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VSアッシュ(キーボードは雑魚なのでカウントせず)

次の日。

痛翔は今日、土曜日で普通なら学校は休みだが今回は特別に学校がある日だからいつも通りに登校している。


一方その頃強盗団のアジトでは。

開幕早々豪塚が叫ぶ。

「てめえ等今日は俺自らが役割分担を決める。まずキッスとゲゲゲはいつもの通り下準備、そして俺とアッシュとキーボードであの腐れレジェンド5の野郎を見つけるいいな!」

皆それぞれ返事をし準備に取り掛かる。

「いいかアッシュにキーボード、奴の捜索にかける時間も残り少ない俺達にはやる事があるそれは分かるな、だから3手に分かれて探すんだ俺は向こうの方を探すからお前らはあっちの学校の方を探してくれ」

「分かったぜガンズリーダー」

「効率が良いやり方ですね」

豪塚はアッシュ達と反対方向に走っていきアッシュとキーボードも学校の方へと走った。

そう痛翔の通う医療私立富部高等学校に・・・・・・

それからアッシュとキーボードは昼過ぎまで学校の周辺を虱潰しに探したが手がかり1つ見つからない。

するとキーボードが思いついた。

「そうだ確かネットの情報では今奴は高校生だと言う情報があるんだ」

「それがどうしたんだ?」

 キーボードは自分達の目の前にある学校を指差し更に言う。

「この学校の名前は「医療私立富部高等学校」つまり高校と言う事だ。ここに奴が通っている可能性は85%位だかなりの高い可能性で奴はここに通っている」

「少し高すぎやしねえか、ただ奴が高校生ってだけで85パーは無いだろう」

「いえひまわりが捕まったとされるあの商店街からも前に目撃証言があったとされる交番からも近いんですよむしろもっと可能性が高くてもおかしくない!」

その事を聞いてアッシュも納得し高校へと進んで行く。

「しかしどうするおつもりですか今は授業中ですし下手に暴れない方がいいかと思うのですが」

「な~に心配いらねえよ俺の今の格好を見てみろ」

「学ランですが?」

「そうだ即ち教師も生徒もただの他校の不良生徒が勝負しに来たとしか考えまい、どうだグッドアイデアだろう」

「今時の高校生が勝負なんてしますかねえ?」

そんなキーボードの心配をよそにアッシュはずんずんと高校に入って行く。

そして校庭の真ん中に立ち大声で叫ぶ準備をする。


主人公サイド。

へへへへこの主人公サイドって便利だな。

「何を気持ちの悪い事言ってんだこいつは」

 なっ!お前また変な風に見られるぞ!

「今は休み時間だから誰も気にしてねえから大丈夫だよ」

はあ暢気(のんき)だなこれから大変な事が起こりそうっていうのに。

「なっ!何だよ大変な事って」

あっ、やっべ話しちゃった・・・・・・・・・・・まあ詳しくはナイトールが知っていると思うから聞いてみるんだな。

「たく、でっナイトールどうなんだ今の状況は」

「最悪ですね」

「一体どうした」

「この学校の校庭に狂乱病患者が2人いると反応が出ました」

「何!」

すると今度は飛鷹が痛翔に。

「おいオレっち校庭見てみろよ何かいるぜ」

痛翔が校庭を見てみるとそこには飛鷹とナイトールの言った通り人が2人いた。

1人はモヒカン頭の学ランを来たいかにも不良ですといった風貌の男ともう1人は緑色のジャージで終始ノートパソコン打っている男性だ。ぶっちゃっけこっちは弱そうと痛翔は思った(実際に弱い)。

