華麗なる痛翔オレの日々
翌朝、痛翔達はテレビを見て納得した様にうんうんと頷いている。
「やっぱり裁かれる運命だな」
「そうですね」
テレビのニュース報道では(「昨日夜、富部警察署に巷で有名なあの強盗団のメンバーの1人が警察署入口付近で気絶しておりその状態で警察官に保護されました。保護されたのは男性でどうやらひまわりと仲間内で言われ本名は不明です。なおこの者の判決にいたしては・・・・・・・」)
ピッ!(テレビを消す音)
「よろしいのですか護衛対象、最後まで見ないで」
「ああ別に興味ねえ!」
「少しは興味持ってあげて下さいよ可哀そうに」
「悪党に同情とは優しいもんだな」
「そんなのではございませんが」
そこでその話は終わり2人は朝ご飯を食べ学校にへ行く準備を始める。
本当に興味無いんだな私もだけど。
所変わって豪塚達のアジトでは。
「くそーーーーーふざけやがって」
朝っぱらから豪塚の怒号が飛び交い近くの木にとまっている鳥達が逃げる。
そう豪塚達も朝のニュースを見たのだ。
ここからはそのニュースを見た強盗団のそれぞれのリアクションです。
まずアッシュは近くにいながら気づく事が出来なかった事を悔み。
「くそ俺の所為だ。あの時もっと相談に乗っていればこんな事にはならなかったんだ」
そしてキーボードは冷静にパソコンを起動し。
「う~むこれはひまわりが言っていた占い結果をよ~く検討する必要があるねえ」
ゲゲゲは涙をボロボロ流しながら。
「ごわす~~~ひまわりがいなくなったでごわす~~~~~~」
キッスはネイルの手入れをしながら。
「あらひまわり、捕まったのねウケる」
そしてアッシュがこの皆の意見を聞き物申す。
「てめえら特にキッスとキーボードお前ら仲間が捕まったのに何だその態度、あとゲゲゲは泣き止め」
「もちろん僕は心配しているよでもひまわりがあんな風になってしまって・・・・
・・・これから対策を練り準備を済ませる方が僕達そしてひまわりの為になるとは考えられないかい?」
「それは・・・・・・・」
アッシュは反論出来なかったキーボードの言っている事が正論だから。
「じゃあキーボードはいいよ。それよりキッスてめえ」
「あら私?」
「あたり前だ。お前ひまわりが捕まったってのにリアクションは薄いわ、ウケるって言ってるわで随分と態度が酷いじゃねえか!」
「あらでもそんな態度取りたくもなるわよ。だってあいつ自分で占いの結果を信じて用心していたのに勝手に捕まってこっちとしてはいい迷惑よ。向こうで私達の事を話て無いか心配だわ」
「そんな事は・・・・・」
「そんな事はあり得ねえそこは俺は信用している」
キッスはひまわりが裏切らないかどうか言ってアッシュを責めたがそれを豪塚が否定した。
「ガンズリーダー・・・・・」
「キッスお前があいつの事を嫌いなのを咎める気はねえ、だがなあいつが裏切る様な奴じゃないって事だけは信用しろあいつも俺達の仲間だからな」
「ガンズリーダー❤」
その言葉を聞いてキッスの頬が見る見る赤くなり顔もうっとりとした表情になり、アッシュも豪塚のその言葉に喚起を表し目を瞑りさっきの豪塚の言葉を嚙みしめている。
「それにひまわりが捕まった唯一の理由は・・・・・・あいつが弱かったからだ」
「「「「!」」」」
さっきと一変し豪塚の言葉に皆驚いた。
「ちょっ、ガンズリーダーいくらひまわりの野郎がこのメンバーで1・2を争う雑魚でもそれは無いんじゃないんですか?」
「そうですよリーダー、私にとってもひまわりはくそ雑魚だけど流石に言い過ぎでは」
「僕も皆の意見に賛成だ。僕も人の事言えませんがひまわりは見た目のわりに筋肉が乏しくもやしっ子ですけど流石に言い過ぎでは?」
「ごわすごわす確かにひまわりは馬鹿でごわす」
「いや、おめえらあいつの事嫌いなのか?俺でさえ言わなかった酷いセリフをバンバン言っているぞ、後ゲゲゲてめえはフォローも無しか!」
あまりにも皆がひまわりの事を悪く言うのでそういう事をするキャラでも無いのに豪塚が皆のツッコミ役となった。
慣れないツッコミをしたせいか豪塚は息をハアハア吐いている。
すると豪塚のツッコミを聞き固まっていたアッシュが口を開いた。
「なっガンズリーダーがツッコミをしたぜ・・・・・・・」
「いや、話の中心そこじゃねえから。とにかくだこのままだと捕まったひまわりが浮かばれねえ!ここは計画を進めるのと同時にひまわりを捕まえた野郎を今度はこっちが捕まえてやるんだ」
「ガンズリーダーが真面目に話し合いに参加している」
キーボードはまるでUFOを見た様な目つきで豪塚を見た。
補足するとこの世界ではUFOは珍しい所か自分達で作ってしまう程の科学力だがロマンを忘れないキーボードはこの世界であってもUFOには驚きの声をあげるのだ。
う~んユウモア人間~~~~~~。
まあそんなキーボードが驚く、それ程普段彼は話し合いを適当にしているのだろう。
「俺だって今回の事は少し責任を感じているんだ俺がもっとあいつの話を聞いていればこんな事にはならなかったかもしれねえってな」
「ガンズリーダー・・・・・・・・」
その言葉にアッシュは言葉を失った。
アッシュは心の中で豪塚を少し軽蔑していた。
ひまわりの言う事に耳を貸さず自分が正しいとまるでガキ大将の様に。
しかしそんな事は今の豪塚の言葉で吹き飛んだ。
ちょっといやかなり気づくのが遅かったが気づいてくれた事にアッシュは満足だった。
「とにかくだ奴の居場所なんかは分かんねえのかキーボード」
「それがガンズリーダー、ネットにアップされているのは名前だけでその他の情報は奴らが有名になったあの事件の事とレジェンド5のホームページがある事と奴らが俗に言う「ヒーロー」という事だけしか分からずじまいです」
「でっ、その名前はどういう名なんだ敵の情報を少しでも知っておきたい」
「分かりましたガンズリーダー、そいつの名は・・・・・・・」
「痛翔オレ!」
「はい!」
担任の金字鉄男に名前を呼ばれ返事をする痛翔。
ここは痛翔の通う高校の医療私立富部高等学校。
今現在担任が出席を取っている所だ。
痛翔は後ろにいるナイトールに話しかけた。
「なあナイトールこの自分の名前は気に入ってんだけど、どうも人に言われるとまだなんか違和感を感じざる終えないだよなーーーー」
しかし返って来たのは無言、不思議に思った痛翔がナイトールに声をかける。
「ナイトール?」
「あっすみません朝のニュースの事を考えてまして」
「朝のニュース?」
痛翔はひまわりの事を気にしていない所為かそのニュース所かひまわりの存在すら忘れていた。
