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株式投資に失敗して学んだこと

 初めて株を買ったときは好きな製品やサービスを提供している会社の株を購入しました。好きな会社を応援する気持ちです。でも、これ結構片思いだったと思います。株主っていっぱいいますし、一人の個人投資家の持ち株数なんてたいしたことないですし。ファンクラブの会員とアイドルの関係よりつながりが薄いんじゃないでしょうか。株主総会とか株主懇談会で意見を聞いてくれますし、たまにその意見が採用されることもありますので、製品やサービスの利用者という立ち位置以上に会社に関わりたい場合にはいいかもしれません。ちなみに応援で株を買う人が本当にたくさんいれば企業の株価が上がって、少し信用が上がるかもしれませんが、株を買ったからと言ってその企業の業績が上がったりはしないので、「いいね」するのと似たような感じでしょうか。


 で、好きな製品を作ってる会社の株を買った結果、わたしの場合はことごとく損してます。あるゲーム会社の株はずいぶん下がった挙句に合併しました。合併先が好きな会社ではなかったので売却。某外食チェーンの株は買ったあとどんどん株価が下がって、今やっと前の水準に戻った感じ。早めに損切りすべきなんですけど、できずに塩漬けしてました。好きな企業でしたが業界トップじゃなかったとか、売り方がイマイチだったとか、そういうことだったのかもしれません。いまでも美味しいけど。好きってだけでは自分が得する会社を選べないというのがよくわかりました。


 あと、最初はよくわからなくてミニ株で買った株と単位株で買った株がありました。ミニ株だと株は持ってて配当ももらえるけど、株主ではないということがわかり、次からは決算などの情報がもらえて議決権もある単位株にこだわるようになりました。


 最初に株を買ってから数年たって貯金も増えて、また株を買ってみようということになりました。でも、前に買った株が上に書いたような状況だったので、その会社の業界を知らないのが良くないな、と反省。自分が仕事をしている業界や知ってる業界で儲かってそうな会社を選んでみました。それでも購入時期が悪いとか、業績悪化したとかで、損してます。ちなみにこの時まで株は一切売ってないです。全部塩漬け。


 そこからは数年置きに数社の株を買ってます。今後伸びそうな業界とか、借金が少ない会社とか、利益率が同業と比較して高い会社とか、チャートを見るとか、本を見ながら勉強して工夫しました。


 狙い通りに株価が上がった株が出るようになって、売り方と買い方も工夫するようになりました。単位株を買うときに総額20万円台で買うこと。1単位で30万円以上する株は対象外です。逆に安い株は単位数を増やして20万円くらいで購入してます。


 私はいいと思った会社の株はチェックしておいて、数か月単位で見たときに比較的値段が下がっているタイミングで成り行きで購入しています。最初は株価を決めて指値で買ってたのですが、安く設定しすぎてたせいかなかなか買えなくてタイミングを逃すことが多かったのでやめました。あと上がるにしても下がるにしても元の株価とだいぶ違った価格になってから売る判断をすることが多いので、数か月単位の間で安値なら最安値じゃなくてもいいかと割り切ることにしました。


 かなり値上がりしたら買ったときの金額分だけ売るようにして、残りは売らずに配当をもらうようにしてます。株価10万円で200株買ったとしたら、株価が20万になったときに100株だけ売るんです。元手は回収してるので、残った100株はただみたいなものです。会社の業績が急激に悪化したとか、よほどのことがない限りは放置するつもりです。今のところ、元手を回収できた株は、その後の業績もいいです。一つ成功したケースをあげると、ジェネリック医薬品の会社は元手を回収できました。


 値下がりして塩漬けした株はなかなか売る決心がつかなかったのですが、あるときから儲けが大きい年に値上がりした株の利益と相殺する形で売却するようにしました。それまで損切りできなくて悩んでましたが、儲かってるときにその範囲で処分するので気分がだいぶ楽になりました。


 下がった株をついつい塩漬けにしていた長期投資家の生き残り戦略でした。参考まで。

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