「おいナイトール、あの2人が本当に狂乱病患者なのか?」

「はい間違いありません。そしておそらく豪塚の仲間でしょう」

2人がコソコソと話しているその時、校庭から叫び声が聞こえた。

「おい、痛翔オレという奴出て来いそして俺と戦え」

叫んでいるのはどうやら学ラン男の方だ、その叫びを聞きこのクラスどころか他のクラスもざわついている。

痛翔が黙って教室から出ようとする時、担任のキンテツが呼び止めた。

「おい痛翔、一体何処に行くつもりだ」

「何処って(笑)、呼ばれたから行くんじゃないですか」

その時の顔を見てキンテツこと金字鉄男は鳥肌が立った。

今まで見た事の無い顔して、その顔はまるで血に飢えた野獣の様な顔していたからだ。

キンテツは最初こそ腰を抜かしそうになったが、やがて落ち着きを取り戻し痛翔の胸ぐらに掴みかかる。

「行くんじゃない今警察を呼んで対処してもらう所だ。危ないから教室にいろ」

「警察来るのか~面倒だな(ボソッ)」

「なに!」

「それよりも先生手を離して下さい苦しいです」

すると今度はあの野獣の様な眼光を担任であるキンテツに向ける。

キンテツは悪いと一言言い手を離す。

痛翔は制服の襟を直し整えまた歩き出す。

ナイトールも止めずに後ろからついていく。

キンテツは頭を掻きむしり仕方ないと一言言い教室に戻りキンテツ用のゴム製の竹刀を持って来て痛翔に声をかける。

「あーあもうじゃあ担任である俺も行くからそれでいいな」

「どうぞご勝手にして下さいただ何があっても知りませんよ」

「私からもついてくる事はお勧め致しませんが・・・・・・・・」

キンテツは驚いた痛翔だけならともかく優秀で痛翔のお守役のナイトールでさえ自分を厄介者扱いしたのだから。

いやそもそも初めからおかしかった。何故ナイトールは痛翔を止めなかったのか、いつもなら嫌々ながらも止めるはずなのにとキンテツは頭で考えていた。

しかし痛翔にあんな宿命がありその事になるとナイトールはそっちに全力尽くすという事を一切知らないキンテツには分かるはずも無い。

そうこうしている内に3人は校舎の出入り口まで来てしまっていた。

キンテツは思ったここで引き返さなければもう後戻りできないと。

その事を前にいる2人に言おうとしたが声が出なかった。

何故なら2人の顔はまるで戦場に赴く戦士の顔つきになっていたからだ

そうしてこの学校は土足なので靴も脱がずに一直線に校庭に3人は向かった。

そこには学ラン男とパソコン男が待っていた。

「よお、お前が痛翔オレか全く変わって呼びにくい名前だぜ」

「お前は俺の名をけなしに来ただけなのか?だったらさっさと帰れよそしてちゃんとお前も名乗れよ」

「んなわけねえだろてめえをぶっ潰しに来たに決まってんだろう。そして俺はアッシュと呼ばれている」

「僕は仲間内からキーボードって呼ばれてますね」

「私はナイトールですここにおわす護衛対象の所謂(いわゆる)お守役です」

「なっ!ナイトールてめえ」

「俺はこの痛翔の担任である金字鉄男っていう者だ」

先に名前を呼ばれた痛翔以外全員がその場で自己紹介をした。

するとキンテツがアッシュに言う。

「お前、学ラン着ていたから他校の学生と思っていたが・・・・・随分と老けた学生もいたものだな」

「ほらアッシュだから言ったじゃないですか直ぐバレますよって」

「・・・・・・・・・・・」

「アッシュ?」

アッシュは黙り込んだと思ったら今度は高笑いをしその場で体をのけ反る。

一瞬目が赤くなったのを痛翔とナイトールは見逃さなかった。

「ナイトール今のは!」

「ええ間違いありません第0症状の予兆でしょう」

するとアッシュが今度はキンテツの方を向きキンテツに話しかける。

「あーあバレちまったかまあこんな格好俺らしくもねえしな」

そう言うとアッシュは着ていた学ランを脱ぎ捨て黒いジャンバーにジーパンに髑髏のネックレスという姿になった。

そしてキンテツも赤いジャージの上を脱ぎ捨て上半身タンクトップ姿になった。

そしてキンテツは嬉しそうに言う。

「生徒相手ならば他校でも手出し出来なかったが大人でしかも学校に侵入してきた不審者となれば話は別、きっと本気を出しても正当防衛という事になるだろう何よりもこれは生徒達を守る為の戦いだ俺も喜んで相手をしよう」

「何だおっさんが先にやるのか?いいぜ痛翔との勝負の前の肩慣らしだ」

「えっ?なにこれ俺が戦うんじゃないのいつの間にか変な空気出来ているんですけど!」

そして訳が分からない痛翔を他所よそにキンテツがゴム製竹刀を前に構えそれにつられる様にアッシュも銀の金属バットを構えた。

ちなみにアッシュの持っているバットの先端は髑髏の形に盛り上がっている。

アッシュとキンテツがそれぞれ武器を構えた時、突如校舎の方から、わーっと歓声が上がった。

見れば校舎の窓から全生徒がこちらを見て盛り上がっていた。

ナイトールが痛翔に言った。

「やばいですよ護衛対象、これでは目立ちすぎです直ぐにでもお2人を止めないといけません」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「護衛対象?」

「てっててってってててて」

「はい?」

「天使が見ているーーーーーーーーーー。どうしようナイトール天使が見ているよ後その他のじゃがいも共も見ているが、これはチャンスだ」

「はあ?」

「いいかここで俺がこのばか者共を見事退治出来たら天使と上手く行けば結婚できるかもしれない・・・・・いやするんだ。その為にはまずお前の言う通りあの2人の戦いを止めなければいけないな」