「もうお忘れになったんですか今朝、豪塚の仲間のひまわりが逮捕されたとニュースになってましたでしょう」
「ああそう言えばやってたなニュースで・・・」
「全く昨日あんな事がございましたのにいくらひまわりに興味が無いからといって昨日の事まで忘れて貰っては困りますよ」
すると前の席に座っていた飛鷹が聞いてきた。
「なーオレっち昨日の事ってなんだ?それに何で今朝のニュースにオレっちが関係があるんだ?」
「質問に質問を乗せるな飛鷹、まあ簡単に言えば今朝ニュースに出ていたひまわりって奴が狂乱病患者でそれを昨日俺が治療したってだけの話だ!」
「あっ、ちょっ護衛対象!」
その事を聞いた飛鷹は目をキラキラさせ驚いた。
「すすすすげーーーーーーじゃあニュースで言ってた「あしながおじさん」ってオレっちの事だったんだ」
「あしながおじさん?いや警察に届けたのは俺じゃ無い。それよりもナイトールあしながおじさんって何だ」
「えっ名前がばれない様にしたまでですが何か?」
「いやベタ過ぎるだろう!」
ナイトールは1人納得した様にうんうんと頷き、痛翔は「はあ」とため息を吐き呆れている。
そんな2人の様子を見て飛鷹が問う。
「なーオレっちでもこれやばいんじゃない」
「やばいって何が?」
「だってあのひまわりって奴確かニュースで今この地域で頻発している強盗団のメンバーだろう仲間が仕返しに来るんじゃねえのか」
「まあ来るだろうな」
痛翔は飛鷹の言った事にまるで驚かずにそう言ってみせた。
「だったら警察に訳を話て守ってもらった方がいいんじゃないか?」
「いやこれはナイトールと俺の問題だ。いくら警察でも狂乱病患者が原因となればもう誰も関係ない人を巻き込む訳にはいけないんだ。狂乱病患者は俺が全て治療する」
「まるで何回か誰かを巻き込んだみたいな言い方だな」
「それは・・・・・・・・・・・・」
痛翔は黙ってしまい代わりにナイトールが続きを話した。
「まず最初に言っておきますね備雲殿、我が護衛対象が人を巻き込み治療に失敗したのが過去に1度あります」
「なっ!治療に失敗したのか!」
「はいあの時は護衛対象もまだ若かったので、体だけでは無く心も」
「でっその治療に失敗した狂乱病患者はどうなったんだ?」
「それは・・・・・・・・・・・・・分かりません」
ナイトールの予想だにしない返答に飛鷹は耳を疑った。
「わわ分かんないってどういう事だよ」
「おい飛鷹悪いがそれ以上聞くな。ナイトールも余計な事話すな!」
見ると痛翔がまるで人でも殺す様な目つきで睨んでいた。
それを見て飛鷹は生まれて初めて痛翔に恐怖を感じ、またそれと同時にこれ以上この話に踏み込んで来るなという意思を感じ取った。
「分かったよオレっち言いたく無いんなら無理に聞かないよ」
「すいません護衛対象私も軽率に話し過ぎました」
「・・・・・・はっ!」
2人の言葉を聞いて痛翔はようやく自分がこの場の空気を悪くした事を感じ取った。
「悪い飛鷹、偉そうに話してナイトールも良かれと思って言ってくれたのに悪かったな」
「別にいいぜオレっち」
「護衛対象がそう素直に謝れると何だか気持ち悪いですね!」
「おいナイトール、訂正するお前には悪い何て1ミリも思ってねえ!」
といつもの調子にナイトールと痛翔が戻ったので飛鷹は笑顔で笑っていた。
「まあ色々あるがこいつもいるしあんまり俺の事は心配すんな!」
「ああ分かったよオレっち、それにしても本当にオレっちは凄いなそんな使命背負っているのに元気で」
「そう言うな照れる」
痛翔はそう言い笑って見せそれに連れられ飛鷹も笑って見せたが、小さい声で一言。
「本当に凄いよオレっち俺なんかより・・・・・・・・(ぼそっ)」
「うん?何か言ったか飛鷹」
「ううん何でも無い」
痛翔は気になったが今さっき自分が聞かれたくない事を聞き出す事止めてくれみたいな事を言ったばかりじゃないかと気づき言葉を飲んだ。
そんな2人を遠くで羨ましそうに見ている1人の女子。
そう、嘘減真美だ。
痛翔から天使と呼ばれているそんな子が飛鷹と痛翔それにナイトールのやり取りを見て羨ましそうな顔でため息をつく。
「はあ~あ私もオレ君や飛鷹君の近くの席だったらあんな風に毎日楽しく話せるんだろうな羨ましいな飛鷹君」
まあそんなこんなあり時間は過ぎ4時限目になった。
その4時限目に事件は起きた。
「先生痛翔君がまた盗撮してま~す」
「またか、誰か警察に通報したか?」
「あっ、僕がしておきました」
現場には小型のカメラ付きドローンみたいな物を持ち椅子にロープでグルグル巻きにされてる痛翔がいて、それを呆れ顔で見る男子生徒達とナイトール、もちろん盗撮対象は嘘減さんだ。その嘘減さんは女子生徒に守る様に囲まれておろおろしている。
「まず痛翔、俺が最初に叱らなきゃならないのは何故こんな物学校に持って来た。いくら制服の着崩しが自由でもこれは関係ないだろう」
するとクラス中から。
「「「「「「「「「「いや、そこーーーーーーーーー」」」」」」」」」」
「へっ?」
金鉄先生が間抜けな声を出した所を生徒達が次々に言葉を発した。
「いや先生他に言う事あるでしょう。確かに今回の盗撮はこんな物持って来た所は気になるけど、まず盗撮が駄目でしょう盗撮が」
「そうよ先生ふざけている場合じゃ無いわ見て真美ちゃんこんなに震えて可哀そうだと思わないの?」
「いや私震えてないし気にしてないよ」
「嘘減さんもういいから怖かったねえよしよし」
「いやだから大丈夫だってば・・・・・・」
そう嘘減さんは言うが周りの女子達は彼女を守る様に囲み痛翔に対して敵意を見せている。
当の本人はそんな事も気にもせずそっぽを向いていた。
そして満を持して飛鷹が聞いた。
「なーオレッち何で毎回こんなバカみたいな事するんだ」
すると周りから「いいぞよく聞いた」とか「勇気あるな」や「流石親友」などの声が聞こえたが飛鷹は気にせず痛翔の返答待った。
するとそっぽを向いていた痛翔が飛鷹の方を向き話し出した。
「そこに・・・・・」
「そこに?」
「そこに天使がいたから!」
まるで登山家が何故あなたは山に登るんですか?の質問に対し「そこに山があるから」という返答の様な言い回しだった。
それを聞き飛鷹は(あっこいつもう病気だな)と悟った。
もちろんその考えは飛鷹のみに有らずクラス全員そして先生やナイトールも同じ考えに至った。
そしたら突然、意を決して1人の女子が痛翔に言った。
「じゃあ2人付き合っちゃえばいいのに!」
「「「「「「「「「「!」」」」」」」」」
その一言でクラス中が騒めき始めた。
「言ったよーーーーーーー遂に言った」
