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VSひまわり

夜が明け場面変わってここは豪塚達がアジトにしている廃工場。所々綺麗にしたり直したりして結構住み心地は良さそうだ。

中でも一番修理が行き届いている場所は風呂場だ。

最初に来た時彼らがまず確認したのが風呂場とトイレだ。トイレは辛うじて水さえ通せば使えるので修理は楽だった(主にキーボードが修理を行っている)。しかし逆に風呂場は荒れに荒れ一体どんな悪霊が住んでいるんだと思わざる負えない有様だった。しかしキーボードは諦めなかった、匠は他の者に指示を出し行動に移った。まずアッシュとゲゲゲに力仕事全般をさせ、ひまわりはタイル貼りをしてもらった。もちろん豪塚は何もせずに昼寝をしているがそれに文句を言う者はその場に誰1人いなかった。一方キッスはと言うと「女の私に汚れまみれになれって言うの」とぶうたれていたのでほっとく事にした。新しく買った風呂桶を取り付けるアッシュとゲゲゲ、タイルをきっちり細かく貼っていくひまわり、修理の費用やこれからの計画を模索するキーボード、

ネイルを整えるキッス、昼寝する豪塚、水を引くアッシュとゲゲゲ、シャワーを取り付けるひまわり、風呂の機能を操作するタッチパネルを取り付けるキーボード、紅茶とクッキーを頬張るキッス、昼寝する豪塚・・・・・・・

つうか最後の2人本当にえげつねえな何だか他の4人が可哀そうになった。とにもかくにも、何という事でしょう(あの某○○アフターの曲が流れている(てい)で)荒れに荒れたあの風呂場が何処かの一軒家のお風呂場の様にピカピカに!最初はシャワーの存在すら無かったのに今ではその神々しいまでの圧倒的存在感を知らしめている。見るも無惨だったタイル達が何という事でしょう綺麗に隙間なくびっしり貼られていて最初の頃とは比べ物にならない程に綺麗になりました。そしてタッチパネルを付けた事により人らしい文明のある入浴が楽しめるのだ。

と、ここまで頑張った4人は汗まみれになりながら抱き合って泣いて風呂場の完成を喜んだ。

「いや~ここまで大変だったけど頑張った甲斐があったなー」

「ごわすごわす本当に皆でやったらすぐに素晴らしいものが出来たでごわす」

「う~ん僕としてはあんまり汗を掻きたくないから嫌だったんだけど・・・たまにはいいねこういうのも!」

「皆、僕の指示通り動いてくれてありがとう皆のお陰でこんなにも立派なバスルームができたよ本当にありがとう」

アッシュ、ゲゲゲ、ひまわり、キーボードの順に喋る。

キーボードの言葉にひまわりが言う。

「何を言うんだいキーボードお礼を言うのは僕達の方だよ。君の指示が無かったら今頃まだ完成所か見るに見れない状況だったに違いないよ」

「ごわすごわすそうでごわすキーボードは良くやったでごわす」

「ああ俺も今回はキーボードがいなきゃ無理だと思ったぜ、今回の事を称えて是非とも一番風呂はキーボードが入るべきだ」

アッシュがキーボードに一番に風呂に入る事を進めるがキーボードは反対した。

「いやいや僕なんかより力仕事をしたアッシュとゲゲゲどちらかが入るべきだよ」

「う~ん僕としては一番風呂は魅力的だけどやっぱりキーボードの言う通り2人のどちらかが入るべきだね」

「いいや、やっぱりキーボードが入るべきだと俺は思うね」

「ごわすごわすそうでごわすキーボードが入るでごわす」

キーボードとひまわりはアッシュかゲゲゲどちらかが入るべきだと言い、アッシュとゲゲゲはキーボードが一番風呂に入るべきだと言うどちらも譲らないというか譲り合いが始まった。

