第一章人物紹介
特性の項目は今流行りのMMO風味にしただけなので、実際の効能とは大幅に違います。参考程度に見てください。
それとネタバレを含むので、閲覧は一章を読んでからにしてくださると嬉しいです。
早森いなほ
種族・人間(?)。ランクC
年齢・19歳
身長・198センチ
体重・異世界転移時、217キロ。一章完結時、229キロ。現在も増加中。見た目に変化なし。
特性
肥大筋肉・D+(限界突破)……STR、VIT,AGIに常時D+ランクのプラス補正。自身よりレベルの高い敵と交戦した場合、能力差に応じてさらにプラス補正がかかる。
武術開祖・C+(A+)(成長限界)……早森いなほの我流武術。その性能のみを見るならば三千世界全てを含めて究極の技量だが、いなほ自身の肉体がその武術に見合った能力ではないため、現在使用可能であるC+ランクにまで低下している。敵に与える最終ダメージを35パーセント追加。または与えられる最終ダメージを15パーセント軽減。
主人公。鋼の筋肉を持つヤンキー。顔は凶暴極まり、そしてその背丈から、大抵の人間は道を譲るくらいに怖い。見た目は豹のようにしなやかで引きしまった体格で、目算だけなら90キロあるかないか程度にしか見えないが、実際の体重はとてつもなく重い。性格は粗暴で我がまま。常に人を見下しており、横暴な態度で、話も聞かない。己の中のルールにのみ従って生きている。
異世界に飛ばされた直後に出会ったエリスの心の強さに惚れこみ、その気高い強さを守ることを現在の目的としている。
それとは別に生粋のバトルジャンキーであるため、強敵の匂いをかぎ取ればたちまち殺気をまき散らす困った人間。
何故この世界に飛ばされたのか、未だにその理由もわかっていないため、当面は適当に活動する。
戦闘スタイルは基本的に殴る蹴る。常人からみたら何の変哲もない動きだが、武術の達人が見れば、その壮絶な武術の高さに弟子入りを希望するくらいある。彼の場合その圧倒的な筋肉に目を奪われがちだが、むしろその武術に筋肉が追いついていないというのが現状。覚醒筋肉で放った最後の一撃が、本来のいなほの武術レベルの足元にようやく届いた一撃であるといえば、その武術の完成度の高さがわかるだろうか。
一章終了時点でのランクはC。だが体の力を最大限に発揮する武術と覚醒筋肉のおかげで、総合的な能力はBランクにも引けをとらない。問答無用で地上最強の筋肉ヤンキー。
猫好き。
使用魔法
【自然魔法─覚醒筋肉─】
厳密には自然魔法の一種であり、肉体に秘められた潜在能力を解放する魔法である。普段は抑えられている力を解放するのでその上昇率は圧倒的だが、これはいなほだからこその上昇率であり、むしろその使い勝手の悪さは、素直に強化魔法を覚えさせたほうがいいくらいである。この魔法は体の潜在能力を解放し、普段は三までしか発揮されていない力を十まで扱うことを目的とするが、体自体が強くなったわけではないので、当然反動は酷い。
強化魔法との違いはまさにそこであり、例えるならば、覚醒筋肉が普段は三しか使ってない肉体に眠る十の力を十使うのならば、強化魔法は十の器そのものを強化してしまう。一般的な冒険者の強化魔法が、その十を二十にするくらい。当然器自体が大きくなるので、扱える力も三から六まで上昇。反動は全くないので、ぶっちゃけ覚醒筋肉の魔法的な必要性は皆無である。
しかも、一般的な成人男性と比べ、いなほの筋力の器は次元違いかつ、常時使えていた力が最大の一割程度でしかなかったため、全開にしたときの反動は常人よりもはるかに強く、体調が万全な状態であっても使用可能な時間は一分程度しかない。今後の目標は、扱える比率そのものを上手くコントロールすることであろう。強化魔法を覚えるほうが手っ取り早いが、当然いなほが勉強するわけがないので、現状は強化魔法に関しては不可能と言ってもいい。
エリス
種族・人間。ランクなし
年齢・15歳
身長・143センチ
体重・36キロ
B・65W・50H・68
特性
英雄精心・C……MND、LUKに常時Cランクのプラス補正。自身にかかる精神操作系の魔法や能力を半減する。