「皆が言おうとしたけど言わなかった言葉を言ったよーーー」
「あいつ殺されるんじゃないのか」
「とよちゃんよく言ったわ」
「とよちゃんサイコー」
「うるせー、とよちゃんだかトミーちゃんだか分かんないが勝手な事言うんじゃねえ」
痛翔が叫び女子達は黙り男子達は痛翔をおいおいと言う様な目で見ている。
すると痛翔がまた喋り始めた。
「俺と天使が付き合う?だとしてもこんな場で言う事じゃないだろう。もし付き合うんだったらもっとちゃんとした場所で良いタイミングで告白するわーーただまだ今はその時じゃ無い」
「流石我が護衛対象よくもまあそんな恥ずかしいセリフを言えるなーという皆様の空気を察せず淡々と言葉を紡ぎだすお姿に私は感動致しました」
案の定、痛翔の言葉を聞いた嘘減さんは恥ずかしさと嬉しさのあまりその場で顔を真っ赤にしてうずくまっている。
とその時遠くの方からファンファンとパトカーのサイレンが近づいてくる音がしてくる。
そして高校に着いたパトカーから出て来たのは若い男性の警官だ。
服装は至ってシンプルに制服を着て、走りやすい黒の靴を履き、警察帽を深くかぶり胸ポケットからはペンと無線機のマイクが出ている。
ただ1つ変わっているのが銃で今の時代は拳銃で無く、銀色をベースとしたショック銃が一般的であり普通の拳銃はこの時代田舎に行っても装備している警察はまずいないだろう。
そんなショック銃を腰から下げたホルダーに収め、その警察官はため息を周囲に悟られない形でつきながら高校の入口まで進んで行く。
警察官はぼやく。
「はあ~この高校って事はまたあいつ何だろうな~~」
暗い足取りで痛翔がロープでグルグル巻きにされている教室へと赴く。
教室に着くといきなり痛翔が。
「おう鈴木今日もご苦労さん!」
そう痛翔が言った様に彼は鈴木誠二というごくありふれた名前だった。
「さんをつけろさんをちゃんと目上の人には敬語をつかえ全く」
「今日もすみません鈴木殿、我が護衛対象為にご足労いただきありがとうございます」
「別に礼を言われるほどの事はしてないよロボット君」
「あの~できれば私にはナイトールと言う立派な名前が存在するのですからそちらを使って頂けたら幸いなのですが・・・・・・」
すると警察は突然目を鋭くしてナイトールに言った
「前にも言ったと思うが俺達警察は君の様な得体の知れないロボットは悪いが信用できない為親しく接する訳にはいかないのだよ」
そうこの警察官とナイトールは仲が良く無く初めて会った時も今みたいな事を痛翔のいない場所で言ったのだ。
だから痛翔も今の話を初めて聞いて怒りが沸き上がって来た。
「おい鈴木、てめえ俺聞いてねえぞそんな事、大体それは差別になるんじゃねえのか」
「そうよナイトールちゃんが可哀そうよ」
痛翔に便乗して嘘減さんも反論した。
「子供が大人に意見するな!これは警察全体で決まっている事なんだ」
「その言い方は教育者の私としましては子供に対してどうかと思うのですが・・・・・」
「すいませんがこれは警察の問題ですのでいくら担任だからと言って口を出さないで頂きたい。それよりもどうせいつもの事でしょう本官が呼ばれた理由は?」
先生は腑に落ちないが警察に今回の事を説明した。
「はあ~じゃあ、いくぞすいません授業を中断して頂き」
「いえ・・・・・・・」
先生はいつもなら「そんなこちらこそ」と言うのですが今さっきあんな態度だった為返事を丁寧に返す事が出来なかった。
一方痛翔は、警察に手を引かれながら引きずられてもナイトールに対しての抗議を止めなかった。
「この野郎話を逸らしやがってまだナイトールについての話は終わって無いからな」
「分かったから話は交番で聞こう私も忙しいんだ」
パトカーに痛翔を乗せその後をナイトールがついていき痛翔の隣に座るというかいる。
腰が無い為座るという表現が的確では無い為訂正しました。
「別そこ無理に気にする必要は無いぞ」
「はっ?何か言ったか」
「いやべつに~~~~~~~^」
私の言った事を指摘して少し警察に怪しまれたが痛翔は知らんぷりして回避。
それから交番に着くまで会話は無く車内は息苦しい空気になった。
そして目的地の交番に着いた。
その交番は普通の交番よりも大きく中に牢屋があり約10人程収容出来る様になっている、勿論牢屋の中は衛生面がちゃんとしていてとても綺麗だ。
今現在その交番で収容されているのは4人で痛翔を入れるとこの交番が収容できる数の丁度半分の5人となる。
パトカーに乗せられていた痛翔が車から降り渋々交番へと足を運んで行く。
もちろんその後をナイトールもついていく。
それを警察は気にかけずにスタスタ歩いて痛翔を奥の牢屋へと連れて行く。
最初は不機嫌だった痛翔だが、ある牢屋の前に来ると突然元気になり今までだんまりだった口を開いた。
「師匠!師匠じゃないですか!」
「おう痛翔よ久しいの~~~」
警察官の鈴木誠二はその光景を見て心の中で(しまったこいつがいたか~~~)と頭を悩ませていた。
この痛翔から師匠と呼ばれる者は身なりはまるでどこか山奥の仙人かという格好をし手には古ぼけた一眼レフが握られていた。
格好に似合わない一眼レフを持ったこの人物こそ痛翔の盗撮の師匠の盗撮犯通称「霧隠れ」その人である。
痛翔は久しぶりに霧隠れを見て目をキラキラさせて今回の事を話そうとしたが鈴木に止められ霧隠れの隣の牢屋へと入れられた。
「おい、お前は他の囚人と違うんだからちゃんと「子供犯罪収監法」に乗っ取って5時間そこでゆっくり反省するんだぞ」
「はいはい分かっていますよ」
「護衛対象、本当に分かっているんですか?」
とナイトールが横から呆れを入れ言葉にする。
何故ナイトールも牢屋にいるかと言うとナイトールは何も悪い事はしていないし、いくら信用されていないと言っても牢屋に入れられるという事は無い。であれば考えらえる事は1つ、そう!ナイトールは自分から牢屋に入ったんだ(ババーーン)。
「何で名探偵の推理ショーみたいになってんだ」
別にいいじゃないか(ババーーン)。
「いいけどもっと普通に語り部やってくれねえか」
貴様に言われる筋合いは無い(ババーーン)。
「そのババーーン止めろババーーンを」
「おい痛翔や、そこに誰かナイトール君以外おるのか?」
私と話しているのを聞いて隣の霧隠れが不審に思った。
「やべ、何でもありません師匠」
「そうかならいいい、それで今度は何を仕出かしてここに来た?」
痛翔は今日自分がした事を霧隠れに正直に話した。
すると霧隠れは少し考え痛翔へと返事をする。
「それはお前が悪い」
「そんな~~~~~~~」
