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VSキッス&ゲゲゲ

翌朝。

 相も変わらずいつもの生活をし普通に登校する痛翔達。

 それに比べ豪塚のアジトでは何やら朝から言い争っている声が聞こえる。

「ガンズリーダーやっぱり行くべきですよ」

「そうでごわす絶対に当日邪魔されるでごわす」

「いーやここは様子見だ!」

 キッスとゲゲゲが豪塚に何やら文句を言っている様に見える。

 キッスはピンクの可愛らしいパジャマで以外に似合っているが今ここに痛翔がいたら「年増のパジャマ姿なんて見て何が楽しいんだ?それよりも天使はまだかな~」と言うであろう。

 一方ゲゲゲはちゃんと着替えており彼のトレードマークとも言える茶色いちゃんちゃんこを着て下は青の短パンそして靴では無く下駄を履いているという彼の普段の格好で手にはペットのポメラニアンのゴン蔵を抱いている。

 そんな2人に迫られている豪塚は椅子に座りため息をついている。

「キッス、ゲゲゲ勇気と無謀を履き違えるな!別に今じゃ無くても銀行強盗当日にけりつければいいだろう焦って判断を見誤る事の方が重大だ」

「リーダー言いたい事は分かりますわでも相手は子供よその気になったら倒せる所か私のお色気で勝負がついちゃうかもしれないわ❤」

「そういう判断が危ういと言っているんだ!現にあいつと戦った3人は豚箱行きじゃないか」

「ごわすごわすリーダーこそちょっと神経質になっているんじゃないでごわすかー」

「何だとゲゲゲ、お前何時から俺にそんな口を聞ける様になった」

 ゲゲゲと豪塚が睨み合いキッスがそれをおろおろと見ている。

 しかしその睨み合いは意外と呆気なく終わった。

 テレビがついてる事を忘れて睨み合いをしていたゲゲゲと豪塚、突然テレビから元気の良いはきはきした声が響いて来た。

 どうやらニュースで占いコーナーが始まったらしい。

 その占いコーナーはポップな音楽が鳴り占いを告げるお姉さんが元気な声で占いを読み上げるという事で人気のコーナーだ。

(はーい今日もっともついてないのは乙女座のあなた!自分の言いたい事ばかり言い親しい人と衝突!相手の言う事も聞いて行動してみよう。ラッキーアイテムは「テディーベアー」です)

 その占いを見て豪塚は頭を冷やし、2人に言った。

「まあテレビでも言っているしこの言い争いは無しだ。朝から空気悪いのも嫌だしな~・・でも俺テディーベアー持っていないな」

 と言うと豪塚は奥へと歩いて行った。

 残されたキッスとゲゲゲ、キッスは考える。

{え~豪塚様って乙女座だったんだギャップ萌え、これで豪塚様の貴重な情報がまた1つ増えたわ・・・てっ、そうじゃないわ何とかしてやっぱりレジェンド5の坊やを早めに何とかした方がいいから豪塚様に内緒で行動あるのみね、でもやっぱり1人じゃ心細いわね・・・・そうだわゲゲゲも連れて行きましょうゲゲゲも豪塚様に意見する程坊やを危険視していたからきっと協力してくれるわ。それにはまずゲゲゲと話さなくちゃね❤}

 キッスは豪塚がいないのを確認してゲゲゲに自分の考えを打ち明けた。

 するとゲゲゲは少し不安そうにキッスに尋ねた。

「ごわす・・・・・それはガンズリーダーに何も知らせずに行動するって事でごわすか、それ後でリーダーに怒られないでごわす?」

「そんな心配はいらないわ何故ならガンズリーダーはこれが成功したらきっと褒めてくれるに違いないわ、いえ褒める所かそれよりも凄いご褒美が・・(ぽわわ~ん)・・・・えへへへへ~」

「完全にトリップしてるなキッスの奴、素がでてているぞ」

「なっ!そういうあなただって今、全然ごわすって言ってなくて喋り方も普通でまるでキャラを作っているみたいだったわよ」

「そそそそそんな事無いでごわす!ごわすごわすごわすごわすごわすごわす」

 取ってつけた様なごわすの応酬で何とかキッスを誤魔化したゲゲゲはそこでキッスの考えにアイデアを1つ出す。

 キッスはそのアイデアを聞いて少し困り顔になり尋ねた。

「そのアイデア本当に上手くいくの?もし上手くいったら確かに確実に坊やを誘い出す事が出来るわね」

「大丈夫でごわすそれにこの作戦にはゴン蔵が関わってくるでごわすゴン蔵はお利口でごわす必ず成功するでごわす」

「まあじゃあ信じてみようかしらねえ!先ずはあの坊やの学校の放課後になるまでガンズリーダーにばれないように過ごさなくちゃねえ」

「そうでごわすな~」

 2人の作戦決行は痛翔達が学校を終える放課後だ、だからそれまでは豪塚にばれない様に生活をしなければいけないそっちの方が作戦よりも2人の神経を削っていく。

 だが見事2人はその試練を乗り越え時間は放課後になった。

 キッスはゲゲゲと買い出しに行ってくると嘘を吐き、豪塚はそれを何の問題も無く見送った。

 悪く言えば甘い、良く言えば仲間を信じているという豪塚の行動だった。

 豪塚に見送られ改めて作戦を確認するキッスとゲゲゲ。

 果たして作戦は上手くいき痛翔は現れるのか・・・・・・まあネタバレで言うと現れなかったらこの物語進まないから現れるんだけどね。


 一方こちら同じ時刻の主人公サイド。

う~んやっぱり主人公サイドっていいね!使い勝手が良くっていざって時に頼りになるねそのころ痛翔は?でもいいんだけどやっぱりサイドって所で特別感出るよね後・・・・・・。

「うるせーーー早く俺に喋らせろお前の下らねえ主人公サイドの使い勝手について何てどーーーーーーうでもいいんだよ」

「護衛対象!他の生徒の皆様が不思議がっていますどうか声の大きさをもう少しお下げください!」

 そう今、痛翔達はまだ学校の校舎から出ておらず周りにいる痛翔以外の生徒が突然誰もいない所で独り言を言ったから皆引き気味だ。

「なっ!こいつ話を変えやがった上にこの状況を俺の所為にしやがった」

「いやどう見ても護衛対象の所為でしょう」

「うるせーもうあんな奴なんて無視だ。これから本来の会話に戻るぞ、おほん・・・・・・・やあ、しかし今日は参ったなあナイトール」

「えっ!本当に話を戻るんですかまだ随分消化出来ていないのに!」

「いいんだよそれよりも今日大変だったよな、な、な、な、な、な、な!」

「怖いですよそんなに発言されては」

 ナイトールと痛翔がぎゃあぎゃあ言う事数分ようやく2人共落ち着きを取り戻した様だ。

「取り戻した様だじゃねえ!元はと言えばお前の所為だろうがー」

「護衛対象、また話しをぶり返すつもりですか?」

「ぐっ、そうだなあいつの事は無視だ。・・・・・・・よし、さっきも言ったけど本当今日は参ったよなナイトール」

「そうですね我が護衛対象、まさか皆様あそこまで食いついてくるとは思いませんでした」


 回想。

 痛翔のクラス。

 痛翔が教室に入った瞬間それは起きた。

 まるで轟音とも言える大きさの音が痛翔の耳に飛び込んだ。

(わーわーわーわー)。

「痛翔君聞いたよあなた能力者なんだって!」

(わーわーわーわー)。

「痛翔てめえ何で黙ってたんだよ水臭えじゃねえか」

(わーわーわーわー)。

「まあでも君の気持ちは僕には分かるよ。最初の自己紹介は肝心だからねえ1つ間違えれば暗黒時代の到来さ、いくら事実だとしても他の人にとっては頭の痛い人認定確定だからねえ。僕も転校した学校では間違えたなあ・・・・・・あっごめん何か暗い話になっちゃってでもねえ僕もつらい茨の道を進んできたんだそうあれは・・・・・・・・・」

(わーわーわーわー)。

 遂に痛翔も我慢の限界。

 ナイトールが横から心配そうに見ている。

「うるせーーーーーーーーーーーーーーーーーーてめえ等。何だよ人が折角気持ちよく登校して来たってのに朝教室に入った途端にこれだよ何だ俺は転校したての帰国子女か!」

 しかし残念痛翔の声は皆には響かず相も変わらずわーわーと皆わめいている。

 教室の端では飛鷹と嘘減さんが2人共手を合わせてごめんのポーズをとっている

 ナイトールと痛翔は教室に入れず困っていたがその状況を打破したのは後から入って来た金字鉄男先生(通称キンテツ)だ。

 キンテツは痛翔達の後ろから大声を出して言う。

「おいお前らもう直ぐ授業始まるだろうが、ちゃんと席に着けー」

 その声を聞き一斉に席に着く生徒達、流石このクラスの担任である。

 そして他の生徒とは別に痛翔に優しいトーンで語り掛ける。

「聞いたぞ痛翔、お前が皆を守ってくれたんだってな教員全員を代表して礼を言う」

「何だよ。ちっ、先生にもばれてるのかよ」

「わわわ私はもうしてませんよ護衛対象」

「はっはっはっはっナイトールが言った訳では無い実はお前が戦っている様子も他の先生達も見ていたんだ、それで今朝退院したばっかだが朝早くから事の真相が気になってな先生方に聞いたんだそれでお前の活躍を耳にしてな」

