4 ついに?
ついに、ついにこの日が来た!!
待ちにまった3才の誕生日だ!
ここからようやく僕の時代が来るのだ!!
思い返すと長かったこの3年間。
せっかくの異世界転生なのに、やれることといったら姉レイラの遊び相手をしてやることくらいだ。まったく、あのガキには懐かれすぎて困ったもんだ。奴がおもちゃを投げるから、仕方なくとってきてあげると喜んでまた投げてしまうのだ。おかげで毎日へとへとだ。
犬のように扱われている気がするが、きっと気のせいだろう。
それに比べ兄のライルは素晴らしい。剣術の稽古を毎日やっているし、勉強もしっかりしている。努力家で手のかからない自慢の兄だ。きっと将来は父さんの跡を継いで僕を養ってくれるだろう。
そうやって毎日代わり映えのしない暇な日を、3年間も無力な赤ちゃんとして過ごしたのだ。
中身がおっさんの僕にはつらかった。
そう、特に乳離れはつらかった。
僕のおっぱいライフは永遠に終わらせまいと、頑張って粘ったが、2才の誕生日に強制終了となった。
無念。。
ついに自分のチートスキルを試す時が来た。
今までに、ひとがスキルで魔法を使っているのは見たことがあった。初めて見たときは感動したよ。
今でも覚えている。あれは僕が屋敷の中を探検していた際のこと。
ハイハイでキッチンにたどり着き、ご飯をつくる様子をぼーっと眺めていた時だ。
なんと料理長が何もないところに火をつけたのだ!
【生活魔法】の[着火]らしい。あの日は料理長が倒れるまで何度も[着火]を見せてもらったものだ。
見るだけでも感動したが、それが実際に自分で使えるようになるのだ!
これで感動せずにいられるだろうか、いや、不可能である。
感動を通り越して血涙が出そうだ。冗談だが。血涙とかこわいよ。
よしっ、まずは【メニュー】からだ。なぜならまた神からメッセージが来たのだ。先に確認しといてやろう。どうせあの駄神のことだからまた言い忘れたことなんかがあるのだろう。迷惑な神だよまったく。
僕は心の中で「メニュー」と唱える。
すると目の前に半透明に透けているタブレット端末のようなものが出てくる。半透明なのに画面は見やすい。不思議だ。
メッセージを確認する。
『元気にしとるかのー? お主に与えたスキルじゃが、エクストラスキルを全部与えたことで、ごちゃごちゃして分かりにくくなるじゃろうと思って、日本のゲームを参考にして【メニュー】にまとめといたぞ。3年もかかってしまったわぃ。待たせてすまんかったの。これでスキルも使えるから存分に楽しんでくれ。じゃあのぅ。』
・・・。
駄神とか言ってすみませんでしたー!!
僕はその場で土下座した。
てっきり嫌がらせかと思ってたが、僕のためにスキルをまとめていてくれたとは…
なんて素敵な神様なんだ!ありがとう神様!愛してる!!
早速確認だ。
【メニュー】
アイテムボックス
ステータス
マップ
メモ
スキル一覧
ログ
シンプルでいいね。見やすいよ。
スキル一覧をタップする。
エクストラスキル以外にも獲得した覚えがないスキルがずらりと並んでいた。
いつのまにか覚えていたみたいだ。
・・・・・・。
それにしてもちょっと多すぎない? 【変態】とか見えた気がするけど、気のせいだよね。
まぁ、これは追々確認していくとして、はやくスキルを使ってみよう!(現実逃避)
「マップ!」
目の前に地図が現れた。
おおっ! これは恐らくこの屋敷の地図だな!
なるほど、グーグ〇マップみたいなものか。
地図上で複数の青い点が動いている。んー? なんだこれは?
一つの点をじっと見ていると、レイラ・ペンドラゴンと表示された。
なんてこった! リアルタイムで誰がどこにいるかまでわかるのか!
チートすぎる! 素晴らしい! もうさっきから鼻血が止まらない!
メイドが慌てて布で拭いてくれている。サンキュー、メイド2号。
でもなんだか眠くなってきたな。おやすみ。
バタリ。。
「!?オルティスさまー!!!!」
僕は貧血で倒れた。
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