お前が言うなというツッコミは置いといて流石に今回のは痛翔が悪いと思ったんだなうんうん。
ナイトールも頷きながら同意しているとまた霧隠れが言った。
「ハイテク機器に頼るお前が悪いぞ痛翔!」
いやそこーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「流石師匠鋭い指摘ありがとうございます」
「いえ護衛対象この方、何も凄い事なんて言ってませんよ」
流石ナイトール私も思っていた事をして頂きありがとうございます。
「いえお礼なんていりませんよ当然の事を言ったまでです」
そしてまたも霧隠れがいるはずのない第3者に話しかけているので不審に思ったかそこは痛翔が話を戻し誤魔化した。
「う~おっほん。痛翔や盗撮とは何かわかるかな?」
「う~んといえ全然わかりません」
「盗撮とは・・・・・・・・己との戦いじゃ。早くナイスなショットをこのカメラに収めたいじゃが焦りは禁物じゃその早く撮りたいという欲望に勝ち見事寸分のブレなく写真に収める事が出来ればそれは己にも勝ったという事で己との戦い=盗撮と儂は考える」
何やら長ったらしく話していたが要するにこの老人は馬鹿で人生を損している事が分かる。
しかし痛翔は目をまたもキラキラさせ霧隠れに尊敬の眼差しを向ける。
「ささ流石師匠、深い深い深すぎる」
「いえいえいえいえ護衛対象、目を覚まして下さい。あの方凄く何か重要な事言ってる様に聞こえますが結局あの方はゆっくり写真を撮って捕まったどちらにしてもださい方ですよ」
「ふぉふぉふぉナイトール君言う通り儂はのんびりしすぎて捕まった。だがのう儂はそれでも満足なのじゃ大切なのは捕まらない事では無いどれだけ良い作品をフィルムに写すかという事じゃ」
「流石師匠う~~~~ん深い!」
「深くない全く持って深くない」
痛翔がよっぽどの馬鹿だったのでナイトールも遂に少し素が出たが痛翔は気にせず霧隠れとの会話を楽しんだ。
それから日も暮れるのも忘れて痛翔と霧隠れは会話をしていたが、そこで警察官の鈴木が痛翔の目の前に来てこう言った。
「5時間たったもうここから出て帰れ!」
「何だよその言いぐさは、まだいいだろう折角師匠と話が盛り上がってきたのに」
「ダメだ。「子供犯罪収監法」により未成年者の簡易収監は最長で5時間と決められている」
子供犯罪収監法とはここ最近出来た法律で昔はよっぽど重い罪のみ裁かれていたが今回の痛翔の様に軽いとは言わないが収監される程でも無い罪も簡易収監出来る様になった。そしてこの法により未成年者が簡易収監される時間は鈴木巡査が言った様に最長で5時間、最低では10分となっている。
簡易収監とは読んで字のごとく簡易つまり簡単な収監だ。人殺しや盗みなどの思い罪よりは軽い罪に適用される。これまた最近出来た新しい法律、収監される時間も本家とは比べるまでも無く短く言うなれば反省室みたいなものだ。場所もここの様な普通の交番よりも大きい交番が収監場所でどこも清潔に保たれている、この簡易収監は主に冤罪が予見されるものが多く適用されている。冤罪なのに酷い場所に収監されて後にクレームが来る事も多々ありましたが今ではそのクレームもほとんど無く警察もこの法に感謝している。つまりは冤罪かどうか調べる時間でもあるこの簡易収監は、冤罪で無い場合はそのまま本家に送られるが、冤罪だった場合直ぐにでも釈放という事になる。また霧隠れや痛翔の様に罪の重さによっては冤罪で無くとも簡易収監のみという事になる。
それでは説明も済んだ所で話を戻すとしますか。
「ちっ、分かったよ。じゃあ師匠最後に1つ聞いていいですか」
「何じゃ?」
「師匠はいつまでここに収監される事になっていますか?」
「ふむ、あと3日といったところじゃのう」
「3日・・・・分かりましたありがとうございます」
外に出ると日も暮れて真っ暗になっていた。
もちろん警察が家まで送ってくれて5分もかからない内に家まで着いた。
「たくっ、俺も暇じゃないんだこれ以上下らない事で時間を取らせないでくれ」
悪態をつきながらそう言い放ち鈴木巡査は去っていった。
するとナイトールが言った。
「あの方の肩を持つ気ではありませんがいい加減盗撮なんて止めて下さい護衛対象!」
「それは無理な相談だナイトールよ。俺が盗撮つまりは天使の色々な一面をカメラに収める行為を止める訳にはいかない止める時はそうだな俺が死ぬ時だな」
「じゃあ死ねよ(ぼそっ)」
「ん?何か言ったかナイトールよ」
「いえ何でもありません」
段々とナイトールの本性が見え隠れする今日この頃、早速家に入り晩ご飯の準備をする2人で米は昨日の残りがあるから今日はカレーにする事に決めた。
カレーを作りながら痛翔はナイトールに独り言の様に言う。
「今日は久々にチャットでもしてネットの中であいつ等に会いに行くか」
「それは久々に皆さんとレジェンド5の皆様とお喋りになられるという事になりますね」
「そう言う事、あーーーあいつ等元気にしているかな」
そう言っている間にカレーはどんどん仕上がっていく。
カレーが出来てテレビを見ながら2人はカレーを食べていく。
ナイトールよりも早くカレーを食べ終えて痛翔は何処かにメールをし始めた。
そう痛翔のレジェンド5の皆にメールをし今晩チャットに参加する事を伝えた。
まあメールよりチャットの方が自由に話が出来るからな。
テレビを消し2階に上がり、自分の部屋に行きパソコンの電源を入れる。
ナイトールも後ろからその様子を見ている。
まず検索ページからお気に入りに入っているレジェンド5のホームページへと向かう。
そこまでは誰もが行ける場所だがここからが普通の者にはいけない場所だ。
まずホームページの上にある入力する所に自分の名前を入力する。入力したら赤い扉が無数にあるページに飛ばされる。その中の上から2番目の横から9個目の扉をクリックする。因みに1回で成功しなかったらホームページへと戻る。扉をクリックしたら今度はパスワードを打ち込む場所に飛ぶのでそこでパスワードを打ち込んだ後5つ質問が出現するのでそれに間違えない様に答える。間違えるとまたホームページに飛ばされる。そうしてようやくチャットルームにたどり着ける。
「何回見ても面倒なチャットルームですね護衛対象」
「まあもう慣れたから別に気にしないけどな俺は!」
「流石我が護衛対象!」
何故このチャットルームへはこんなに入りずらいかと言うと、レジェンド5のメンバーに1人とても拘る者がいて痛翔を入れた他4人はどうでも良かったのだがその拘る者皆からは「電波塔」と呼ばれそいつが折角だからレジェンド5のメンバーもしくはメンバーが認めた者のみは入れる様に面倒くさくした。