「退院?あ~そう言えば腕はもう大丈夫なのか?」

「ああもう大丈夫だ心配かけたな」

 先生がそう言うと先程から片手に持っていた紙袋を先生に渡した。

「昨日渡そうと持って行ったんだけど面会謝絶だったから今日持って来たその・・・・・見舞いの品だ」

「護衛対象、何だかんだ言って担任であるあなたの安否をずっと気にしていたんですよ。昨日もニュースで大丈夫と報道されていたにもかかわらず「いや自分の目で見るまで信じられない」って言ってましたものそれに・・・・・」

「ナイトーーーーーーール、それ以上言うんじゃねえぶっ殺すぞ!」

 痛翔は顔を真っ赤に染め恥ずかしそうな顔で言いました。

 それを見ていたクラスの連中は皆にやにやしていました。

 かく言う私もにやにや。

「おい!てめえも何にやにやしてやがるんだ(怒)」

「痛翔!一体空に目掛けて誰に話しかけてんだお前?」

「ええとこれはですねえ・・・・・・・あははははは(汗)」

 私の所為で痛い子認定されたくない痛翔は何とか誤魔化し事なきを得た・・・・・・ぷっだっせーーー。

{後で何とかして殺す!}

「ともかくそこにいる全員そのにやにやを止めろさもなくば殺す」

「殺すはいかんだろう痛翔!まあお前の気持ちも分かる。単に恥ずかしかったんだろう俺を心配した事を皆に知られたんだそれは恥ずかしいし照れ臭い皆も痛翔の気持ちを汲み取ってやっておちょくるのもほどほどにしてやれよ」

 するとその場にいた生徒全員が「はーい」と言いにやにや顔を止めた。

 しかし痛翔の顔はまだ赤色で痛翔は頭で思っていた。

{先生ーーーーーー何言っちゃってんの先生の言葉で余計に恥ずかしくなったんだけど、わざわざ言葉にしないでくれるーーーー。そりゃあ皆を鎮めてくれた事には感謝だよでもねえ何であんな恥ずい事皆の前で言えるんだよ}

 その事に気づかないのかキンテツは痛翔に「後で話があるから放課後職員室に来なさいと」言った。

 痛翔は頭の中でまだ考え事している為返事をせず代わりにナイトールが「後で伝えておきます」と返した。

 先生はそれを了承し、朝礼を始める為教壇の前に向かった。

 勿論痛翔も席に着くのだがまだ考え事をしている為ナイトールに引きずられる様に席に着いた。

 授業が進み時間が進みその間も時折痛翔に質問が飛んできたが痛翔は軽くあしらう様に答えた。

 朝のキンテツの言葉が効いたのか皆もあまりしつこく質問をしなくなった。

 そして痛翔はナイトールに聞き先生の約束を守る為職員室へと足を運ぶ。

 職員室に着いた痛翔はキンテツに空き部屋へと案内される、そこで詳しく話を聞きたいとキンテツに言われ痛翔はナイトールに目配せして合図を送るナイトールは黙って頷く。

 そこから痛翔はキンテツに自分の役割や運命などを話した。

 話し終えるとキンテツが何やら深く考え込んでいた。

「う~んこの事はあまり人に話さない方がいいな!」

 痛翔達は反論せずに自分達も同じ考えだと伝えた。

「だから警察にも黙っている様に皆様に護衛対象と一緒に言ったのです」

「ああその判断は正しいな下手したらお前らがその場で逮捕と言う可能性も捨てきれないからな」

「でも俺は逮捕され慣れてるけどな!」

「アホ、今までの逮捕とは違ういやもしくは隔離の可能性も捨てきれないな・・・・・・」

 その事を聞いて痛翔は少し青ざめる。

 それもそのはず今まで逮捕しかもだいぶグレードの低い所にばっかり連れて行かれていた痛翔がいきなり逮捕よりも本格的に危険視された者の処置、隔離と聞いて青ざめない訳が無い。

 ナイトールも改めて痛翔を守る意味を考えらされた。

 それは決して狂乱病患者だけから守るのでは無くありとあらゆるものから守るという意味を。

 その中に警察あるいは国家あるいは他国が入っているという意味を改めてナイトールは考えさせられた。

 痛翔も改めて考えさせられた、自分がどの様な立場でいる事を未知の力程人が恐れるものは無い。

 いくらこの時代でこの世界だとしてもそれが未知の技術あるいは未知の力だった場合受け入れるよりも先に警戒が強くなり上手く動けなくなる。だからあまり目立たない方が良いとキンテツは言った。

「だからこれからもまあ無茶はするなとは言えないどうせお前の事だ無茶をこれからもするだろう、だがなあまり目立つ事は避けろさっきも言った様にお前それにナイトールだってこの時代の者にとっちゃ未知なんだ」

「つまり先生はいいカモフラージュを用意した方が良いとそう申しているのですね」

 ナイトールがキンテツの言葉にそう返すとキンテツは。

「いや別にそういった意味で言った訳じゃあ無いんだがそうなるのがベストだな」

「ふ~んややこしいけど、結局は俺の身代わりを用意すればいい訳だ・・・・・・飛鷹なんてどうだ!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・じょじょ冗談だよ先生もナイトールもそんな怖い顔すんなよ」

「護衛対象、冗談でも言って良い事と悪い事があるんですよ!」

「まあまず俺の学校の生徒をアイデアに採用するなら俺が全力で阻止するがな!」

 痛翔の冗談にやや怒り気味の2人。

「まあ理想を言えば警察内部だな」

「俺達の身の周りで警察って言ったら・・・・・・・・鈴木か!」

「あの方はどうでしょうか、私達に協力してくれそうな気が全くしないのですが・・・・後私の事嫌っていますし」

「最後が本音だろお前!」

「まあまあつまり俺が言いたい事は今後も警察などには気をつけろって事が言いたかったんだ。もう日も落ちて来たし今日の所は終わりにしてもう帰りなさい明日は確か皇太子が来るから休日になるだろうだから早く帰った方がいいぞ」

「それではお言葉に甘えさせて頂き今日の所はおいとまさせて頂きます」

「まあ俺は皇太子何て興味ないけどな~」

 そう言い放ち痛翔達は職員室を後にし、今に至る訳だ。

 以上回想終わり。


 改めて考えている痛翔とナイトール。

「やっぱり護衛対象も考えてしましますか」

「ああ明日どうやって過ごそうかな~」

「そこですかーーーー。いやもっとお考えになる事ございましたよねえ、例えば皆様の護衛対象への興味が高まった事とかですよ」

「ああそうだな人気者は辛いな~(棒)」

「先生も仰っていました警察の事とか!」

「ああ警察怖いな~(棒)」

 ナイトールの言葉に棒読みで返す痛翔、もう完全に明日の休日の事しか考えてない痛翔にナイトールは参ってそこから話を広げるのが馬鹿馬鹿しくなって会話を諦めた。

 ナイトールが疲れた様に空中を移動し、痛翔が明日の事を考えながら歩く事数分それは目の前に突然現れた。

「「!」」

 鋭い爪、鼻に来る獣臭、しっかりした足腰、くりくりした愛らしいお目目、唸る鳴き声、逆立つ尻尾、ぎらつく牙、そして可愛らしいシルエットそう・・・ポメラニアンだーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。

 何て可愛いんでしょう2人を逃がさない様に必死に舌を出してハッハッ息を吐いて2人を睨みつけ2人の前に立ちはだかっている。

 そんなポメラニアンに睨まれた2人はというと。

 動かない微動だにしない一体何を考えて・・・・・・・・はっ!どうせこいつらの事だどうやってこの犬をいたぶるか考えてるんだ、こいつら自分らの目の前にたちはだかるものを何であろうと蹴散らす奴らだこのポメラニアンも標的になったんだきっとそうに違いない逃げてーーーーーゴン蔵ーーーーー。

(かわいい)

(かわいい)

 へっ?・・・・・・・・ああ何だこいつらただポメラニアンがかわいいくて見とれていただけかふう良かった良かった。

「良かった良かったじゃねえよ、人をどんなサディストだと思ってんだお前。後ゴン蔵ってこの犬の事か、この犬明らかに怪しんだよな首輪に思いっ切り果たし状って書いてる紙が挟んであるし」

 そうこれがゲゲゲの言っていた考えだ。

 説明は簡単、自分らが出て行かずポメラニアンのゴン蔵を向かわせ果たし状を渡し指定した場所へとおびき寄せる作戦だ。

 その事を私は痛翔達にも教えた。

 え?中立の立場でいる語り部がそんな事していいのかって、だってこいつらしか私の声聞こえないんですし仕方ないじゃないですかそれに私、悪党って嫌いなんです早く今回の奴らも罰せられる事を願っていますので。

「お前誰と話してんだ?」

「そんな事よりも護衛対象、これは絶対に罠ですよ!」

「・・・・・・・・・そうだな・・・・・・でっどんな罠があると思う?」

「それは・・・・・・・・・網とかですかねえ」

「まあ普通そうだよな情報が少ない野郎にかける罠何て網か落とし穴っていった子供じみた身動きをとれなくする罠しか思い浮かばないよな俺の両親は今海外だし人質の線は無いな、っていうかナイトールも分かっていたろこれぐらい」

