12 初の狩り 後編
マップで確認すると、なんと洞窟の中には数えきれないほどのオークがいた。
「やっぱりそうだ! 大変だ! これはやばいよ!」
・・・・・・。
「お肉フィーバーだー!!!!!!」
ハイテンションで洞窟に入っていくと、奥からオークがわらわらと出てくる。
これは剣でやるのは面倒だなー。でも火魔法はやりすぎるしー。うーん。。そうだ! こいつらほとんど同じ背丈だし、風魔法で一気に首をはねられないだろうか!
「我が魔力を糧に眼前の敵を打ち滅ぼせ! ウィンドブレード!」
また雰囲気に酔って詠唱してしまった。魔力なんて必要ないんだけどね。
飛ぶ斬撃のようなイメージで奴らの首元を狙う。
ボトボトボトッ。
オークたちの首が落ちていく。
「大成功! やったね!」
多数の相手をするときにはこの風魔法便利かもしれない。剣と違って返り血も浴びないし。
僕はオークをアイテムボックスに収納してどんどん奥に進む。
途中出くわしたやつらも同じように下処理していく。(もう肉にしか見えていない)
たまに剣と盾を持っていたりローブを着ていたりと、見た目が少し違う奴もいて驚いたけど、すぐに首を刎ねたから違いが判らなかった。まぁいいや。
しばらくすると洞窟の最奥に辿り着いた。目の前には他のオークより一回り大きいやつがいた。
鎧なんかつけてるし、なんだかかっこいい剣も持っている。
これは油断できないな。
鑑定してみた。
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名 前:キング
種 族:オークキング
年 齢:7才
レベル:38
体 力:472
攻撃力:426
防御力:450
俊敏性:22
スキル:【指揮】中
食用可能。大変美味。
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突っ込みどころ多いな。。
7才って嘘でしょ? いかついおっさんにしか見えないよ。
そうか、きっと老け顔でいじめられて、悔しさをバネに強くなったんだな! 苦労したんだね。よく頑張ったな! おじちゃん感動で泣きそうだよ! やっぱりいじめはよくないよね!
あと、俊敏性だけ低すぎない? いや、他が高すぎるのかな?
人のステータスの平均が20くらいだそうだしな。
スキル【指揮】持ってるみたいだけど、オークたちは狩り尽くして、もう君だけなんだ、ごめん。
そしてなにより大事なところ! 大変美味!! 絶対に狩らなくては!!! じゅるり。
向こうも僕に気付いたようで威嚇してくる。
「ブッヒーー!!!」
さーて、初めてまともな戦闘ができそうだなー。
僕はさっき作った剣をもって駆け出した。
オークキングの後ろへ回り込み、首筋にむけて思いっきり剣を叩き込んだ。
バキッ
あら、剣が折れちゃった。まじかよ。。
確かに筋肉達磨だけど! 固すぎない?
まぁいい、だったら本日大活躍のウィンドブレードだ!
「くらえ!」
僕は飛ぶ斬撃のイメージで風魔法を発動した。
オークの首筋に1センチほどの切れ込みが入った。
「浅いかっ。でも!」
一発でダメなら何発でもお見舞いしてやるだけさ!
「オラオラオラオラオラー!!」
僕は同じ箇所めがけて次々に魔法を発動する。
60発ほど打ち込み、ようやくオークキングの首が落ちた。
ふぅ、疲れたー。さすがキングだな。なかなか強かったよ。美味しいお肉をありがとう。
(本来オークキングはめったに出現しない、災害級に指定されている魔物で、見つけた時点で騎士団を派遣しなくてはならないレベルの超危険な魔物である。)
「あったあった。この剣やっぱりかっこいいなー。触ってみてもいいかな? 呪われないよね? そうだ、鑑定!」
魔剣グラム
切れ味抜群。
「情報少ない!」
まあいいか! だってかっこいいし! 切れ味抜群なら使いやすいよね!
僕は魔剣グラムをつかんだ。特に身体に異変はない。
これなら問題ないかな。と思っていると、僕の身長より大きかったそれが、みるみる縮まり、僕にピッタリの片手剣のサイズになった。
素晴らしい!! 最高じゃん!!
でも鞘がないし危ないからアイテムボックスに入れておこう。
よし、お肉は大量に手に入ったし、帰ろう!!
これだけで何年分の食料になっただろうか。豚肉にはしばらく困らないね。
僕はスキップで我が家に帰っていった。
ガサガサッ。
僕は気付いていなかった。そこにまさか僕以外の誰かがいたなんて。。
読んでいただきありがとうございます。
お肉狩りのお話でした。
次話もお楽しみに!