ここからはチャットルームでの会話になるので私は出ませんしちょっと今までと違う様になります。
チャットの用語は随時解説を入れたいと思います。
それではスタートです。
チャットルームレジェンド5の密談スタート
ポン
〇俺様が入室されました
ポン
〇電波塔様が入室されました
ポン
〇乙女様が入室されました
ポン
〇天然様が入室されました
ポン
〇ヒーロー様が入室されました
電波塔【何事だ一体、突然チャットを久しぶりに始めようなどとは俺よ】
俺【別に理由は無いさただ最近の皆の周りで起こった出来事を教えて欲しいだけ
だ】
乙女【電波塔は相変わらず固いですね】
天然【ほんとだよね~~~~~】
ヒーロー【全く持ってその通り、現にこのチャットルームもこんなに入るのが困難
にした事をまだ俺は納得したわけじゃ無いからな】
乙女【それ私も思いました】
俺【ここまでややこしくしなくてもいいのにな、ナイトールも面倒なって言ってた
ぜ】
ヒーロー【ほう、ナイトールも皆と同じ意見か】
天然【僕なんて忘れない様にパソコンの横にメモしたやつを貼っているよ】
俺【ほらメンバー内でも迷惑かけてるじゃねえか】
電波塔【いやー皆元気そうでなによりだ】
俺・乙女・天然・ヒーロー【あっ!話そらした】
ポン
〇俺様が電波塔様に対してエレクを発動しました
電波塔【・・・・・・・・・・・】
ヒーロー【あれ、電波塔がだんまりになったぞ】
乙女【おーい電波塔さんもしかしてROMってます?】
用語解説 ROM=チャット上で見ているだけの事をさす。
天然【返事がないただの屍のようだ】
俺【わりい俺やちゃった】
ヒーロー【やったて・・・・・まさか】
俺【エレク発動しちゃった☆】
用語解説 エレク=この世界この時代にある特別なシステム、チャットなどしてい
て酷い事を書かれたり荒らしなどが出て来た時に攻撃をするシ
ステム。攻撃といってもバラエティー番組などの罰ゲームなど
に用いられるビリビリ程度の電撃が体を走る。でも誰もが使え
る訳では無く、システム管理者がこれは発動しても良いと認め
た者のみエレクが発動する為仕返しを受ける事はまず無い。
乙女【俺君の為に備えたシステムだったのに】
ヒーロー【よりにもよってその俺によって発動するとはなー】
天然【承認が出来たという事は管理者さんも電波塔さんの話をそらした行為は頭に
来たんだろうね~】
電波塔【やってくれたな俺よ】
俺【あっ生きてた】
乙女【電波塔さん大丈夫ですか】
電波塔【ああまだ体が痺れてる、俺の奴はいつもこんな攻撃を受けていたのか】
俺【そうだぜたまには俺の気持ち感じる事だな】
電波塔【何か腹立つ!】
ヒーロー【普段は俺の天使談議を止める為に使っているからな】
天然【直ぐ承認されるよね】
電波塔【それだけ管理者もうんざりしているのだろう】
俺【ああもうこの話終わり本題に入ろうぜ】
電波塔【なっお前がこの話を始めたのではないか】
ヒーロー【本題って事は最近皆の身の回りで起こった事を発表するのか?】
俺【だから最初からそう言ってるだろうが】
ヒーロー【でもなー俺別にこれといって変わった事なんて無い平和そのものだぞ】
電波塔【まあお前の世界はそうだろうな】
乙女【じゃあ誰が最初に言う?】
俺【それは言い出しっぺの俺が最初に言うよ】
天然【わあ楽しみ!】
電波塔【話の内容が大体予想できるなー】
ヒーロー【ああ・・・】
俺【まず今日あった出来事なんだけど】
乙女【なになに】
電波塔【展開がわかる】
ヒーロー【うむ】
天然【多分あれだろうね】
俺【何と天使を盗撮して警察に捕まりました】
ヒーロー・電波塔・天然・乙女【やっぱり!】
ヒーロー【それいつもの事じゃねえか】
俺【いやいつもとは違うぞ今回は何と教室で小型のドローンを使って大々的に撮っ
たのだ】
電波塔【「撮ったのだ」ではない。第1それはもう盗撮では無いではないか】
俺【その事については師匠にもお叱りを受けた】
天然【師匠ってあの霧隠れって言う人だよね】
乙女【全くその師匠も俺君も2人揃って女の敵ですね】
ヒーロー【お前は男だろ】
俺【あ~それにしてもあの時の天使も可愛かったな~】
ヒーロー【ん?】
電波塔【やばい!】
天然【また始まったね~】
俺【もうあれは人間の言葉や表現では表せないな、そうそれこそ神の領域だ天使が
一言言葉を発すればそれは聖書に刻まれて天使が笑顔になれば空は晴れ天使が
悲しみに暮れればその空は嵐へと変貌し・・・・・・・】
ポン
〇電波塔様が俺様に対してエレクを発動しました
ポン
〇ヒーロー様が俺様に対してエレクを発動しました
ポン
〇乙女様が俺様に対してエレクを発動しました
ポン
〇天然様が俺様に対してエレクを発動しました
俺【・・・・・・・・・・・・・・】
電波塔【死んだか】
天然【流石に4人同時のエレクは痛いよね】
乙女【ちょっとやり過ぎたかな・・・】
ヒーロー【いやこんな事でくたばる奴じゃないさそれにエレク使わなきゃ俺達が地
獄の時間に付き合わされる所だったんだぜ。まあそんな事より今度は俺
の最近起こった事を話すよ】
乙女【それは楽しみです】
ヒーロー【俺の世界は戦いの神が長期休暇に入っているから戦いという戦いが無く
平和な世界だから特に変わった事は無いんだけど、普通は戦いたくても
戦えないのに最近少しの時間突然に戦いが始まるようになったんだ】
電波塔【何それは本当か】
ヒーロー【ああ本当だ戦いの神が突然やる気を出したのかどうかは分からねえが確
かに戦いは突然始まった】
天然【ふ~ん不思議な事もあるもんだねえ】
乙女【怪我人はいなかったの】
ヒーロー【ああ俺が何とかしたから大した怪我も無く終わったよ】
乙女【それはよかった】
俺【ふ~酷い目にあった。皆ただま~】
用語解説 ただま~=ただいまの略
電波塔・ヒーロー・乙女・天然【おか~】
用語解説 おか~=おかえりの略
俺【皆酷いじゃないかエレク連発は!】
電波塔【黙りなさい、僕達がエレクをしなかったらお前のどうでもいい話に付き合
わされるこっちの身にもなってみろ】
俺【なっ!どうでもいい話とは何だどうでもいい話とは】
天然【まあまあ今度は僕の番だね。う~んとね僕はねえ最近鶏さんと仲良くなった
よ】
乙女【まあそれは微笑ましいですね】
俺【特に変わった事じゃなさそうだな】
天然【ううんそれがねえその鶏、人間の女の子になったんだ】
電波塔・ヒーロー・俺・乙女【はっ?】
俺【待て、今打ち間違いか鶏が女の子になったって書き込まれた様な・・・・】