村をトロールの群れに襲撃されて逃げていたところをいなほに助けてもらう。小さい体に細くて頼りない手足、マスコット的な可愛さの愛くるしい顔。どう見ても弱者の代表的な雰囲気の少女だが、芯の強さはいなほですら敬意を払うほど。性格は普段は大人しく、仕事熱心な生真面目さを持つが、いなほの前だと幼い子どものような無邪気な一面を見せる。
トロールキングとの戦いで傷ついたいなほを助けたいと思い、自分も冒険者になる決意を固めていたりする。
一章でのヒーロー兼ヒロイン的ポジション。お気に入りの場所はいなほの肩の上。というか装備品である。防御力はお鍋のふた位。固い。
エピローグにてエリス・ハヤモリとなる。誰よりも固い絆を得たことにより、今後もさらなる成長をしていくだろう。というか、作中でマジ物の化け物の一人を上げるとしたら、間違いなくエリスを上げるくらいにヤバい。
使用魔法
【言語魔法─火─】
「火! 私、火を点けられますよ!(ドヤァ)」
アイリス・ミラアイス
種族・ハイヒューマン(貴族級)。ランクF
年齢・21歳
身長・172センチ
体重・67キロ
B・87W・58H・88
特性
混血劣化・G(成長限界)……全ステータスに常時H-ランクのマイナス補正。貴族または魔族級との交戦時、マイナス補正が消去。全ステータスにGランクのプラス補正が発生する。
創作心眼・G+……戦闘中、AGIにG+ランクのプラス補正。
Fランク。二つ名は氷の騎士。学園卒業後僅か一年で火蜥蜴の爪先のマルク支部、副ギルドマスターに若輩ながら昇りつめたマルク期待のエース冒険者。氷系の魔法を得意としており、遠距離や近距離攻撃、妨害、怪我を凍らせて応急処置といったことまで一通り氷でこなすことが出来る他、その他の魔法に関する知識もある。戦時能力はFだが、総合的な能力はE-ランクに匹敵する。性格は冷静で知的で真面目、そのためにいなほの破天荒な行動に頭を悩ませることになる。
一章での解説役的ポジション。その美貌とエロい体つきのため、今でも学院にはファンクラブが存在する。主に百合方面で。
使用魔法
【言語魔法─氷、強化─】
氷系統の言語魔法を得意としている。詠唱を簡略化する方法も使用可能。広範囲用、防御用、近接用、遠距離用、応急処置用の五つの氷の魔法を使用する。他にも魔法は幾つも使用出来るが、アイリスは基本的に戦闘では強化魔法以外にはこの五つの魔法しか使用しない。
使用武器
【氷の女神─アイス・ワード─】
E-ランク。危険物指定の魔法具の大剣。所有者であるアイリスですら未だ完全に扱えるわけではないが、攻撃してきた敵を凍りつかせる攻勢防御結界を僅かな魔力で使用出来る固有スキルを持つ。他にもアイリスの実力に合わせてスキルを解放していくことになる。所有者と共に成長する魔剣。クーデレ。
【氷結剣─フロストエッジ─】
市販の魔法具。ランクは特になく、単純に氷魔法を使用した場合追加ダメージを加えることが出来るといった程度。でも魔法具だから高いよ。
ゴドー
種族・人間。ランクなし
年齢・67歳
身長・175センチ
体重・82キロ
特性
なし
火蜥蜴の爪先のバーテン兼受付。怖い人相のため受付がすぐに辞めていったが、いなほの顔で慣れたエリスにより、最近は受付の仕事はそこまでしなくなってきた。アイリスがギルドに入ってから親身に相談に乗ったりしている。ギルドの父親的存在。
休憩時間にエリスに肩たたきしてもらうことが最近の楽しみ。
キース・アズウェルド
種族・人間。ランクH+
年齢・16歳
身長・174センチ
体重・65キロ
特性
混血強化・H-(成長限界)……全ステータスに常時H-ランクのプラス補正。貴族または魔族級と交戦時、プラス補正が消去。全ステータスにGランクのマイナス補正が発生する。(現在のキースでは実質戦闘不能となる)
マルク魔法学院高等部の一年生。学年末に恒例として行われる依頼を受ける実習でいなほ達と一緒に依頼をこなすことになった。若輩ながらH+という実力を持ち、周りから褒められてきたため、常に自分より弱い者を見下すようになった。だが根は努力家の真面目な人間で、いなほの戦いを見てから一層の努力を重ねることを誓う。G-到達も近く、学院期待の優等生。でも寂れた村の出身で貧乏な苦学生。
