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21 5年間

 

 冒険者になると決めてから5年間、修行以外やることがなく、暇になってしまった。

 なにしよう。。


 ちなみに父さんに冒険者になりたいと言うとあっさりOKがもらえた。


 爵位はライル兄さんが継ぐらしい。ありがたい。まだ7才なのにもう既に領主の仕事を半分は受け持っているそうだ。優秀すぎだろ。。たまには飴ちゃんでも差し入れしておこう。


 レイラ姉さんは花嫁修業とか言って紅茶飲んだりお菓子食べたりと、毎日ダラダラしているようにしか見えないが、きっと女子には大事な修業なんだろう。と思うことにした。


 両親は相変わらず仲がよく、見ているこっちが恥ずかしくなるくらいだ。もしかしたらそのうち弟か妹ができちゃうかもね。。




 僕は修行の傍ら、暇な時間を使って屋敷の改造に力を入れることにした。


 魔道具の勉強をしようとしたら、魔道具学校でしか教えてくれないことが分かった。学校には行きたくないし、面倒なので僕のチートなエクストラスキルたちを駆使して試行錯誤してたら作れてしまった。チート最高だね。


 その僕オリジナルの魔道具を使って、お風呂は常にかけ流しの温泉のように作り変え、キッチンには前世のガスコンロをイメージしたものや、冷蔵庫なんかも置いた。前世のような上下水道を作り、トイレは洋式の水洗にし、洗濯機まで作った。もちろん屋敷中に冷暖房と光の魔道具を完備。思いつく限り改造していった。


 ついでにできた魔道具を売って一儲けしようと思い、父さんに頼んだのだが、冒険者になりたいならやめときなさいと言われてしまった。

 なんでも僕の魔道具は国宝級のものらしく、これを一度売ってしまえば一生魔道具作りをやらされるだろうとのことだ。


 市販の魔道具は燃料となるスライムの核で動いていて、定期的に核の交換が必要らしい。でも僕の魔道具は燃料なしで誰でも簡単に使えちゃう。そんな魔道具は遺跡やダンジョンなんかで稀に見つかる国宝級のものしかないそうだ。


 それなら仕方ないと諦め、他の金策を考えた。


 まず思いついたのがボードゲームだ。異世界で金策といえばやっぱこれだよね! 異世界は娯楽が少ないってのが定番だし。

 だがそこで問題発生。僕が知っているオセロや囲碁、将棋、チェスなんかは既に存在したのだ。なんでも過去に召喚された勇者が広めたらしい。くそっ。


 次に目を付けたのが井戸。井戸はロープとバケツでの汲み取り式が主で、最先端のものでも滑車がついている程度だそうなんだ。そこで手押しポンプの作り方を売ったらどうかと考えた。

 まずは見本をつくり、子どもの僕では買ってくれないから、父さん経由でとある商会に作り方を売ってみた。最初は仕組みを説明してみても理解してもらえなかったため、誰でも使える魔法だとして無理やり納得させた。売り上げの3%をペンドラゴン家がもらう契約だ。


 結果は大成功。魔道具でもなく、誰でも簡単に水汲みができる便利な道具という事で大ヒットだった。今では王都のほとんどの井戸に取り付けられたらしい。僕のラノベ知識がようやく役に立った瞬間だった。


 そしてついに我が家は貧乏貴族を脱したのだ! これでやっとおいしいご飯が食べられる!!


 今ではパンは柔らかい白パン、砂糖や胡椒、香辛料も毎日使える。バルドに頼んでパスタやピザ、ポテチなど前世の料理も次々再現してもらっていて、毎日幸せだよ。これであと米と醤油があれば文句ないんだけどね。



 僕がここまでやったのには、毎日好きにやらせてもらってる分、家族への恩返しのような気持ちもある。

 今世の家族はみんな僕に優しくしてくれて、感謝してるんだ。


 僕は将来この家を出るだろうから、僕が出て行っても家族には快適に過ごしてほしいもんね!




 そうやってあれこれしているうちに5年の月日が過ぎた。



読んでいただきありがとうございます。

次話もお楽しみに。

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