第二章人物紹介
今回はシンプルに。なお、二章のネタバレを多く含むので、読んでいない方はまずそちらを読んでください。
早森いなほ
種族・ヒューマン(?)
ランク・B-
年齢・19歳
身長・200センチ
体重・異世界転移時、217キロ。一章完結時、229キロ。二章完結時、275キロ。現在も増加中。
詳細
最強無敵の筋肉ヤンキー。体重は変わらず増加しているが、見た目は異世界転移時から全くもって変わっていない。どんどん筋肉の密度が増している。
身体能力は異世界転移時より格段に上昇した。さらにミフネとの戦闘によって、彼の持つ技術を戦いの中で吸収、独自に己の技に組み込んだことで、技量自体もさらに増大している。
使用魔法の覚醒筋肉は制御が可能となり、強弱をつけることで、肉体に負担を少なくしながら戦闘ができる。
そんな彼の現在の問題点は、筋肉の成長に骨格がついていっていないこと。骨も成長に合わせて、より柔軟に、より固くなっているが、筋肉の成長速度があまりにも速すぎて、いつらめぇぇぇぇぇぇとアヘ顔さらすかわからない。
ミフネ・ルーンネスとの戦いの果てに、己の限界を超えたことにより、一瞬ではあったが言語にすら出来ぬ完璧な動きを行う。今はその動きを自由自在に扱うことが目的。
二章では、様々な経験を通じて、目指す目標を見つけたことや、悩み、惑うことによる苦悩によって、人間的にも少しだが成長する。そしてその最後では、メイリン・メイルーに誓った己を張り続け、見せつけるという約束を果たすために、マルクを出て一人旅に出る。
二章終了時、アイリスには北西の街道を行けと言われたのに、日の出てきた方向、つまりは東に向かって歩いたために、半日ほど時間をロスする。地図を確認してそのことに気づき爆走。その恐ろしい形相で走る様を目撃した行商人や旅人に、キレた赤鬼として噂されることに。
そして無事にシェリダンに到着した彼を待つのは、貴族の修練場とも言われる刺激的な迷宮の歓迎と、独特の雰囲気を持つ少女であった。
エリス・ハヤモリ
種族・ヒューマン(?)
ランクなし
年齢・15歳
身長・147センチ
体重・37キロ
B・70W・50H・71
詳細
いなほの義理の妹。ギルドでの仕事にもだいぶ慣れてきて、その愛くるしさから、ギルド内外でマスコットキャラとしての地位を確立している。ただ、最近はいなほの影響のせいか、我がままともとれる発言や、意味不明な見栄を張ることがあり、しばしばアイリスの癒しとなっている。そういう姿も可愛いのだ。
ランクはないが、魔法学院に通い始めてから覚えた魔法の数々により、後は近接戦闘をこなせるようになれば、充分にオーク程度となら一対一を演じることが可能。
二章では、最後までいなほの隣にいられなかったことを悔み、もっと成長せねばと決意する。尤も、その決意を促したのは例の化け物であり、あまり穏やかなものにはならないだろう。
二章終了時、今のままであることを嫌い、いつかいなほの隣に立つために一旦別れることに。その決意をさせた化け物の元で修業を開始することになる。
そして、化け物より手渡された刀身なき喋る剣が、彼女に英雄としての道を歩ませる。この続きは、外伝の『不倒不屈の少女勇者─ヒーローガール─』にて。
アート・アート
種族・ここ
ランク・笑
年齢・おなじくらい
身長・ちっちゃいよ!
体重・かるいよ!
B・おっぱいないよ!W・おなかぷにぷに!H・おしりぷりぷり!