「とにかく僕は2人のどちらかが入るべきだと言ってるんだ」

「う~んそうそう早く2人のどちらかが入っちゃいなよ」

「そう言うけどな俺はキーボードに一番風呂に入って欲しいんだ」

「そうでごわす観念して早く入るでごわす」

4人の譲り合いはしばらく続き段々と雲行きが怪しくなってきた。

「分かんねえ奴だな黙って俺の言う通り一番に入ればいいんだよ」

「僕も言っているじゃないですか2人のどちらかが入ればいいと」

「2人共喧嘩は良くないでごわす」

「う~んじゃあ間を取って僕が入るというのはどうだろう」

「「それは無い」」

「が~んショックだー」

「どんまいでごわす」

「だからお前が」

「ですから君が」

「だから」

「ですから」

「お前が」

「君が」

「じゃあ私が入るわ」

「「「「!」」」」

いきなり2人の言い争いに先程まで何もしていなかったキッスが名乗りを上げた。

その事に4人は驚きと同時に怒りがこみ上げてきた。

「ふふふふざけんじゃねえよキッス、てめえ何にもしてねえだろうが」

「そうでごわすそうでごわすキッスは何もしていないから入っちゃダメでごわす」

「う~ん、入っちゃダメという事は無いけど流石に空気読んで一番風呂は止めようかキッス」

「流石の僕も今のは頭がぷちっと切れそうでした」

4人は口々に怒りを抑えながら言葉を選び発言したが、顔は全員怒っている。

すると今度はキッスが反論を唱えた。

「何よ何よ皆してまるで私が悪者みたいな言い方して私はねあんた達の為に言ったのよ」

「俺達の為何言ってんだてめえ」

「だってあなた達このままだと結局誰も入らないまま今日という日が終わりそうじゃない。譲り合うのはいいけど後の人の事も考えて貰わなくちゃねえ」

「なっ!何で俺達が怒られなきゃならねえんだ」

「そうでごわすそうでごわす意味不明でごわす」

「別に怒っているわけじゃないわよ、自分達の事だけじゃなくてちゃんと後の人の事を考えなさいって言ってるの」

キッスがそう言うとアッシュはキッスに睨みをきかし、ゲゲゲはおろおろとし、ひまわりはやれやれと首を振り、キーボードはカタカタとパソコンを打っている。

ちなみに豪塚は未だに寝ている。

「とにかくレディーファーストという事もあるから私が入るわ」

その発言にアッシュがぼそっと一言。

「レディーっていう年かよ(ぼそっ)」

その瞬間キッスは隠し持っていた真っ赤な鞭を出し目にも止まらぬ早さでアッシュ目掛けてその鞭を打った。

「ぎゃーーーーーー」

アッシュはあまりのスピードに反応が出来ずおもむろに鞭を食らい気絶した。

そして悠然とお風呂場に向かうキッスがその光景を呆然とみる3人に一言。

「覗いたら殺すから❤」

そう言いバタンと扉を閉め脱衣所に向かうキッスを見送りながら3人は思った現実とは非常であると・・・・・

その頃豪塚はまだ寝ている、ぶっちゃけこの空間で一番平和だったのは豪塚だった。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ」

そんな事を思い出しながらひまわりは朝のシャワーを浴びていた。

ひまわりの大事な部分は例のごとく薔薇で隠されて・・・・いやひまわりだ何故か大事な部分はひまわりのエフェクトで隠されている。

「そういえばそんな事もあったね~」

1人頭の中でこの風呂場が完成した時の事を思い出し思い出に浸っていた。

そしてひまわりはもう1つ思い出していた。

それは今の生活が上手くいきすぎているのを疑問に思いよく当たる占い師の所に訪ねた時の事だ。

ここからひまわりの回想です。

「こんにちは」

ひまわりが訪ねた場所は町から遠く山奥にあるおんぼろの小屋ではなく明らかに金をふんだんに使った豪邸だ。

その豪邸を見て呟く。

「お金はふんだんにありますよって事ですかね~」

そう言い玄関に入るとその玄関も広くすごく掃除も行き届いて綺麗だった。

すると奥の方から家主が声をかけてきた。

「む!お客さんかな構わねえからこっちに来い」

「あっはいではお言葉に甘えて」

玄関で靴を脱ぎ、靴を揃えて声のする方に進んでいくと使用人らしき人がそこから先の道を案内してくれた。

使用人に案内された場所は広い客間のような場所だった。

「ここですか」

「おっ!来たな。何してるこっちに座ったらどうだ」

 ひまわりは家主の前に正座し聞く。

「貴方が良く当たる占いする占い師ですか?」

「如何にも俺がそうだ」

家主もとい占い師の格好は・・・・・普通だった。

本当に普通だった。普通と言っても占い師の普通じゃない我々一般市民にとっての普通の格好だった。

「ええと・・・・・・」

「ん?もしかしてこの姿に戸惑っているのか?」

「ええ、はい普通失礼ですけど占い師はもっと黒いコートとか何かしらジャラジャラつけているものだと思いましてあの貴方の格好は・・・」

「普通過ぎる?」

「そうそれです!」

ひまわりの受け答えに納得したように手を叩き占い師は発言する。

「ここに来る奴は皆そういう事を言うんだけどな俺からしちゃあ誰があの黒い格好を占い師って決め付けたんだ?俺はねそういう物事をね決め付ける考えは好きじゃねえんだ」

「成程それはとんだ失礼してしまいました。すみません」

「なーに気にする事じゃねえよ本当に皆同じ反応でおもしろいな~」

ちょっとクスクスと笑う占い師を見て無邪気や不気味といった姿にひまわりは見えた。

ここで占い師がどの様な人なのか外見の特徴を言おう。

まず性別と年だが性別は男性で年は30前後、髪はぼさぼさの天然パーマ顎鬚も少し伸びているのに服は紺色のスーツでビシッと決めている。右の手のひらに痛々しい青い痣が出来ているのが一番の特徴の1つだろう。後首から欠けているネックレスが金色で「繁盛」と書かれているものも目立つそしてやっと占い師らしいのが占い師の目の前の台に置かれているボーリングの球位の緑色の綺麗な水晶だ。どうやらこの水晶で占うらしい後どうでもいい事だが占い師は家だと靴下も履かず裸足だ。

