルト!?」


「どうしたのよ、何かいたの?」


「さ、さ、さだこー!!!」


「さだこ? なによそれ、魔物の名前? 聞いたことないわね」


「魔物だと? それは大変だ! すぐに討伐しなくては!!」


「こんな街中で魔物を放置したら危険だな。リーシャ、俺も行くぜ!」


「私も行くわよ!」


「私も」


「オルトはどうするんだ?」


「う。。しかたない、嫌だけど僕も行くよ。。」


「よっしゃ、魔物退治だ! 行くぞー!」


 レンが先頭でみんな一列に並んでドアに近づく。


 ダダダダダダ。


 ガシャガシャンッ。



「・・・・・・。」


 中から聞こえる音に驚いてレンが止まってしまった。


「レン、さっきまでの威勢のよさはどうしたのさ、早く行ってよ」


「い、いや、やっぱりここはリーダーが先頭で行くべきなんじゃないかと思ってな」


「だから都合のいいときだけそれやめろよな。。」



 ドタバタドタバタ!


 何かがドアに近寄ってくる。。


「来るぞ、構えろ!」


 バンッ!

 ギィイイ。


 ドアが開く。


「まってくれー!!」



 ドアからは普通のおじさんがでてきた。


 あれ? サダコは・・・?




読んでいただきありがとうございます。


最近映画も上映されてましたね。

いつまで上映されるのかな?

時間があれば観に行きたいです。


次話もお楽しみに。

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