「はい申し訳ございません。つい「これは罠です」って言ってみたかったんです。騒ぐ程の事ではございませんでした」

「まあ惜しくもトップ10には入って無いが一生に言ってみたい言葉ではあるわな」

 ナイトールが悪乗りした訳も分かり痛翔はゆっくりとポメラニアンに近づき首輪に挟んでいる紙を取った。

 その間ゴン蔵は大人しく紙が取られるのを待った。

 その紙もとい果たし状の中身を見て痛翔は「ほう」と声を漏らした。

 ナイトールにも見せると「これは」と驚いた。

 それもそのはず指定された場所はプロローグで大勢の狂乱病患者相手に戦った場所の空き地だったからだ。

 これが全くの偶然かそれとも神の思し召しかは分からないが痛翔達は空き地へと向かった勿論ゴン蔵も一緒に。

時同じくして空き地ではゲゲゲとキッスが痛翔達を待っていた。

「しかしあんたの作戦本当に上手く行くんでしょうねえ」

「ごわす!キッスも了承したじゃないでごわすか大丈夫でごわすゴン蔵は必ずあいつ等を連れて来るでごわす」

 そうゲゲゲが言ったその時、空き地の入口から2人と1匹の影が見えた。

「ここで合ってるよな確か・・・・・って事はあっちにいる2人が強盗団のメンバーって事か?」

「そうなりますねえあっ、護衛対象くれぐれもお気をつけて下さい」

「おう分かってるよ!」

 痛翔は2人にゆっくりと近づきながら話をしようとした。

「おいお前ら、あっ!」

 その瞬間痛翔が消えた、いや真上に網で吊り下げられている。

 向こうではキッスとゲゲゲが大喜びで飛び跳ねていて網の中ではぶすっとした顔で痛翔がユラユラ揺れている。

 ナイトールは「だから言いましたのに」と顔を片手で覆ってあちゃ~のポーズをした。

 そしてキッスとゲゲゲがこちらに大急ぎで走って来た。

「やったでごわすやったでごわすあいつ罠に嵌ったでごわす」

「あんまり慌てるんじゃないの!でも苦労して仕掛けたかいはあったわね」

「ごわす?キッスは何もしてないでごわすいつかのお風呂の時と同じでただ見ていただけでごわす!」

「あらそうだったかしら(汗)でもあの坊やあんなにあっさりと罠にかかる何て可愛い所あるじゃない捕まえたら私の玩具(おもちゃ)にしちゃおうかしら❤」

その事に異論を上げたのはゲゲゲ。

「それは駄目でごわすあいつは捕まえた後アッシュやキーボードそれにひまわりの脱獄を手伝わせるでごわす」

「えっ!そんな事考えていたの?」

「抜かり無いでごわす」

「まあそんな事より一応保険で作っておいた落とし穴無駄になっちゃったわね。あっ!間違っても落ちちゃ駄目よ!」

「そういうキッスこそ落ちる何てドジはしないで欲しいでごわす」

 のんきにそんな事を言い合っている2人だがその所為で気づけていなかった、もう網の中には誰もおらず網の内側から外側に穴を開けられている事さえゲゲゲ達は気づけていなかった。

 ゲゲゲ達は痛翔が吊り下げられていた木から少し距離のある所で止まった。理由は今ゲゲゲ達の目の前には目には見えないが落とし穴が2つ仕掛けてあるからだ。

 何故2つあるかと言うとゲゲゲ曰く1つ見破れてももう1つで補えば良いとの事。

 しかしようやく事態が可笑しな事になっている事に2人は気づいた。

 痛翔が何処にもいないのだ。

「ごわす!何処に行ったでごわす?」

「ちょっと何で見失ってんのよ!」

「なっ!キッスだって気付かなかったでごわす!」

「何よ私の所為だって言うの!」

 2人の言い争いが始まった、するとその後ろに何やら欠伸をして退屈そうに座っている人影が。

 そう我らが痛翔である。

 痛翔は網から抜け出した後、木の後ろに隠れ近くにあった鉄骨を重ねた場所を利用し見事2人の後ろに移動する事が可能になった。

 その様子を見てナイトールは遠くで小さく拍手を痛翔へと送っていた。

 勿論落とし穴の存在などとっくに知っていた痛翔は取り敢えずその場で待機・・・・・・・と見せかけて立ち上がりそれぞれキッスとゲゲゲを前に軽く押した。

 当然の事ながら2人はそれぞれ左右の落とし穴に落ちた。

 ゲゲゲが落ちた落とし穴を痛翔は覗き込む、そこにはまだ状況を理解していないゲゲゲがキョロキョロとしていたがキッスが向こう側から叫んで我に返る。

「ちょっとゲゲゲ!私を押したわね(怒)お陰で服が汚れちゃったじゃない!」

「ごわす、おいどんじゃないでごわすそういえばさっきから誰かの視線が・・・・・・・・・(上を見る)あっ!いたでごわす」

「よーお前、ゲゲゲって呼ばれているんだな。でもよ~その格好でゲゲゲってちょっと不味くないか著作的に」

「大きなお世話でごわす」

「ちょっと何が起こってんの私に誰か説明しなさい!」

 痛翔はゲゲゲに向かってスマホを取り出し画面を見せる。

 その画面はダイヤルで110番と表示されていた。

「この画面を押すだけでお前らは終わりだ結構拍子抜けだったな~」

「ごわす卑怯でごわすおいどん達を落とし穴に落として高みの見物で警察に通報して戦わないで終わらせようとするなんてずるいでごわす」

「いやこの落とし穴お前らが掘ったんだろ?そんな奴らにずるって言われたくないんだけど・・・・・」

「ごわす1つ勘違いしているでごわす、この落とし穴を掘ったのはおいどんだけでごわすキッスは何もしていないでごわす!」

「キッスって言うと・・・・・もしかしてこのお前の隣の落とし穴に落ちているおばさん(・・・・)の事か?」

 その瞬間痛翔は得も言われぬ恐怖に襲われた殺気?・・・・・・間違いないこれは殺気だ、その殺気がキッスの落ちた穴からビンビン伝わってくる。

 その穴からまるで鬼の様な声が聞こえてきました。

「坊やお姉さんの聞き間違いかしら?さっき私の事何て言ったの?」

「おばさん」

 ピッキ。(怒)。

「あらお姉さんまた聞き逃したわねえもう一度言ってみて頂戴!」

「だからおばさんだって言ってるじゃないか、年の所為か耳まで遠くなっているのか?」

 ピッキ。(怒)。

「ぼ~う~や~、怒らないからこれで最後よ私は何かしら~」

「うるせえさっきから同じ事何度も聞いてんじゃねえこの年増ババアが!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 すると先程まで遠くにいたナイトールが痛翔の横に来て慌ててフォローする。

「護衛対象!そこにいる女性の方にいくら何でも失礼じゃないですか」

 シュウ~。(怒りが収まる音)。

「いやだって本当の事じゃん」

 ムクムク。(怒りが再び盛り上がる音)。

「ですがあんな妖艶な雰囲気な方をおば様呼ばわりするのはどうかと思います」

 シュウ~。(怒りが収まる音)。

「だってどう見てもババアじゃんそれともお前にはあれが少女にでも見えるのか?」

 ムクムクムクムク。(怒りが再び盛り上がる音)。

「流石に少女には見えませんが・・・・・・・・・本音言いますと確かにかなりお年を召しているな~とは始め見た時から思ってましたですから護衛対象ここは上手く相手を褒めその事には触れない様にするのが得策と考えておりまして・・・・・・・・あっ!」

 恐る恐るキッスの穴を除くとそこには先程見た妖艶な雰囲気出している女性では無く、1人の修羅がいた。

「誰が・・・・・・」

「はっ?」

「誰がおばさんだー。このくそガキがー」

「やっべー怒らせちゃった(てへっ)」

「(てへっ)じゃないですよ。どうもうちの護衛対象がご迷惑おかけして申し訳ありませんここは私に免じましてお怒りを鎮めて頂けないでしょうか?」

「あっ!ナイトールそれ余計に・・・・・・」

 すると再び怒号が。

「うるせえーな!このガラクタがー。さっきから自分は関係ないみたいな態度取りやがってお前の言葉の方が地味にボディーをえぐって来るんだよ」

 痛翔達は大声を出すキッスの喉が心配になった。

 いや気にするとこそこーーーーーー。

 ・・・・・・いや相変わらず的外れの事を気にする2人は放っておいて問題はキッスだ。

 キッスはポケット(キッスのライダースーツにチャックで腰の辺りに左右ついている)からサバイバルナイフ2つ取り出し(勿論安全の為カバーがついている)カバーを外しそれを落とし穴のカベに突き刺しロッククライミングの要領で上がっていく。