「いやまず結婚は早すぎると思いますが、それにお2方は既に両想いかと」

「そんな嘘言ったって俺は騙されないぞ、どうせ後でドッキリでしたと言い俺をおちょくるつもりだろ、でもそんな事よりまずあの2人を止めるぞ」

ナイトールは唖然とした。何だこの自分が下らない事を言って相手の足を引っ張っている構造はとナイトールは思った。

しかし2人を止めようとしたが戦いが先に始まってしまった。

相変わらず校舎を見ればどこもかしこも歓声が上がっていたが職員室だけはそれとは違った賑わいを見せていた。


その頃の職員室内。

先生方が勢揃いし皆慌ただしく走り回っていた。

何人かの先生方は電話をしていた。

「こちら医療私立富部高等学校・・・・・・駄目だやっぱり繋がらない」

「こっちもです」

「こちらも」

そうどういう訳か学校のすべての電話が繋がらないのだ。

これはもしやキーボードの仕業・・・・うん敵ながらあっぱれ。

とその慌ただしい職員室の中に校長先生までやって来た。

「「「「「校長先生!」」」」」

「今の状況はどうなっておる」

「今警察に連絡をしようとしたところでしたが電話が繋がらなく携帯も繋がらないという状況です」

「不審者は今、金字鉄男先生が何とか食い止めています」

「おお金字先生か、彼ならば心配ないだろう」

校長先生はその報告を聞き一安心した。


戻って校庭サイド。

何やらキーボードがカチャカチャとパソコンを叩いている。

うん間違いなくこいつが電話を繋げなくした犯人だな。

「なあナイトール、あのキーボードって奴さっきから何してんだ」

「ああどうやら・・・・・・・今晩の晩ご飯を検索している様ですよ」

・・・・・・・・・・・・・は?

「何でそんな事今調べているんだ?」

「たぶん余裕でしょうね。それ位彼は彼を信用しているのでしょう」

「ふ~ん信頼されているんだなあ」

ちょちょちょちょっとーーーーーー。

「ああ何だよ久々に話しかけて来たと思ったら状況見ろよ。時と場合を考えろ」

それどころじゃないんです。さっき職員室の様子を見に行ったら何者かがこの学校全域の通信網を通信不能にしているんだ。

「何!それは本当かどおりで一向に警察が来ない訳だ」

「ああそれ私です」

お前かーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい。

「ん?どういう事だそれ?」

「護衛対象先程言ったじゃないですか、警察が来るのは面倒だと。ですから私が最新鋭の装置で通信を傍受して警察に送らせない様にしているのです」

「普通そこまでするか?」

「護衛対象が望んだ事を叶えているに過ぎませんが何か?」

「あっ・・・・・・・・うん・・・・・」

やっべー。今まで痛翔だけ見ていて気づかなかったがナイトールも相当だな、だってあの痛翔が引いてるんだもんまあ牢屋の中でも引いてたけど・・・・・とにかくこの2人敵にしない方がいいと今回改めて分かった。

それはそうと先程からアッシュとキンテツの戦いが全然ピックアップされていない!仕方ないのでここまでの戦いを簡単に説明しよう。

型はキンテツが剣道スタイルでアッシュが不良らしい自由な型。

まずアッシュがキンテツの頭を勝ち割ろうとバットを振り上げたがキンテツはそれを剣道の応用で難なく防ぎそのまま胴を狙うがそこをアッシュは後ろに飛び回避する。続けざまにアッシュのラッシュが炸裂するがそれを避けながらキンテツはアッシュの懐に入り一気に突きの姿勢に入るがそれを上手く間にバットを入れ勢いを殺し回避する一進一退の攻防とはまさにこの事を言うのだろう。しかし、空気が変わったのはその数秒後だった。アッシュがいきなり攻撃を止めて呆然と立ち尽くしたのだそして今がその場面なのだ。

「そういえばアッシュって野郎さっきから全然動かねえなどうしたんだ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「ナイトール?」

アッシュが動かないのを不思議がっているのはこの2人だけでは無い。

対戦しているキンテツもそうだし校舎の生徒達もそうだ、そして何よりアッシュの仲間であるキーボードでさえ先程からの今晩の料理何にしようかなモードから一変し手元のパソコンも動かさずにアッシュの方を心配そうに見ている。

「一体どうしたんですアッシュ?」

「仲間も心配してんじゃねえかどうなってんだ」

「仲間も知らない事いうことは(ブツブツ)・・・・・・・・・・・いけません!護衛対象急いでこの戦いを終らせてください」

「ちょちょちょっといきなり何だよナイトール(汗)」

「いいから早く!早くしないと先生があぶな・・・・」

「くくくくくくけけけけけけkkkkあかかあkkあーーーーーーーははhhっははは」

「ん?」

「遅かったですか」

ナイトールの言った通り大変な事が起こるそれはその場にいた誰もが感じた。

アッシュは奇妙な叫び声上げながら何かブツブツ言いながらキンテツの方へとゆっくり進んで行く。

「(ブツブツ)そうだよ何手加減してんだブツブツ何もかもぶっ壊しゃあいいんだ(ブツブツ)例え地球だってな!」

そう言い終わるとキンテツの5メートル先の方で突然立ち止まり手に持っているバットを空を刺す様に振り上げそして勢いよく地面に叩きつけた。

するとその叩きつけた瞬間大きな地震が起きアッシュの下の地面は大きいクレーターが出来ひび割れていた。

それを見た校舎の連中達は歓声ではなく悲鳴へと変わっていた。

「きゃーーーー何よあれ」

「おい先生とあの生徒大丈夫なのか?あれ絶対化け物だろ!」

「ていうか俺らも危なくねあれ2人片付けたら矛先絶対こっちに向くだろ~~~~(泣)」

「警察は何やってんだよ!」

(わいわい)

