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痛翔の弱点(くだらない)

騒動が終わり痛翔達が豪塚を起こし立たせている鈴木巡査の様子を見ていると、後ろから橋本一家がそろりそろりと近づいて来た。(お父さんようやく気絶から復帰)

 あやちゃんの母親は痛翔達に向かって先ずお礼を述べました。

「ありがとうございます。あやを救う為に主人と協力していただきまして」

「いえいえ娘さんご無事で何よりです」

「本当に何度お礼を言っても足りません。ほらあやもちゃんとお礼をしなさい」

 しかし、あやちゃんは先程からずーっと母親の陰に隠れてもじもじしている。

 痛翔は「緊張しているのかな?」と考えた、それよりも気になるのは先程からあやちゃんの父親が鬼の形相でこちらを見ている事だ。

{えっ?一体何?俺何かした?俺これでもあなたを含めてピンチから大勢救ったんだけど、なのに何でそんな顔されなきゃならないの?}

 そんな事を考えていると不意にあやちゃんが母親の陰から出てきて痛翔の前に立った。

 その顔はやはり赤く・・・・・・・・これ完全にあれだな。

 すると私の言葉が気になったのかこっそりと喋った。

「(こそっ)なあ、おい!あれって何だよお前なんか知ってんだろう教えろよ」

 ふん、そんな鈍感だからいつまで経っても天使こと嘘減さんとも距離を縮めずに友達止まりなんだよ。

「(こそっ)うるせえよ!」

 まあ直ぐに分かるだろう。

 そしてもじもじしていて何かを言おうとして止めたりしたあやちゃんが口を開け言う。

「あのお兄ちゃんが好きです結婚してください」

「ぶっーーーーーーーーーーーーー」

 突然の告白に父親吹き出しそのまま気絶。

 一方痛翔は。

「へ?え?今のって告白だよなナイトール!」

「ええ護衛対象、間違いなく告白でしょうね。良かったですね」

「え?でも結婚って流石に冗談だよな?よく年上に小っちゃい子が言うあれだよな!」

「いえ冗談ではありません」

「「!」」

 2人は驚いた、まさかのあやちゃんの母親が話に入って来たのだから。

「私はあやをここまで育てて来ましたけれどもこんな娘の表情は見た事がありません。これは恋する目だと思いました」

「その根拠は?」

「母親の勘です(どや)」

 母親はどや顔でそう言った。

「でも所詮は小さい頃の恋!一時のときめきがそうさせているだけかもしれませんよ。後、吊橋効果の可能性も捨てきれないし・・・・・・・・」

「それでも良いんです私は娘のあやの事を第1に考えているので、私は全力であやを応援したいと思います」

「そうですか・・・・・う~~~ん?そもそも結婚って言うのが突拍子も無い話でして・・・・」

「それは流石に私も分かっています。結婚が早すぎる事くらいまずは恋人から始めなくてはですよね」

「いや、そういう問題でも無いと思うんだけどな・・・・・・・・・」

 すると告白を終えもじもじしているあやちゃんに母親が何やら耳打ちしていた。

 あやちゃんは母親が言った言葉はよく理解していない様だが再び痛翔の目の前に立つ。

 今度はそんなに顔が赤く無いあやちゃん、どうやらこれから言う言葉がよく分からなくて恥ずかしさよりも難しさが勝った様だ。

「うーーーんとねお兄ちゃん!私と結婚を前提に?付き合って?下さい?」

「ぶっーーーーーーーーーーーーーーーー」

 今度は痛翔が噴出した。

 痛翔は我に返りあやちゃんの母親の方をじっと睨む。

「あんた何教えてんの?正気か?それに付き合いって今すぐにかナウ?」

「私は正気です、ちなみにナウです」

「じゃあそんな正気のあんたに言ってやる大体な」

「あやはまだ小学3年生だ付き合うなんて早すぎるに決まっているだろう」

 そこで先程までもう何回になるんだろう?気絶していたあやちゃんの父親が起き上がると同時に叫んだ。

 その言葉に痛翔も同意した。

「そう!それが言いたかった。ありがとうおっちゃん」

「誰がおっちゃんだ!」

{でも・・・・・・もうちょっと小さい声で言って欲しかったな~ただでさえ後ろを振り向くと目の前に警察官いるんだから}

 痛翔はそう頭で考え恐る恐る後ろを振り返ると、鈴木巡査は先程の話を聞いていなかったのか豪塚を叩き起こしている最中だ。

 肩を貸して連行するのが嫌なのか問答無用でぺしぺしと往復びんたを食らわしていた。

 それが功を奏したのか豪塚は目を開けた。

「うん?ここは・・・・・・・はっ!そうだ確か俺はあの野郎に負けて・・・・・・てっ、なんじゃこりゃあ」

 豪塚は自分の手に付けられた手錠を見て叫んだ。

「おう起きたかその通りお前は負けて俺に捕まった。けど安心しろお前は責任持って俺が牢屋にぶち込んでやる」

「けっ何を偉そうにお前はずっと後ろで俺達の戦いを見てただけの腰抜け警察官じゃねえかお前なんて怖くねえよ。俺の能力があればここから抜け出すなんて簡単だ・・・・・・」