 その時の顔は最早妖艶とは程遠い顔だった。

 そしてキッスの落ちた穴から修羅がはい出て来た。

 キッスのその行動を見て痛翔は「おおー」と感心した。

「キッスとか言ったなそのサバイバルナイフは普段から持っている物か?それとも今日特別に用意したのか?」

 するとキッスも修羅の顔を止め質問に答える。

「あら!何時でも最悪の事態を想定するのが長生きの秘訣よ。勿論そこの穴に落ちている馬鹿が穴を掘った時からもしもの時を考えて用意させてもらったわ❤」

 すると横の穴からゲゲゲの声が。

「ごわす、あの時キッスはたださぼっていた訳では無かったんでごわすね」

 痛翔がまるで何処かのラスボスの様に言う。

「ブラボー、お前のその起点に免じて仲間を助ける時間を与えようその間警察に通報するのは止めよう!」

「あらありがとう❤」

 もうどっちが悪かわかんねえな!。

 ナイトールがそれに待ったをかける。

「ちょっと!護衛対象、折角戦わずしてこの方達を捕らえれるチャンスですのに何で自らそんなチャンスをドブに捨てる様な事を言うのですか」

「だって本当に感動したもん。だったらあっちにもチャンスくらいあげてもいいんじゃないかな~と思った訳」

「・・・・・・・はあ~(ため息)、じゃあもう好きにして下さいどうなっても知りませんよ」

「おう!」

 しかし後にこの「おう!」を後悔する事になる事をこの時は知るよしも無かった。

「何だよそんな意味深かな事言って」

・・・・・・・・・・・・・・。

「黙るなよ怖いだろうが!」

 そうこうしている内にキッスはゲゲゲの落ちた落とし穴に行き上からキッスの相棒である真っ赤な鞭を腰につけていたのを外しゲゲゲの落とし穴に垂らした。

「ありがとうでごわすキッス」

「ほらお礼を言っている暇あったらさっさと登って来なさいよ!」

 ゲゲゲは何とか穴から這い上がりキッスの横に立った。

「よしこれでもういいな!さあ諦めて自首しろ!」

「断るでごわす」

「断るわ❤」

 勿論2人に自首する気など無く難無く断った。

「まあそうでしょうね」

 ナイトールも呆れたと言っている様に言い放った。

 その瞬間、痛翔・ゲゲゲ・キッスの間に緊張が走る。そう戦いが始まる予兆だ。

 キッスもゲゲゲも動かないし痛翔も動かない。

 それから1分経ちようやくキッスが動き出した、キッスは手に持っていたサバイバルナイフを2本を華麗に痛翔の体と頭に向け投げた。

 それをこれまた華麗に避ける痛翔、そこで痛翔は思った。

(武器をこんなに簡単に捨てる何て・・・・・・・まさか!)

 そう思った瞬間痛翔の目の前にはキッスの愛武器である真っ赤な鞭が・・・・寸前の所でかわして何とか鞭で巻き取られる事は避けたが腹に大きいのを食らってしまった。

 いくら痛翔がエレニウム製の制服で攻撃がカバーされていても衝撃までは少し軽減されるが0じゃない、その事を分かっていてキッスも殺傷能力よりもスピードを優先し攻撃を仕掛けて来た。

「畜生!やっぱりお前の武器はそれだけであのサバイバルナイフは初めから囮に使うつもりだったんだな」

「あら、正解よ。でも残念ね本当なら今頃あなたを私の鞭でぐるぐる巻きにして締め上げてたのに~本当残念❤」

「悪いが俺は天使以外に縛られる趣味は無いんでな!」

「いや真美様ならいいんですか!」

「あら真美様?もしかしてあなたの思い人かしら良い事聞いちゃった❤」

「「!」」

 失態これは失態!ナイトールがやらかした流石の痛翔もキレてナイトールへ舌打ちしてナイトール自身もバツが悪そうにしていた。

「おっーほほほほだったらあなたを可愛がった後はその子も可愛がろうかしら❤」

「ふっ、出来ねえよ何故ならここでてめえ等は俺が倒すんだからな」

「あら!言うわねえでも忘れてないかしらわ・た・し・た・ち・の・こ・と❤」

 その時痛翔は思い出した俺の相手はこのおばさん1人じゃ無い事を。

「ごわすごわす(笑)よそ見をしてくれたお陰でこんなに近づけたでごわす」

 痛翔が振り向くといつの間にか痛翔の目の前にゲゲゲがいる。

 目の前にいる為顔が近くてちょっと怖い。

「なっ!」

「いくでごわす「必殺ラジコン下駄」」

 そう言うとゲゲゲの履いている下駄の片っぽの後ろからジェット噴射が出てそのまま痛翔の腹目掛けて飛んで行った。

 痛翔はもの凄い勢いで飛んでいきやがて砂ぼこりがもくもくと上がり痛翔は見えなくなった。

「!護衛対象」

「やったでごわすこれであいつはしばらく起きないでごわす、さあ今のうちにあいつの思い人である真美様という女の子を強盗団らしく攫って言う事聞かすでごわす♪」

「ゲゲゲあんた見た目のわりに言う事えげつないわねえ(汗)」

 すると。

 ゴゴゴゴゴゴゴーーゴゴゴーーーーーゴゴ。

 何処からとも無く効果音が流れて来た。

 その効果音の方を見ると痛翔オレが発射されたゲゲゲの下駄を治療器具(ネックレス型)を刀モード(今回から○○モードという呼び名にします)にして何とか体から離し押し留めていた。

 それを見た2人は口が開っきぱなっしなっていた。

「でっ!誰が起きないって」

「ごわ(汗)」

「あんたそんな刀一体何処から出したのよ」

「それはひ・み・つ☆」

 そうこの2人は知らない、ひまわりからもアッシュやキーボードからも情報交換をしていないこいつらに痛翔の持っている武器や能力など知る術など無い。

「そんな事よりおいゲゲゲお前に言いたい」

「何でごわすか?」

「お前の必殺技・・・・・・・・あれパクリだろーーーー」

「なっオリジナルでごわすよ~」

「嘘つけや~まんまゲゲゲの鬼●郎のリモ●ン下駄じゃねえかーーーーー」

 痛翔はあろうことか国民的あの妖怪アニメの主人公とその主人公が使う技を叫んだ。

「違うでごわす違うでごわすあれはおいどんのオリジナルでごわす」

「ちゃんと著作権取ってんのか、あぁ(怒)」

 するとその時ゲゲゲの様子がおかしくなったプルプルと震え黒いオーラの様なものが見え目が赤く・・・・・なった。

「な!今ので何で第0症状発症するんだよ!」

「まさか違うの欲ではございませんでしょうか」

「何だよ!違うの欲って」

「詳細は分かりませんが先程から違うと申してらっしゃるので」

「ちょっとこれ何よ一体どうなっているわけ?」

 1人だけ事情を知らないキッスは訳の分からない恐怖に襲われた。

 うん!可哀そう。

 しかし!この後誰も予想だにしない事が起こった。

 何とゲゲゲが倒れたのだ第0症状も収まり気絶したのだ。

「おい、ナイトールこれどういう事だよ」

「もしかしたらですね違うの欲があまりにも何の欲か分からず欲自身も「これ俺狂乱病発症する程か?」と疑問に思い発症せずに気を失ったんでしょう」

「クソみたいな推理だな!」

「でも今の所それしか考えられません」

「お前本当に最先端のロボットか?」

 1人置き去りにされているキッスは辺りを見回し状況を必死に整理した。

{えっ?どういう事私達は確か最初にあのレジェンド5の坊やを罠にかけようとしたわよねえ、そしてまんまと罠にかかって油断してたら逆に落とし穴に落とされて何とか落とし穴から2人共這い出てそこからまた私達が有利になったと思ったらまた違ってそれからゲゲゲが坊やと何か話してそこからゲゲゲの様子がおかしくなって目なんか赤くなってあれじゃあまるで豪塚様が前に1度暴れた時と同じみたい・・・・・・そして気を失った・・・・・・駄目やっぱり分からないわ、う~う~うう~}

その時痛翔達は見た一瞬キッスの目が赤くなったのを。

「こりゃあ早いとこ勝負つけた方が良いな」

「そうですねまた狂乱病を発症されても困りますし」

そして痛翔は早く切り上げる為にキッスに刀を向けた。

キッスもまるで挑発する様に自分の下の地面をピシピシ鞭で叩き始めた。

まずキッスが鞭で攻撃を仕掛けて来た。

それをかわし痛翔はキッス目掛けて飛び込み刀の峰で腹を打ちそのまま引きずり思いっきり押した。

「ちょちょっとゲホゲホ私女よ!」

「悪いな俺は今流行りの男女平等主義者なんだ。男だろうが女だろうが殴る。そうあの黒髪の少年(某ラノベの主人公)の様に」

「このガキ~(怒)」

 またも鞭で攻撃かと思いきや今度の標的は痛翔では無く痛翔の持つ刀。

 案の定、刀は鞭にグルグル巻きにされ使用不可となった。

「おっーほほほほこれであんたは何も出来ないわね坊や❤」

「お互い様だろ」

「あ~らそんな事は無いわよ」

 そう言うとキッスは胸の谷間から黒い物体を出した。

「なっ!」

 それは拳銃だった。

「あ~ら驚く事無いじゃない私の本業は強盗団よ。いつも鞭で警察に向き合うわけ無いじゃない」

「くっ迂闊」

「あらもしかしてひまわりもアッシュもキーボードも銃を使わなかったの?道理で捕まる訳よでも私はそうはいかないわ」

「ちっ!本当に油断したぜ」

「あんた確か学生はエレニウム製の制服を着ていたわね。でも衝撃は十分来るはずよそうね心臓辺りに2・3発撃ったら気絶するかしら❤」

 そう言い持っているハンドガンを痛翔の胸=心臓を目掛けて標準を合わせて撃った。

ドン ドン ドンと3発撃った。

「バイバイ坊や❤」

 しかしよ~く見ると痛翔は倒れていなかった。

「!何故」

 更によ~く見ると今痛翔の目の前には警察のサットがよく使う長細い盾が何処からともなく出現しそれを痛翔が持ち銃弾を防いでいる。

 当然何が起こったか分からないキッスはパニックに陥った。

 皆さんは分かりますよね、そう痛翔は刀モードから一端ネックレス型に戻し尚且つ盾モードへと変換させたのだ。

 そしてその作業をキッスがハンドガンを撃った時に行った為かかった時間は僅か0.05秒いや~努力の賜物だねえ~・・・・・・・・・・いやいやあり得ねえだろこいつもう人間じゃねえよ。

