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払雲花伝〈ある花人たちの物語〉【塵積版】  作者: 讀翁久乃
◆ ―――――― 第三鐘 ◇ 障壁 ――――――
131/194

〇 2分で語るここまで・これからのお話



 南壽星巉みなみじゅせいざんは、島状の現世界の一つ。約四千年前の神代終焉により崩壊した四生界が半再生して出来た。

 その中心地に華瓊楽カヌラ王国があり、南壽星巉の大地を繋ぎ止めている世界樹(壽星桃)を台閣の天壇にて祭っていた。



   *



 萼暦きょうれき二〇八九鐘年――、幽谷の大要塞と謳われる花人の国・うてなで、あってはならない一大事件が起きた。封印用途ながら兵器に匹敵する呪物(いざす貝)が盗み出された。


 その実行犯は花人(蓮尉晏れんじょうあんやづさ)。彼女はいざす貝を強奪して謀反人となり、同士・飛叉弥はその場にいながら阻止できなかった(しなかった?)として、当時の地位や名誉、信用を失っている。



   *



 その後、華瓊楽暦カヌラれき一六二五年――、壽星桃はいざす貝に生気を吸い取られ、ひいては華瓊楽国の地力までも減退させ、砂漠化を広める元凶となった。

 壽星桃に生気を施し、養っていた守り人(フー・碧火へきか)は力尽きて死去。養分を得る当てを失くし、大地の地力を吸い取る一方となった壽星桃は、責任を果たすべく対処に当たった飛叉弥によって切り倒され、砂漠化は止まった。



   *


 

 やづさを引き入れた敵組織・黒同舟の指導者(死蛇九)は、これによって壽星桃という世界樹を葬り、新世界樹(なぎの木)の樹立、という四千年ぶりの歴史的事象を引き起こすことに成功した。

 死蛇九は台閣の元神官で、神代史に精通している。



   *


 

 そして今、椥の木の養い手となっている主人公・皐月が異界から介入するようになり、その正体を敵味方、各自が探り始める。


 いじめられていた少女に手を差し伸べ、さらわれた彼女を悪の手から救い出したり。

 成り行きとはいえ、貧乏大家族の借金を肩代わり。子供ながらに働きたい少年の力になろうとしたり。

 皐月は良い奴――? それとも悪い奴?

 飛叉弥とやづさの疑惑に関与あり?

 それとも無関係で潔白――?



 見解の相違が深まり、皐月を襲うある異変をきっかけに、一枚岩だった花人たちにも本格的な亀裂が……。



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