 そう言って豪塚は能力を使おうとするが、いくら念じても銃が出て来ない。

「何!どういう事だ!」

「ふっ、驚いているな豪塚」

「「!」」

 するといつの間にかあやちゃんがいる場所からこちらに近づいて来た痛翔とナイトールに2人は驚いた。

「おい何で俺の能力が使えないのか知っているのか?」

「何?あの物騒な能力もう使えないのか?」

 その言葉を聞き鈴木も痛翔に尋ねた。

「ああそれは・・・・・」

「その事については私がお話しましょう」

「俺の出番・・・・・・・(悲)」

 そしてナイトールが2人に簡単に痛翔の生い立ちと狂乱病患者について話した。

 2人はその話しを聞き改めて痛翔の方を向いた、痛翔は照れくさくなってそっぽを向いた。

 気持ち悪い!

 そして説明が終わり今まで立って話を聞いていた豪塚は膝から崩れ落ちた。

 その顔は痛翔に負けた時よりも(やつ)れ暗かった。

「・・・・・・という訳でしてあなたは一生あの能力は使えません!治療と言うのは根本の力そのものを消し去るのが唯一の方法だからです。ですから鈴木巡査、安心して護送して下さい」

「そいつは良い事を聞いた、実はちょっと不安だったからな」

 なおナイトールは黙っていたが方法としては第1症状のみを残す事は可能だ。しかしナイトールはその話を悪党にするつもりは無い、いつか痛翔の助けになる者達が狂乱病になったら能力を残すかどうかを聞き痛翔にその方法を実行してもらおうと考えている。なおこの方法を使い能力を残したらその能力の症状が上がる事は無いが体には異常は無く痛翔と同じでただの能力者になる為日常生活に問題無し。

 そしてナイトールは痛翔にアイコンタクトを取り「これでよろしかったでしょうか」と目で訴えたら痛翔は親指を上げサムズアップして「バッチリ」と答えた。この事から分かる様に痛翔もその方法を知っている。

 そんなやり取りをしていると後ろから鈴木巡査が痛翔の肩をぽんぽんと叩いた。

「何だ?鈴木?」

「さんを付けろでこすけ、もしくは鈴木巡査と言え!まあその事は今どうでもいい。こっちの豪塚の件は何とか片付いたが・・・・・あっちはどうする?」

「あっち?」

 確かに豪塚に闘志は見えず解決したと言っていいだろう、だがあっちとは?そう不思議に思い痛翔は鈴木巡査の指差す方を見ると・・・・・・・・・・・未だ顔を真っ赤にし痛翔の方をもじもじしながら見ている小学3年生のあやちゃんだ。もう1回言うよ小学3年生のあやちゃんだ!大事な事なので2回言いました。

「ああ、やっぱり聞いてた・・・・・・」

「もちろんあんなにわーわー言ってんだから聞こえているに決まっているだろう」

「で・す・よ・ね」

「でっどうするんだ?」

「どうするって?まさか付き合えと!」

「なわけねえだろう。俺警察官だぞ目の前で犯罪実行しろって言う訳ないだろう。そうじゃ無くてそれが駄目だって事をちゃんと説明するんだ」

 痛翔の肩をがっしと持ってそう発言する鈴木巡査。

 それに対して痛翔は。

「ええ(汗)それ俺がやんなきゃ駄目?」

「あたり前だ!お前の所為?まあとりあえずお前の事でこうなっているんだからお前が決着付けるんだ。それに下手に他の奴が口出すよりも好意を持たれているお前が言う方が効果はてきめんだ」

「好感ねえ」

「ああ、きっとあの子はお前にぞっこんラブだ」

「警察官がそんな事言う~」

 「はあ」とため息を付きながらあやちゃんの元に歩いて行く痛翔、途中ナイトールに「頑張ってください」とエールを貰う。

 そしてあやちゃんの目の前に来た痛翔、心なしかあやちゃんの父親が頑張れと言っている様な顔でこちらを見る。どうやらさっきの話を聞いていた様で今度は痛翔に味方をするらしい。逆に母親の方も話を聞いていた様で頬っぺた膨らませ可愛いく拗ねている。

「ええとね、あやちゃんだっけ?」

「はははい!(緊張)」

 あやちゃんが緊張して答えた時痛翔は考えた。

{え~っと俺これから小学生の女の子をそのご両親の目の前で堂々と振るんだよねえ・・・・・・何だこの状況?どうやったらこんな状況が生きている内に起きるんだ・・・・・・どこで間違った?}

 意を決して痛翔は言葉を放つ。

「えっとねあやちゃん、さっきの告白ねえお兄ちゃん嬉しかったよ」

「えっ、本当!(笑顔)」

 あやちゃんの顔益々赤くなる。

「うん!だけどねあやちゃんとね俺はね付き合えないんだ」

「えっ・・・・・・(困惑)何で?(悲)」

 あやちゃんの顔今度は青くなって今にも泣きそう。

「う~んとねそれはねえ、あやちゃんと俺は凄く年が離れているわけねえ、それであやちゃんは小学生なわけで俺は高校生なわけ!その2人が付きあちゃったらあそこにいる後ろの怖いおいちゃんに俺は捕まっちゃうの、あでもあやちゃんは捕まらないよ」

