14 実食
西の森にお肉狩りに出かけていた僕はお昼を少し過ぎたくらいに屋敷に着いた。
少し遅めのお昼ご飯を食べ、キッチンへと向かう。
料理長のバルドが晩御飯の支度をしているところだった。
「おう、オル坊、どうしたんだ?」
「やあバルド! 今日の晩御飯のおかずを持ってきたんだ」
「おかず?」
「そう、これ、捌き方教えてくれない?」
ドサドサッ。
僕はアイテムボックスからジャイアントボアとオークを1匹づつ取り出した。
「な!? ジャイアントボアにオーク!? 頭だけ無いがどうしたんだこれは? しかも今、どっから出したんだ!?」
「ちょっと森でね。頭は食べられなさそうだし血抜きのために落してきたよ」
「オル坊が一人でやったのか? どうやったら4才児がこんなことできるんだよ!」
「まあまあ、細かいことはいいじゃないか、捌き方教えてよ」
「まぁ、よくわからんがわかった。ん? まだ温かいな。次からは狩った後すぐに川なんかで血抜きと同時に冷やしてやるともっと肉がうまくなるぜ」
「そうなの? だったらまだそんなに時間たってないから今から冷やそう!」
アイテムボックスの中では時間が停止しているため、お肉はまだ狩ってから数分のものと同じだ。
僕は氷をイメージして、凍らないギリギリを見極めながらお肉を急速に冷やした。
「はぁ。オル坊のやることに驚いてたらキリがねえな。。」
最後なんて言ったか聞こえなかったが、すぐにいつものバルドに戻り、捌き方を教えてくれる。しかも丁寧で分かりやすい。
僕も少しやってみると、すぐにコツがわかってきた。
「あれ、この短時間で俺よりうまいくなってないか?」
これもスキルのおかげだろうな。ログを確認すると【解体】極 を獲得していた。
僕はアイテムボックスからどんどんオークを取り出して冷やしながら捌いていく。
バルドが呆れた顔をしている。
「なんだよ、文句でもあるの?食べさせてやらないぞ?」
「いや、なんでもねぇよ。それよりそんなケチなこと言わないで食わせてくれよー。もうすでに10匹分は捌いたよな? 1人じゃ食べきれないだろ? それに俺とオル坊の仲だろ?」
「どんな仲だよ。。まぁでも、これから僕の食改革に役立ってもらわなきゃいけないから仕方ない、好きなだけ食べさせてやろう! 感謝したまえ! わっはっはー!」
「何やらされるか怖いけど、料理なら任せな! よっしゃ、さっそく肉に下ごしらえしておこうか!」
今日の晩御飯はオーク肉のステーキだった。
何これヤバい。
噛んだ瞬間口の中にうまみが広がり、筋肉質で硬質かと思いきやそんなことはなく、とっても柔らかくてホロホロと崩れていく。塩だけの味付けなのに、まるでハーブを使っているかのような豊かな香りがする。
僕「うまぁああああああ!!」
姉「なにこれ、おいしいわね」
兄「ほんとにおいしいね、何の肉?」
バルド「今日はオル坊が持ってきたオーク肉のステーキですぜ!」
家族「「「「え?」」」」
バルド「なんだ、オル坊、言ってなかったのか?」
僕「あ、そうそう、今日は森にお肉狩りに行ってきたんだー」
父「お肉狩りって、、オークを? そんなピクニックにでも行ってきたかのように。。」
みんなして、またかって顔して僕を見てくる。
なんで?
なんだかんだ僕の家族は物分かりがいいから(呆れてるだけ)すぐに納得して食事に戻った。
おかわりしすぎちゃったな。お腹いっぱいだー。
それにしてもおいしかったなー。これで調味料が揃っていればもっとおいしいもの作れるんだけど。例えば醤油とか。あと醤油とか醤油とか。。
オーク肉で角煮とか作ったら最高だと思うんだ。あ、考えただけでよだれが。。
今後は調味料探しもやっていかなくちゃね!
読んでいただきありがとうございます。
次回もお楽しみに。




