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2 いいもの見つけちゃった

 ペリペリッ


 んん?


 ・・・こっこれはっ!!!!!


 くっついていたページに書かれていたのはなんと!!


 〇エクストラスキル一覧

 【神の身体】

 神のような身体能力が得られる。

 【全魔法】

 想像するだけでどんな魔法でも使える。回数無制限。

 【神頼み】

 一度だけ神がなんでも願いをかなえてくれる。

 【メニュー】

 使ってみてのお楽しみ。

 【アイテムボックス】

 生物以外はなんでも無限に収納できる。中は時間停止している。

 ・・・etc


「うっひょーーーーーー!!!!!!!」

 これはいいものを見つけてしまった。

 だってエクストラスキルだよ!? 絶対チートじゃん!!

 さあて、どれにするかなー。うへへへっ。よだれがとまんないぜ。


「・・・気持ち悪い笑い方じゃのぅ。そろそろ決まったかの?」


「って、ななっ、なっ! 待てお主! そんなものどこにあった!! それは封印したはずのスキルじゃ!! それは選べんぞ!!」


「え? 普通にありましたけど? もう決めちゃったからこれでよろしく!」


「駄目じゃダメじゃ!! エクストラスキルだけはだめじゃー!!」


「なに言ってるんですか。この本から選ぶようにと言ったのはあなたですよね? 今更訂正されても困ります」


「くっ、確かに消し忘れていたわしのせいでもあるが・・・」


 まぁ、くっついていたページを無理やりはがして見つけたんだけどなっ。(笑)

 これは黙っておこう。


「そうですよ、あなたのせいですよ」


「くぅ、仕方ない、そこから選ぶならば3つというのは無しじゃ! 1つだけじゃ、一つだけ! ただし、くじ引きでじゃ。」


 1つしか選べないのは残念だがチートがもらえるなら我慢しよう。

 普通のスキルは頑張れば覚えられるそうだしね。


「くじ引きかー。まぁどれも便利そうだし、運任せってのもいいかもなー。じゃあそれでお願いします。もうこれ以上、それは無しとか言うのやめてくださいよ?」


「わかった。これ以上は何も言わぬ。神の名に誓って約束しよう。では、引くとよい。」


 いつのまに用意したのか、神様がくじ引きが入った箱を持っている。

 よしっ引くか。何が出るかなー。ワクワク。


「んーー、これだ!」


 中にはボールがいくつか入っており、その中の一つを選んで神に渡した。


「どれどれ?ほー、なかなかいいもの引いたなあ。【神頼み】じゃ! このわしに願いをかなえてもらえるのじゃ、光栄に思うがよい。」


【神頼み】

 一度だけ神がなんでも願いをかなえてくれる。


 ちっ、一番のハズレじゃないか。こいつが叶えられることなんて高が知れてる。


「・・・聞こえておるんじゃが」


 おっと、ついつい声に出してしまっていたようだ。

 ん? 待てよ? なんでも?


「だって駄神に叶えられることなんて、せいぜい転生先を選べるくらいだろ?」


「こやつ、また態度が変わりよった…誰が駄神じゃ。失礼な奴じゃな、わしに叶えられんものなどないわ!」


「なんでも?」


「何でもじゃ」


「ほんとにー? 二言はない?」


「ない! わしを甘く見るな! これでも神界のレジェンドと恐れられておるんじゃからな!! なんでも叶えてやるわぃ! ほれ、言うてみろ!」


「ふっふっふ。言質はとったからな。ならば叶えてもらおうか! 神界のレジェンド殿」ニヤリ


「…な、なんじゃ?」


「エクストラスキルを全部ちょうだい」ニッコリ


 ・・・神は沈黙している・・・


「なんでもって言ったよね?」ニヤ


 ・・・神は沈黙している・・・


「まさか、神界のレジェンドともあろうお方が、約束破ったりしないよね?」ニヤニヤ


 ・・・神は沈黙してい

「ぬぅぉぁああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!

 なんて奴じゃ!! お主は詐欺師か! 悪魔か! いや、邪神か!!!!」


 神様が叫んでる。あ、咳き込んだ。

 もう年なんだから気を付けないとだめだよお爺ちゃん。

 てゆーか、邪神とかもいるのか。


「ゴホッゴホッ。ハァ、ハァ。」


「落ち着いた? はやく頂戴?」


「はぁ、もうええわぃ! 面倒くさいし疲れた! 全部やる! ついでに言葉もすぐに理解できるようにしてやろう! これで文句はないじゃろ! どうだ思い知ったかこのわしの偉大さを!! はっはっは!」


「わーい、ありがとうございます。さすがは神界のレジェンド! 素敵! かっこいい! 他の神達など、あなた様の足元にも及ばないでしょう。よっ神界ナンバーワン! ついでに私の転生先は程よい田舎で、自由に遊べる地位にしてください。」


「そうじゃろそうじゃろう。ほっほっほ。よかろう、そのくらいたやすいことじゃ。はーはっはっはっはっは!」


 ちょろい。ちょろ神だ。

 今なら勇者にしてくれと頼んでも叶えてくれそうだ。

 頼まないけど。面倒くさそうだし。


「よし、もうよいな? 新しい人生を楽しむとよい、ではな! あと神殿があるからたまには顔をだすんじゃぞっ」


 そこで俺の意識は薄れていった。

 新しい人生かぁ。

 前世は周りの目を気にしすぎてうまくいかなかったから、次の人生は好きに遊んで暮らすんだ。可愛い彼女と一緒に世界を旅するのもいいかもな。あと冒険なんかもしてみたい。

 楽しみだなぁ。

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