「何であやは捕まらないの?それに何でお兄ちゃんは捕まるの?」

「ねえ~何でだろうねえ~不思議だね~」

 ここまで気持ち悪い程に年下目線で喋りかけているが痛翔もそろそろ我慢の限界である。

「じゃあ、あのおじちゃんに捕まえないでってあやが頼んで来てあげる」

 ピク、あっやばい痛翔の眉間が動いた。

 ナイトールが「我慢ですよ我慢!」と後ろで言っているがもう我慢の限界っぽい。

 あやちゃんの親もあわあわと様子を見ている。

「あやちゃんねえ、もしも俺が捕まらなかったとしても待っているのは地獄なの」

「じごく?」

「「「「おいーーーーーーーー」」」」

 その場の痛翔と当事者のあやちゃんと戦意喪失中の豪塚以外の4人が一斉に叫んだ。

「そう地獄!俺はねえあやちゃんとデートするたびに他人から変態扱いされて終いにはロリコンって言われるんだ。そして俺はどんどん社会的に死んで行く」

「あやとデートしたらお兄ちゃん死ぬの?」

「うん精神的に社会的に死ぬんだよ」

「お兄ちゃん死ぬの嫌だよ~(泣)」

「いやいや、実際に死ぬ訳じゃないんだよ・・・・・・そうだね社会的に死ぬって事を先ず教えてあげよっか・・・・・」

「ストーーーーーーーーーーーーーーップ」

 痛翔が限界を来ていたので鈴木巡査が止めに入る、そしてあやちゃんと痛翔を離し痛翔に語りかける。

「お前どういうつもり!子供に何話してんの!」

「悪いと思っているよでもなあ子供に説明すんの面倒くせえんだよ(怒)」

 痛翔の我慢は遂にはち切れた。

「人が下てに出てりゃあ調子に乗りやがって何?俺をストレスで殺したいの?でも残念俺はストレスじゃ死ないけどねえ。なーーーーーはっはっはっはっはー」

 取り乱した痛翔に鈴木巡査は言う。

「悪かった子供だからって今回のは子供に接する感じでやってはいけないんだ。あの子も本気で1人の女として告白したんだお前も彼女を1人の女の子では無く女として答えてやったらどうだ?」

「1人の女として・・・・・・・・・・・・・・わかった俺言うわ!」

 そうして痛翔はあやちゃんの元に行き話の続きをする。

「えっとねあやちゃん俺は君とは付き合えないごめんなさい」

 今度は真剣な目であやちゃんに向き、あやちゃんもそれを察したのか質問する。

「何であやと付き合えないの?」

「俺好きな子がいるんだ。だからあやちゃんの思いには答えられないごめんなさい」

「そうなんだ・・・・・・・うんわかったあや諦める!」

「分かってくれたか、ありがとうあやちゃん」

 その様子を見ていたあやちゃんの両親は父親は涙を流し拍手をしスタンディングオベーション!母親の方は悲しみに暮れるあやちゃんをあやしていた。

 痛翔はこれで良いんだろうと鈴木に目で訴えた。

 鈴木巡査はうんうんと頷いた。

 するとあやちゃんが泣き止み母親がこっちに向かって来る。

 その表情は怒っている訳では無く何かを聞いて貰おうとしている目だ。

「あの~こんな事言うのは申し上げにくいのですがせめてあやに一度プロポーズして頂けないでしょうか」

「「「「はあー?」」」」

 あやちゃんの父親、ナイトール、痛翔、鈴木巡査が声を揃えた。

「いえ!あのあやと付き合えないのは十分に分かったんですけど先程あやはあなたにプロポーズしました。けれども普通こういうのって男の方から言うものではないでしょうか?私がそうでしたし・・・・」

 その時の事を思い出したのか母親は父親の方を向き2人共顔を赤くしてそっぽを向いた。

 その様子を見て痛翔は{いやあんたが言わせたんだろが}と思った。

「とにかく!初恋の相手に振られるのもそうですが告白もされないなんてあやが可哀想です」

「でも・・・・・・・折角納得したし告白だけしてもあやちゃんをもっと傷つけるだけだと思うんだが・・・・」

「大丈夫です。あやも吹っ切れましたですから頑張ったあやに素敵な思い出をどうか・・・・・」

「う~~ん?そこんとこ父親であるあなたはどう考えているんですか?」

「う~~~ん、正直微妙な気持ちだねだけど君の告白であやが元気になるんならいいかな」

「・・・・・・・・・・・分かりました(はあ)」

 遂に観念した痛翔、その様子を見て正気に戻った豪塚が一言。

「俺は何を見てるんだ?」

 その一言にナイトールも鈴木巡査も同意である。

 改めてあやちゃんに向き合う痛翔、あやちゃんはもう覚悟を決めた顔だ。

 こんな顔を見せられて今更止める事は出来ない。

 呼吸を整えいざ告白。

「あやちゃん俺と付き合って下さい!」

「うれし・・・・・・」

「ねえオレ君その子誰?そしてもしかして今のプロポーズ?」

 空気が凍った。

 突然の乱入者でその場の和やかムードが一瞬にして凍った。

 その乱入者は・・・・・・天使こと「嘘減真美」、嘘減さんはいつもの和やかボイスでは無くとてもとても冷たい言葉でさっきの言葉を喋った。

 その言葉にその場の全員言葉を失った。(特に痛翔)血の気が引いて体が冷たくなっていく(特に痛翔)言葉を失い口をパクパクしていく(特に痛翔)体の震えが止まらない(特に痛翔)・・・・・・・・ヤバい。

