何年経っても
「弥善……!」
「あぁ!わかってる!」
崩壊都市の路上で剣を振り回す男と杖を持っている女。
決して2人同士が戦っているのではない。
敵はーー
ーー悪魔。
そう、悪魔。見た目もやる事も性格も全てその名の通り悪魔。多分、人間、ではないだろう。人間がスーツを、ロボット的な機械を纏っているわけでもなさそうだ。
ならこの悪魔は何者か。
(そんなもの……わからなくていいッ!)
弥善と呼ばれた男は、50m先の男に向かって走り出す。
「夜宵!援護ッ!」
「了解!」
瞬間、弥善の身体を上から下に魔法陣のようなものが貫通する。
魔法陣のようなものが通り過ぎた次の1歩から、弥善の足の速度が倍以上、人間とは思えないスピードで走り出す。
そう、これは魔法である。杖を持った女ーー夜宵と呼ばれた女の仕業だ。
一瞬にして悪魔の目の前に来た弥善。
「死ねええええええええ!」
剣を振りかざそうとしたその瞬間。
弥善の身体は横から真っ二つにわかれていた。
そこから出る大量の血飛沫。
「嫌……」
夜宵は言葉を失う。
弥善の身体が地面に落ちるその寸前。
悪魔は夜宵の目の前に立っていた。
悪魔は夜宵を睨みつける。
「嫌……嫌……死ぬの嫌だ……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁーー」
それが夜宵の断末魔だった。
「死んでしまいましたか……」
悪魔からではない、別の場所からの声。男なのか女なのかも判断出来ない声。
「まぁしょうがないですねぇ……。まぁまたやればいいだけの話ですから。
……さぁ!再び始めましょうか!
ーーキル・デッド・ゲームをーー」
初めましての方は初めまして!
久しぶりの方はお久しぶりです!
ここまで読んでくださりありがとうございます!
高橋創将です!
今回【キル・デッド・ゲーム】という新作を投稿させて頂きました!
いかがでしょうかーーってまだなんにも始まってないですけどね(笑)
少しでも皆様を楽しませれるといいなぁと思っております!
今後ともどうぞよろしくお願いします!
ではでは!