というよな少しいや、占い師としてはかなり変わった格好をしている人なのだ。

それでは本編に戻ろう。

「でっ今日は一体何を占って欲しいんだ?この間もペットの猫を探して欲しいって依頼が来てなー。何でもいいぞ俺は」

顎鬚を左手でじょりじょり触りながら占い師は言う

「猫を・・・・成程確かに貴方の性格上何でも受けてくれそうですね」

「おっ!まだ会って間もないというのに俺の性格を当てに行くとはお前おもしれえなー」

「あっこれはまた失礼を」

「まっいいさそれで用件は何なんだ」

改めて用件を聞かれひまわりは唾を飲みこみ話す。

「あのここでの話は他言無用でお願いできますか・・・・」

「何だ犯罪絡みか」

その言葉を聞いてひまわりは固まる。

「最初に聞くが殺しじゃねえよな」

的外れの事を言ったのでほっと安心したがその事も束の間占い師の顔を見るとまるで鬼でも殺しに行く様な顔付きに変貌していた。

「いえ違います。殺しはやっていません誓って言います」

「そうか殺しじゃねえんだな・・・・だったらいいやOKここでの事は秘密にしてやる」

「ありがとうございます」

 ひまわりは深々と頭を下げた。

「でっ、お前の関わっている犯罪はどういうものなんだ後お前の名前も聞かせてくれ」

「はい、実は僕はある強盗団の一味でそこでのあだ名がひまわりと言うんです」

「なっ!お前被害者側じゃなくて加害者だったのか」

 その事実に心底驚いたが占い師は状態を立て直しひまわりに向き合う。

「本当に殺しは・・・・」

「やっていません!」

「わかった、まあこっちも暴力団とかの依頼も受けている身だが・・・・流石に強盗団から依頼が来るとは思わなかった」

「あはは・・・・・・」

 ひまわりは乾いた笑いで誤魔化すしかなかった。

「ええいもう本題ださっさと終わらせて今日の事は無かった事にしよう」

「そうですねそれがよろしいですよ」

「よーしでっ、何を占って欲しい」

「あのですね今自分達はうまくいっているいや上手くいきすぎているのです。だからこの後とんでもない運命が自分達に待ち受けるのではないかと心配でやって来ました」

その事を聞いて占い師は思った。

(上手くいきすぎているだーこいつ何言ってんだ。それはつまり被害にあった店や家が沢山あるって事じゃねえかこいつ普通にヤバくねえかだが相手は客だ下手に追い返す事も出来ねえ、かといってこいついやこいつ等をこのまま放置するのか・・・だが首を突っ込んだら絶対めんどくさい事になるよなこうなったら営業スマイルで誤魔化すしかねえ)

占い師は営業スマイルで無理にいきなり笑うからそれが不気味に映ったのかひまわりが心配で声をかけた。

「あの大丈夫ですか・・・・」

「気にするな精神を統一する為に無理やり笑って見せているんだ」

占い師は本来しない工程を挟み占いを始める。

その様子をみてひまわりは思った。

(うわちゃーこれヤバい人だこんな人に頼んで大丈夫だったかなー。でもキーボードに聞いたら最近話題の占い師だし信じてみるか)

占い方法は実にシンプル。まず占い師が右手の痣に触れ何やら呪文を唱えそして右手の手の甲を真ん中の指3本で撫でその右手をひまわり(つまり客)に触れさせそのまま一緒に水晶へと手を乗っける。これで後は水晶に浮かび上がってくるらしい。

「おっ見えて来たぞ・・・・これは!」

「何が見えたんですか?」

「ショックを受けるなよ。ううん(咳払い)、お前ら強盗団は警察じゃない者に全員倒されると出ている」

「警察じゃない者に倒される・・・・・・」

ひまわりは予想外の答えに頭をグラグラと考える。

一方占い師の脳内はというと。

(いーーーやっほーざまあみろ犯罪者集団め自慢じゃないが俺は占いを外した事がないんだーーお前らの天下もここまでだもっかい言うざまあみろ)

「ショックかもしれないがお金を払って早く帰って寝た方が良い」

まだショックで立ち直っていないひまわりに占い師は止めを刺してきた。

「あ・・・・はい・・・いくらでしょう」

「そうだな自慢じゃねえが俺はぼったくらねえからなー・・・この位でどうだ」

「あ・・・ではそれで」

そう言うとお金を払いとぼとぼとひまわりは占い師の家を後にした。

そこで回想は終わりひまわりのシャワーシーンへと戻る。

相変わらず大事な部分はひまわりの花のエフェクトで隠されてシャワーを浴びる。

そしてシャワーを浴びながらひまわりは低い声で一言。

「僕が何とかしなきゃ・・・・・・・」


シャワーを浴び終え服に着替え風呂場を後にするひまわり。

いつもメンバー集まる広場へと向かう。

「よーひまわりおはよーっす」

「あっおはようアッシュ」

「たく、朝から何辛気臭え顔してんだ」

「ふふそう見えるかい」

そうこうしているうちに広場に着いた。

広場にはもう全員いる。

「おう遅かったなーひまわり」

「ガンズリーダー・・・・・すみませんちょっとお風呂場で考え事をしていて」

「おいひまわり考え事って一体何考えたんだ」

アッシュがひまわりに突っかかるとそれを遮るかの様にキッスが口を挟む。

「もういいじゃないそんな事!それよりもあの事を話し合いましょう」

「おおうあの事かキーボード!話せ」

「はいガンズリーダー僕の情報によりますと今日を入れた7日後にこの近辺の警察はほぼ全て視察に来る皇太子の警備にあたる為警察が出動する数は限りなく減る模様です」

「よーしその日があの銀行を狙うベストな時ってわけだな」

豪塚達は今日を入れて7日後に豪塚達のアジトの近辺にある医療市でも2番目に巨大な銀行を襲うつもりだ。

何故わざわざ豪塚達強盗団はこの日を目安にしているかと言うと、先程キーボードが言った様にほとんどの警察が皇太子の護衛に駆り出されるからだ。しかし豪塚の能力があれば警察が何人いようと敵では無いはずだが、そこは豪塚達も脳筋のバカでは無い。物事を的確に判断し余裕を持って合理的に進める事を豪塚達は選んだ。結果7日後までに襲撃の準備を万端にして時間が余り余裕を持てる位の気持ちで今日まで準備に取り掛かっている。現にその準備の1つに強盗活動をその日が来るまで堪えるというものがあり、「その頃」というタイトルの章で何やら強盗が成功した事を喜び合っているメンバーの会話が聞こえていたがその強盗活動を最後にここ最近は強盗活動をせず準備に勤しんでいる。

何もかも予定通りに運んでいると彼らは思っているが彼らは1人を置いて忘れているこの状況を一気にひっくり返す存在の事をひまわりを除いて強盗団は気にしていない。

その事をひまわりも感づいてか話の途中にひまわりが発現する。

「・・・・ですから僕の指示に従ってアッシュとゲゲゲは明日銀行のセキュリティーが何時でも停止できる様に準備する事です。それからキッスは・・・・」

「すいませんガンズリーダーやっぱり僕はあの占い師の言う事はヤバいと思うのですが・・」

「まだ言うかひまわり今度言ったらぶっ飛ばすつったろーー」

「まあまあガンズリーダー。でもひまわりあなたもちょっと考え過ぎじゃないかしら・・・・まあ私が最初にレジェンド5の事を言ったんだけど・・・・その事についてはごめんなさい謝るわ」