 その迫力に私までヤバいと思った。

 痛翔が咄嗟(とっさ)に訳を話そうとしたが遅かった、痛翔が話す前に嘘減さんが先に話す。

「約束の時間過ぎても全然オレ君が現れないから探してそういえばメールで「銀行に寄ってから行くね」って連絡があったからわざわざこの銀行まで来たら何か大変な事になってるし、その所為で中には入れないし、やっと警察の人も来て中に入れるようになったら何?私の事ほっといて自分は小学生にプロポーズ?このロリコン!」

「いや、天使これにはちょっとした訳があるんだよ」

「この・・・・・・(怒)」

「あの天使」

「オレ君何て・・・・・(怒)」

「止めるんだ天使!それ以上先は言わないで・・・・・」

「オレ君なんて大っ嫌いーーーーー」

「ぐはっ!(ちーーーーーん)」

 痛翔の心の心電図。(ピッ ピッ ピッ ピーーーーーーーーーー)

 その瞬間、痛翔は吐血すると同時に仰向けに倒れ・・・・・・・・・・・・死んだ。

 比喩では無く本当に死んだ。

 心配になったあやちゃんの父親が様子を見ると。

「ひい!ししし死んでるーーーーーーーーーー」

 そう心臓は動いて無く呼吸もしていない血の気も引いて真っ青になって行く完全なる死体だが排泄物は垂れ流されていないし外見じゃあ分からないが細胞もまだ生きている疑似死体だ。

 この事を説明したら察しの良い皆様にはこれがどういう事か分かりますよね。

 そして皆様の様に感づいた豪塚が。

「おいままままさかこれが?」

「その通りです」

「「「「!」」」」

 そう答えたのはナイトール、更にナイトールは続けて。

「つまり我が護衛対象のただ1つの老衰以外での死ぬ方法それは・・・・・・・・・・・・天使こと真美様に嫌われる事で起こるショック死です(どや)」

「「「「えーーーーーーーーーーーーーーーーー」」」」

 どや顔でナイトールがそう説明するとあやちゃんの両親、鈴木巡査、豪塚が揃って驚愕の声を漏らした。

 あやちゃんは意味分からない様子。

 おっ、たった今痛翔の第4症状の説明が更新されたぞ。


痛翔オレ 第4症状 神的現象「たった1つの事でしか死なない体」

 痛翔の注目の欲の力が神的現象を引き起こした結果。注目の欲が死因をたった1つに注目した結果、自然死の老衰以外では1つのこと以外ではどんな事があろうと死なない。また人間離れした現象だが怪我もするし病気にもなり普通の人間の様に振舞える悪魔で自分の死に直結する事が起きた場合発動し生活には何の違和感も無い。更に普通人間はちょっと汚い話になるが死ぬと筋力が弱まり排泄物が出てしまうと言われているが痛翔の場合その1つの事で死んでも心臓が止まるだけで体の機能は働いているという疑似死体状態になる。そして何時でも生き返る事が出来る

・・・・・・・ん?それではまるで死んでも生き返る事が出来るではないかだってその通り痛翔が死ぬ唯一の方法は生き返る事も出来るその方法とは天使こと嘘減真美が嫌いとはっきり思い言葉に発する事により発生するショック死である。これは嘘減真美のみであり他の誰が痛翔を嫌おうと痛翔はピンピンしている。しかし嘘減真美は別であり唯一痛翔を殺せる人物だ。だが例えば嘘減真美を脅し、わざと痛翔の事を嫌いと言っても本当に嫌いと思っていなかったらそれは全く意味の無い事、逆に嘘減真美を脅した事により痛翔からその脅した人物には地獄がプレゼントされるであろう。逆に嫌いという事を取り消せば痛翔は疑似死体から元につまり生き返るので結果不死身と変わらない、。なおこれ以外にも隠された能力があるらしい

・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 話を戻し、えーっと痛翔は嘘減さんに嫌われてショック死して現在疑似死体となっています。