はい人間卒業おめでとうございます。

「てめえ(怒)何勝手に人を人間卒業宣言してんだコラ(怒)」

 ええでもどう考えても人間卒業でしょう!痛翔オレさんよ。

「違えよこの治療器具は万能でな思ったら勝手に形が変わる様に出来ているんだよ。まあ、あの短時間で形を一気に3つも変えれたのは自分でも驚いたがな」

 だろう!普通あの時間でそんなに早く考えること出来ねえってやっぱり人間卒業だわ。

「はい私も護衛対象が他の方には無い何かしらの力を持っていると推測致します」

「おいナイトールお前まで・・・・・・・」

 そう言っている間にキッスが何やらぶつぶつと向こうで言っている。

 あっ!これ不味いパターンのやつだ。

 ちょっとお2人さんキッスの事をほっておいたからキッスがいつものパターンに直行してますよ。

「何!あっ本当だ」

「護衛対象が早めに決着をつけないからですよ」

 そう言っても後の祭り、キッスはぶつぶつ言いながら目を赤く光らせ黒いオーラの様なものが一瞬見えその顔はもう妖艶などでは無く妖怪だった。

 痛翔は再び治療器具を盾モードから刀モードに変え距離を取りつつ相手の出方を見る。

 キッスは地面に落ちた愛武器の赤い鞭を手に取りヒュンヒュンと風を切り振り回している。

 勿論もう正気など無い、ぶつぶつ言うのは止めたが目を赤く光らせ口から涎を垂らしながら女がしてはいけない顔し、こちらをずっと睨んでいる。

 そしてキッスが動き出し戦いが始まった。

 まずキッスが鞭を華麗に操り近くに置いてある工事用の木材に鞭を巻き付けそれをハンマー投げの要領で痛翔へと振り回す。

 痛翔はそれをギリギリ所で避け鞭に巻き付いている木材に狙いを定めて木材を刀で粉々に切る。

 それの所為かキッスは突然木材が鞭から無くなり体がよろけた、その隙を痛翔は見逃さなかった。

 一気に距離を詰め勝負に出ようとしたがそう上手く行かなかった、キッスはよろけ倒れそうになったが片手を地面に付きまるで片手のみの逆立ちをする様にそのまま1回転し体制を立て直した。

 痛翔は体制を立て直したキッスに向かうのを止めその場に留まり目を凝らしてキッスの何処に核があるか見極める事に全力を尽くした。

 しかし痛翔はそこで驚いたまさか核が右ひざの裏の数センチしか無い場所にある何て思いも知らなかった。

 いくら人間を止めている痛翔でもあんなに小さくそれもひざの裏という目立たない場所でそれも戦いながらだ困難を極める事を覚悟し長期戦になる事を予見しながら再び刀を構える。

 空も段々と暗くなっていってる、早く決着をつけなければ暗い中戦わなければならない状況になるそれは何としても避けたいそうこう考えている間にキッスがまた攻撃を仕掛けて来る。

 それを何とか受け止め頭に一発おみまいしようとした時。

「ごわす何がどうなったでごわす?」

 気絶していたゲゲゲが起きたのだ。果たしてこれは痛翔にとって良い事なのか悪い事なのか?。

「ごわキッスが危ないでごわす!」

 その視界に映ったのは今まさにぶつかろうとしている2人、ゲゲゲはこれまでの事を何1つ理解していないのでキッスが意識を失い狂乱病にかかった状態など想像すらしていないのでキッスと痛翔が普通に戦っている様にしか見えないのだ。

「待っているでごわす今加勢するでごわす」

そうしてゲゲゲがもの凄い早さで2人に近づく、流石に痛翔もその事に気づき焦る。

{まずいここで更にゲゲゲの相手もしなければならないのか万事休すとは正にこの事だな。さあどちらの攻撃を先にいなすか・・・・・・・}

 そしてゲゲゲも攻撃ができる範囲内に来て一斉に攻撃を仕掛けて来た。

「食らうでごわす「必殺ちゃん●ゃんこ」」

「ひねれやーーーーーーーーーーーー」

 キッスとゲゲゲ両方の攻撃が来ていたのにあろう事かゲゲゲの方に攻撃した痛翔!しかしそのおかけでキッスの攻撃も当たらずゲゲゲの攻撃も発動する前にゲゲゲごと刀で吹っ飛ばした。

 でっ、その吹っ飛ばした痛翔はというと・・・・・・・・ゲゲゲに説教中である。

「てめえ前の「ラジコン下駄」と言いいい加減にしろよ(怒)」

「何でごわすか?一体」

「とぼけんじゃねえよ!「ラジコン下駄」はまだ百歩譲って許せたわ、でも今回の「ちゃん●ゃんこ」はまんまじゃねえかよ。まんま鬼●郎さんの技じゃねえかよ名前ちょっとはひねれやーーーーーーー(怒)」

「ごわすーー(悲)」

「後なーーお前なーーー・・・・・・・・・」

 しかしその説教は突如として終わりを迎えた。

 2人の間に突如乱入者が出現したのだ。

「来たか!」

「ごわす(驚)」

 突然の事にゲゲゲは後ろにこけ痛翔はわざと後ろに飛んだそしてそこにいたのは正気を失い狂乱病にかかったキッスだった。

 そしてキッスはゲゲゲの方を向き化け物みたいな顔で。

「ぎpsjgしgじgじぇsgjs:pgjsぎjspgjs:gjpしgs」

 と、まるっきり人間の言葉では無い言葉を発しゲゲゲに向かって鞭を振り上げる。

「なっ!どうしたでごわすかキッス!」

 それを遠目で見ていた痛翔は急ぎゲゲゲの元に行きキッスの鞭が振り下ろされる前にゲゲゲを引っ張り後ろに下がった。

 それで今まで黙って様子を見ていたナイトールが尋ねた。

「護衛対象!何故ゲゲゲを助けるなんて行為をしたのですか、そのままにしていれば戦う相手が減りましたのに」

「いいかナイトールそりゃあ俺だって考えたさ確かに仲間割れみたいな事で減らせると、でも今のキッスは加減ってものを知らねえ良くて大怪我で下手したら死ぬかもしれねえ、ゲゲゲは俺みたいなエレニウム製の制服を着てねえし、お前みたいにロボットでも無いという事から俺はゲゲゲを助けたんだ何か文句あるか?」

 ナイトールは感心した今まで頭の中は天使こと嘘減さんの事ばかりだったのにこんなヒーローらしい考えをする様になったのかと感心しナイトールは静かに頷き痛翔の言葉にこう返す。

「いえ流石は護衛対象です私感服致しました」

「お、お、おおう(汗)」

「もしかしお前良い奴でごわす?」

「なっ!勘違いすんな俺はただ敵とはいえそいつがシャレにならない事になるのが後味悪いだけってだけだよ」

「やっぱり良い奴でごわす(嬉)!良い奴と見込んで教えて欲しいでごわす・・・・・今キッスに何が起きているでごわす?教えて欲しいでごわす!」

 痛翔は{おや?もしかしたらこれは!}と思い考え付いた可能性を考慮しゲゲゲに狂乱病第0症状のみの事だけを話した。

 話を聞き終えたゲゲゲは落胆した。

「ごわす・・・・・・そんなおいどん達がそんなに恐ろしい病気にかかっているなんて」

{やっぱり思った通りだこいつは今までの奴らとは違う平和主義者ではなさそうだが・・・・力を欲するよりも仲間を心配している}

 痛翔は先程考え付いた可能性を言葉に出しゲゲゲに伝える。

「なあお前一時休戦しないか!」

「ごわ!休戦でごわすか」

「そうだお前が協力してくれるならキッスをある程度無傷で気を失わす事が出来る!まあ完全に無傷は無理だが・・・・さっき話した核を破壊すれば気を失い狂乱病を治す事が出来る勿論その間は警察に通報しないどうだ」

「う~~~ん、う~~~~~~んごわ」

 痛翔はかけたこのまま1人でキッス(狂乱病が発症していて危険な状態)と戦いながらゲゲゲ(狂乱病は発症していない。キッスよりは弱い)とも戦うのは流石にジリ貧と考えた。ならば2人で協力してピンポイントでキッスの核を狙い早々にけりをつけた方がいいと考え提案をゲゲゲに持ち掛けた。

「いいでごわす!一緒に戦うでごわす」

「ありがとう」

「でもおいどんを信用していいでごわすか?後ろから狙うかもしれないでごわすよ!」

「それは無いだろうだってお前はそんな事するよりも先ずは仲間の安否を心配するだろ」

「お見通しでごわすね」

 そして2人で笑いあい作戦を言う。

「じゃ!頼むぜーーお前のその2つのパクリ技が勝敗を決めるんだからな」

「ごわ!パクリ技って言わないで欲しいでごわす」

「だってパクリじゃん!」

 一応他にもパクリ技があるか聞いたがどうやらあの2つだけらしい、「髪の●針」や「体内●気」や「指●砲」(ちなみに全部鬼●郎の技である)は無いか聞いたが再現するのが難しい為断念したらしい・・・確信犯じゃねえか!。

