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やりたい放題

作者: きい


新しいことをしよう。


なにか、まっさらなものを感じよう。

あえてそう意識した時点で、「まっさら」の概念から遠ざかっていると、私は気づいていながらにして、捉え方次第じゃないかと言い聞かせている。境界線間際では、まだ彼らは冷戦中である。



愛していたい、許していたい。




アルトサックスの音色は銀色の一筋の光になって、胸に突き刺さる。青い空に浮かんだ白い雲、太陽の光が明るく照らす先には、一列に並ぶいくつもの飛行機と、戦いを終えた戦士たち。その表情を、大地から拝むことはない。




バスドラムが心臓の底を揺らして、ハイハットは目眩を感じさせるほど絶え間なく、緻密な世界を作り出す。10本の指では間に合わないほどの和音を重ねるピアノは、たった一人で世界を変える「偉人」みたいだ。そして「偉人」を支えた小さな救世主は、そのまま光を浴びることなく、偉人の記憶にのみ宿る。そのまま。




夢を追いかける飛行船は、深い海の底へと向かう。光も届かない闇の中を、もがいて進む。その姿を水面に浮かんだ船から見つけることはできない。さようなら、さようなら。明日には、浮かんできてくれよ。






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