 自分でも何言ってんだか?あいつこの物語の主人公だぞそれがたった今死んだぞ本当にどうなってんだ。

 疑似死体の痛翔を見てナイトールが嘘減さんに向けて話す。

「すいません真美様怒っている所申し訳ないのですが、我が護衛対象を許して頂けないでしょうか。このままでは・・・・・こちらも後片付けが面倒なのですよ」

 しかし嘘減さんは知らんぷり代わりに鈴木巡査が話す。

「おい!」

「はい何でしょうか鈴木殿?」

「お前は仮にもそいつの相棒だろうだったらさっきの言葉は無いんじゃないか」

「ん~~~ですが本当に面倒臭いのですよ毎回この状態の護衛対象を家まで運ぶのは本当に手間がかかるんですよ」

「だからって・・・・・・・・・・・ん?毎回?」

「はい毎回です。まさかこれが初めてだとは思ってませんよね」

「それはお前の言動からして何回かあったんだろうなって言う気はしていたが、待て何回もって事はこいつは蘇るのか」

 その言葉にあやちゃんの両親もついでに豪塚も耳を傾ける。

「ええ、蘇ると言いますかそもそも護衛対象のこの状態は一般的な死では無く特殊な状態なのです。私はこの状態を「疑似死体」と呼んでいます。そもそも人が死んだら汚い話排泄物などが筋力が無くなり垂れ流し状態になります。しかしうちの護衛対象はそんな粗相致しません、この疑似死体では筋力も、はたまた体中の細胞までも生きているのです。この疑似死体は心臓は止まっています血も通っていません呼吸もしていません見た目的に完全に死んでいます。しかし内部的にはコールドスリープに似たものになっているのです、だから護衛対象は真美様に嫌いを取り消して頂けたら皆様の仰る通り蘇るのです」

「「成程・・・・・」」

「「????」」

 どうやら今の説明で豪塚と鈴木巡査は分かりあやちゃんの両親はまだよく分かっていないようだ。

「ですから真美様、さっきの嫌いを取り消して頂けないでしょうか(懇願)」

「毎回の事だけど今回ばかりは許さないから(ふん)」

「参りましたね~・・・・・・しかし諦めませんよ私は、真美様!どうか話だけでも聞いて頂けないでしょうか(懇願)」

 その様子を見て鈴木巡査は。

「そんな事聞いてくれる訳が・・・・・」

「分かった・・・・・でも聞くだけだからね絶対取り消さないからね!」

「聞くんか~~~い」

 鈴木は盛大にずっこけた。

 それからナイトールの話を聞き豪塚と戦い、あやちゃんの告白を断り、最後の思い出として痛翔方から告白した事を聞いた嘘減さんは。

「うわ~~~んごめんなさいオレ君!(号泣)」

 泣いた。

 本当にこの子涙もろいな。

「いやいや、ちょろすぎだろこの子」

 盛大に涙を流している嘘減さんを見て鈴木巡査はそう声を放つ。

「今起こすからねオレぐすっ・・・・・さっきの嘘だよオレ君嫌いじゃないよ」

 倒れている痛翔の耳元で嘘減さんが優しく囁く。

「本当にこれで蘇るのか全く持って怪しもの・・・・・」

「呼んだ?」

「うわ、本当に蘇りやがった!」

 その光景にナイトールと嘘減さん以外のその場の全員が驚愕した。

 何という事でしょう。(あの某○○アフター風で)止まっていた心臓は活発に動き、色が青かった肌は赤みを取り戻し、そして何より天使こと嘘減真美が自分の事を嫌っていないという事実を受け痛翔の肌はつやつやになっているのです。

 そして一部始終を見ていた豪塚は。

「俺は・・・・・・・こんな奴に負けたのか?」

 と悔しそうにボヤいていた。

 そんな事を豪塚がボヤいている時、痛翔は泣いている嘘減さんと話をしていた。

「天使~~~~もう泣くの止めて機嫌直してくれよ~」

「ぐす、だっでばだじのがんじがいのぜえでぼれぐんをじなせじゃったがら」

「もう泣いているから何言っているか分かんないよ?ほらこれで涙拭いて」

「ばりがどう」

 嘘減さんは痛翔からハンカチを受け取るとそれで涙を拭った。

「護衛対象が紳士的ですとーーーーーーー」

「な~に驚いているんだナイトール!」

「いえ、普段の護衛対象であるならばハンカチをお渡しになる所か「俺がハンカチだー」と申されて真美様の目の周りをペロぺロ舐めるではないですか」

 ナイトールを発言を聞きその場の皆ドン引き。

「おいまさかお前本当に普段そんな事をしているのか?警察の立場から言えばまあお互い了承しているならプレイに口出しする気は無いがその~~なんだ~~程々にしておけよ」

「いやいやなに本気にしてんの?こんなんナイトールが言った冗談じゃんそれに何!プレイって、俺達恋人でもまだ無いのにプレイもくそもあるか!俺どんだけ変態だと思われてるの?」

 恋人で無いと言う発言を聞き嘘減さんはしょんぼり・・・・・しかし「まだ」と言う言葉を聞き嘘減さんニッコリ。もう付き合えよお前ら。

 まあこれで皆様分かったと思いますが痛翔の弱点それは色んな意味で天使こと嘘減真美という事を。

 そして嘘減さんが泣き止み痛翔が色々と今回の事をナイトールがもう話したが自分で伝えたいという事で改めて嘘減さんに伝えた。律儀だね~。

 嘘減さんはその話が終わるとあやちゃん一家、鈴木巡査、それに何故か豪塚にも挨拶をし、もう時間が無いので今日は諦めまた別日のデートの約束を改めてし、その場を後にした。