詳細
少年にも少女にも見える、震えるくらいの美しさを誇る化け物。命持つ存在が大好きで、彼らに奉仕することを趣味とするドM。だがふとした拍子に本能が暴走し、あらゆる命を殺したくて堪らなくなる。
その真の姿は、星の意志に抗う者達、敵性存在が第一位『無限魔道』の称号を持つ人外。基本的に万能であり、アート・アートに出来ないことはほとんどないと言ってもいい。
二章ではあらゆる意味でお助けキャラとして活躍、いなほ達をひっかきまわして、慌てふためく様を楽しんでいた。
いなほの強烈な個性に惚れこんでおり、それと同じくらいエリスの異常性にも好意を抱いている。そんなアート・アートの好意が、二章ラストでエリスにいなほと別離するという決意をさせることになる。アート・アートがエリスに提案したことは、己の元で力をつけないかというものであった。
二章終了時、いなほを見送った後、早速エリスを鍛えるために、とりあえず手っ取り早い方法として秘蔵の魔剣を渡す。何故そのようなことをするのか、単なる好意だけではない純粋な悪意がもたらす結果とは。
生きる者全ての天敵。
マドカ・カンナギ(巫 円)
種族・妄想具現者(元ヒューマン)
ランク・A
年齢・?
身長・?
体重・?
3サイズ・?
詳細
銀髪銀目、ダークスーツを着こなす男装の麗人。という姿すらも本当の姿ではない。人間を人間たらしめる何かを欠落することによって、その欠落に見合った能力を得る妄想具現と言う力を持つ。その能力によって、彼女はありとあらゆる人間の五感に直接介入し、そこにいるかのような偽物の自分を見せている。よって、彼女の本当の姿を知る者は存在しない。その能力のために欠落したのは色彩。彼女には全ての世界が白黒にしか映っていない。
いなほと同じく地球出身で、アート・アートの力で異世界を往復している。かつて、アート・アートを筆頭とした敵性存在の存在を知り、反抗を決意。その結果生みだした切り札こそが、守るはずのものを壊滅させる危険な化け物となったという過去を持つ。
現在は、そのときに切り札の暴走を抑えたアート・アートの元で、虎視眈眈とこりずにその首を取るための機会を狙っている。
二章で初登場。いなほには助言をしたり煽ったりしながらも、友好な関係を築いた。アート・アートと同じくいなほが何故レコード・ゼロに選ばれたのかを知っているため、利用しようとたくらんでいる。
二章終了時、アート・アートと共に、エリスを鍛えるために、彼女を裏からサポートする。その一方で、己の目的のために、旅に出たいなほの足跡を辿ることに。
全力で敗北する者。
メイリン・メイルー
種族・ヒューマン
ランク・G+
年齢・16歳
身長・160センチ
体重・58キロ
B・81 W・55 H83
詳細
何もかもがあべこべという不思議な少女。楽しみながらつまらなそうで、悲しみながら喜ぶなどといった具合で、その矛盾した性質が他人からは疎まれており、そういった皮肉も込めて孤高の天才と言われている。
ヒューマンながらも、高ランクの人材を生み続けたメイルー家の長女ながら、あまりに劣る才能のために、幼少時は親からも見捨てられ、過酷な日々を過ごしていた。
そんな彼らを振り向かせるために努力を重ねてきたが、その才能の限界を知り、どうしようもない現実に立ち止まり塞ぎこむ。そんな中偶然見つけた吸血王ヴァドとの会合が、彼女に一つの決意をさせるのであった。
二章ラストにて、いなほの拳からヴァドを庇い致命傷を負う。最後は炎の中に消えて行った彼女が今後のいなほにもたらす影響はかなり強い。
アイリス・ミラアイス
種族・ハイヒューマン(ヒューマン混血)
ランク・F+
年齢・21歳
身長・172センチ
体重・67キロ
B・87W・58H・88
詳細
今回はとことん裏方、出番なんてない。最早空気……!圧倒的空気力……!
