未来を想う
過去に囚われて身動き一つできなかったことがある
そんな経験のせいかもしれない
未来を想うことの大事さ、切実さが
今になって胸を締め付けてくる
自分の過去や未来じゃない
想うのは社会の、世界の未来なんだ
予定調和で安定した未来なんてない
未来は常に白紙だから
そこに絵を描き色を塗っていくのが僕らの仕事
未来にどんな不確定要素が存在しようとも
僕らには今ある情報からしか未来を予測することはできないし
予測は外れてしまうことが多い
だから不安や心配事を想像する情報に過敏になったとしても
それがすべて杞憂で終わればいいと思う
僕は杞憂であってほしいのだ
教科書から消える平和への思い
戦争を生き抜いた人々の人生はもう風前の灯
戦争を知らないと歌った世代
その子供たちである僕らには
戦争をしない未来をバトンタッチする義務がある
もっと世界を見て
僕たちがいらないと捨ててしまうようなものさえない
そんな国がいくらでもある
ならば、僕らは物質的には足るを知らなければならない
そして情報の海をできるだけ広い範囲で
泳ぎ回らなければならないんだ
そうしなければ残せない未来があるんだ