 痛翔は拗ねていた今日は色々ありまたデートは今度にしようと言われ拗ねていた。

「あの護衛対象、そんなに拗ねなくてもデートは別日になっただけではないですか」

「・・・・・・・あ~あ、本当は今日楽しく天使とデートだったのになあ~それをこのふざけた奴と」

 痛翔はその言葉と同時に豪塚を物凄い勢いで見た。

「何だよ・・・・・・(困)」

 そして豪塚を見た後今度は鈴木巡査の方を素早く向き。

「こいつの所為でなあ」

「なっ、俺が言わなくてもお前はここに来てたろう」

「そうだけど」

「ヒーローならヒーローらしく振舞ったらどうだお前の態度全然ヒーローっぽく無いぞ」

「俺ヒーローって柄じゃねえし・・・・・・」

 そこにあやちゃんがやって来て言う。

「ううんお兄ちゃんはあや達のヒーローだよ!」

「ありがとうあやちゃん」

 するとあやちゃんの顔がまた赤くなり痛翔の方を向いた。

「あやね、やっぱりお兄ちゃんの事好き❤」

「そうか」

 あやちゃんの思いには答えられないからこそ痛翔はその一言しか言えなかった。

「あやね、お兄ちゃんと結婚したいんだ!」

 その事を聞き豪塚、ナイトール、鈴木の男3人は。

「俺は犯罪者だから法律なんて関係ねえ嬢ちゃんの事応援しているぞ」

「私もこの犯罪者の方と同じ意見なのは複雑ですが、応援しておりますライバルの真美様は手強いですが」

「俺も色々言ったが今付き合うのは駄目だが・・・・・結婚か出来る年齢になったら犯罪じゃないしそこは応援しよう」

 と何故だか痛翔の意見など無視し勝手に応援する3人に痛翔は。

「おれね、天使と結婚したいんだ!」

「すれば」

「すればいいじゃないですか」

「勝手にしてろよ」

「冷た、何お前ら何であやちゃんと俺じゃあそう180度態度が変わるわけ?」

「何ではこっちのセリフだお前何小学3年生と同じリアクションを期待してんだよ何がおれねだ気色悪いだよてめえ」

「いや全くその通りでございますねえ」

「警察官野郎の意見に異議無し」

「てめえ等~~~~~~(怒)」

 と男達が言い争いしている時あやちゃんは母親に呼ばれていた。

 どうやら帰ったらご飯を一緒に作る事を話している様だ和むな~。

「いいあや、どうやらあの真美って子はまだあのお兄ちゃんの彼女じゃないらしいわ。帰って一緒に料理の特訓よ!男はねえ胃袋から掴むの!」

「いぶくろ?つかむ?」

 全然和やかじゃ無かったわ。

 あとそこのお父さん、血の涙を流しながら痛翔を見るの止めろ痛翔が怖がってるじゃないか。

「なあお前の事がん見していないか?あやちゃんのお父さん?」

「止めろ気づいていたが考えない様にしていたんだ考えるだけ疲れる(汗)」

「え~でも何か血の涙流しているし・・・・・・」

「いいからお前は自分の仕事をしろ!」

 指摘され改めて鈴木巡査は豪塚の事を逃がしては無いがほっといた事に気付いた。

「おおっとこれはいけない、今こっちに皇太子護衛の任務では無い数少ない同僚が向かって来ているからしょうがないちゃしょうがないんだ!」

「ふ~ん警察も大変だな」

「ようやく分かったか警察の偉大さをな。(どや)しかし実際の警察は屑ばかりだからな。(ゴニョニョ)」

「ん?後半聞こえなかったぞ!」

「いや、気にしないでくれ。それより豪塚お前、署に着いたら洗いざらい吐いて貰うからな!丁度同僚も来たみたいだしな」

 その場の者達は同僚がパトカーで到着したのはサイレンで気づいた。

 豪塚もサイレンを聞き逃げられないと観念したのかバツが悪そうに言葉を発する。

「ちっ、分かったよ。お前の言う通りに・・・・・・・・・・・・・」

 その時入り口の方を同僚達が入って来ると同時にその同僚達の真上を何かが通り過ぎた。

 痛翔はその何かに見覚えがあった。

「またあの矢・・・・・・駄目だ間に合わねえ」

 そうまたあの黒い矢が飛んで来たのだ、目標はもちろん豪塚だ。

 そのまま吸い込まれる様に豪塚の頭部へ矢が刺さった。

「「「「「「!」」」」」」

 その場の全員が息を飲んだ。


 場所が変わりとあるビルの屋上。

 またもそこにいたのは黒いフードの人物。

「別に口封じというわけでは無いのだがなあ・・・・・・やはり彼にあれやこれや言われるのはこちらとしても困るわけだからねえ・・・・・・・・・」

 そう言い彼?彼女?は空を見て1人呟く。

「本当に今日はいい天気だ。いや残念だいや残念だ折角のデート日和なのに中止とは残念だな痛翔君よ!」

 そう言いフードの奥で「くくくくく」と笑っている。

 更にフードの人物は銀行の方に向かいそちらを見てまたも独り言を喋る。

「まあ別に彼の命を取るつもりは無いけどね!」

 おやいつの間にかこいつの能力の情報が更新されている。