実は裏方で結構聞きこみやら手まわしやらを頑張っていた影の功労者。だけどあんまし意味がないので、本編ではその活躍の殆どが丸々カットされた。
いなほの力を好いていると言ったが、あれはあれで彼女なりの照れ隠し。需要のないクーツンデレである。
二章終了後、マルクに残るエリスのサポートについたりしつつ、いなほがいなくなったことによるストレスからの解放を存分に満喫できると喜んだ。とか思っていたら、いなほが無作為に難関依頼を解決していたために、火蜥蜴の爪先に様々な依頼が殺到。さらにこれまでいなほがマルクで起こしてきた騒動の数々による苦情の処理に追われ、いなくなってからもいなほの影に苛まれることになる。合掌。
キース・アズウェルド
種族・ヒューマン(ハイヒューマン混血)
ランク・G-
年齢・16歳
身長・175センチ
体重・65キロ
詳細
いなほとの会合により、その在り方に魅せられて、彼のようになりたいと思い努力を重ねる。その集大成である闘技大会で、圧倒的強者と出会い、そしてそんな強者に挑むネムネの姿といなほの煽りで覚醒、圧倒的格上に対して善戦をするという奇跡を果たした。
二章終了時、その間にあったどたばたで、晴れてネムネと交際することになる。以後、学友として、ネムネと共にエリスとそこそこに楽しい学院生活を送ることに。
ネムネ・スラープ
種族・ヒューマン
ランク・H
年齢・15歳
身長・158センチ
体重・56キロ
B・78W・59H・80
詳細
一章でいなほ達との依頼を終えてから、キースの鍛錬に付き合うにつれて、彼のひたむきな姿勢にすっかり惚れこんでしまった恋する乙女。そのど根性にて格上から一本取るという大健闘すら見せた。
本人はそこそこに優秀なだけの少女でしかない。このまま成長すれば、H+くらいにまではなるだろう。そんな普通な少女が見せた普通の根性こそ、いなほ達には足りない大切な何かだったのかもしれない。
二章終了時、無事に念願かなってキースと交際することに。デスデス言いながらデレッデレな二人を見て、アイリスが「畜生、畜生め」とマジな目つきで睨みながら呟いていたのは余談。
ミフネ・ルーンネス
種族・ハイエルフ
ランク・C+
年齢・?
身長・183センチ
体重・76キロ
詳細
化け物を斬り伏せるために化け物が考えた化け物剣術、神楽逸刀流の最後の使い手。ひたすらに強い敵を求めて大陸をさ迷い歩いていたが、彼自身に強敵との巡り合わせといった運がなかったために、これまで凌ぎを削れるような強敵とは出会うことが出来なかった。なので、ようやく出会えたいなほに異常な執着心を持つことに。
七本ある心鉄金剛の一つ、今は消滅した『刃毀れする憎悪』を模倣した剣、劣化心鉄金剛『断斬』というA+ランク魔法具を片手に強敵を欲する剣の修羅。
いなほとの戦いで、限界を超えた一振りが始祖のそれに到達する。それによりランクはC+となった。なお、その類まれな技量によって、Bランクにすら引けを取らない力を発揮する。
二章終了時、満足のいく戦いが出来て少しは収まりがついたのか、怪我が治った現在もマルクに留まり、以後、エリスに稽古をつけることとなる。
ハナ・カゼハナ
種族・ハイエルフ
ランク・E-
年齢・?
身長・154センチ
体重・49キロ
B・68 W・50 H・73
詳細
心鉄刀匠風花家が最後の当主の一人。世界に散らばる劣化心鉄金剛と、心身合刀の回収を目的としているが、それはあくまでついいでであり、目指すのは圧倒的な強者との血沸き肉踊る戦いである。だが普段はとてもおしとやかで、まさにお嬢様という言葉が似合うが、やはりそこは修羅、一度戦闘に入ると、それだけで性的興奮を覚える変態である。
ミフネを主と仰ぎ、彼のために尽くすことを至上の喜びとしているが、それと同じくらい強者との戦いを望んでいるため、己も強者を欲しているミフネにしばしば叱られることも多い。
二章終了時、ミフネと共にマルクに残ることに。姉妹仲良く狂気的な速度で依頼をこなす様から、期待の変人とマルクでは大人気。
小さいが、ユミエの姉である。
ユミエ・カゼハナ
種族・ハイエルフ
ランク・E-
年齢・?