(がやがや)

校舎の中は大パニック。

一方痛翔とナイトールは冷静にアッシュの様子を見ていた。

目が真っ赤に光り体から黒いオーラみたいのが見えている状態のアッシュを見て痛翔とナイトールは確信した。

「これはあれだなナイトール!」

「ええ護衛対象!」

「「狂乱病患者第0症状!」」

「しかし護衛対象、これはただの第0症状じゃありませんよ」

「どいう事だ?」

「あのいつもの第0症状患者とは違う目の輝きそして体から出ている黒いオーラ間違いありません第0症状から第1症状になる準備段階です」

「マジか!」

ナイトールは黙って頷いた。

「おい痛翔ナイトール!お前ら何か知っているのかこの状況の事」

するといつの間にかこちらに近づいてくるキンテツの姿が。

「ちょ先生、生徒を危険な目に会わせようとするの駄目でしょうが!」

そうその近づいてくる先生の後ろからアッシュがゆっくりとまた近づいて来るのだった。

「うるさい!さっきからお前ら2人で何コソコソ話あってんだこっちにも情報を渡せ!」

ナイトールと痛翔は先生に聞こえない声で話し合った。

「(コソコソ)どうするナイトール、もう話しちまうか!」

「(コソコソ)駄目ですよ!まさか全部言うつもりですか」

「(コソコソ)いいじゃねえか飛鷹と天使にはもう話してんだから」

「(コソコソ)あの2人は特別で・・・・・・・あーもう分りましたよその代わり私の言う様に言って下さい」

ようやく勘弁したナイトールに話す内容を聞きそれをキンテツに話す痛翔。

「ふむふむという事はあれ噂の未知の病狂乱病ってやつか」

「ああその通りだ」

「確かあれには特別な薬が必要だったよな。その薬でしか治らないから未知の病っていわれているんだよな」

「でっその薬を俺が今持っていると」

「なるほど」


ナイトールに指示された内容。

ここからコソコソをつけなくても2人は静かに喋っています。

「では護衛対象、まず治療器具の事は内緒です。代わりに狂乱病を治す薬を持っていると報告して下さい」

「それはいいけどそんな薬存在するのか?」

「はいもちろんでなければいくら医療市のみに狂乱病患者が出没するとしても医療市は広いのです護衛対象が知らない所で狂乱病にかかった患者はどうするおつもりと思いますか?」

「まあ確かにでもそんな薬よく開発できたな、いくらこの時代だからって」

するとナイトールはもし訳無さそうに痛翔に言った。

「いえそれがサプリ博士がこの世界でこの時代の人達に提供して下さったんです」

「なっ!またあいつか・・・・・・・まあいいそもそもキンテツが狂乱病の事知ってんのか、俺嫌だぞ1から説明すんの」

「それに置いてはご安心なく大人にはその情報は広く知れ渡っていて、子供達や学生達の間でも都市伝説として広く広まっています」

「なにーー、俺そんな事初めて聞いたぞ」

「護衛対象、もうちょっとメディアに顔を向けて下さい。きっと他のレジェンド5の皆様もご存知ですよ」

「う~ん・・・・・・・」

「とにかく余計な事は言わないで下さいよ」


先生との会話に戻る。

「他に隠している事無いよな」

「これで全部ですよ。うたがり深いなーーー」

「そうかじゃあ薬を寄こせ俺がけりつけて来る」

「え?」

予想外の答えに痛翔はきょとんとした。

「え?じゃないだろう生徒に教師が危ない真似させれる訳ないだろいいから早く寄こせ」

「いや~~あの薬ってのは僕しか使えないんですよね~」

「いやいや、そんな訳ないだろ何故嘘をつく一人称変わってばればれだぞ・・・・・さてはお前」

(バレたか)