天然【うんそう書いたよ今も隣にいるよ】
ヒーロー【「今も」って事はお前一緒に住んでんのか】
天然【うんそうだよ】
電波塔【けけけけけしからん。若い男女がそんなどっどどどど同棲なんてそんな羨
ま、いや不純な事は止めなさい】
俺【落ち着けよ電波塔、文字に焦りが見えるぞ】
ヒーロー【そうだぞ、あと天然君きみに一言言いたい・・・・・・・・・・ラブコ
メか!】
俺【そうそれ俺も1番にそう思った。っていうか天然の性格だから不純な事になる
事は無いから安心しろよ】
電波塔【しししかし万が一という事もあるだろう】
俺【たっく、これだからむっつりは・・・・・】
電波塔【なっ僕はむっつりじゃありませんよ】
乙女【はいはい電波塔ちゃん、もういいから次は私の話をしましょうね。私の身の
回りで変わった事・・・・・・・・・・・そういえば転校生が来たね】
俺【転校生?】
乙女【そっ、ポニーテールの女の子なんだけどねえ】
電波塔【また女か。それでお前もその女とお近づきになりたい口か】
乙女【そうなんですよそれで仲良くなって草原で紅茶を飲みながらお話ししたいん
ですよ】
電波塔・ヒーロー・俺・天然【乙女か!】
乙女【はい~?】
俺【まあお前はそういう奴だよな】
ヒーロー【改めて見るとほんと変わりもんのメンバーだよなレジェンド5って】
天然【そうだね~】
乙女【さあ後言ってないのは言い出しっぺの俺君と電波塔ちゃんだけだよ】
電波塔【よし言い出しっぺは最後にしてまず僕が言おう。と言っても僕が所属して
いる部隊の事はトップシークレットが多いからあんまり離せないんだが
な。それでは最近我々の部隊に敵対している者達の情報がちらほら聞こえ
るようになったお終い】
ヒーロー【本当にあまり情報が入って来なかったなー】
電波塔【仕方ないだろうトップシークレットなんだから、さあ最後だぞ俺よ話すん
だ!】
俺【えっ?俺話したじゃん天使を盗撮したら捕まったって】
ヒーロー【そりゃあお前の日常だろう俺達はもっと変わった事が聞きたいんだ】
俺【え~別に無かったけどな・・・・・・・・あっ!】
電波塔【ん?何だその「あっ!」とは何かあるんだな話せ】
俺【いや別に大した事じゃねえよ】
ヒーロー【どんな下らない事でも言うんだ!散々俺達に話させやがって自分は話さ
ないのは無しだぞ】
俺【分かったよ。けどほんとにちょっとしたことだぞ、まずこの間大勢の狂乱病患
者に早朝から襲撃を食らったし、その黒幕がナイトールを発明した博士でその
博士からの電話でナイトールがホームシックの様になって元気を無くしたり、
昨日に至っては医療市で今名を轟かせている強盗団の一味の1人を刑務所(ぶた
ばこ)に送ったぐらいかな】
電波塔【お前が一番おかしな事に巻き込まれているじゃないか?】
ヒーロー【そうだぜ最初に下らねえ盗撮の話なんかよりこっちを先に話すべきだ
ろ】
乙女【大丈夫、怪我しなかった?】
天然【楽しそう】
俺【そんなに変な事かな?でも俺がちょっとの好奇心で聞き始めた事だけど俺達の
周り変わった事起こりすぎじゃねえか?】
電波塔【そこは僕も思った何かが僕達の周りで起ころうとしているのかもしれな
い】
ヒーロー【何かって何だ?】
電波塔【それは人によって違うと思うから僕が断言する事は出来ないよ】
乙女【何だか怖くなってきちゃった】
天然【まあ僕達なら大丈夫でしょうなんせ僕達はレジェンド5なんだから】
俺【おっ!良い事言うじゃねえか】
ヒーロー【全く持ってその通り何も怖いものなど無い】
俺【そうだ人は皆それぞれのストーリーに翻弄される生き物だ。だからその自分の
物語の中で足掻き続けてよりよい人生にするんだ】
電波塔【俺の奴の言う通りだが僕からは1つ付けたそう。我々はレジェンド5ある
と同時にあの事件を解決した仲間で友達だ物語に足掻き続けるのはいい事
だが何もそれは1人でなくてもいい困っている時は協力する事を心掛ける
それが真の友達というものではないかと僕は思う皆はどう思う】
俺【ふわ~何だか眠くなってきちゃったなそろそろ落ちるか】
用語解説 落ちる=今回のチャットやゲームを止めるという時に使う言葉
天然【僕も鶏の女の子も眠いって言ってるし落ちようかな】
乙女【寝不足はお肌に悪いもんね☆】
ヒーロー【乙女か!でも眠いのは確かだ外も暗いしそろそろ落ちるか】
電波塔【こらーーーーー人が折角良い事言ってるのに何皆で雪崩落ちしようとして
るんだよ(# ゜Д゜)】
用語解説 雪崩落ち=チャットで1人が落ちるのに便乗して他の参加者まで次々と
落ちていくこと
俺【うわっ顔文字まで使ったよ】
ヒーロー【分かってるって要は皆で助け合うって事だろう】
天然【任せてよ】
乙女【分かってますよ。それじゃあ寝不足はお肌に悪いので今日はもう落ちます】
ポン
〇乙女様が退出されました
天然【じゃあまた明日ね】
ポン
〇天然様が退出されました
ヒーロー【じゃあ俺も落ちるけど俺よまた捕まるんじゃねえぞ】
ポン
〇ヒーロー様が退出されました
俺【大きなお世話だっつーの】
ポン
〇俺様が退出されました
電波塔【え?何いつの間にか僕1人マジですかーーーーまあ確かに今日はもう遅い
し問いただすの今度にするか】
ポン
〇電波塔様が退出されました
チャットルームレジェンド5の密談終了
「いやー久しぶりに楽しい時間を過ごせたよ」
「私も見ているだけで凄く面白かったです」
チャットが終わり人心地ついた痛翔とナイトール。
パソコンの電源を切りそれから皆元気にしている事を嚙みしめながら布団に潜った。
翌朝も痛翔は朝から考えていた
「う~ん今日はどうやって天使の姿をカメラに収めよう?」
「そんな予告犯罪を考える前にもっと考えるべき事があるでしょう」
「何だそんな事あるのかこの世に」
「豪塚の事ですよきっと何か仕掛けて来るに違いありません」
「別に大丈夫だろうあの捕まった奴が・・・・何だっけあいつの名前?」
「ちょっと護衛対象それは無いでしょうあの方はえーっと・・・・・・・何て呼ばれてましたっけ」
お前もかーーいひまわりだよひまわり、何で覚えてないんだよ。
と私がツッコミを入れると痛翔が言った。
「別にいいだろうあんな奴の名前なんか覚えて無くて、だっていつも真面目なナイトールだって忘れる位どうでもいいって事だろうじゃあ覚えなくてよくね、なあナイトール」
「はい・・・・・・そうですね」
ナイトールも負けんなよ言い返せよ。
「何だよお前この間はすっかり意気投合したじゃねえか」
あれは別にひまわりの事についてはどうでもいいけど名前位は覚えようよ。