「それじゃあ作戦通り行くぞ」

「分かったでごわす」

 空もオレンジ色になっていて痛翔は早いとこ勝負をつけなきゃらない事を悟ったが焦らずに気持ちを落ち着かせた。

 説明していなかったが痛翔がゲゲゲと話している間にもキッスは攻撃を仕掛けていたのだ。だから痛翔の体力はかなり消耗しているそれも理由で早く決着をつけなければならない。

 キッスがまた攻撃を仕掛けて来る前に痛翔はやる事があるそれは治療器具を刀モードからレイピアモードへと変形する事だ。

 それは何故かゲゲゲが気絶していた時は長期戦を考え刀で切りまくり段々と核に当てに行く考えだったがゲゲゲが協力してくれる事でゲゲゲが注意を引き付けている間にレイピアで一突きする作戦に変更したのだ。

 先ずゲゲゲがキッスに向かって「ラジコン下駄」を発射した、先程は説明しなかったがこの「ラジコン下駄」はゲゲゲのポケットに忍ばせてあるリモコンを介して操縦が出来る様になっている。これはゲゲゲが今まで強盗で盗んできたお金をつぎ込みこの時代で有名な様々な商品を取り扱っている株式会社「マネーウォークカンパニー」に依頼した所快く受け付けてくれて「ラジコン下駄」は完成したのだ。この会社も金さえ払えば殺し以外のどんな商品だって作って貰える黒い一面もあるようでまさにゲゲゲとは相性が良かった。この会社についてはまた別の機会に別のヒーローの話の時にお話しましょう。

 ともかく今はこっちに集中!ゲゲゲが「ラジコン下駄」で牽制しつつ痛翔がキッスの後ろをとりレイピアを構えるがキッスもそれに気づき振り返り攻撃しようとしたがそこでゲゲゲのもう1つの武器・・・・・・・言っていいのかな?・・・・・・・「ちゃん●ゃんこ」でキッスの顔面を覆い隠した。

 因みにこの武器もあの会社が作った物である。

 そこに痛翔が背中よりも低く姿勢を落とし狙いを膝裏の核に集中し突くが少し届かない体力の落ちた痛翔ではこれが精一杯だった。

 だがだからこそ痛翔はこのレイピア(・・・・)にしたんだ。

 痛翔はレイピアの柄にあるボタンを押し「ボシュ」と音と共にレイピアに先端がキッスの核にぶち刺さる、そうこのレイピアはひまわりが持っていたレイピアのコピーだ。

 痛翔は自分にもう戦う体力が無く核まで届かないと悟ってこのレイピアを使ったのだ。

 キッスを見事仕留めた痛翔が言う。

「いや~一時はどうなる事かと思ったけどひまわりの使っていた武器の情報がまさかこんな所で役に立つとは思わなかったな~」

「ごわ?ひまわりでごわすか?」

{やばっこいつまだいたわーーーどうしようもう立ってるのがやっとな体力だわ(汗)しかもひまわりの事言っちまった逆上して怒るかな?}

 痛翔がゲゲゲ対して警戒しているとゲゲゲは予想外の事を言った。

「ひまわりとは正々堂々戦ったでごわすか?」

「へ?」

「だからひまわりとあとアッシュやキーボード共ちゃんと正々堂々戦ったでごわすか?」

「ああ正々堂々と戦った・・・・まあアッシュの時はちょっと考えが危なく正々堂々と言える様な勝ち方も考えてしまったが皆の特に天使のお陰で考えを改める事が出来た。キーボードは弱すぎて勝負にならなかったな~」

 痛翔はキーボードの事をちょっと悪く言ってしまったかと考え、ゲゲゲが今にも突っ込んで来るのではないかと気が気で無かったがゲゲゲは笑いながら答える。

「ごわはっはっはっはまあキーボードは情報戦が得意でごわすからねえ体力には自信が無いと言っていたでごわす。これだけ具体的に言っているでごわすから全部本当の事なんでごわすね~・・・・・・分かったでごわす。

おいどんの負けでごわす自首するでごわす」

「え?いいのか」

「いいのでごわす、これ以上戦っても何も生まれないでごわす」

「そうか・・・・・・・・」

 痛翔がそう言いこの騒動は終わるかに見えたが人生はそんなに甘く無い。


 話は痛翔とゲゲゲがキッスと戦おうとする所まで遡る。

 ここは痛翔達が戦っている空き地がぎりぎり見えるビル。

 そこの屋上へと上がる為階段を1人の人影が上がって行く。

 屋上に着いたその人物は全身黒づくめで黒いフードを被り見た目男か女か分からない、更に声も変成器で変えてる為余計に男女区別つかず、この者に対しての情報が一切不明・・・・・・・・・・くっこの神である私でさえ見破れないとは一体こいつは何者?。

