最終話 故郷へ帰るかも!
マナはココノツタウンに帰ってきた。ダストシティから寄り道もせずまっすぐ帰ってきた。
夢ができた。胸が弾んで、居ても立ってもいられなかった。多分、マナはシマと結婚するだろう。シマは行ってしまうが、きっと帰ってくる。私はココノツで彼の帰りを待つ。
マナが真っ先に向かったのはヤスミの家だった。
ヤスミはのんびりしてるから変わってないだろう。
ドアが開いてヤスミが顔を出す。
「マナ!」
「久しぶり! 今帰ったの」
「旅はどうだった?」
「テレビ見てないかも?」
ナビギアを手に持って決めポーズをする。
「都会じゃ売れっ子モデルだったかも」
「へぇそうなんだ」
「ヤスミは何してたかも?」
「まぁ、のんびりとね。お手伝いもするけど、お父さんもお母さんも急がなくたっていいって」
「ふーん、そうなんだ」
「マナはすごいね、モデルさんだね」
「でも辞めちゃったかも」
「どうして?」
「柄じゃないかも。私も気長に暮らそうかなーって、ヤスミと!」
「マナ!」
ヤスミは喜んでマナの手を取った。
「あっと、それと知ってる? イケ君が出征したんだって」
ヤスミはハッとする。
マナはイケの写真を取り出してみせた。
「そうなんだ……」
「あとね、シマ君も軍医だって」
マナはシマと病院で会ったことを話した。
「そうなんだ……大変だったね」
ヤスミはイケの写真をまじまじと見つめる。
「この写真もらっていい?」
「いいかも。シマ君から奪ってきたやつだから」
マナは自分の眼鏡を触った。
「おそろいだね」
そう言って二人は笑いあう。
「そうだ、マナの帰りと二人の出征を祝って乾杯しよう」
「それ、いいかも!」
いつの日か思い人が帰るのを信じて、二人はいつまでも笑顔で待ち続けるだろう。
終わり




