お返しはいりませんから ~時司の愚痴日誌
賛否両論ある話だと思う。
元上司や上司の家族が亡くなった時、どこまでの葬儀に行くべきかという問題。
最近は「家族葬」という形も増えた。家族や本当に近しい人だけで、静かに見送りたいというやつだ。
なのに。
家族葬を選んでいる家へ、わざわざ行って1万とか2万とかの香典を置いてくる人がいる。
うちの上司だ。
ある日、上司が言った。
「この前ね、〇〇さんのところ行ってきたのよ。家族葬だったけど」
え?
「一応、香典置いてきたわ。ほら、付き合いあるし」
私は思わず聞いた。
「・・・家族葬だったんですよね?」
上司は、ちょっと誇らしげだった。
「『お返しはいりませんから』って言ってきたわ~」
なるほど。
本人は、気遣いをしたつもりらしい。
しかし。
ここは田舎である。香典をもらって、『いらないと言われたので返しませんでした』が通るほど、世間は甘くない。後で何を言われるかわからない。
だから結局、遺族は何か用意して返す。
つまり。
静かに見送りたい家族に、余計な仕事を増やして帰ってきたわけである。
そもそも、そういうやり取りが面倒だからこそ家族葬を選んでいるのではないのか。
費用の問題もあるかもしれない。
でも、それ以上に、そっとしておいてほしい。
そういう意味ではないのだろうか。
ちなみに私は、行かない派だ。
すると返ってくる評価はこうだ。
「付き合い悪いよね」
「気が利かないよね」
いやいや。
呼ばれてもいない家族葬やまだバタバタしている自宅に押しかけ、香典を置いて帰り、遺族にお返しの手間を増やす人が『気遣いができる人』で。
行かない人が『気が利かない人』?
会社というのは、ときどき不思議な価値観で回っている。
まあ、いい。
私はこれからも、行かない派だ。
呼ばれていない場所には行かない。
それが一番の配慮だと思っている。
会社で評価される『気遣い』は、相手のためじゃない。『気遣いしている人に見えるかどうか』の話らしい。
遺族がどう思うかは、多分、誰も気にしていない。
読んでくださってありがとうございます(*_ _)
ポイントを入れてもらえると、嬉しいです。




