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文語詩 その3

作者: 鱈井元衡

ただただ黒き闇 我が目に映る世界を覆へり


目前には闇 少しき先もえ見渡さぬ闇


上にも闇 いかなる灯火も我がをる処を(あき)らかにせず


下にも闇 今我はいづこに立ちたる 我が目かくなりていつほど経てる


ああ 我が目は 何物をも捉ふまじ 我が手は何物をも拾ひ上ぐまじ


闇はただ我らを(めしひ)とする 闇のみにあらず


諸般(もろもろ)の闇 世にぞ満ちたる


虚言(うそ)を信じては之を真実(まこと)として人に認めしむる者あり


虚言は時に人をして迷はしむ


人迷へば闇にぞ堕つる


彼は己が身を底無き闇に堕とすのみならず 他者の手を繋ぎてともに 闇のいと深きへと(いざな)ひぬ


またみづから虚言をうち流して人をたぶらかす者あり


人を迷はし 以てその行く道を失はするなり


人 ひとたび闇に堕つれば 盲となり混沌にてその身をこそやりてめ


さして己のみ知りたることを隠し生くる者あり


之を人に教へざらば 


真実(まこと) 闇が内に消えてゆかなん


否 さなりて 数多(あまた)に時たたば


虚言は真実となれども 真実は虚言だにならで


いづちの闇にもあらず いづこの心のうちにもあらず


もともと無きものと 論ずるにも足らざらんよ


ああ 真実はいづこにありや


いづこにゆかんや


虚言は必ず 真実の在る内に現る


真実は 虚言より紡ぎ出ださるるこそあれ


虚言の真実となるは 光を闇と言ひ 闇を光と言ふならず


闇には我が求むべき真実ありて 光にはわが 避くべき虚偽(いつはり)あり


真実と倶にある虚言こそいづこまで行けども虚偽たれ


光のみ正義(ただ)しきにはあらず 闇は虚偽のみその内に含まず


真実と思はれざりぬる虚言 闇に数多おおかり


虚言として信ぜられざる真実 世の光に満ちたり


この二つは同義にしてあひ逆らふ


ともどもつひに光にも闇にもあらぬ混沌の奥底に消えなば


我も恐らくは虚偽を備ふる者ならん


我は真実を虚偽に 虚言を真実にはせまほしからねど


この世にあるもの 正しきを正しといふ甲斐あらねば


虚偽(いつはり) いかでかまことに正からずと言ふべき


真実(まこと) 之を必ずしも受け入るる者をらざらん 我もしかり


わが身は虚偽 なんぢも我の如くなるらん


世は虚偽になん満つる 目に映るまじき真実は虚偽になん塗りつぶされつる


真実 常に虚偽含みてなほ真実なり


いかほど虚偽に近き真実なれども 良き奴たちは之をしも必ず消さん


されば虚偽は真実にて


真実は虚偽とならん


げに虚偽は虚言とも真実とも限らず


真実(しんじつ)はまことに起こりしこととは限らずかな


我もしかり さらば

よく考えると詩にはテーマが必要だとおもうんですが…

そもそも僕は小説を書きたい方で、詩の書き方や、テーマの組み入れ方がわかりません。(だとすると知れよという話になってしまいますが)

ですから、大体こんなもんかと思って書いています。あと、歌の歌詞とかも結構意識しています。

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