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プロローグ①

突然ですが皆様はどのような朝を過ごしていますか?。

うるさい朝、静かな朝、母親が起こしてくれる朝、父親が起こしてくれる朝、妹が起こしてくれる朝、姉が起こしてくれる朝、弟が起こしてくれる朝、兄が起こしてくれる朝、自力で起きる朝、隣に住んでいる幼なじみが起こしてくれる朝、目が覚めたら知らない美少女が隣で寝ている朝、謎の御曹司がリムジンで迎えに来てくれる朝、パンを口にくわえて走る朝、道の曲がり角でぶつかりその相手と運命的な出会いをする朝、モンスターに追われる朝、不良に追われる朝など様々な朝があります。

俺の朝は絶体絶命です。


早朝、赤い髪の少年は走る。

後ろから追いかけてくる者たちから逃げるように走る。

その者たちは決して不良なんかではない。もし相手が不良ならばこの少年は逃げもせず立ち向かいすぐさま勝利する。

ではモンスターかと言われると、その回答は惜しい。確かにモンスターと言ったほうが正しいかもしれない、ただ外見は皆様見たことがあるサラリーマンや主婦、小学生、おばあちゃんおじちゃん、犬、猫、鳥などのいわゆる物語で言うモブである。

ただそのモブ達にはおかしな点が3つある。

1つは全速力で走っているというのに息を全く切らしてないそれにいっさい喋っていない。

2つ目は人間は凶器になりえるものを逃げる少年に構え、動物達は自らの牙や爪やくちばしをむき出しにして追ってくる。

そして3つ目これがなによりおかしい、全員目が赤く光っている。

この3つの点から非日常的な出来事が少年に起こりつつあると分かる。

そしてここで少年は第一声を放つ。

「だ~もう何で今日に限ってこんなに大勢来るんだよ。こっちは急いでいるのに」

すると横から別の声が。

「さすが我が護衛対象。この様な危機的状況になってもまるで関係無いと言わんばかりに時間を気にしていらっしゃる」

「当たり前だ、ナイトール。俺は今この状況は別に大した事ではないと考えている、それよりもあの麗しく美しい天使が今日一緒に登校しようと誘ってくれたのに、こいつらのせいで約束の時間を過ぎようとしているんだぞこの状況を絶体絶命と言わず何という」

「我が護衛対象は、あの女性の方が絡むと我を忘れたようにお考えになりますねー」

先程から少年と会話しているこの人物・・・いや最初に言っておきます彼はロボットです。

細かい説明は後にして外見はというと、西洋の甲冑いわゆる「ナイト」なのですがその外見は普通の甲冑には見られないおかしな点が2つあります。

1つは背中に背負っている冷蔵庫みたいな巨大な四角い鉄製の物体。

そして一番に目立つもう1つは、何と腰の辺りから下半身が無いという事。腰の辺りからジェット噴射のようなのも出ておらず、プロペラのようなものも無く音も無く静かに少年の横を飛んでいる。

名前は先ほど少年との会話にもあったように「ナイトール」という安直なものである。

するとそのナイトールが喋り始めた。

「しかし我が護衛対象、あなた様ならばあれくらいの数は楽勝なのでしょう。でしたら早急に全員退治されたらよろしいのではないでしょうか」

「お・ま・えが、逃げる方がいいと言ったんだろうが(怒)」

「それは流石にご自宅の前ではご近所の方々に迷惑になるかと思いまして、人気のない場所まで一先ず退散しましょうと思ったのですが?」

「言葉に出して言ったのは「逃げましょう」だけだろうが~(怒)」

「そこは我が護衛対象との阿吽の呼吸で分かるものかと」

少年は走るとにかく走る。約束の時間を気にしながら走る。

「そういえばナイトール、さっきからお前の言う通りに道を進んでいるんだが大丈夫なのか?」

「任せて下さい我が護衛対象。私にはこの時代(・・・)で言うところのカーナビに似たようなものが搭載されていますので」

「へ~お前の時代にもそんなものがあるのか」

「むしろよ~やく最近私の時代の文明に今の時代が追い付てきたんですよ。」

「む!そこまで文明差があるのか?」

「そうこう申してるうちに目的地周辺に着きましたよ」

着いた場所そこは空き地だった。ビル建設のため買い手が一先ず放置している空き地、広さは大体、大型スーパーマーケットを想像してもらえばいいでしょう。

そこにはビル建設の材料がチラホラと見えるだけのだだ広い空き地だった。

「よしここなら奴らの相手ができる」

「しかし我が護衛対象、見たところ私達が入ってきました入り口から向こうの反対側まで塀に囲まれて行き止まりですよ」

「はっ!自分でここに連れてきたくせに何を言う。どうせお前の考えだ、この場所を修行場とでも考えてんだろう」

「ばれていましたか」

「それに、逃げる必要なんかねえよ。そこんとこ分かって全て仕組んだだろう」

「ばれていましたか」

すると空き地の入り口のほうから赤い目のモブたちが凶器片手に少年に襲いかかってきました。

しかし少年は焦りもせずただ一言放った。


「標的はオレだろ」


趣味で小説を書いてみました。色々と勉強不足かもしれませんがもしよろしければ見て頂いて、そしてあわよくば楽しんで貰えたら幸いです。

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