「本当は薬なんて持って無いんだな!」

「はい~~?」

またも予想外の答えに困ってナイトールを見たがナイトールも両手を上げ手の平を上にして分からないのポーズをしていた。

「もういい!薬が無いんなら俺があいつを引き留めている間にお前は警察に助けを呼んで来い」

「いや薬が無いって言うか・・・・・俺自身が薬って言うか・・・・・・(汗)」

「いいから後頼んだぞ」

「腕無くなっても知りませんよ」

そう言った直後キンテツは走ってアッシュの方へと向かっていった。

痛翔の言った事がこの後現実になる事も知らずに・・・・・・・・・

もちろん痛翔は警察には行かずにキンテツとアッシュを見ている。

それに気づかずキンテツはアッシュに突進をかます勢いで前に出た。

そんな事を気にせずアッシュはバットを軽く真横に振り上げキンテツの腕に当てた。

するとどうだろう、ほんとに軽くだったのにキンテツの腕の骨が粉々に砕けた。

最初はキンテツも校舎の生徒もそしてナイトールと痛翔でさえ何が起こったか分からなかった。

しかしキンテツの片方の腕がプラーンと垂れ内出血をしているのか黒く変色しているのを見てキンテツは・・・・

「ああーーあああああーーーーーあああああああああああああーーーーーー」

と大人が出しちゃ駄目な叫び声を上げた。

そこを痛翔とナイトールが大急ぎで先生の元に向かい何かを痛翔が制服の胸ポケットから取り出しキンテツの口の中にねじ込んだ。

すると先程まで叫んでいたキンテツが落ち着きを取り戻す。

そう痛翔が飲ませたのは始めの方に説明した痛みや吐き気などの状態異常を一時的に無くす薬だ。

「つつつつ痛翔、俺は一体どうなって・・・・」

「あまり喋らない方がいい今は痛み止めの薬で感覚が麻痺して痛くないけど骨が粉々にくだけている。早く病院に行った方がいい」

そうこの世界ならば医療市ならば例え骨が粉々になろうとも治る技術を持っているそういう世界だ。

「後は俺に任せてナイトール、先生を運んでくれ」

「分かりました」

ナイトールがキンテツを運ぼうとした時呼び止められる痛翔。

「なんですか説教なら後で・・・・」

「そうじゃないもうよく分からんがお前を止めやしない。ただ丸腰という訳にはいかないだろうだから俺のゴム製だが竹刀を使ってくれ」

そう言うとまだ骨が粉々になっていない方の腕で竹刀を手渡そうとするが痛翔はそれを拒否する。

「何故だ?」

「それは先生の愛刀でしょ、じゃあ先生が持ってなきゃ駄目でしょう。それに俺には俺の自分専用があるし」

そう言うと痛翔は首にかかっているネックレスを外しそれを竹刀に変形させる。

それを見た先生は一言。

「痛翔、お前は一体?」

そしてキンテツはナイトールに離れた場所まで運ばれた。

「おいアッシュとか言ったな俺は今凄く腹が立ってんだぜ。自分のクラスの担任があんな目にあってんだそりゃ腹立つさだからこれから俺が相手だ・・・・・・・・お前の標的は俺だろ」


その頃痛翔のクラス。

「おい先生が大変な事になちゃったよ~~」

「それよりも痛翔君大丈夫?あんな化け物に勝負挑むなんて・・・・・」

「それもそうだけどさ痛翔の奴も何か変じゃなかった。遠くでよく見えなかったけど痛翔のネックレスが竹刀に変わったよな、あれ手品か」

「あ~~~もう一体何がどうなってんの」

疑問に思う面々を他所に飛鷹と嘘減さんは2人話し合っていた。

「あれオレっちが言っていた狂乱病患者でオレっちそれを今治療しようとしているんだよな」

「うんオレ君本当のヒーローみたい」

「ああ、でも大丈夫かな相手凄く強そうだけど」

「うんでも私は信じているよオレ君が勝つって」

「そうだよなオレっちの治療器具強そうだもん」

と2人が話していると1人の女子生徒が2人話を聞いていたのか疑問を投げつけた。

「ねえ2人何か知ってるの?狂乱病?治療器具?一体何の事」

「やっべー聞こえてた(汗)」

「もう飛鷹君注意力無さすぎ」

「何だ何だ」

「何だか今の状況この2人が理由知っているらしいぞ」

「まじでか」

「お願い教えて真美ちゃん」

「飛鷹も教えろよ」

2人にクラス中の生徒が押し寄せどうすればいいか困った時。

「分かりました教えましょう!」

全員が教室の出入り口を見る。

そこにはいつの間にか瀕死状態の先生を担いだナイトールがいた。

「ただしこの事はトップシークレットで特に警察の方々には」

全員無言で頷きナイトールはクラス中の生徒全員に全てを話した。


アッシュが一振りするだけで「ゴウ」と風をバットが切る。

しかし痛翔は全然ビビらない、むしろやる気がみなぎっている様にも落ち着いている様にも見える。

アッシュと痛翔、2人が見合っている。

相変わらず校舎の中は1つのクラスを除いて騒がしい。

しかしそんな事は狂乱病を発症しているアッシュは勿論の事痛翔も気にしない。

風が吹く。

刹那、アッシュが攻撃を仕掛けた。それを痛翔が紙一重で避けるが続けてアッシュの猛攻が止まらない、少し制服にバットが擦れるがそこはエレニウム製で傷1つ付いていない。しかしそんな事は痛翔にとってどうでもよかった問題なのはアッシュの攻撃が初めの頃よりも格段に上がっている事だった。少し息を吐き後ろに下がり体制を立て直す痛翔。アッシュは息切れ所か呼吸すらしていない様に見える。

痛翔は心の中で「本当に人間か?」と疑問に思った。

そことは関係無いがキーボードの様子も変になっていた。

「けけけけけえけ検索しなきゃ検索しなきゃ今のこの情報を検索しなきゃ・・・・・・・」

明らかに様子がおかしいキーボード、喋る言葉も段々と呂律が回らなくなっていく・・・・これはまさかとは思うがこちらも狂乱病の発生の予兆!