「別にどうでもいいんなら名前も覚えなくて良くねえ?」
はあ~わかったよもう言わねえさっさと学校に行っちまえ。
「うん?学校?・・・・・あーーーーーーもうこんな時間早くしねえと遅刻する」
そう騒がしく叫び痛翔は家を後にした。
そして学校についてお昼ご飯を食べ終える頃に事件は、はあ~起きた。
「「またか!」」
そう口を揃えて、担任の金字鉄男と警察官の鈴木誠二がため息をついた。
そうまたやったのだこいつは昨日の今日でやったのだ盗撮を・・・・・・いやあれはもう迷惑行為だな。
「なんで?今回は堂々とやったぞなあ天使!」
「うん堂々とスカートの中撮られてたよ」
嘘減さんは困り顔で少し顔を赤らめてそう言った。
「いやアウトでしょそれ」
「真美ちゃんも答えなくていいよあの変態に!」
「ていうか昨日やったのにまだ懲りずに今日もやる精神がおかしいのよ」
口々にクラスの女子からバッシングを受ける痛翔。
しかしそれは響いておらず痛翔はそっぽを向き口笛を吹いている。
女子達の怒りゲージが溜まっていく。
それを察知し面倒な事になる前に鈴木巡査が痛翔をパトカーへと連れて行く。
そして例のごとく昨日も来たあの交番に着く。
今度は1人捕まっているのが増えているので痛翔を入れて全員で6人になった。
そしてまたあの盗撮犯がいる牢屋へと近づいた。
「師匠また来ました!」
「おうそろそろ来ると思っておったぞ」
痛翔が挨拶をするとまるで来るのが分かってたかの様に挨拶を返す霧隠れ。
そして鈴木巡査がその光景を見て頭を抱えながら痛翔へと言う。
「今回のお前の収監時間は2時間だ」
「はあ何で2時間なんだよそれじゃあ師匠とあんまり話せねえじゃねえか」
「今回は被害にあったあの子が直々にそう時間を指定したんだ。昨日の今日だから時間を短くしてやれとな」
「なっ天使がそんな事を・・・・・・・なら仕方がないか」
あっさりとその収監時間を受け入れ牢屋へと入る。
「して痛翔よきょうは何で捕まった」
「はい師匠昨日師匠にハイテク機器を使った撮り方邪道と言われましたので今日は・・・・・」
「今日は?」
「一眼レフで堂々と寝転がって天使のスカートの中を撮影しました」
その場の空気が固まる。
「ばっばばば」
「ば?」
「ばっかもーーーーーーーーーーーーーーーーーん。それは最早盗撮ですら無いではないか」
「ひーーーーーーーすいません師匠!」
とそんな事をやっていると別の牢屋から声が聞こえた。
「おい何楽しそうな会話をしているんだ俺も混ぜろよ」
「なっあなたは!」
「むっお主は!」
「えっ?誰ですかいったい?」
何やら意味ありげな発言をする痛翔と霧隠れに対し素直に率直な意見を言うナイトール。
「常に全裸で生活をし自然と一体となる事を目標に励んでいるという建前で人に裸を見られたい一心で全裸を止めずについた通り名は「ヌーディストビーチ」ではありませんか」
「ふっ止めろ照れるちなみに今も全裸だ!」
「何やってんですかほんとに(汗)」
ナイトールが呆れているとまた痛翔が騒ぎ出した。
「おいナイトールやべーぞ、よく見たら後3人も、ものスゲーメンバーだぞ」
「へー(無関心)」
「まずあそこにいるのは下着泥棒の「コレクター」自分の好みに合わない下着は元あった場所に不満を書き留めた手紙を一緒に送るという離れ業をするお方だ」
「最低じゃないですか」
そしてと痛翔が指差した方向を見ると普通の恰好をした男を指した。
ナイトールは見たところ普通の格好なので少し安堵した。
先程の下着泥棒なんて女性もの下着を頭から被っていかにもザ・下着泥棒って感じだから正直ナイトールは引いたが鈴木巡査にあれは没収しなくていいのかと聞いた所あれは彼自身が自分で購入したものだと分かったら更に引いた。
「ナイトールこの人は一見ただ一般人だが・・・・」
ナイトールは思った普通の人でここに来たのも何かの間違いであれと。
「何とこの方は食い逃げ犯の「牛丼」さんだ」
「・・・・・・えーっと・・・・・・」
「ん?どうしたナイトール?」
「いえ予想していた答えより何と言いますか拍子抜けと言いますかもっとヤバい方だと思ってましたので、尚且つそれでもってやばくないって訳ではありませんので正直反応に困っております。後何故に牛丼という呼び名なんですか?」
「牛丼っていう呼び名の由来は、この方が牛丼しか食い逃げしないからだ」
「何故なんですか」
ナイトールが牛丼に尋ねると牛丼が好きだからと返した。
「いや、それでは普通に買って食べればよろしいでしょう」
「私はねえ食い逃げして食べる牛丼が一番好きなんだよ」
「あっ!ヤバい人ですね」
そして牛丼はその食い逃げして食べた牛丼の美味さ力説した。
これには流石に痛翔も霧隠れもヌーディストビーチもコレクター後まだ紹介していない1人と鈴木巡査も全員引いた。
「さっ・・・・・気を取り直して最後の人を紹介しようこいつは・・・」
「あれ護衛対象、お方とか様をつけなくてよろしいのでございますか?」
「ああこいつは年下だから良いんだよ」
見るとそこには小学校高学年らしき少年が体操座りをしていた。
「何故あの様な若いお方が収監されているのですか?」
「あん?お前も知っているだろう子供犯罪収監法によって犯罪を犯したら未成年でも収監出来るって事は知ってることだろう」
「いえその事は私も存じ上げているのですが問題はですね何の罪でここにいるかですよ」
「何だお前さっきから全然何も知らないなそれでも最新のロボットなのか?」
「私は興味のある事でしか検索しませんので」
ナイトールはそう素っ気なく言った。
「ふ~んまあいいやこいつはな、所かまわずピンポンダッシュをしてついた通り名は「ピンポンダッシュ」だ」
「もう犯罪でも無いじゃないですか、いたずらレベルですよ。それに通り名まんまじゃないですか」
しかし痛翔はそれを無視して力説続ける。
「そしてこの5人は特別犯罪者5天王と呼ばれ犯罪者の間ではアイドル的存在なのだー」
「いや小悪党の間違えでしょう」
そんなこんな痛翔の下らない話が続いていく中、一方その頃交番の周りでは。
「本当にここだろうな」
「間違いないねネットの書き込みだとここだって」
アッシュとキーボードが塀の後ろに隠れながら話している。
「でもよー普通に考えてレジェンド5が交番にいると思うか?しかもこんな長い時間、そのページガセなんじゃねえの?」
「確かにかれこれ30分は様子見しているのに一向に姿を表しませんからねえ。かといって交番に入る訳にも・・・・」
「そうだよなー何かの拍子に俺達の正体がばれたら本末転倒だしな」