???? 第1症状 能力名「5つの嘘」

 5つの違う嘘を弓矢で矢として放ち射抜かれた相手にそれぞれ5つの嘘どれをどの位渡すかを決める事がで

きる。

①症状の嘘・これに射抜かれたら普通の人は狂乱病第0症状にかかりもう狂乱病にかかっている人は症状を無

理やり上げる事ができる。

②力の嘘・体力などの力を一時的に通常の百倍程上げる事ができる。ただし所詮嘘なので体は無理をし効果が切れたら体はボロボロになる。

③記憶の嘘・誤った記憶に改ざんする事が出来る。

④??の嘘・????????????。

⑤?の嘘・?????????????。

 なお今分かっている能力の概要はこれだけで今後分かり次第随時更新する。


 何かとんでもねえ能力が更新されたぞ。

 こいつ1人でどんだけ能力持ってんだよ!しかもまだ第1症状。

「・・・・・・・やはり誰かに見られている気がするなあ?」

 こいつスルど、感ずかれる前に逃げよう。

 神ワープ。


 はい銀行に戻ってきました。

 何やら皆倒れた豪塚を囲んでいる、豪塚頭部にはまだ黒い矢が刺さってる。

「おいこれ大丈夫なのか?」

「ナイトール豪塚は生きてんのか?」

「ええ、生体反応は消えていませんから命に別状は無いかと」

「そうか・・・・・・・取り敢えず一安心だな」

 すると豪塚の頭部に刺さっていた黒い矢が徐々に消えていった。

「あっ矢が消えていくよママ!」

「ほんとあれ痛く無いのかしら?」

「はいはい関係者以外は立ち入り禁止ね」

 鈴木巡査は部外者であるあやちゃん一家をあっちに誘導し、次に痛翔達にもこの場を離れて貰おうとしたその時だった。

 豪塚が目を覚ました。

「・・・・・うううん・・・・・・」

「おっ目覚めたか一応犯罪者でも心配はしなきゃなあ。ほら立てるか」

「・・・・・・・・ショーは・・・・・・」

「は?何だって?」

「だから僕のショーは成功したのかって聞いているんだ」

「ショーだとまさかお前自分の犯罪をショー何て呼び方してるのかとんでもねえ奴だな」

「犯罪?いやいや違う僕が言っているのはサーカスのショーだよ」

「「「?」」」

 痛翔、ナイトール、鈴木巡査は訳が分からず豪塚の方を見る。

「あっ!もしかして僕が分かんないのかな?」

「ああお前は豪塚」

「そう僕は豪塚皆から愛されているお調子者のピエロのゴウヅカだよ☆」

「「「!」」」

 豪塚は精一杯の笑顔でそう告げる。

 ふざけている様子では無い事は豪塚を見ていれば分かるがあまりの突拍子も無い事態に3人は頭を抱えた。

「おいどうなってんだこりゃあ」

「待て、ナイトール豪塚をスキャンするんだ」

「分かりました。・・・・・・・・・・・・・こここれは」

「「どうした?」」

「豪塚の頭の中を拝見させて頂いたのですが、何やら記憶の情報が消えたりまた新たに現れたりを繰り返しているのです。つまり・・・・」

「つまり・・・・・・・?」

「豪塚の記憶は今も物凄い勢いで改ざんされているのです」

「なにーーーーーーーーーーー」

 鈴木巡査は驚いたが痛翔は顎に指を当てて驚いた様子は見られない。

「・・・・・・・・・・・原因はやっぱり」

「はいその通りです護衛対象、原因はあの黒い矢で間違い無いでしょう」

「なあナイトールお前は確か命に別条は無いって言ったよな」

「はい」

「でもこの状態は実質さっきまでの奴は死んだんじゃねえのか?」

「その考えも間違ってはいませんねえ」

 その事を聞き鈴木巡査は鳥肌を立て、ぶるぶると震えていた。

「相手の命を取らずに殺すか・・・・・・・・とんでもねえ奴だな」

「はい何者か分かりませんが」

 そこで震えていた鈴木巡査が痛翔達に言った。

「おおお前らよく平気だな敵がこんな人を人とも思わない方法で来る未知の相手なのに」

 痛翔達は顔を見合わせ笑いあいビシッと言った

「まあどんな相手だろうと人々を狂乱病から救うそれが俺の使命だしな」

「その通りです護衛対象、私はいつまでも護衛対象と共に戦います」

「お前戦ってねえじゃん」

 鈴木巡査はそう笑いあう痛翔達を見て後悔した。

 いくら手柄が欲しいからってこいつらを当てにしたのは間違いではなかったのかと、自分はとんでもない戦いに首を突っ込んだのではないかと今更になって後悔した。

 そしておかしくなった豪塚は鈴木巡査を筆頭に同僚達が連行した。

 あの状態の豪塚が相手では何も情報の成果は得られないだろう。

 しかし豪塚は豪塚、きっと鈴木巡査は今回の事で評価が上がるだろう。痛翔達も良い雲隠れを見つけてウィンウィンだ。

 一体何が起きたのか分からないあやちゃん一家の方を向き今回の謝罪とお礼を言った。

「いや~今回は助ける所か色々と変な事に巻き込んでしまい申し訳なかった」