ただでさえ面倒な狂乱病患者が2人になってしまう。

しかも前に早朝に対峙した狂乱病患者とはレベルが違う。

こここれは痛翔の奴に伝えるべきか否か。

キーボードの声も戦っている痛翔に届く位大きくなっている。

痛翔もそれが分かっているのか戦いに集中したいのに余計な声が入って来るのでとても嫌そうだ。

こんな状態だから果たして私が声をかけて良いものかどうか?

「たくどいつもこいつもうるせえな戦いに集中できねえじゃねえかあのキーボードって野郎突然大きな声で喋りだして一体どうなってんだ」

「あああ・・・・・ぐるるっるるぐtyぎぎsgjっぎgしgsぎsgjhmk」

「こっちは会話できねえし、たく戦い方は単調だが威力は凄まじいな。前の・・・・・・何って言ったけあいつ」

ひまわり。

「そうそうそうだひまわりだ。ありがとうよ語り部お前結構役に立つじゃん」

それはどうも・・・・・・・・・・今更ですか!

「ひまわりの野郎の時は隙がありすぎて楽勝だったけどこいつは隙がありそうで無いんだよなーって言う事はだちょっとの理性は残っているタイプか・・・・そこを責めるしかねえか」

「検索しなきゃーーーーー(カチカチ)ーーーーーー(カチカチ)ーー(カチカチ)ーーーーーーー(カチカチ)ーーーーーーーー(カチカチ)」

「うるせえなさっきからよーーーし」

すると痛翔は走り出しアッシュの方では無く一目散にキーボードの方を向き飛び蹴りを食らわした。

それによりキーボードはしばらくの間ぴくぴくとしか動かなくなった。

あれ?脅威もう終わり何か起きる気がしていたのにもう終わり。

2人の強敵とのバトルになると思ったのにもう終わり?

まあ考えてみればあいつキーボードのやっていた事なんて目を赤くしてパソコンのキーボードをカチカチ鳴らし、大声で「検索しなきゃーーーーーー」って叫んでいただけだからなそりゃ退場するわ。

余談だがキーボードに発症した狂乱病は検索の欲、もし頭脳戦になっていたとしたらその能力は飛躍的に上がり、かなりの強敵となっていただろうつまり今回は肉弾戦で相手と相性と場が悪かったのだ、決してキーボードがただ弱い訳では無いが肉弾戦においてはキーボードはひまわりよりも弱いのだ。

「よっしゃー、気分も爽快したしこれでこいつとの戦いに集中できる!」

そしてまたアッシュの方を向き一気にダッシュして距離を詰める。今度はアッシュにこちらから攻撃を仕掛けるがラッシュラッシュの猛攻で2人の武器のバットも竹刀も両方常人には見えなくなってしまった。普通の竹刀ならばこんな事にはならずに折れてしまうが痛翔の持っている治療器具はそんな事では折れない様に丈夫に出来ている代物だ。そんな丈夫な竹刀を振り続け2人のバットと竹刀が当たり静止する。2人に訪れる静寂の時、2人共動かず相手の出方をどうやら見極めてる様だ。その時痛翔が先に動いた、剣道でいう面を打つ形だ。それは明らかに動きが大きくアッシュもそれが分かり受け身の体制に入るがその打つ瞬間痛翔は口角を上げニヤリと笑い竹刀の方向を突如もの凄い勢いで変え剣道でいう胴を打ちそのまま相手の背後に抜けた。そうフェイントだ、相手は理性が少し残っているから騙す事も出来ると痛翔は考えた、だから頭を打つと見せかけて体を狙う様にしたのだ。その結果相手はまんまとフェイントに騙されもろに攻撃を食らったのだ。

攻撃をもろに食らいアッシュは地面に倒れた。

「よしこれで一件落着後はナイトールに警察に電話してもらって・・・・・・・なっ!」

痛翔が勝利を確信したのも束の間、倒れていたアッシュが腹を抑えながら立ち上がり雄叫びを上げた。

痛翔は額に汗を垂らしながら思った「浅かった」そう攻撃が上手く入っていなかったのだ。

再び体制を立ち直し考える痛翔。

(どうするこのままでいい訳じゃないだがさっきのパターンの攻撃はもう食らわないだろ・・・こうなればちょっと気が引けるが治療器具をマシンガンにして相手の顔を直接攻撃するか・・・なーに脳に多少後遺症が残るかもしれないが相手は悪党だふふふっふふよしこれで行こう)