「大体その占いは「警察じゃない者に倒されるだろ」俺としちゃあレジェンド5と決め付けるのは早計だと思うぜ」

「あら、アッシュが真面目な事を言って早計という言葉を使っているわ」

キッスはアッシュの言葉に驚き口に手を当てあらあらと言っている。

「うるせえーキッス、俺だって真面目な事言ったり早計位使うんだよーーー」

「うるせえのはてめえら全員だ、おいひまわりてめえの所為で大事な話し合いが滅茶苦茶だどうしてくれるんだ(怒)」

「リーダーおいどんは何も喋って無いでごわす」

そう言うとゲゲゲは自ら飼っているポメラニアンのゴン蔵を持ち上げ豪塚の目の前に無言で近づける。

ゴン蔵ははっはっはっと口から息を吐き目をウルウルさせ豪塚を見つめる

く~んと鳴きゴン蔵は更に追い打ちをかける。

「だ~もう分ったよお前のご主人様は何も悪くね~俺が悪かっただからその顔止めろ近づけるな」

「分かって貰えて嬉しいでごわす」

ゲゲゲは豪塚からゴン蔵を離し、いつもゴン蔵がいる場所まで連れていく。

「ああ、とにかくだひまわり今度その事を言ったら今度こそぶっ飛ばすからなー」

「ですがガンズリーダー」

「ああ(怒)」

「いえ何でもありません」

「ふう~、分かったんならそれでいい。おいキーボード話を戻すぞ」

「あっ、はいですからキッスにはちょっと情報収集を・・・・・・・」

その後の話はひまわりの頭には全く入って来なかった、代わりにある事を決意していた。

(皆危機管理が全く持って無い、僕がしっかりしなきゃダメだ。僕が皆を守らなきゃ)

そういう事を考えている為いつしか周りの音が全く頭に入って無い。

しかし私は思うにこいつは一体何様のつもり何だろう、散々人の幸せを奪ってきた者達が罰を受けるだけだと言うのにまるで自分が正義の味方みたいな言い草全く持って気に食わねえこんな奴らさっさと痛翔オレにやっつけられればいいんだ。

(僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ)

そう心にひまわりは言葉を打ち付けるのだった。

こわっ!。


時は進み時間は午後4時辺り。

ひまわり、アッシュ、キッスは夕飯の買い出しに出ていた。

「今日の献立は何がいいかしら?」

「俺はハンバーグがいいな」

「子供ねえ、あんたの意見何て聞いて無いのよそれよりもガンズリーダーが何を食べたいか考えるのよ」

「はいはい、なあキッスお前がリーダーにお熱だってのは分かってるがそうのめり込み過ぎるのはどうかと思うぞ、それにガンズリーダーに直接何が食べたいか聞けばいいじゃないか」

そうアッシュに言われるとキッスの顔が見る見る赤くなり頭から湯気まで出て来た。

「ななな何を言っているの私がガンズリーダーの事が好き!身の程を弁えない考えは止めてもらえるかしら確かに私はガンズリーダーの事を尊敬してますよでもそれが恋愛に発展するかどうかはまた別の話で・・・・・」

「ふ~何を今更言ってんだガンズリーダー以外は皆気づいてるぞ、なあひまわり」

「・・・・・・・・」

「ひまわり?」

アッシュに対して何もアクションを起こさずただ歩いているだけのひまわり。

それもそのはず何故なら今ひまわりの頭の中は。

(僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ、僕が皆を守らなきゃ)