身長・167センチ
体重・59キロ
B・82 W・54 H・84
詳細
心鉄刀匠風花家が最後の当主の一人。姉と同じ志を持つが、当然目下の狙いは血沸き肉踊る闘争である。速さを生かしたスタイルのハナとは逆に、相手の攻め気を誘うスタイルである。愚直に襲いかかる相手を切り伏せる、実に合理的な戦い方だが、一度スイッチが切り替わると、ハナ以上の狂戦士となる。
二章終了時、ミフネと共にマルクに残ることに。ハナの依頼に付き合いながら、偶然出会ったアイリスと意気投合、毎晩共に夜の街に繰り出しては互いに愚痴を語りあっている。
ヴァド・ザ・ダンピエル
種族・ヴァンパイアキング
ランク・C
年齢・?
身長・187センチ
体重・?
詳細
マルク地下に封印されていた吸血種の王。キング級と呼ばれる、魔族系統の一種の頂点とも呼ばれる存在。このキング級は、あくまでも魔獣が魔族に変異したものであり、より上位の魔族、いわゆる魔王と呼ばれる者達の部下とも言える立場にある。
封印中に出会ったメイリンを、当初は利用するだけ利用しようと考えたが、その生き方に共感。あらゆる意味の愛情を彼女に覚え、その生き方に殉じようと決めた。
魔族と人間、禁じられた関係でありながら、もしかしたらこの二人の関係こそが、戦い続ける二つの種族の和解のかけ橋になったのかもしれない。
二章ラストで、致命傷を負ったメイリンと共に死ぬことを選ぶ。彼一人だけならば、腹に穴が空いたくらいでは死なないし、吸血することでメイリンを生かすこともできたが、あくまで人間としての彼女を愛し、殉じると決めていたヴァドは、共に燃え尽きることを選択した。
カルファ・ヘキサゴン
種族・ハイヒューマン
ランク・G-
年齢・12歳
身長・154センチ
体重・46キロ
詳細
12歳という年齢ながら、高等部に進学した天才児。本来なら、貴族の人間は、王都にある専用の学び舎で学ぶのが普通とされているが、ヘキサゴン家は、従える平民の生活やその生き方を己の目で見て体感することが必要と考え、代々こうしてマルクの学院に一人で行き、自力で交友関係を築き、独自の派閥を作るように言われている。
幼いながらに精神年齢は遥かに高いが、己が信頼を置ける者や、気にいった者以外にはあえて傲慢ちきな子どもとして接するようにしている。なので、彼の取り巻きや、優秀な教員以外は、彼の本当の姿を知らない。意図的に馬鹿な貴族を演じることで、それに対する平民の媚入りかたをこの一年は研究するためと言うのが本人の談。
貴族たれ、として育ったために、人の機微に疎いところがネックである。その結果としてメイリンを導けなかったことを、彼は後悔する。ただ平民に優しいだけの貴族を毛嫌い、貴族として平民を守り、導くために日夜努力している。
二章終了時、学院に通うこととなったエリスを見出し、彼女をライバル認定する。
その他。
戦意の行軍。
当時はマルク闘技大会の優勝候補として話題され、そのとおりに優勝をしたが、しかし周りから「あいつら(いなほとミフネ)がいないから勝っても当然」と言われ、しかも優勝時にアート・アートからまで「いやー、君達運がよかったねー」と言われる始末で、あまり喜ばれることもなく、不満を残した形でマルクを去ることになる。
そのため、彼らは例のあいつら、つまりいなほとミフネに対して強い執着心を持つことに。
二章終了時、自分達の戦いの前線地である迷宮都市シェリダンで戦いをこなして、周りの評価が自分たちの本当の力を知らないからだと勝手に思い込む。
そんな彼らの元に恐ろしい筋肉ヤンキーが訪れることになることを、彼らはまだ知らない。
次は、敵性存在大会議