と痛翔がまるで悪役の様な考えを実行しようと手の中にある竹刀をマシンガンに変えようとした時、痛翔のクラスの教室から悲鳴では無く歓声が上がった。

痛翔はマシンガンにしようとしていた治療器具を慌てて竹刀に戻し、教室を見る。

そこにはクラスの皆が声を上げ痛翔を応援していた。

「痛翔負けんじゃねえぞ」

「痛翔君頑張ってそんな怖い病気さっさと治療してよ」

痛翔は驚き聞き返す。

「何で狂乱病の事知っていて俺がそれを治療出来る事を知ってんだ?」

「ナイトールから聞いたぞ痛翔お前裏では大変な事してたんだな」

「なっ!あいつ俺には言うなって言ってたのに自分からしかもよりにもよって俺のクラス全員に言ったのか・・・・・・・おいナイトールこれはどういう事だ(怒)」

するとナイトールが後ろから申し訳なそうに出て来て言った。

「申し訳ございません我が護衛対象、このまま黙っているよりももうお話した方がよろしいかと思いまして・・・・」

「お前さっき先生に話すのためらってたじゃねえか」

「しかし護衛対象、備雲殿に真美様がその事について困っていたのでこの責任は私にもありますゆえお話させて頂きました本当に苦渋の選択でした」

「天使が・・・・・・・・・・じゃあいいよ」

「「「「「「「「「「いいんかいーーーーーーー」」」」」」」」」」

しかしそこで痛翔は思った。

(たく俺はさっき何をしようとしてたんだ正義の為に自分が悪になっちゃ駄目だろ俺、あいつ等が見ている目の前特に天使の目の前で卑怯な勝ち方は駄目だな。折角皆が見てるもとい天使が見ているんだかっこよく正々堂々勝たなきゃな・・・・・

・となれば今の俺に必要なのはマシンガンじゃなくて・・・・・・)

何かを決断し痛翔は治療器具を変える竹刀から刀に。

それを見ていた痛翔のクラスメイトは口々に言う(特に男子)

「かかかっけーーーーー」

「うわっまじで変形した」

「すっげーーー俺も欲しい。なあナイトール俺にも治療器具を」

「駄目です」

「はっや、そしてケチ」

「ふっまさか我以外にアストラル体を変幻自在に操れる人種がいるとはな今こそ契約の時、さあ下半身を邪心に捕食された哀れな騎士よ今こそ我と血の契約を」

「だから駄目ですって」

「不覚!」

それを見ていた飛鷹と嘘減さんは苦笑いをしていた。

「あははは・・・・・・何だか色々大変な事になったね」

「でも皆の気持ちは分かるぜ。男はああいった武器に憧れるもんだ、それに治療器具さえあればオレっちを手伝えるかもしれないしな・・・まみっちもそう思うだろ」

すると嘘減さんから笑顔が消え真顔でこう言った。

「ううん私には必要無いよ」

「えっ!でもやっぱり」

「必要無い」

「オレっちの役に立ちたく無いの」

「役には立ちたいよでも必要ない」

あまりにも普段と違う態度に何だか怖くなって飛鷹はそれ以上追究するのを諦めた。

刀を持った痛翔は考える。

(さて治療器具を刀にしたがどうしたものか?やっぱりさっきと同じ様にフェイントで・・・・・・でもあいつも流石に1回見ているから対策位練っているだろうし・・・・何だろ何かさっきから引っかかってる様な気がするんだよな何だろう・・・・・やっぱ銃で攻撃は不味いよなでもそれじゃないと相手を気絶させる事なんて・・・・・・・・・・うん?そもそも気絶させる必要あるのか俺はこいつを倒しに来たんじゃない!そうだよ治療しに来たんだ何でこんな事忘れていたんだ)

そして痛翔は目に力を入れアッシュから核を探す。

(見つけた!そりゃ戦闘中気づかないはずだ後頭部にあるんだものそりゃあ気づかないはずだ戦闘に集中している時には特に)

そうやって1人納得していると突然何かを思い出し先程から倒れているキーボードの元に向かった。

「いけねえいけねえ俺とした事がちゃんとこいつの核も切っておかないとな」

 そう言い痛翔は寝転がっているキーボードの手の平にある核をさっさと切って元の定位置に戻る。

相変わらず奇声を発しながら暴れるアッシュ。

痛翔は刀を構え息を整える勝負を一発で決めるつもりだ。

痛翔が動いたそれにアッシュも反応した2人の武器がぶつかるその時アッシュが何を思ったか後ろに飛び痛翔から距離を取るそして校舎の方を向き持っているバットを放り投げようとしていた。

キンテツの骨を粉々に砕き地面にクレーターとひびを出現させたあのバットを投げようとしている。

これにはすべてのクラスから悲鳴や慌てる声が聞こえた。

いくら皆エレニウム製の制服を着ているからといってもあの未知の力のバットの威力にはどうなるか惨劇が想像できてしまう。

しかし痛翔は「やめろー」とも叫ばないし前に出て校舎の盾になる素振りすら見せない。

アッシュは下品な笑い声で下品な顔付きでバットを真っ直ぐ校舎に向けて放った。

皆もう終わったと思ったがそこで痛翔が一言。

「能力・標的指定」

するとどういう事かバットが急に空中で静止しなんと標的を校舎から痛翔へと変更し突撃する。

その勢いで砂ぼこりが立ち込める皆その事に驚いた。(痛翔とナイトール以外)