相変わらずこわっ!の状態でとても他に気を配っている状態では無いのだ。

しかしそれをほっておく程アッシュはお人好しでは無い。

「おいひまわりてめえ返事くらいしろよ(怒)」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

ブチッ(怒)。

アッシュが怒り周りの事も気にせずに大声で叫ぶ。

「てめえひまわりいい加減にしろやーー(怒)」

「ちょっとうるさいわよ周りの事も考えなさいよ」

「わわわわわりい、でもひまわりが・・・・」

「まあ確かにずっと黙っているのは印象悪いわよそれにいつものあんたらしく無いわよ」

その事が功を奏したのかひまわりは久しぶりにこちらの世界に戻ってこれた。

「はっ僕は今まで何を・・・・」

「おうやっと戻って来たなーひまわり」

「まったく一体何をそんなに考え込んでたのかしら」

「ああ!そんなの決まってんだろう。例の占いの事だろどうせ」

アッシュの言葉に体をビクッとするひまわり。

「ええーーまだ気にしているの?ガンズリーダーに今度言ったらぶっ飛ばすって言われたのに」

「いやだから言葉にしては無いでしょう」

「それでもそうやって中に溜め込むのは良く無いぞ」

「あんた今回はやけに積極的に話すわね」

「うるせえ、仲間が苦しんでいるんだほっとくのは(おとこ)じゃねえ」

その事にひまわりはお礼を言いアッシュは「気にすんな」と励ました。

そして買い物も済ませ帰っていると、キッスがいきなり言い出した。

「あっいっけなーいソース買うの忘れてた」

「ああじゃあ僕が買ってくるよ。2人は先に帰ってって」

「おう、じゃあ任せた」

「よろしくね」

2人と別れてひまわりは1人路地を歩いていた。

すると後ろから声が聞こえた。

「護衛対象!間違いありませんあのお方まだ発症はしていませんが狂乱病患者です」

「おう分かったナイトール。やいそこの男止まれお前は狂乱病と言う病気にかかっている大人しく治療を受けとけ」

「えーっともしかして僕の事ですか?」

ひまわりは振り返り声の主の2人を見た。

そこには上半身だけのロボットと赤い髪の少年が立っていた。

ひまわりは2人のうち赤い髪の少年に尋ねる。

「失礼を承知の上でお聞きしますがそちらの赤い髪の方の名前は何と言うのでしょう」

「うん?俺か、俺は痛翔オレちょっと変わった名前だが今は気に入っている」

その名前を聞き確信した間違いないキーボードに見せてもらった情報通りだ。

「う~ん探す手間が省けたねえ」

「はっ何だって?」

そう言うとひまわりは何処から出したのか分からない銀色に光るレイピアをこちらに向けこう言い放った。

「君には悪いけど暫く病院に行ってもらうよ」

「はあ?何で俺が病院送りにされなければならないんだ」

するとナイトールが思い出した様に痛翔に言った。

「護衛対象、思い出しましたあのお方豪塚の仲間ですよ」

「何!そんな奴が狂乱病患者なのか?」

そしてひまわりもナイトールの言葉に驚いた。

「そんな馬鹿なガンズリーダーの本名はどこの情報にも無いはず・・・・」

「ふっ、私をそこいらの情報屋と一緒にしないで頂きたい。なんせ私は最高傑作のロボット何ですから」

ナイトールが腕を1本上げ手を人差し指だけ立てポーズをとる。

それを2人は冷ややかな目で見ている。

「ああ・・・終わったかナイトール」

「はい満足です」

「う~んやっぱり君達は危険だこのまま野放しという訳にはいかないねえ」

「なんだやるっていうのか!」

2人は互いを見合いながら相手の出方を見ている。

そもそも痛翔とナイトールが何故こんな所に居るかと言うとそれは話を少し遡る。


痛翔はいつも通り授業を済ませ放課後真っ直ぐ帰ろうかとした時にナイトールに呼び止められる。

「お待ちください護衛対象!たった今私の狂乱病患者センサーに反応がございました」

「いきなり何だよナイトール!第一お前のそのセンサー外れる事もあるだろうが」

「ええ確かにこのセンサー完璧ではありません。ですが的中する時はするのですお願いいたしますどうか私を信じて下さい」

ナイトールは今回は絶対いると豪語し譲らずそれに観念し痛翔はナイトールの狂乱病患者探索に付き合う事にした。

「でっ、ここら辺で反応が合ったんだな」

痛翔達がいるのは学校から少し離れた所にある商店街。

「はいこの辺で狂乱病患者の反応が合ったのは間違いありませんそれも複数ですよ」

「たくっ、バスまで使って来たんだ何も無かったら本当に承知しねえぞ」

と悪態をついていた痛翔だがそれをかき消す声が聞こえた。

「てめえひまわりいい加減にしろやーー(怒)」

「なな何だ今の声は?」

「とても大きい声でしたねえ護衛対象、取り敢えず声のした方に行ってみましょう」

2人は声のした方を向き急ぎ走った。

2人が声のした方に向かっている時だった突然ナイトールが痛翔を呼び止めた。

「お待ちください護衛対象!」

「何だ?ナイトール」

「どうやらもう急ぐ必要は無いようです。センサーの反応がこの近くです」

「何どこだ!」

「あちらの路地に入った模様です」

「よし追いかけるぞ」

2人は後から前方を歩く者に声をかけた。


そして今の痛翔とひまわりが互いに見合っている状況になったのだ。

つまりナイトールのセンサーと大声を出し叫んだアッシュのお陰で今の状況は出来上がったのだ。

「あん?アッシュって誰だよ」

「なっ君アッシュの事まで知っているのかい?というか誰に向かって話しているんだい?」

痛翔はこの私の言った事に返事をしてしまいひまわりに不審がられた。

「気にすんなこっちの話だ」

「そうかい、じゃあ僕から行かせてもらうよ」

そう言うとひまわりは持っているレイピアを前に構えて突進し突いてきた。

「おあ、あっぶねええええ」

痛翔は間一髪体を反らしレイピアを避けて見せた。

「てめえ・・・・・殺す気か」

「いや殺す気は無いよただ大怪我をしてもらえば良いと思いながら突いただけだよ。でも流石レジェンド5のメンバーだね~身のこなしが違うよ」

「おっ!お前俺がレジェンド5のメンバーだって何で知ってんだ」

「かなり有名だよ自分の事は把握しておかないと」

「おう、そうか・・・・」

「お喋りが過ぎたねじゃあ再開しようか」

そう言うとひまわりの攻撃が言った通り再開される。

レイピアを構え突く、突く、突く、突く、突く、突く、突く。

そしてそれを痛翔は避ける、避ける、避ける、避ける、避ける、避ける、避ける。

防戦一方の戦い、しかしこんな戦いが何時までも続く訳も無く。

次のレイピアを避けた時、痛翔は首から下げた治療器具(ネックレス型)を刀に変形させ応戦する。

それを見てひまわりが言う。

「へーその様な武器がございましたか。まさか首から下げたネックレスが刀に変形するとは」

ひまわりは喋っている間も攻撃が続いていて痛翔は返事をする事が出来ない。

ふとチラッと痛翔がナイトールの方を見るとナイトールは顎に手を当て何やら考え込んでいた。

「おかしい」やら「まだなのでしょうか」とぶつぶつ独り言を言っている。

