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31 はじめての冒険


 

 西の森に到着してすぐに僕は依頼の魔物や薬草のありかを【マップ】で探した。

 スピーディに終わらせるためにはどの経路が最適か考えながら歩く。



「まずは薬草採取だ! 依頼のものはこのあたりに群生してるみたいだからみんな張り切って採取しよー!」


「すげえいっぱい生えてんな。なんで場所がわかったんだ? これけっこう探すの難しいらしいのに」


「細かいことは気にしちゃだめよレン。オルトなんだから」


「オルト君だからね。。」


 みんなブツブツ言いながらもしっかり採取している。


「よし、これだけあれば足りるよね!」


「だな、次はなんだ?」


「スライムが近くにいるからさくっと倒しちゃおう! ほら、そこ!」


「よっしゃまかせろ! おらっ!」


 ベチャッ


「って、うぉっ! なんだこれ!」


 レンが大剣で殴るとスライムがはじけ飛んだ。レンは返り血? 返りスライム汁? を浴びてしまった。

 ドロドロでなんだか気持ちよさそ、、わるそうだな。


 どうやらスライムに接近戦は向いてないみたいだね。


「ああはなりたくないわね。エリナ! 私たちの出番よ!」


「うん。あれなら余裕だね!」


 アリサは【火魔法】のファイヤーボール、エリナは【水魔法】のウォーターボールをそれぞれ発動。2人とも修行の末、スキルが 中 にまで上がり、威力も制御もなかなかうまくなった。


「僕も負けてられないね」


 ベチャベチャッ!!


 僕は最近思いついた重力魔法によりスライムたちを圧し潰した。

 この魔法をうまく使えば相手を無理やり跪かせることもできそうだし、圧倒的強者って感じでかっこいいと思って練習中なんだ。


「おいオルト! 潰してどうするんだよ! スライムは核が欲しいって依頼だろ? それじゃあ核も潰れてるんじゃないか?」


「あ、やべ」


 人間だれしもミスするときはあるよね。現在のステータスには

 種族:人を超えし者 と書かれてるけど。。


 ちなみにこのスライムの核が一般に売ってある魔道具の燃料になるんだって。だからこのスライムの核の採取依頼は常時あるらしい。うっかり忘れてたよ。


「ちょっと待っててね」


 サササッ。


「はい、これでチャラだね!」


 ゴトゴトッ。


 僕は少し離れた場所にいたスライムたちを倒して核を回収してきた。その間およそ7秒。本気でやればもっとやれるかな。


「速すぎるだ…いや、もう俺はオルトのやることには驚かないぜ。。」


 フリですか? さすがレン。ツッコミの才能があるんじゃなかろうか。

 そしてそう言われると僕のいたずら心が刺激されて驚かせたくなるよね。


 僕はアイテムボックスを開いた。


 ゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトゴトッ!!!!


「な、なんじゃこりゃー! 何個あんだよ!! いつの間にこんなに集めたんだよ!!!」


 さすがレン。いいツッコミだ


「レン君、オルト君に遊ばれてるよ。。」


「かわいそうに。。まあ、いちいちツッコむレンもレンね。。」



 そんなふうに和気あいあいと過ごしつつ次はゴブリンの討伐依頼で指定された場所へと向かう。



「次はちょっと多いかもだけどみんなならやれるよね! 頑張ろう!」


「ゴブリンくらい楽勝だろ!」


「そうね、余裕よ!」


「うん、がんばろうね!」


 みんな自信たっぷりでヤル気も充分みたいだ。これなら大丈夫そうだね!


「着いたよ」


 目的地に着いた。

 川の近くの岩陰に隠れた洞窟だ。洞窟の前には見張り番と思われるゴブリンが4匹いる。


「今回は僕は手を出さないから3人だけで頑張ってみてね!」


「へっ。まかせろ! 修行の成果みせてやるよ!」


「あんなの余裕よ!」


 さてさて、どこまでもつかなー。ぐへへ。


 アリサとエリナが離れた場所から魔法を放ち、2匹仕留め、残り2匹をレンが大剣で切り殺した。


 おお、なかなか連携もうまくなってるじゃん。


 初めのころはレンに魔法が当たりまくってそれはもうひどい連携だった。でもあれのおかげでレンは打たれ強くなったし、僕は回復魔法が使えるようになったからいいこともあったね。


「さあ、どんどん進もう!」


「「「おー!」」」



 ******************



「ハア、ハア、ハア。ちょっと多すぎないか? もう100匹は倒しただろ?」


「ハア、ハア。そうよ、そろそろ限界よ。オルトと違って私たちは魔力に限界があるんだから!」


 そう、実はアリサ達に聞いて知ったんだけど僕の魔法はおかしいらしい。


 普通の魔法使いは体内にある魔力というものを使って魔法を行使するそうだ。

 スキルがあるから使えるわけじゃなく、スキルはあくまで才能みたいなもので、魔法の威力や制御力が上がるだけの補助的なものらしい。

 だから魔法を使いすぎると魔力が減って精神的にも体力的にも疲れてくるそうだ。


 でも僕の【全魔法】は魔力なんて必要ないし、想像するだけで無限に使えちゃう。

 やっぱりチートだった。


「オルト君、私ももう無理。飴ちゃんちょうだい。。」


 エリナはこんな時でもちゃっかりしてる。


「はい、みんなお疲れ様。僕特製のポーションをつくってきたから飲んで! 今は水分補給が大事だから飴ちゃんは後でね」


「うまっ!」


「なにこれおいしいわね」


「甘くておいしい!!!」


 水にトレントの樹液や塩分、数種類の果汁や薬草などを混ぜ合わせて作っておいたのだ。もちろんキンキンに冷やしてます。

 味は前世で飲んだスポーツドリンクを意識している。


 運動の後はしっかり水分補給しなくちゃね!!


「なんか疲れが吹き飛ぶな!」


「まあ、それでも身体は疲れてるだろうから、この後の戦闘は全部僕に任せて! ゴブリンは素材とか気にしなくていいから楽そうだなー」


「ちなみにあとどれくらいいるんだ?」


「えっとねー、あと2千匹くらいかなー?」


「「「えーーー!!?」」」



 さて、ゴブリンたちには僕の魔法の練習台になってもらおう。



読んでいただきありがとうございます。

次話もお楽しみに。

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