一章での出番は少ないが、二章以降では良く出るはず。いなほの名前を早森と勘違いしている。彼の誤解は多分暫くは解けない。
使用魔法
【言語魔法─炎熱、物理展開、強化─】
キースが使う魔法は、炎熱の他に杖の先端から刃を出す魔法がある。この中、近距離で使用可能な魔法を持ってして、オールレンジな活躍を行うのが彼のスタイル。治癒魔法も苦手ではあるが使用出来るので、バランス特化の勇者型みたいな立ち位置だろう。
使用武器
【ひのきの棒+炎の魔石】
マジ物のひのきの棒。お値段10銅貨。安い。でもエリスの頭よりは固い。
先端の魔石と呼ばれる魔法具は高価。これを買ったためにひのきの棒しか買えなくなってしまった。炎魔法に若干の追加ダメージを加える便利な魔石。
ネムネ・スラープ
種族・人間。ランクH-
年齢・15歳
身長・158センチ
体重・56キロ
B・78W・59H・80
特性
なし
何処にでもいる普通の学生。爪を使った格闘術はいなほ的にへっぴりではあるものの洗練されている。性格は明るくマイペース。ドジなところもあるが、周りを盛り上げるムードメーカー的存在である。語尾にデスと付けるのが特徴。魔法具の爪は、実は射出することが出来る。
キースと同じく、出番は二章以降から。クイーン戦後、アイリスのファンクラブに入った。しょっちゅうファンクラブの子にその時の話をしてはドヤ顔している。依頼後、ランク持ちになった。
使用魔法
【言語魔法─強化─】
学院で最初に念入りに教わる強化の魔法しか戦闘用の魔法は使用できない。とはいえ彼女の戦闘スタイル的には、あまり無駄な魔法を覚えるよりも、強化の魔法を習熟していき、それから魔法を覚えるという感じで遅くないというのがアイリスの談。
使用武器
【おばあちゃんの使ってたガントレット】
さりげにG-ランクの高価な魔法具。爪を展開するというだけの単純なものだが、その硬さはトロールナイトの一撃に耐えられる程。ただしおばあちゃんの香りがする。
ガント
種族・人間
年齢33歳
身長・203センチ
体重・111キロ
特性
創作心眼・H(成長限界)……戦闘中、AGIにHランクのプラス補正。
無骨な冒険者。H-だが、キース程度なら充分に倒す力はある。獲物は大型の両手剣で、これを使ったパワーファイトが得意。おっさんが少ないがために出したキャラなので、実際は必要なかったといえば必要なかった。でもおっさん入れたいから入れた。その気持ちは、決して間違いじゃないから。
第一章以降の出番は今のところない。出ても幕間とかそういうの。
使用魔法
【言語魔法─強化─】
培ってきたたった一つの戦闘用魔法。その習熟度はアイリスすら上回る。
使用武器
【分厚い両手剣】
冒険者となってからこれまでずっと使ってきた剣。無数の傷跡が目立つが、大切に使われているためまだまだ現役。魔法具ではないが優秀な剣である。
トロールキング
種族・魔族
特性
魔族血統・C(成長限界)……D+ランク以下の相手にHランクのマイナス補正を全ステータスに与える。
すっごいでかい。全長約十メートル。トロールの何倍以上もの筋力と、それを強化することによる圧倒的なパワーで敵を倒すスタイル。性格は武人そのもの、魔であることを誇りとし、人族を殺し尽くすことを目的としてる。そしていなほと同じように強き者との戦いを渇望している。
素の身体能力はいなほに劣るものの、強化した状態での力はいなほを遥かに上回る程。強化の魔法を使うと、アイリスの話では五倍程度らしい。だが覚醒筋肉のを用いた全力いなほには少々届かず、さらにいなほはその技術で筋力以上の力を発揮できたので圧倒されてしまった。
使用魔法
【言語魔法─強化─】
魔力量にものを言わせた強化は、キングの化け物染みた身体能力をさらに引き上げる。とはいえ素の器が大きいために、最大限に魔力を使っても精々が5倍が限界。
使用武器
【鉄塊・無縁】
遥か昔、天下無敵の中二ネームを誇る魔族、ヴォルグアイ・ヴェイラビル・ヴィルベルド・ヴァームクーヘンに謁見する機会を得た時に授かった剣。特別な能力は持たないが、ありえない大きさと質量はそれだけで災厄となりうる。とはいってもそこまで高価な代物でもないため、キングもそこまで愛着があるわけではない。