それを痛翔はほっといて相手の攻撃に集中する事にした。

ひまわりの攻撃の手が止み隙が出来た、その瞬間を痛翔は逃さなかった。

痛翔はひまわりとの間合い一気に狭め一発で決めようとした。

その時ひまわりの顔が不気味に「にやり」と笑ってその瞬間痛翔の腹の辺りに衝撃が走った。

なんとひまわりの持っているレイピアの先端がまるで吹き矢の様に痛翔の腹目掛けて発射されたのだ。

そう、ひまわりの見せた隙はわざとだったのだ痛翔に間合いを詰めらせる罠だった。

そうして近づいた痛翔に仕掛けレイピアで一発食らわすという実に汚い作戦だ。

攻撃を食らいうずくまっている痛翔を満足げに見下ろしその場から立ち去ろうとしたひまわりに対し痛翔が言葉を放つ。

「成程、これは確かに聞いたぜ油断していた」

「ばかな!急所に当たったはずだぞなのに何故平気でいられるんだい」

「てめえ分かんねえのか俺が何者で何歳か考えてみろよ」

 痛翔が立ち上がるとしまったと声を上げひまわりは何故痛翔が無事だったのか分かった。

「そうか君は学生で・・・・・・エレニウム製の制服か・・・・」

「そうだよた~こ、今の時代小学生でも分かるぜ」

そう今のこの世界のこの時代では学生の制服はエレニウム製である事が義務付けられている事が法でも定まっている。

エレニウムは今この世界でこの時代の中で一番頑丈な鉱物だ。

だからそのエレニウムを使って作られた制服の防御力は計り知れない。

現に痛翔は攻撃を直に食らったのにかすり傷どころか服に傷1つ付いていない。

そしてその様子を見たひまわりは足から崩れ落ちその場に座り込んだ。

「そそそそんな僕の秘密兵器だったのに大体学生はずるいじゃないかそんなもの着込んで・・・」

「随分と卑怯な秘密兵器だな、それにお前みたいな奴らから学生を守る為に国が法案した法だ文句言うんじゃねえ」

ひまわりはがくりと肩を落とし考える。

(僕が負けたこの僕がガンズリーダーと一緒に戦えるこの僕が、このまま捕まるのか僕がいいやこのままこいつを放置したらその内占い通りガンズリーダーや他の皆もこいつに倒される。守らなければこの僕が皆を守らなければその為の力が欲しい・・・・・・・)

「この反応は!」

「ん!どうした役立たずで独り言が好きなナイトールさんよ」

「今はそんな事を言っている場合ではございません見てくださいどうやらこれからが本番みたいですよ」

そう言うとひまわりの方をナイトールが指差した。

そこには座り込んだひまわりが呆然と空を見ていた。

「別に敗北者しか見えねえけど、さてこいつをさっさと警察に突き出すとするか」

「いけません護衛対象!」

「ん?」

その時だったひまわりの目が赤く光り立ち上がった。

「なっこれは」

(僕が皆を守らなければこいつを倒さないと、こいつを倒さないと、こいつを倒さないと、こいつを倒さないと・・・・・・・・こいつを殺さないと)

「護衛対象、第0症状発動です」

痛翔は刀を構え攻撃に備える。

「こいつの攻撃は単調でシンプルださっきの様にやればいいんだ」

しかしひまわりの動きはさっきと全然違い痛翔は驚いた。

ひまわりはさっきの動きは正確にレイピアで急所を突くという形だけだったら綺麗なものだったが今のひまわりはまるでタガが外れた様に振り回し暴れ回る戦法を取った。

そこにはもう洗礼された美しさなど無く暴れ回る野獣の様な印象だ。

逆にそういう攻撃方法だから痛翔は困った。

先程のまるで美しさにばかり(こだわ)った攻撃方法なら攻撃先が読みやすいのだが今の全く持って滅茶苦茶な攻撃だと攻撃先が読めず苦戦する。

現に痛翔は今、第0症状発動状態のひまわりから攻撃を食らっている。

もしも痛翔が制服を着ていなかったら致命傷は避けられないといった状態になるであろう。

しかし痛翔もこのまま黙ってやられる訳では無い。

その事を察知したのかナイトールが皮肉めいた言い方で言って来た。

「おや護衛対象、ボロボロではございませんか。ですがそろそろ逆転なさった方が物語的に面白いと思われますよ」

「うっせーナイトール、ここからだよここから俺の活躍は!」

「それでは期待しないで見ておきましょう」

そうナイトールが言うと痛翔は防戦一方なこの状況を打開する為に後ろにバックステップ踏み相手から距離を取る。

そこで後ろを見て部外者が入り込んでない事を確認し、これで心置きなく戦えると心に覚悟を刻み付けるのだった。

とは言ってもこの路地は幅が狭く上手く動く事が難しいとされる。

痛翔は両手で持っている刀を右斜め下に構えながら考える。

(このまま何も考え無しに行ったらさっきと一緒の展開になるのは見えている。でもどうすればいい?相手の剣先はまるで読めないしかも一突きの重みが半端ないあれはきっと理性のタガが外れてリミッター解除してるんだろうなー。何とか間合いに入ってこの一太刀を浴びせる事が出来れば・・・・・・・・・・・あれ?そもそも間違ってんじゃないのか。そうだよ俺はどこぞのラノベ主人公とは違うんだよ。だとすればここから俺の時間だ)

考えがまとまり痛翔はひまわり目掛けて突撃していく・・・・・・ってえーーーーーーーーーーーーー

あいつ何か良い考え浮かんだじゃねえのかよ。

遂に自暴自棄になったかーーーーーーー

「黙ってろてめえーーーー良いから見とけそして自分の役割に集中しろ」

えーごほん、痛翔が突撃していきもう直ぐでひまわりの間合いに入るという所でレイピアの鋭い一撃が痛翔の腹の辺りに入る。

なあーーーーーもうだから言ったのにええと続きは・・・・・えっ?あそっか!様子を見るとうずくまっている痛翔の腹にレイピアが刺さっている様に見える。(・・)から見るとだが、では縦から見ると・・・・・レイピアは痛翔の右手に付いた盾にその剣先を指している。

そう痛翔は気づいたのだ、別に刀に拘る必要は無い自分の武器(治療器具)は何にでもなるから。

「何処かの正統派ラノベキャラなら刀や剣1本で戦うが俺の場合武器のレパートリーは無限だ1つに固執する理由は無い」

「流石我が護衛対象、そこ良く気づかれました」

「まっ、つってもまだ安心する訳にはいかないんだけどなっ!」

レイピアを受けている盾を思いっきり押し出しひまわりを後ろにこかす。

その隙に痛翔は盾を今度は巨大なハンマーに変形させ、ひまわりのレイピアが突っ込んでくる所に振り下ろす。

するとレイピアは根元から折れ粉々になってしまった。

普通ならばここで決着が着くのだが相手は狂乱病患者だ意思など無くただ欲望によって動いている。

レイピアを折られたひまわりは痛翔の首目掛けて手を出し首を絞めて来た。

「うぐっこのーーー」

痛翔はハンマーを今度はボクシンググローブに変え首を絞めてくるひまわりに思いっきりアッパーカットを食らわした。

「ぐぎゃららららあ」

最早人間の言葉では無い言葉を発しながらひまわりは後ろに倒れる。

しかし後ろに倒れたが直ぐに起き上がりこちらに向かって来た。

「てっ、こいつ狂乱病が発動した方が十分強いじゃねえか」

「その位狂乱病は恐ろしいという事が分かって頂けましたら幸いです。しかもですねこれまだ第0症状ですよ、これ以上が更に恐ろしい事改めて実感して頂きましたでしょうか?」

