1 転生!?
こんにちは。
初の投稿で緊張しています。
誤字脱字など読みにくい部分があったらごめんなさい。
楽しく読んでいただけたら嬉しいです。
「おーい」
「おい、聞こえとるじゃろう」
あー。うるさいな羽虫が。眠れないじゃないか。
「誰が羽虫じゃ!」
あれ、なんかおっさんの声が聞こえた気がする。
気のせいだよな。うちには母親しかいないし。
うん、寝よう。
「おい、こら、起きんか!」
うるさいなあ。誰だよくそったれ。
「・・・」
俺は仕方なく起きることにした。
目を開くとそこには、見知らぬ爺さんがいた。
変な顔だなぁ。
「・・・いきなり失礼なやつじゃな。」
あれ?超優秀な自宅警備員である俺は、コーラとポテチという伝説の装備で我が要塞を警備していたはず…。なぜここに爺さんがいるんだ?
・・・・・・!?!!
なんてこった!! まさか賊の侵入を許してしまったのか!? こいつはきっと、俺を労働という名の地獄へ引きずり込むために送り込まれた悪魔に違いない! くそっ、以前は口うるさかった母も最近は何も言ってこないからと油断していたっ! まさかこんな醜い悪魔を送り込むとは。さて、どうやってきりぬけ…
「こらーっ!!さっきから全部聞こえとるわい!!! 醜いとか言うな!!」
あ、やべっ。声に出ていたようだ。
「オッホン。失礼致しました。初めましてですよね? 私、田中太郎と申します。失礼ですがあなた様のお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
俺は正座して、爺さんを刺激しないように、できるだけ丁寧に話かけてみた。
だって人が寝ている部屋に、勝手に入ってくつろいでるような奴だ。危ないやつに決まってる。ナイフなんかも隠し持っているかもしれない。
俺は可愛い女の子と一緒に異世界に転移してムフフな展開になるまで死ねないのだ。
「…そう警戒せんでよい。楽にせい。」
必要なかったみたい。
「じゃ、遠慮なく。あんただれ? なんでうちにいるの? 警察呼んでいい?」
「・・はぁ。なんでこんな奴が。。まったく、しっかり選考しろとあれほど言ったのに、またさぼりおったな、あのバカは。。」
「ねえ、聞いてんの? 爺さん。お耳が聞こえないのかな? それともぼけてるのかな? おうちわかりまちゅかー?」
「きこえとるわい!そしてここはワシの家じゃ!」
なんだと!?
驚いてあたりを見回す。
六畳の和室に盆栽と掛け軸、テーブルがあるのみ。
爺さんが座布団に座ってお茶を飲んでいる。おいしそうだな。
「確かに、間取りは似てるけど俺の部屋じゃないな。こんなに爺臭い趣味はしてない。」
「・・爺臭くて悪かったのう。まあ良い、ほれ、お主を転生させるから何が欲しいか言ってみぃ」
「え?」
「ほれ早くしてくれ、面倒くさ…オッホン。神であるワシは忙しいんじゃ。」
今面倒くさいって言ったよなこいつ。ひとを拉致っといてなんて奴だ。しかも自称神だし、笑わせんな。そこはまあいい、それよりも転生!? 転生だと!?
「まさか転生って言った!?」
「そうじゃ、転生じゃ。嫌なのか? ならすぐに返してや…」
「バカ! 嫌じゃない! 嫌なわけないでしょう!!! 転生します! 神様! お願いします! 転生させてください!!!」
「おっ、おう。わかったから、しがみつくな。」
おっといけない。つい興奮して偉大なる神様に対して無礼を働いてしまった。
以後、気を付けなくては。。
「オッホン。失礼いたしました。転生させていただけるとのことですが、どの様な世界に転生するのかなど詳細を教えていただけますでしょうか。」
せっかくなら剣と魔法のファンタジーな世界で俺TUEEEをしてみたいものだ。
「なんだか気持ち悪いのぅ。まあ良い、それくらい教えてやろう。」
神様が言うには、地球に似た環境だが、地球に比べると少し文明が遅れていて、スキルや魔物が存在するゲームのような世界らしい。つまり憧れのファンタジー世界。
よっしゃあああああああああああ!!!!!!
このおっさんマジ神。
あ、本物のに神様だった。転生したら崇め奉ろうと思う。
「でも、どうして私が転生することになったのでしょうか? たいへん名誉なことではありますが、死んだ覚えもなければ、これといった特技もございません。」
「あぁ、それはのぅ、向こうの世界、つまりユグドラシルの神に賭けで負けてのぅ、見ていておもしろそうな者を1人よこせとか言うもんじゃから、適任者を天使に選ばせておいたんじゃ。そしたらあ奴め、さぼってテキトーに選びおった。どうせまたナンパでもしにいっとるんじゃろうな。。地球でのお主のことは、ネット動画を見て笑いすぎて昇天したことにしておいたぞ。葬儀では死因を聞いてみな笑っておったから安心せい」
賭けっておい。。神って暇なんだろうか。
そして俺の死因ひどくない?? まあ笑ってくれたなら最後に親孝行できたってもんだ。
ていうか天使さん! グッジョブ!!! あんたのおかげで転生できるぜっ!
「なるほど、突っ込みどころはありますが、だいたいの流れはわかりました。ありがとうございます。で、さきほどの欲しいものというのは、スキルを選ばせてもらえるとの認識でよろしいでしょうか?」
「そうじゃ。まぁ、頑張れば会得できるのじゃが、お主には特別に3つまでスキルを選らばせてやろう。ほれ、ここから選ぶとよい。」
そう言って一冊のボロボロの本を渡される。
【大剣術】【片手剣術】【槍術】【体術】【火魔法】【水魔法】【風魔法】…etc
おお、ゲームっぽい。想像するだけでワクワクするよね。
でも多すぎて決めきれないなー。チートはないのか?どうしよう。
ん? なんだろうここ、最後のページが糊でくっついたみたいになってるな。
きっと長年使ってるせいでくっついたんだな。
お、ここからはがせそう。
ペリペリッ
んん?
・・・こっこれはっ!!!!!
読んでいただきありがとうございます。
もし良かったら続きも読んでみてください。
皆さんに楽しく読んでいただける作品にしていきたいと思っています。
これからもよろしくお願いします。