 どうやら奴にはここから空き地の様子が鮮明に見える様だ。

 今は丁度ゲゲゲと痛翔が力を合わせてキッスを倒している所だがその様子を見て僅かに見える口元に不気味な笑みがこぼれていた。

 そしてフードの襟についている変成器を使い話す。

「ほう!まさかこんな展開になるとは思ってもみなかった。やはり人生と言うものはおもしろいものだ」

 やはり声は機械音になっており性別を判断する事は出来ない。

 そして痛翔とゲゲゲがキッスに見事勝利し、ゲゲゲが自首宣言する場面になった。

 するとさっきまで笑っていた口元が閉じ犬歯がむき出しになり怒りを表す様な口元になった。

「ふざけるな!これからが面白くなる所なのに自首だと(怒)そんなのは認めない」

 まるで空き地の会話がここから聞こえている様なセリフだが・・・・・・・いやまさか聞こえているのか!。

 黒いフードの人物が何やらコートの中から取り出した・・・・・・弓だ2メートルもある大きな漆黒の弓を出した。

「仕方ない私が手伝ってあげよう」

 そう言い黒いフードの者が弓の弦を引くとそこにこれまた漆黒の矢が現れた何処から現れたのかも使われている材質すら分からない。

 その矢を持ち射止める様に構え放つと同時に叫ぶ。

「能力「5つの嘘」付与する嘘は「症状の嘘」と「力の嘘」」

 矢は放物線を描く様に空き地へと飛んで行った。

「さてどう出るかな痛翔オレよ!」


「そうか・・・・・・・・」

「ごわすそうと決まればさっさと電話するでごわす後キッスも自首って事に出来ないでごわすか?」

「それはどうだろう?現に倒しちゃってるしな~警察呼んであいつが来たら怪しむだろうな」

 痛翔の脳裏に鈴木巡査の顔が浮かんだ。

「苦手なんだよなあいつ・・・・・・」

「ごわあいつとは誰でごわすか?」

「ああ、あいつってのは・・・・・・・・・・・・ん?何だあれ?」

 痛翔がそう言うとゲゲゲの後ろ遥か上空に何やら黒い物体がこちらに向かって飛んできている。

 その形から考え鳥じゃない飛行機でも無いましてや風船でも無い。

「最新のドローンか?おいゲゲゲ後ろ・・・・・・・・・」

「ごわ何でごわすか?」

 そう言いゲゲゲが振り返った直後その黒い物体はまるで意思のあるかの様にスピードを上げゲゲゲに向かって来た。

 そこでようやく痛翔はその物体の正体が分かった。

「あれは黒い矢だ!避けろゲゲゲ!」

「ごわ無理でごわす足が(すく)んで動けないでごわす」

 痛翔は助けに行こうとしたが無理だった、もう歩くのもやっとで治療器具もレイピアモードから杖モードにし体を支えている状態だとてもじゃないが間に合わない。

「くそ~せめて急所は外せゲゲゲ!」

「分かったでごわす」

 しかしナイトールがもうスピードでゲゲゲのもとに行き痛翔とゲゲゲに向かって発言する。

「いえ駄目です。急所を外すと言う考えではだめです。ゲゲゲさんあなたはあの矢に絶対に当たっては行けません」

「どういう意味だナイトール?」

「あの矢は私の狂乱病センサーに引っ掛かりました。となりますと少なくともあの矢に当たれば狂乱病がまた発症する事でしょう」

「ごわ・・・・・・あのおっかない病気でごわすそんなの嫌でごわす」

「でしたらちゃんとしがみついて下さい」

 そう言いナイトールはゲゲゲをおぶり横になりジェット噴射で飛ぶが黒い矢もそのスピードについて行き追いつこうとする。

 痛翔はそのデッドヒートを見る事しか出来なかった。

 矢はナイトールに追いつくか追いつかないかギリギリの所を保っている。まるで遊んでいるまたはおちょくっている感じで生き物かと錯覚してしまう動きだ。

 だがこのデッドヒートにもいよいよ終止符が!ナイトールを追いかけている矢が黒いオーラを放ち一気にスピードアップナイトールに追いつき当たる。

 当たったら黒いオーラの所為かナイトールとゲゲゲはそれぞれ別の場所に吹っ飛ばされた。

 ナイトールは痛翔の後ろ約1メートルの所に、ゲゲゲは痛翔の目の前にそれぞれ吹っ飛ばされた。

「おい大丈夫か・・・・・・・」

 体力が無く弱弱しい声で痛翔がゲゲゲを心配し駆け寄ろうと必死に杖を突きながら歩み寄ろうとしたその時だったゲゲゲに向かってもうスピードであの黒い矢が迫って来た。

「あっ・・・・・・・・」

 痛翔は危ないとゲゲゲに伝えようとしたがそれは無理だった痛翔が伝えようとし口を開いた時にはもうゲゲゲに矢が刺さっていた。

 だが不思議な事に矢が刺さっているのにゲゲゲは悲鳴1つ上げずにそこに存在している、よく見たら矢が刺さっているのにそこからは血1つにじみ出ていない。

 これはどういう事だと痛翔が考えているとゲゲゲが状況を理解したのか言葉を話す。

「な~んだでごわす見かけ倒しでごわしたね」

 と安堵の言葉を吐いたが、その直後ゲゲゲに刺さっている矢から黒いオーラ放出されゲゲゲの体を取り囲む。

「ごわーーーーーーーごわすーーーーーーー」

 ゲゲゲは悲鳴を上げ倒れそのまま動かなくなった。

 痛翔が大丈夫かと様子を見ようと近づいた時、突如後ろからナイトールの声が聞こえた。

「護衛対象!その方は既に狂乱病にかかっている可能性が大きいです、ですから今の内に距離を取って下さい。それに命に別状はありません先程矢が刺さった頃に生体スキャンを行いましたその結果命に別状はございませんだから安心して距離を取って下さい」

 痛翔は言われるがままゲゲゲから黙って距離を取った。

 それから3分程たった頃だろうかゲゲゲが突然むくりと起き上がり辺りをキョロキョロ見回した後痛翔の方を見た、痛翔はゲゲゲから結構距離を取っていた。

 しかし痛翔も体力がもうほとんど残っていない為結構と言っても攻撃が当たりずらい距離というだけで見た目からすると目と鼻の先だった。

 痛翔を捕らえたゲゲゲの目は真っ赤に染め上がり一目で狂乱病にかかっている事が分かる。

 するとゲゲゲは自分の立っている地面を見て何かを広い始めた。

 そしてその拾った物を痛翔に向かって大きく振りかぶり投げた。

 痛翔は咄嗟に避けようとするも体力が無く避けれなかった、そしてもろに腹に食らいそれの正体が分かった。

 石だ!石をゲゲゲはもうスピードで投げてきたのだ!。

 エレニウム製の制服を着ている為ダメージはそこまで無いが衝撃は凄まじい。

 その石を食らい痛翔は倒れそうになるが何とか耐えたが次に同じ攻撃が来ると耐えれない弱気な自信が痛翔にはあった。

 すると痛翔の後ろから何やら音がして来た。

 ウイーーーン・ガチャ・プシュー・ウイーーーーーーン・ガチャ・ニュイーン・カチャカチャ・ウオーーン・ピッピッ・ガシャコーーン。

 一体何の音か分からず頭がおかしくなりそうになったが次の瞬間音の出所は分かった。

「護衛対象、あなたを守るのが私の使命であり約束なのです!」

「ナイトール・・・・・・?」

 痛翔は後ろを振り返ようとも考えたけれど、前のゲゲゲを警戒する事にしたがもう体はボロボロだ目の焦点も合って無くよく見えない。

そんな痛翔を嘲笑うかの様にゲゲゲの攻撃は止まらない。

 ゲゲゲは攻撃事態は陳腐で下らない攻撃方法を繰り返しているが、その投げている石に込めるパワーが桁外れで少しでも当たれば痛恨の一撃になる。

 そしてゲゲゲの投げた石が遂に痛翔の目の前に来た。

 痛翔は必死に焦点が合って無い目で何とか避けようとするがそれは第3者から見てもふらふらしているだけだった。

 もうこの一撃は避けられないそう思い諦めたその時だった。

 プシュー・ガチャ・キューン・ガシャコーンと大きな音がしたと同時に痛翔の目の前に迫っていた石をよく見えないが何か白い物体が遮り石を地面へと落とした。

 そして痛翔はよく見えないが次々に投げて来る石を全て何だか白い物体は撃ち落とした。

 止めにその白い物体はゲゲゲの方に行きゲゲゲに体当たりし、ゲゲゲは気を失った。

 勿論気を失ったゲゲゲの目も元に戻った。

 痛翔は見えて無かったが私は見たはっきりとまさかあれがゲゲゲに止めを刺すとは!そして勿論皆様には・・・・・・・・教えな~い今後に期待して下さい。

 さっ、そうこう言っている間に痛翔の近くにナイトールがやって来て肩を貸して何やら話してますよ。

「おいナイトール!さっきの白い物体は何だ目に焦点が合って無くて後動きが早すぎて見えなかったぞ。けれどあのゲゲゲの様子を見た所もしかしてあの白い物体はお前の・・・・・・・」

「流石でございます護衛対象、護衛対象の考えの通りあれは私の治療器具です」

「やっぱりか!てか持ってたんだなお前」

「はい護衛対象が所持していますのに私が所持していなかったらいざという時どの様にして護衛対象を守れば宜しいんですか?」

「成程な~。でっ、今日がそのいざという時って事か~」

「はい、今回のケースは極めて異例の事態で・・・・・・・・・・・あの黒い矢の事も全く心辺りございません」

 痛翔はゲゲゲの方を向きナイトールにアイコンタクトで様子を見に行っていいか尋ねるとナイトールは黙って頷いた。


 場面変わってまた先程矢を放った黒いフードの人物がいたビルの屋上。

 そこにはまだ黒いフードの人物がいて黒い大きな弓を持って呆然と立っていた。

 突然黒いフードの人物が口を開き言葉を話す。

「はあ~まさかナイトールにあんな隠し玉があったとは・・・・・・迂闊だった。今回は失敗だなあのゲゲゲと言う男を力は強くしたが症状の進化の兆しはまだまだ見えなかったな!」

 畜生相変わらず変成器で声を変えているから全くもって性別も年も分からねえ。

 せめて何か情報をこいつから盗み出したいな・・・・・・・・・そうだ能力の事なら何か分かるかもしれない。

 よーしじゃあ集中するからちょっと静かにしててね~・・・・・・・・おらあ神パワーーーーーーーーーーだ。


???? 第1症状 能力名「5つの嘘」

 5つの違う嘘を弓矢で矢として放ち射抜かれた相手にそれぞれ5つの嘘どれをどの位渡すかを決める事がで

きる。

①症状の嘘・これに射抜かれたら普通の人は狂乱病第0症状にかかりもう狂乱病に

      かかっている人は症状を無理やり上げる事ができる。

②力の嘘・体力などの力を一時的に通常の百倍程上げる事ができる。ただし所詮嘘

     なので体は無理をし効果が切れたら体はボロボロになる。

③??の嘘・????????????。

④??の嘘・????????????。

⑤?の嘘・?????????????。

 なお今分かっている能力の概要はこれだけで今後分かり次第随時更新する。


 くそ、ぜ~は~ぜ~は~ここまで力を振り絞ってもこれだけしか情報が引き出せないなんて流石謎の人物なだけはある。

「ん?何だ今こちらの情報が少し漏洩した様な気が・・・・・・・・・・」

 ギクッ!こいつまさか聞こえてたりするのか?。

「・・・・・・・・気のせいか」

 はあ~~(汗)何だか最近色んな奴に感づかれるな~年かな~力が弱まっている気がする。

「まあいい今回は失敗したが良いデータは取れたこれを帰って研究して・・・・・・・・・」

 そこから先はよく聞き取れなかった、そしてそのまま黒いフードの人物は何事も無かったかの様に弓をコートにしまい階段を下りてその場を後にした。


 そんな事は知らず痛翔はゲゲゲの様子を見ている。

 因みに痛翔達を見ていたのは黒いフードの人物だけではない、木の陰からそっとこちらの様子を覗き見る人影が・・・・・・その正体は鈴木巡査。

 実は鈴木巡査は今日の放課後からずっと痛翔の後をついて来たのだ。

 それにしても・・・・・・・ギャップが黒いフードの人物とのギャップが(笑)黒いフードの人物はあんなに中二病が言いそうな事を言ったりして正に悪役って感じだったのに対して鈴木巡査はあんな事を言っておきながら(「鈴木巡査の不安」で最後の方で言っていた事)ただ尾行するだけって・・・・・・・いやすみません取り乱してしまった。

 鈴木巡査は今までの光景を思い出してにやりと笑う。

{やったーやっぱり俺の考えは当たっていたあいつがどんなもんに首突っ込んでるかは知らねえがここ最近の強盗犯連続逮捕には奴が関わっている事が証明された。よしよしこれで心置きなくあいつ等を利用できるはっはっはっは}

 いやーだからいくら悪い事考えててもさっきの黒いフードの人物の後じゃどうしても薄まるんだってば!