「ああ確かにこれはやっべえ早いとこ勝負決めなきゃな!」

そうして次に痛翔が変形させた武器は・・・・これはDORIRUだーーーーーーーーーーーー

その手に光る銀の装甲の(まさ)しくドリル。

このドリルは最新式の円形のドリルでは無く旧型の皆の頭にこれこそドリルと浮かぶ先端が三角形に尖っている奴だ。

更にこの痛翔が持っているドリルは片手に装着する事が出来、まるでロック●ンのロックバ●ターみたいな姿になっている。

何故こんな皆様に馴染みはあるが現実に無い物が存在する理由はやはりエレニウムの存在が大きい。

エレニウムの存在が確立してからというもの皆思い思いの物を発明した全く未知の物や昔からの夢などが発明された中でも多かったのがアニメや漫画というメディアの中の産物だ。

だから今現在かめ●め波の様なものが出る手袋などが発明され店頭に並んでいる時代だロックバ●ターに似たドリルもあって不思議では無い。

このドリルは建築現場などで役立っており趣味だけで作られた物では無い。

そんなドリルを構え痛翔は襲ってくるひまわりの体をよ~く見た。

すると体の中心にキラリと赤く光るものが見えた。

「そこだーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

「ぐひっ」

痛翔はひまわりの体の赤く光る部分目掛けてドリルを嵌めた腕を突き出し横にあるスイッチを入れドリルを起動する。

ドリルが回転し、赤く光る部分を削っていく。

ギュルルルルルルルルルルルと回り続けるドリルに砕け散っていく赤く光る部分つまりは核。

「ぐぎゃららららあぐひっつぐひっつ」

言葉にできない悲鳴を上げるひまわりこれは別に痛いからという訳では無い。

前にも話したがこの治療器具は核のみ当てる事ができる。

その為食らった相手は無傷だが振動は伝わる今回の場合ドリルは結構な振動が来る為痛くは無いが結構きついその事も痛翔は分かっていると考えるならどうやら痛翔はかなり怒っているようだ。

そうこうしているうちに核は跡形も無くなりひまわりは気を失い倒れた。

「いや~流石護衛対象ですね見事狂乱病患者の治療に成功致しました」

「いやいや治療にしては荒っぽ過ぎるだろ!」

「しかし護衛対象、そのドリルはいつの間に用意できたのですか?」

「あーこれはだなお前が見ていない時って結構あったろう」

「それはいくら護衛対象といえどプライベート必要ですし、私がいなくとも自分の身は守れると信じておりますから」

ナイトールが自信満々に言ったが痛翔はジト目で。

「お前普段から見てるだけで全然護衛してねえじゃねえか」

「まあそれよりもさっきの質問の答えを教えて頂けますか」

「それよりもって・・・・まあつまりお前がいない時に工事現場でドリルを使っている知り合いのおっちゃんがいたからちょっと触らせて貰っただけだ」

と痛翔が言い「それよりも」とひまわりの方を見た。

「こいつどうするんだ」

「まあ打倒に考えて警察に任せるのが一番じゃないですかねえ」

「警察って・・・・・俺嫌だぞ面倒な事聞かれるの」

「そう言うと思いまして後は私が上手くやっておきます。ですから護衛対象はお先に自宅にお帰りになられるのがよろしいかと」

「そうだなそうして貰えると助かるな!」

そう言うと痛翔はひまわりとナイトールをほっておいてナイトールに言われた通り先に帰った。

「さてこれからですが・・・・・・・」

ナイトールは気絶しているひまわりを見て一呼吸入れてから行動を開始した。

先ず自身の体を風景に溶け込める機能の特殊光学迷彩機能を発動し自分とそして範囲を広げてひまわりを風景に同調させ完全に見えなくなった。

おいおいマジかよナイトールこんな凄い機能持っていたのかよ。

「護衛対象には内緒ですよ」

えっなんで?

「だって絶対に良からぬ事に使われそうですもの」

なるほどそれは確かに。

ナイトールがひまわりを担ぎ空高く上昇する。(なお特殊迷彩機能と同時に消音機も発動させている為誰にも気付かれて無い)

そして空高く飛び上がったナイトールはひまわりが落ちない様にナイトールの体から伸びて出て来たベルトでしっかり固定し準備は出来た。

警察署までここから歩いてだとかなり時間がかかる為空から行く事にした。

ナイトールは空中に浮かんだ状態で体を横にし、飛行機の様にジェット噴射の要領で警察署まで移動する。

気絶しているから分からないが乗り心地はあまり良く無い、ベルトで固定しているだけだから当然と言えば当然。

そうして無事警察署に着いてナイトールは上昇を止め地上に降りいつもの位置に合わせる。

そしてひまわりからベルトを外しまた担ぎ警察署の入口まで進む。

そこでひまわりにメモを貼り消音機を切り、ひまわりを地面に落とすと同時に特殊迷彩機能の範囲外まで移動する。

どさっ。

「ななな何だ今の音は?」

「こっちの方から聞こえたぞ」

入口の前に2人の警官がいて音のする方に歩み寄る。

「おい人だぞ、ん?何か貼ってある。えーっと「この者は今巷で有名な強盗団の一味で名前をひまわりと言う者です信じられないのでしたらどうぞ徹底的に調べつくして下さい。 あしながおじさんより」と書いてあるが・・・・・」

