表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

CHINBOTU 沈没

シーシェパード許すまじ。


『新種か変異か。パニッ魚ここに参上』邦衛教授、世紀の大発見。


「ジャーップ!」

 鯨教シーシェパード本部。

 シリアナ艦長が、見事に蓄えた口髭から葉巻を突き出して噴かせた。針金のような硬い腕毛と胸毛。岩のごとき顔を、大胆に斜めに走る切り傷の痕を骸骨のアイパッチでデコレート。男は、濁声を吐いてゆく。

「パニッギョーたぁ。我々の教祖であるサー・パニッシャーを侮辱した名前つけやがって、許せねー豚共だぜ」

「サー・シリアナ」

「なんだ?」

「ジャップ共が、懲りずに捕鯨しています!」

「何だと!」

 部下の知らせを受けて、艦長が怒り任せに朝刊を引きちぎった。

「ゆけ! ゆけ、野郎共! 鯨様を食べる愚かなジャップ共を絶滅させて、この地球を我々の物にするのだ!」

「アイアイサー!」

 一糸乱れぬ返事とともに、黒い海賊潜水艦グレートホエール号浮上!

 水面を噴き上げ白い花を咲かせて、黒い巨体が姿を現した。その先には日本の調査捕鯨船が。

「ガーッハッハッハッハーッ! ジャップ共よ地獄に堕ちろ!」

 ポチッとな。

 魚雷発射。


 一方、万能調査捕鯨船。

「文太船長、奴らのカチコミです!」

「糞メリケンが。血祭りにしてさらせ!」

 五分刈りの船長が飛ばした指示の後に、突如発生した虹色の壁により、魚雷は手前で爆発。次は、船体の先が割れて、ワンダバマーチと共にドリルが出現。そして、轟天ミサイル発射。深い青い世界を真っ直ぐと突き抜けてゆき、やがて、敵の防御も物ともせずに本体に激突。

「おのれ、忌々しいジャップ共め。覚えてろ!―――鯨様、万歳!」

 浸水してゆきつつ揺れる艦内、けたたましい警報の中、グレートホエール号は爆発した。


 そして、海の平和は守られたのである。



 漢(完)!!

最後まで、このような話を読んでいただき、ありがとうございました。

いい加減に長編を更新しないといけません。頑張りますので、長編もよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