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不倒不屈の不良勇者━ヤンキーヒーロー━  作者: トロ
第一章【その男、ヤンキーにつき】
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世界設定

ネタバレ注意。その他追加追情報があった場合随時更新します。

設定資料


魔法……無色の力である魔力に意味を持たせることにより具現させる学問。一般的な魔法とは言葉の意味を理解した単語を組み合わせ、そこに魔力を通すことで組み合わせた言葉の意味の通りの威力を具現化させる言語魔法である。だがその他にも魔法の種類はあり、意味のある法則で刻んだ紋様に魔力を通して展開される方陣魔法や刺青魔法。自然そのものを理解し、そこに魔力を通すことでそのものの潜在能力を引き出す自然魔法。様々な素材を組み合わせ意味ある形にして魔力を持って効果を発揮させる錬金魔法等、その他、幾つもの魔法と呼ばれる学問がある。基本的に魔法を使うには、自身が魔力を込める対象への深い理解が必要である(ただし初歩的な魔法ならばその限りではない)が、魔力を通すだけで効果を発揮する魔法具というのもある。とても高い。ちなみにいなほが魔力を使えない理由は、彼自身も日本語ですら簡単な漢字しか読めない上、そもそもこの世界の文字を読めないのと、本能で生きているようなものなので、理解等という高尚なものが不可能であるからだ。

いなほが使う魔法は彼の己の肉体を細胞の一片まで理解しているのと、武術を極めたことにより、肉体の動かし方を把握していたために起きた、本人にとっても、その他の者にとっても奇跡のような魔法。この魔法については人物紹介にて。



ランク……A+からH-まであり、最低ランクのH-でも一般人からしたら充分脅威。冒険者などはガントなどのH-程度が一般的な熟練者の実力で、人間ならばG+もあればかなりの強者である。Fランク以上は天賦の才能がなければなるのは不可能。Eランク以上は、単騎で戦局に影響を与えるために、この世界での戦争は高ランクの者を何人保有するかによって結果が決まる。基本的にランクに圧倒的な開きがない限りはいい勝負が出来る。例えばH+とGくらいの差ならいい勝負は可能。ただしA-からはその下との差は圧倒的であり、実質、Aランククラスを一対一で倒せるのはAランク以外ではほぼ不可能というレベル。そしてその中でもA+はさらに異次元的存在でと呼ばれている。なお、Aランクなどの一部の者しか知らないが、異次元存在であるA+ランクすら抗えない『敵性存在』と呼ばれる存在が18体いる。その戦力比は、その18体の内の一人にA+全員が集まって挑んでも『相討ち出来れば良い方』という程。だが世の中例外は必ずしも存在する。不可能は不可能ではない。

後書きに出たくしゃみさんとボインボイン姉貴は敵性存在の一部。



人族……人間、エルフ、獣人等の亜人のことを言う。エルフ以外の人族は一緒の国家で生活していることが多い。獣人には幾つもの種族が存在するが、種族数が多いため、人間に獣の要素が含まれている場合は獣人というカテゴリーにされる。エルフも獣人と言えば獣人だが、彼らはむしろ魔族のほうに性質が近く、その能力も他の種族に比べ遥かに高いため違うくくりにされている。それぞれ、貴族級と呼ばれる上位種が存在し、人間ならばハイヒューマンといった具合に、種族名の上にハイを付けて呼び、その強さは最低でもランクにしてF以上はあるが、個体数は少なく、基本は国家を治める者である。



魔獣……人族を害する存在。ダンジョンや森などの至るところに存在して、大抵は十体単位で生活をしている。普段は森の恵みや動物を狩って暮らしているが、人族を見ると基本的に襲いかかる。ダンジョンや森などの至るところで自然発生するため、完全な駆逐をするには、制圧後、特殊な魔法を用いて魔獣が産まれないようにする必要がある。



魔族……Dランク以上の知能をもった魔獣のことを言う。人族レベルの知能を有し、魔法も使う。魔獣が長い年月を経て突然変異した者で、一帯の魔獣を率いて人族を襲撃したりすることから、魔族討伐は必須とされている。一方で竜人や鬼人のように、人族ともある程度友好的な魔族もいるので、一概に魔族全てが人族の天敵というわけでもないが、彼らの全員は好戦的な種族のため、竜人も鬼人もやっぱし大丈夫というわけではない。人族で言う貴族級のようなもの。