痛翔のクラスメイトは痛翔の安否が心配になるが。

砂ぼこりが止んできて見える様になった。

そこにはバットを見事に刀で受け止めて苦笑いしている痛翔の姿があった。

痛翔のクラス所か校舎全体から歓声が上がった。


痛翔オレ 第1症状 能力名「標的指定」

痛翔の注目の欲の力を持った能力。相手の注目度上げ全て自分を標的にさせる能力、例え相手がどんなに人質などに恨みがあってもそれの注目を全て自分に写す。またこの能力は人や動物などの有機物だけではなく今回の様なバットや銃弾などの無機物でも可能な為人を沢山救うには持って来いの能力だ。ただし現代兵器が効かないエレニウム製の制服を着て治療器具を持っている痛翔だから出来る芸当皆くれぐれも真似しない様に。


痛翔のクラスから口々に感想が聞こえてくる(特に男子)

「すっげーーーあれが痛翔の能力か、最強じゃん」

「俺もあんな能力欲しい、ナイトール何とかならねえか」

「いえこの事に関しては私では不可能です第1私が直々に授けた力ではありませんし」

「何だよそうなのかよ、ちえつまんねの」

「古より封印されし力よ今こそ我にも彼の者と同等の力を・・・・・今だ!哀れな騎士よ我と契約を」

「だから話聞いて無かったんですかあの能力に関しては私は一切関与してないんです」

「不覚・・・」

またもさっきと似たやり取りを見ていた飛鷹と嘘減さんは。

「あの能力は魅力的かも」

「えっ!治療器具はいらないって言ったのに能力は良いのかまみっち!」

「うんだって人の持つべき力じゃないものを自分だけがもってるんだよ何だかわくわくしない」

しかし飛鷹はあまりにもテンションの上がっている彼女を見て何だか怖くなって来たのでそれ以上何も言わなかった。

話を戻しバットを受け止めた痛翔だが、まるで俺の相棒を返せとばかりにいつの間にか痛翔の目の前まで来たアッシュにバットは取られそのアッシュがバットを取った反動で痛翔は後ろに下がる。

すると校舎からナイトールの声が。

「護衛対象、もう直ぐ警察も救急車も来ますから巻きでお願いします」

「巻きって(汗)こっちもきついんだぞ突然そんな事言われても・・・・・・」

すると今度は天使こと嘘減さんにナイトールが耳打ちをし、嘘減さんは笑顔で了承すると痛翔に向かって言葉を発する。

「オレ君早くその人倒して私何だか怖くなってきちゃったのお願い❤」

「任せてくれ天使!巻きで、巻きで行くよーーーー」

それを見て飛鷹が。

「オレっち単純だな・・・・・・」

巻きで倒すと言われアッシュが滅茶苦茶怒っている様に見える。

アッシュはまるで怒りを体現した様な突進を仕掛けて来た。

痛翔はアッシュが目の前に来るまで待った。

痛翔は待つ。

待つ。

待つ。

待つ。

「今だ!」

その掛け声と共に突進して来るアッシュの背中を自分の背中で滑る様に後ろに移動しアッシュが振り向く前に後頭部にある核を体ごと真っ二つに切る。

勿論前に説明した様に人の体は切れず核だけ切るモードにしている。

その瞬間アッシュはまるで上から吊っている糸がぷつんと切れた様にその場に倒れ込む。

巻きで痛翔の勝利が決まった。

その瞬間校舎から今日1の歓声が上がった。

その5分後位だった警察と救急車が学校に来たのは。

痛翔は今日起こった事は秘密にして欲しいと皆に懇願した、結果皆了承してくれた。

警察の事情聴取には皆アッシュとキーボードを倒したのは負傷しているキンテツ先生だと伝えた。

警察は最初は疑ってたものの全員が全員そう言うので止む無く納得した。

因みに今日はいつもの警察官の鈴木巡査では無い、これはナイトールが鈴木巡査だと勘が鋭い所があるので鈴木巡査に繋がらない様にナイトールが細工をしたのだ。

これにてこの騒動は最後は結構呆気なく終わりその日は幕を閉じた。

いや~私の小説を読んでいる方、(いたらですけど)お待たせしました。こんなに投稿の期間が開いてしまって申し訳ありません。次の展開が気にな方、(この世に存在したらですけど)には大変遅くなりました。今回の話は痛翔2度目の真剣勝負だったんですけどどうでしたでしょうか?秘密もねえクラス中にばれてねえ~。本当こんなに展開が早くて大丈夫かと思うかもしれないですが、普通他の作品では秘密はもっと後の方にばらすのですが私は面倒くさいので自分がばらしたいと思った所でばらしていくつもりです。これからもえ~~今この展開という場面もあるかもしれませんがどうぞリラックスして読んで頂けたらなーーーと思います。中々時間を見つけるのは難しいですがこの次はなるべく早くアップしたいと考えています。

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