ばーかばーかばーか。

 私が奴を馬鹿にしている間にも物語は進んで行く。

 今度は痛翔達の会話だ。

「おい大丈夫かお前!」

「うう~ん・・・・・ごわ!」

 痛翔がゲゲゲに声をかけ心配しているとゲゲゲがそれに答えるかのようにむくりと起きた。

「おいどんは一体どうなったでごわすか?途中から記憶が無いでごわす」

「それは・・・・・・・・・・」

 痛翔は意を決してゲゲゲに起こった事を話した。

「そうでごわしたか・・・・度々迷惑をかけて申し訳ないでごわす」

「いやお前じゃあどうにもならない問題だろだからいいんだ。それにお前を助けたのは今回俺じゃなくてナイトールだからもしお礼を言うならナイトールにしてくれ、な!ナイトール」

「ええ確かに結果的にあなたゲゲゲさんを救う事になりましたが、別にお礼とかは申されなくてもよろしいですよ」

「ごわ、それじゃあおいどんの気が済まないでごわすここはぜひとも言わせてもらうでごわす。改めてありがとうでごわす2人共!」

 ゲゲゲは2人に向かって頭下げ感謝を告げた。

「いやだから俺はあの時役立たずだったんだって」

「それでも言わせてもらうでごわす。あと1つお願いを聞いてもらえると嬉しいでごわす」

「お願い?天使と結婚してくれって言う願いだったら喜んで叶えるぜ!」

「いや護衛対象、そんな訳は無いでしょう」

「そうじゃないでごわす。おいどんがお願いしたい事は・・・・・・・・・・・・」

 そう言いゲゲゲは空き地の入口付近を指差して言った。

「あそこにいるゴンポメラニアンを預かって欲しいでごわす。きっとこの後おいどんはキッスと一緒に警察に捕まるでごわす。きっと長い間牢屋から出られないでごわす、そうなればその間誰がゴン蔵の面倒を見てくれるでごわすか?誰もいないでごわす」

「だから俺達にお前が釈放されるまで預かって欲しいと?」

「そうでごわす。この通りでごわす」

 ゲゲゲは深々と頭を下げた。

「護衛対象、どうしますか?」

「まあ、俺の親には適当に言い訳考えて報告する感じだな」

「ごわ、それじゃあ」

「ああ、お前の相棒俺が預かってやるだからお前もさっさと罪を償って迎えに来いよ」

「ありがとうでごわすありがとうでごわす。これでおいどんの心残りは無いでごわす」

 そう言いゲゲゲは満足そうな顔をして地面に倒れた。

 あっ因みに死んでません、力尽きて倒れただけです。

「おい・・・・・嘘だろゲゲゲ!しっかりしろ死ぬな!」

 は?。

「護衛対象、無駄ですよ彼はもう・・・・・・・・・・」

「く~~~ん(泣)」(ゴン蔵)

 おい死んでないからな、犬も何勘違いしてんのていうか微かに息してんじゃん。つうかお前ら(ゴン蔵を除く)私の声さっきから聞こえてんだろうが下らねえ事してんじゃねえよ。

「はーい下らねえ事してないで通報するとかしろよお前ら!」

「なっ鈴木!何でここにいるんだよ」

「これこれは鈴木殿巡回の最中ですか?」

「まあそんなところだ。お前らがさっさと通報しないからこっちで連絡しておいたよもうじき俺の同僚達が来てこの2人を連行する手はずになっているはずだ」

 痛翔はゴン蔵を自分の後ろに隠し鈴木巡査に見せないようにした。

「ん?何だ今何を隠した?」

 しかし何か変と感ずかれ焦る痛翔は話題を変える事にした。

「そういえば鈴木!お前ジャストタイミングだったよな何か裏とか無いだろうな」

「ああ、俺も驚いている巡回をしている途中何やら凄い音がして見に行ったらお前らがいて、そこの2人が倒れていたんだから最初は何が起きているか分からなかったが、倒れている2人の服装をよく見てみたら強盗犯の衣装と同じだから報告した訳さ」

「・・・・・・成程」

 痛翔は怪しんでいたが渋々納得した。

「鈴木殿何か変わったものを見てはないですか?」

「変わったもの・・・・・・・無いな」

「そうですか・・・・・・・」

 ナイトールは鈴木巡査に聞こえない様に痛翔に話す。

「(コソコソ)どうやらあの黒い矢の事や護衛対象の戦いは見ていないようですね」

「(コソコソ)ああそれが良かった事か悪かった事か分からねえが見られていたら絶対にめんどくさい事になるよな」

「(コソコソ)ええ、先程の間は怪しかったですが顔には知っている様な表情は出ていませんでしたし大丈夫じゃないでしょうか」

 一方、鈴木巡査もナイトール達に気づかれないように頭で考えた。

{ふーーどうやら俺が今までの事を全て見ていた事はばれてないみたいだな流石昔はよくポーカーフェイスの鈴木と言われポーカーフェイスは得意なんだ、ナイトール1人騙すのなんて軽い軽い。しかしあの黒い矢は一体何だ?気になるが今ここでそれを話題に出したら全てが水の泡だここは我慢だ}

 互いに不気味な愛想笑いをし本題に入る。

「えーっと要するにお前らがここに来るといきなりあの2人に襲い掛かられて咄嗟に正当防衛を執行したという風にを書けばいいのだな」

「いや風にって言うか事実だからな!そっちこそ何か変わったもの見ていないよな」

「だから見てねえつってんだろ」

 2人がお互いに探りを入れている様な話し方をしている所為で何やら険悪なムードになってしまった。

 その後痛翔達は簡単な質問に答えもう暗くなるからと帰らされフェードアウトした。

 そして同僚達が来てそこに倒れているキッスとゲゲゲをパトカーに乗せ同僚達は鈴木巡査に軽く挨拶を済ませその場を去っていった。

 1人残された鈴木はポケットから煙草を取り出し一服した・・・・・・・・・煙草吸うんだ。

「す~ぷは~~これでまずはひと段落だな」

 独り言を言いながら一服しているとそこに後輩の正義がやって来た。

「あっ・・・・・・・・・・・・お疲れ様です先輩」

「おうお疲れ」

「あのこの間はすいませんでした何か偉そうな事を言って」

「いいよ気にしてない」

 鈴木は笑って手を軽く振った。

「・・・・・・・・・・」

「ん?どうした?」

「いや何か先輩失礼ですけどその笑い嘘っぽいな~と思って」

「・・・・・・・・・・・・」

「先輩?」

(ちっ、やっぱりこいつは苦手だ人の心を見透かしやがってだが今回は見破られる訳にはいかねえ、もしあいつ等らを利用しようとしている事がばれたらこの正義野郎の事だ必ず邪魔するに違いないここはばれないように慎重に行動しないと・・・・・・・)

 と考え口に銜えた煙草を指で挟みスパスパ吸うのだった。

「あれ?先輩煙草吸うんですね」

「ああ・・・・うん?どうしたお前煙草嫌いか?」

 見ると正義はめちゃくちゃ嫌な顔して口を閉じ息を我慢し、手を顔の前で振っている。喫煙者からすれば凄く失礼な態度だ。

 すると意を決して正義が口を開き先程の質問に答える。

「ええ大大大嫌いですね。寧ろ煙草も喫煙者も悪と思っています。だって百害あって一利なしじゃないですか自然環境破壊にもなりますし良い事何て無いですよ」

「・・・・・そそそそうかまあ外ではあんまり言うなよ(汗)」

「ええですから先輩も私の前では吸わないで下さいでなければ私の正義が先輩にも牙を剥くので」

「ほうそれはおっかない」

 そう言うと鈴木はポケットから携帯灰皿を出しすぐさま煙草を片付けた。

{ここで折角話題が変わったのに話を戻されても困るここは下手に刺激しない方が得策か、そして更に話題を変える事を試みよう}

「そういえばお前明日休暇だったなー何して過ごすつもりなんだ?」

「それはプライバシーの侵害になるので人にはあまり言わない方がいいんですけど、先輩には少し教えましょう。私が何をするかと言うとズバリ正義を執行するんです」

「なんじゃそりゃ、それだったら警察の仕事をしている方がよっぽど正義を執行できるだろうに?休む意味が分からん」

「ふっ、先輩甘いですねえ警察には出来ない正義もあるんですよ」

 そう言い笑った顔はどこか不気味さが見え隠れしていた。

「法に触れない程度にな!」

「安心して下さい現在(・・)ある(・・)法には絶対に触れません」

「ん?それならいいんだが・・・・・・・」

 何か引っ掛かり腑に落ちない気分だが辺りも暗くなってきたのでそこは突っ込まずに戻る事にした。

 2人は少し遠くに停めてあるパトカーに乗り込んだ。

 鈴木は運転しながら考える。

{ふっふっふっ今回の犯人逮捕も俺の手柄になっているはずだし、取り調べしたあいつ等の態度を見れば明日何か仕出かすのは目に見えているそこで明日は皇太子の視察で記念日になりほとんどの学校が休日になるあいつ等痛翔とナイトールを上手くおびき出し利用する。う~んなんと完璧な作戦だその為にもガンズと言うあの強盗犯が何処を襲うか今日は徹底的に調べなくては}

 鈴木のその思いを乗せパトカーはネオン輝く光へと吸い込まれるのだった。

はい今回でいよいよ強盗団はリーダーの豪塚1人になってしまいましたね。いや~めでたいと言いたい所ですがゲゲゲに関してはもっと他の道もあったのかな~と思いますがね・・・・。それよりもいよいよ出ました怪しい黒いフードの人物!性別も年もはたまた人間なのかも分からない正体不明の奴が出ましたよ。なんせあの語り部でさえ少しの情報しか探れなかったのですから、でもそれだけではありませんよ今回の見どころは!あのナイトールが戦いに参加しましたね~。残念ながらどう戦ったは分かりませんが今後の展開が楽しみになるような展開になってると自分では思うのですがどうでしょうか?。

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