少女との出会い
魔法がすべての世界=アストラ=
ここには三つの魔法学校がある第一校、第二校、第三校とある。その第三校にハク=アルシオンという青年が通っている。
「あーだるい…」
ハクはそう呟きながら一人で廊下を歩いていた。
この学校では魔法の知識を教えているのだがハクは腰に刀を差してあるいている。
「おい、あれが序列外のハクだぜ…」
廊下で立ち話していた男子生徒の一人が呟く
そうこの世界は魔法士のレベルに応じて序列がついているのだ
しかし男子生徒が言ったとおりハクは序列が付いていないのである
そのせいでハクは学校中で落ちこぼれ扱いなのだ
しかしハクは聞こえているのにも関わらず特に気にした様子もなく食堂へ向かっていた。
なぜこの世界には魔法学園というものがあるのか
それは電気も水も火もすべて魔法で補えるからだ
魔法は体内にある魔力を消費することによって
起こす事象のことだ、もちろん個々に能力差があり
優れているものが高い序列を有するのだ
もちろん魔法は攻撃手段としても優れており
魔法犯罪が後を絶たないのも事実だ
そんな魔法がすべての世界で魔法は使わずに刀を振っている奴は頭がおかしいと思われても仕方がないのだ
食堂に着いたハクはここで食べるつもりはなく購買でいつも焼きそばパンを買って校舎裏でたべている
食堂で食べると変な奴に絡まれたり大変だったので校舎裏で食べるようにしている
「おばちゃーん、焼きそばパン一つ」
冷めた目で見ながら
「……はいよ」
焼きそばパンを渡してきた、いつものことなのでハクは気にしていない
焼きそばパンを買ったので食堂を出て校舎裏に向かう
途中で何やらヒソヒソ噂話をしている女生徒を見たが気にせず歩いた
おかしい、いつもは誰もいないはずの校舎裏のベンチに女の子が座っている、場所を変えよか考えていたら
「グスッ…グスッ…なんで…」
泣いていたのだ。
流石にこのまま立ち去るわけにもいかず
「そこ俺の特等席なんだけどー」
いつもは他人を避けているのだかなぜか気になってしまい話しかけたのだ
「⁉︎…すっ…すみません、すぐどきますので」
そう言って顔を上げてこちらを見てきた
見た目は黒髪ショートボブにメガネをかけていて
身長はメッチャちっちゃい
「あれ?ハク=アルシオンさんですか?」
「俺のこと知ってるのか?」
「同じクラスのエドナ=ミルナです」
「ごめんな、クラスのやつの顔は覚えてなくてな。
…それでどうして泣いていたんだ?」
「…なんでもないです…気にしないでください…」
(なんでもないわけがないのに…)
そう思いながらも
「分かった答えたくないなら、聞かないよ。
俺は別のところでご飯食べるから落ち着くまでゆっくりしておきなよ」
そう言ってハクは歩き出した
(はぁ、どこで食べようかな)
そう思いながらも歩いていると食堂出た時に噂話してた女生徒たちとすれ違った。
「あの落ちこぼれどうする?」
「ちょっと魔法で脅してみようよ!」
「いいねぇ」
すれ違う時にそんな会話が聞こえてきた
(この先には校舎裏に続くみちしかないはずだが。嫌な予感がする)
そう思いハクは来た道を女生徒たちにバレないように引き返した