「誰かのいたずらじゃないですかねえ」

「だが現に人が倒れてここにいるんだ、いたずらにしてはおかしいと思わないか」

「確かにじゃあ上に報告ですね」

「そうだな」

2人の警官が気絶しているひまわりを持って警察署に入って行くのを見届けてナイトールは帰路についた。

外はもう真っ暗だった。


一方その頃、豪塚達のアジトでは。

ひまわりが帰って来ないから仕方なくアッシュがソースを買いに行き今まさにコロッケが出来上がる所だった。

台所にはキッスがエプロン姿で料理をしている。

この強盗団では料理係がキッスでまかり通っている。キッスも豪塚に自分の手料理を食べさせる事が出来る為満更でもない。

キッスが鼻歌を歌いながらコロッケを揚げている時に食卓の方ではアッシュ、キーボード、ゲゲゲ、そして豪塚が揃って座っていた後空いている席は今料理をしているキッスの席とまだ帰っていないひまわりの席だ。

当然話の話題はそれになる。

「おうアッシュお前ひまわりと一緒だったんだろ何か心当たりねえのか」

豪塚がコーヒーを飲みながら尋ねるとアッシュが答える。

「全く、心当たり何て無いですよだから自分でも不思議なんです」

「ごわすごわすひまわりの事だから大丈夫でごわすよきっと今頃自分の家に帰っているんでごわすよ」

「そう言えばひまわりは結構自由行動をする奴だったな僕も一度ひまわりの家に遊びに行った事があるよ」

「ああそういやここのアジトだってひまわりの奴ホテル感覚で来ているからな~」

アッシュが納得した様に頷く。

「けっ勝手な野郎だ」

そう言うと豪塚は持っているカップに入っているコーヒーを一気に飲み干した。

そこで思い出した様にアッシュが口を開けた。

「そう言えばひまわりの奴あの事気にしてたなー」

「何だ何か思い出したのか?」

「怒らないで下さいよガンズリーダー、実はあの占い結果をまだ引きずっていた様で・・・・」

「まだ気にしてたのかあの野郎」

豪塚は少しイラつきそれをキーボードとゲゲゲが宥めアッシュ続けて言う。

「もしかしてその事を考え込んで今1人になりてんじゃねえのかと思います」

「けっそれなら連絡位寄こしやがれ」

そう言うと豪塚は冷蔵庫にキンキンに冷えたビールを取りに行った。

アッシュは「まあそれも俺の想像なんだけどな」と言いそれにゲゲゲは「ごわすごわすひまわりしか答えは知らないでごわすよ」と言い、そうだなとその話は中断しビールを持った豪塚とコロッケを待って来たキッスが同時に食卓に来た。

彼らは知らない今ひまわりがどんな状況にあるのかをしかし次の日の朝その答えを豪塚達は目の当たりにするのだった。


場面変わり痛翔の家。

こちらも夕飯の準備中、先に帰った痛翔がついでに買い物して帰り今夕飯の準備をしているのだ。

そこに。

「ただいま帰りました」

とナイトールが帰宅した。

「この匂いはまさか・・・・・・・キムチ鍋ですか!」

「おうナイトールお帰りよく晩飯がキムチ鍋だって分かったなー」

居間に行くと痛翔はソファーに寝っ転がってテレビを見ていた。

テレビ内容はありきたりなドッキリ番組で今芸人が蛇のプールに飛び込む瞬間だった。

「いや護衛対象、鍋って」

「何だよ今日は疲れたんだよ疲れた時は煮込むだけでいい鍋が一番良いんだよキムチだとなお、元気出るしね」

「言いたい事は分かりますが今春ですよ。季節感全く無いじゃないですか」

「うるせえなー。春なんてもんはな冬と変わんねんだよちょっと暖かくなった位で春って言う季節になる事自体俺は認めてないからね」

「一体春に何の恨みがあるんですか?」

ナイトールは呆れていたが鍋が吹き出しそうになっていたので慌てて止めに行った。

そうだと思いだした様にナイトールに痛翔は尋ねた。

「キムチ鍋に俺嫌いだからネギは入れてねえから後ついでにひまわりどうなった?」

「いや優先順位がおかしいでしょう。まずネギについては何も文句は言いません私もそれ程好きではありませんから、そしてひまわりについてですが無事警察に届けました彼が強盗団のメンバーである事が判明するのも時間の問題でしょう」

ナイトールの説明を補足するとしたら・・・・・・・痛翔はネギが大大大嫌いで味噌汁に入っているネギもダメ玉ねぎも焼いていたり煮込んでふにゃふにゃになっていたら食べれるが生はダメ、因みにネギは焼いていてもダメだ。一方ナイトールはと言うと普通である特に大嫌いと言う訳でも無く大好きと言う訳でも無い。あったら別に食べようかなと・・・・・・・・・・・・・・思う位である。

「いやいやおかしいでしょう語り部さん今の流れでしたらひまわりの事についてでしょう何でそっちいちゃいますかね~」

「そうか俺は初めてこいつの事を好きになったぞ」

「え?」

「別に興味もねえひまわりの話なんかより俺の好き嫌いを説明してくれた方がよっぽど好感が持てる」

だと思いましたよ私も別にひまわりの事なんてどうでもいいですもんそれよりネギの方が気になったね。

「だろ~~」

「だめですねこの人達早く何とかしませんと」

そうこうしている内にご飯も炊き上がり2人は晩飯を食し眠りについた。

はいどうも三毛塚三可男です。遂に強盗団の1人ひまわりとの決着が着きましたね~。ほんと痛翔の武器は変幻自在で羨ましい限りです。話は変わりますがあともうちょっとしたらいよいよユニバーサルスタジオに行きますまだ行ってないので感想は後ほど。さあこれからもどんどん話をアップしていけたらと思います。

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