とそこへゲゲゲとキッスも合流した。
「あなた達一体何してるの」
「ごわすごわす2人共帰って来なくて心配したでごわす」
そこでアッシュとキーボードは2人にパソコンにこの交番にレジェンド5のメンバーがいるという書き込みがあった事を話したするとキッスは。
「馬鹿じゃないの!そんな書き込みに踊らされて、普通に考えていたずらでしょう。レジェンド5って言ったらあの事件を解決してから一躍ヒーローじゃないそんな奴らが警察の世話になるなんて話があると思う?」
それがあるんですよね。
「ん?今誰か何か言ったか」
「はっ、あんたアッシュ殺すわよ。私の話なんか聞くだけ無駄って事」
「違えよキッスとは違う誰かが何か喋った様な気がしたんだ」
マジかー私の声もしかして意外と皆に聞かれている?いや単に私が気を抜いてただけだと思う。
「あんたねえ幻聴でも聞こえたんじゃな~い、いいからさっさと準備に戻るわよ」
するとキーボードがそこに待ったをかけた。
「待って下さい。どうやらこの交番にはあの5天王が収監されてる様ですよ」
「マジか、そいつはやべえなー」
「ごわすごわすサイン貰うでごわす」
おいおいマジで痛翔の言った通り犯罪者にとってはあいつ等アイドル的扱いなのかよ。
「ん?やっぱり誰かいるような・・・・・・・」
む!このアッシュという男只者では無いな早く何とかしなければ。
男共が盛り上がっている中1人キッスだけがため息を吐きながら喋る。
「あんた達ね~いくらその有名人がいるからってその場所が交番の中だったら捕まりに行く様なものじゃない。それにその5天王っていうの話を聞くところによると私達と同じ犯罪者なんでしょ、そいつらが交番にいるって事は捕まっているって事じゃな~い、間違ってもサインを貰いに行く様な馬鹿な真似はしないでよね!」
「しししししねえよただ「わあ有名人がこんなに近くにいるんだな~」って思っただけだよなあキーボード」
その通りです。誰がそんな確立の低い賭けに出るとお思いですか」
「ごわすごわすその通りでごわす」
だったらいいけどとまたキッスはため息を吐きながら先程コンビニで買った飲み物を入れているビニール袋の中から缶コーヒーの微糖を取り出し飲む。
まだそんなに時間が経ってなかったから缶コーヒーは結構冷えていて喉にスーッと入っていった。
アッシュやキーボードにも飲み物を渡していくキッス。
ゲゲゲはウーロン茶を飲んでいて、アッシュはコーラ、キーボードはサイダーを手にした。
コーラを手に取ったアッシュがキッスに質問する。
「そういえばキッス、お前5天王に興味無さそうだったけど本当に興味無いのか」
「はあ、そんなの興味無いに決まっているじゃない。どんだけ有名人がいようと私にとっての憧れの方はガンズリーダーに決まってるもの❤」
「ほんとお前はブレねえな。そこまで言うと俺もキッスとガンズリーダーの中を応援したくなって来たぜ」
「あらちょっと気持ち悪いわねえでも正直な感想ちょっと嬉しいわありがとう」
「おっおう・・・・」
「さてこんな所でいつまでも油売ってるのも駄目だし戻って準備しましょうかガンズリーダーも待っている事だしね」
キッスの口調がさっきとは打って変わって優しいものになりキッス以外のメンバーは戸惑ったがアジトに戻る事にした。
ちょうどその時だった痛翔が交番から出て来たのは、だがキッス達強盗団は交番とは逆の方に行っていた為気付かなかった・・・・・・・・・
主人公サイド
痛翔は時間が来たので釈放された。
そしてまだ授業に間に合うので鈴木巡査が学校まで送る様になった。
移動中も会話は無く静かで重い空気の時間が過ぎ去った。
学校に着くなり鈴木巡査は痛翔に嫌々ながら言った。
「もう頼むから問題は起こさないでくれこれ以上何か起こされたらほんとに自分がどうにかなりそうだからな」
そう言い放ち鈴木巡査の乗るパトカーはもうスピードで加速し学校を後にした。
「パトカーがスピード違反って・・・・・・・」
痛翔の口からはそう言った感想が出た。
無事授業が終わり放課後ナイトールと帰路に着いた痛翔。
因みにクラスは何も問題なかったかの様に普通に痛翔と接した。
もう慣れたのだ。
下校している痛翔とナイトールはそれぞれ会話をする。
「いや~今日は有意義な時間を過ごさせて貰ったな~。まさかあの5天王の対談が聞けるとは思わなかった」
「対談と言うよりも猥談だと思いますが・・・・終始変態な事しか言ってませんでしたよ彼ら」
「そこもきっと何か俺達には分からない深い意味があるんだよ、いや~奥が深い」
「いや別に無いと思いますが・・・・・・・」
そこでふと思い出した様にナイトールは痛翔に告げる。
「そういえば護衛対象には申し上げて無かったのですが、先程交番にいた際にまだ発症はしていませんでしたが狂乱病患者が多数近くに存在していました」
「おま、そんな大切な事何で教えてくれなかったんだよ」
「それは護衛対象があの5天王とか言う変態集団の話を熱心にお聞きになっているからですよ」
「うっう~ん」
正論を言われた痛翔はそれ以上強気には出れなかった。
「それに相手は全員で4人なんですから」
「なっ!ナイトールそれは俺が負けるって言いたいのか?」
「違います。当然負けるとは思ってはいませんよ、しかしそれだけの人数になりましたら当然目立ちます。それに交番の前で戦ったりなんかしますとあの鈴木巡査が何て言うか・・・・・」
「確かにそれもそうだな面倒ごとは避けたい」
痛翔は納得し、家へと着いた。
はいどうもこんにちは三毛塚三可男です。今回の話は何と特別犯罪者5天王が出てきましたーーーーいや~パチパチパチ(拍手)・・・・・・えっ何この場違いな感じ、皆「知らねえよ~」っていう雰囲気出し過ぎじゃない・・・・・・まあ後レジェンド5も出ました。えっこっちの方が重要だって?おいちゃんよくわかんないな~。まあそんな事より行って来ましたよユニバーサルスタジオジャパン!もう楽しいの言葉に尽きる。今ユニバーサルではルパン三世とコナンがやっているんですが今回はとにかくルパン尽くしだった。ルパンのレストランでは男友達といったんですがレストランにルパンが入って来て挨拶するのですがどっちも男ですよ。なのにルパンに子猫ちゃんって言われました(汗)。ぶっちゃけ顔は私美形じゃないですよ!なのに子猫ちゃん言われてどう反応すればいいか分かりませんでした(汗)。そしてお土産もルパンばかり買って最後に期間限定のルパンのアトラクションに乗りました。それが本当に楽しくて、ここ残りはルパンのアトラクションにもう一度乗りたかったです。それではまた次の話で。