魔人……人族と魔族の混血種。高い能力を持っているが、人族のみの混血や、魔族のみの混血以上に異端として蔑まれている。なので世捨て人や悪党となっている者が多く、大抵は賞金首として狙われている。




アースゼロ……いなほがいる世界の名称。東にビナーズ、西にゲラブ、その二つに挟まれたホドンの三つの大陸で成り立っている世界。この三つの大陸の半径百万キロ圏内には海しか存在していない。

ビナーズとゲラブはそれぞれ地球の表面積の半分程の大きさで、ホドンはさらにその半分程度。

いなほのいる場所はビナーズの中心部にある四つの国家の国境が重なる中心部分のアードナイ王国側の方である。アードナイ、メレクル、オリブル、サルフォンの四つの王国は同盟を組んでおり、北の巨大国家、エヘトロス帝国と冷戦状態の緊張を保っている。ビナーズにはその他小国家群が幾つも存在するが、北の大部分はエヘトロスに占領されている。現在、四カ国同盟が辛うじてエヘトロスの防波堤となっているが、もしこの同盟がエヘトロスに屈したら、ビナーズは瞬く間にエヘトロスの支配下に置かれることになるのは明白であるため、南の国家群は四カ国への援助を積極的に行っている。




マルク……いなほが異世界に来て初めてたどり着いた中立都市。四カ国同盟の誓約の場となった。周りには無数のダンジョンと魔獣の巣くう森がある。冒険者が多数いて、様々な依頼が近隣の村やマルクの商人などから昼夜問わず来ている。外周は高い外壁に覆われており、その外壁に沿うように商店街があり、中心部はギルド街、魔法学院、居住区の三つがあり、さらに中央に地下へと広がる迷宮への入り口がある。この迷宮には貴重な物品が多数あるが、一方ランク持ちの魔獣も多数はびこっているため、基本的には地下五階までが、魔法学院の生徒や新米冒険者の鍛錬場として使われている。





心鉄金剛……それは濡れ滴る月光の牙、規定を破る狼より生み出された七本の爪。

七本全てがそれぞれ固有の能力を持ち、それ以外の用途では使えない。機能特化といえば響きがいいが、その使い勝手の悪さは、うかつに使えば自身どころか世界もろとも消し飛ばすレベル。

だがこれが危険とされているのは、使用を誤れば世界を消し飛ばすからではない。心鉄金剛がもつ能力の全てが、あらゆる法則や力よりも上位に位置しているということこそ、最も恐るべきこと。

現在判明している心鉄金剛は『苦悶する底なしの沼━アポリオン━』。天地から伸びる紅い棘で、その規模は地平線の彼方まで続くほど。能力は、あらゆるものを溶解する能力。

心鉄金剛に抗うには、何かしらで防御している間に、全力で効果範囲から逃れること。心鉄金剛は、暴走さえしなければその効果範囲はそれ自体が触れる物のみなので、回避することは可能。

あるいは心鉄金剛すら上回る法則を展開することだが、そんなことが出来るのは心鉄金剛を生んだ規定を破る狼くらいなもので、敵性存在だろうが心鉄金剛を正面から消し飛ばすことは不可能。

その特性上、通常は打倒が不可能である敵性存在を打倒する手段の一つである。





劣化心鉄金剛……規定を破る狼より生み出された七本の爪を模した劣化贋作品。

史上最高の刀匠、キリエ・カゼハナがその生涯の集大成として、手元にあった二本の心鉄金剛の能力を可能な限り再現しようという狂気のごとき思いから生まれた作品。

オリジナルとは違って、可能な限り通常の武器の形にそってはいるが、それでも完成した百本のほとんどは、どれもまともな形状をしていない。

そのために、性能は素晴らしいが扱うには非常に困難するという難儀なものになった。それ相応の実力者でなければ使えない。

現在、その内既に半数は損壊、あるいは行方知らずとなっている。なお、心鉄金剛の能力に近付いている作品であればあるほどその形は既存の武装の形とは程遠いものとなっていく。

ただしミフネ・ルーンネスが持つ劣化心鉄金剛については、辛うじて武器としての形状を整えられた上で心鉄金剛の能力を最大限発揮できるようにした、キリエ・カゼハナ最高傑作の一本である。

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