 深々と頭を下げる痛翔に対してあやちゃんの両親はそれを見て「頭をお上げ下さい」と言った。

「こちらこそあやを守って頂いただけでなく、あやを色々と気遣って頂きありがとうございます」

「本当に謝るのはこっちですよ勝手にあなたを敵判定して血の涙も流してしまって・・・・・」

「ああ・・・・・あれにはビックリしました(汗)」

 あやちゃんのお父さんと痛翔は苦笑いしました。

「あやねえお兄ちゃんとまた会いたいな・・・・・・」

「あやもこう言ってますし・・・・・その・・・・・・恋人では無く友達として遊びに来てはくれませんか?これも何かの縁ですし」

「いいんですか?」

「はい、友達ならば私も世間も許すと思いますし・・・・・たぶんまあ警察に何か言われる様な事がありましたら私が対処しますので」

「それなら・・・・・・所でご住所は一体どちらでしょうか?あまり遠いとしょっちゅう行く事は難しいです」

 あやの父親は住所を痛翔に話した。それを聞いて痛翔はビックリ。

「近っ!」

「そうですかあの医療私立富部高等学校の生徒さんでしたか」

「はいじゃあまた近々遊びに行きたいと思います。・・・・・・・・・あの~友達を連れて来てもいいですか」

「それは構わないが・・・・・・・・・・・・・・あっもしかしてさっきの女の子!」

「はいその通りですがあと1人友達の男子も連れてきいいですか。大丈夫信用出来る奴なんで」

「う~~んじゃあ君の言葉を信じよう全員でいらっしゃい」

「もちろん私はついて行きますよ護衛対象!」

「そういえば君の事はまだ全然教えて貰ってないな、今度また来た時に聞こうかな」

 痛翔と父親の話を聞いたあやちゃんは目を爛々と輝かせ尋ねる。

「パパお兄ちゃん、家来るの?」

「ああいつかは分からないが来てくれるそうだ」

「やったーーーーーーわーーいわーーい」

 ぴょんぴょんは跳ねるあやちゃんを見て父親と痛翔とナイトールは和みモードに入ったが、その雰囲気を壊す者が現れたそう母親だ。

「ちょっといいかしら、先程来た彼女も家に来ると言いましたよね」

「ああはい・・・・・・・・・・・・・・」

「それはつまりうちのあやへの挑戦状と見ていいんですね」

「「「は?」」」

「ちょっと何言ってるか分かんない?なあ、あんたの奥さんさっきの豪塚みたいにおかしくなってるぞ」

「私も妻のあんな奇行は初めて見ました。きっとあやと君の恋人化をまだ望んでるんでしょう」

「えーーーーーーもう終わったじゃん」

 痛翔は肩をがっくりと落とし、この後も厄介な事が起こる予感がした。

 そして雑談をした後にあやちゃん一家も家に帰り、痛翔達も帰路に着いた。

 家に到着してから一目散に痛翔はベットに向かい倒れた。

「あーーーーーーーーーー疲れたーーーーーーーーーー」

「お疲れ様です」

「今日はもう寝る」

 色々な事がありご飯も食べずに寝てしまた。


 次の日。

 今回の結果を報告しよう。はっきり言って完全なるハッピーエンドでは無い。

 豪塚の記憶は署に戻っても戻る事は無かった。

 取り調べの内容はいつの間にか連絡先を交換した鈴木巡査に朝一に教えて貰った。

 豪塚は取り調べに対し自分はその時サーカスのショーをやっていたの一点張りで、豪塚の仲間を引き合わせもしたがどうやらそれも改ざんされ、かつての仲間はサーカス団員と言う事になっていた。

 それを聞き仲間の紅一点のキッスがその場で泣き崩れ、他の仲間も皆呆然としていた。

 結局今回痛翔は敵である豪塚の人生を犠牲に物語を終らせたに過ぎない。

 それと同時に今の痛翔の実力では救えない者もいるという事が分かった。

 しかし痛翔は密かに思っていた。

 いつか、いつか、いつかあの豪塚も救ってやると心に決めたのだ。

そして同時にもっと強くなり目の前の人々を誰1人残らず救う事も心に決めた。

そう心に誓い、いつもの日常への第一歩へと玄関を開けるのだった。


第1章完

遂に1つの話に区切りがつき終わりました。いや~皆さんここまでお付き合いいただきありがとうございます。この物語を大分短くして結構話が変わりましたものを今度の賞に出したいと思います。えっ?前に話していたファンタジア大賞の結果はですって?ハイ落ちました。今回送った後に気付いたのですが、色々と規定違反していたみたいで・・・・・(汗)そして意見が落とされたら一切もらえないので規定違反で落ちたのか、単に物語が刺さらなかったのか分かりませんが、今回送る賞は何と落ちても意見が貰える所なので楽しみです。もちろん例え落ちてもこの更新は止めないと思うのでどうかお付き合い頂けたらと思います。

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