A+ランク
穴抜けながら色々公開。特に本編と関係ある奴は少ないのでお気楽に。
Aランクとは、あらゆる生物とは隔絶した実力を持つ、世界有数の実力を持つものしか得ることのできない最強の証だ。B+以下でもA-ランクまでならある程度の手段と人員さえ揃っていれば打倒が出来るが、Aランク以上となると、基本的にB+以下の人材が束になっても、Aランク一体にすら勝つことは至難とされている。
その中でさらに一握り、A-を越え、Aランクの壁すら乗り越えた者こそA+ランクの規格外である。
世界の伝説に名を残し、あるいは今もなお生きる伝説として存在し続ける彼らは、最早普通の世界では確認すらされることはなく、アースセフィラ全土を見渡しても、その人数は封印体を合わせても、百八体しか現存していない。その能力は、一人で星を砕く能力程度なら最低限備えている程。普段はそんなことはしないが、同格か、あるいそれに近い者との戦いになれば、世界丸ごと吹っ飛ばすことになるので、基本、彼らは同格以上での戦いはしないようにしている。
そんな、生命体が確認出来る最強の証を持つ彼らのランクに、どうすればなれるのかを知る者は少ない。強くなればいいのか、伝説を残せばいいのか、不老不死という領域に辿りつけばいいのか。
そのどれもが違う。A+ランク。人外魔境のさらに直下に眠る彼らの領域に辿りつく方法はただ一つ。
古より生きる賢者すらその存在を知らぬ異端にして不敗の称号。敵性存在が十八体に裂傷を与える技や能力があるかないか、それがA+ランクに至る唯一の方法だ。
だからといって決して彼らは敵性存在という、規格外すら鼻で笑う常識外れを倒すことなど出来ない。現に百八体全員が揃っても、十八の一に届くかどうかと言ったところだからだ。
それでも敵性存在と言われる本物の化け物に一矢報いることが出来るその実力は折り紙つき。だが彼らは決して己が頂点を極めたとは思っていない。何故なら彼ら全員が、敵性存在、そして敵性存在が敵と呼ばれる所以たる星の下僕のことを知っているからだ。
だがしかし悲観することなく、その力だけに頼らぬ強靭な意志で、尚も頂を目指そうと足掻くその姿、敵性存在への殺傷力から順に位階を定められた百八の頂から紹介していこうと思う。
第一席『乱世踏破』ユリアレス・ナイトホーン
アースベルセルクの五大女傑の一人にして、その世界のトップに君臨しているエロ貧乳女騎士。ほぼ全ての敵性存在を片手でぶっ潰せる親が居る。乳無し連合会長。
第二席『白銀竜神』バルバロイ・ワードエンド
堅くてでかい。苦労人。妹のやんちゃに手を焼いている。
詳細。
魔族種の頂点が一角。竜人の始祖にしてヴォルグアイが自ら作りあげた子の一人。Aランクに届かぬ技を完全無効する鉄壁の鱗を持つ。
攻撃力に関しては他のA+に比べると些か劣るが、それを補って余りある防御能力は、敵性存在すら貫くのに手を焼くほど。
第三席『黒金鬼神』マリア・アートヘブン
ビッグバンお姉ちゃん。超ブラコンだが、父親は大嫌い。
詳細。
魔族種の頂点が一角。鬼人の始祖にしてヴォルグアイが自ら作りあげた子の一人。A+ランク中、単純な破壊力なら最強である。
そこに劣化心鉄金剛である『鬼斬』が加わることで、その一太刀は大陸を両断し、世界を崩す一撃となる。
第四席『永劫腐心』アントワイト・アガペー
腐女子(物理)。原型とか留めてなく、手がつけられないので封印処理された。
第五席『魔神兵装』クロガネ
プロジェクト・レギオンの試作品で最も優秀な数値をたたき出した着装型ゴーレム。でも使える人間が居ない。残念。
詳細。
敵性存在が一体。リームシアン・ヴァーミリオンが考案したプロジェクト・レギオンの試作品の中で、最も優秀な数値を叩きだしたゴーレム。正確には二つ名の通り、使い手の体に装着する外骨格のようなものである。
その能力は、A+ランクの二位と三位の性能を疑似的にだが再現するレベル。故に使い手によっては魔神の名の通り、世界を容易に掌握することが出来る。
だが使用出来るのは、クロガネの魔力に飲み込まれないためにも、使い手が魔力を全く受けつけない体質でなければならず、基本的に魔法を使えるのが当然であるアースセフィラの人々ではまさに宝の持ち腐れ状態。
さらにその体は四肢ごとに封印処理されているため、現在のクロガネは、使い手も存在せず、そして使い手が現れてもその能力の一パーセントも使えない状態である。
第六席『快楽少女』アイナ・ベル
外道美少女。悲鳴や苦悶などの負の感情を発露させた声が三度の飯より大好き。リーナ・ラグナロックのお茶友。最近、アースベルセルクの修羅共にガン泣きさせられた。
第七席『絢爛舞踏』ベリオル・アイスコード
お前中ボスっぽい顔してるよなと言われ続けながらここまで成り上がった努力の人。表面上は優雅に見えて、水面の下では足をばたつかせてる系。
でもくっそ強い。ありえない強い。ふざけてる。
第八席『斬裂剣帝』メリクリウス・ルーンネス
アート・アートを一刀したマジキチエルフ。テンション上がったアート・アートにぶっ殺されたが、その後刀に魂憑依させて復活した。
詳細
数ある劣化心鉄金剛の中でも究極の一振り『無極』を手にして、敵性存在第一位、アート・アートを奇跡的に一刀してみせた恐るべきマジキチ。もとい剣の使い手。神楽逸刀流と呼ばれる常人では使用出来ぬ剣術の始祖でもあるハイエルフ。アート・アートとの戦いの後、手ずから殺されたのだが、現在は無極に魂を飲まれ、精神のみの存在となって世界をさまよい強敵を探し求めている。
第九席『殲滅武神』アルバトロス・シュナイダー
とりあえずぶっ放すことで物事を解決指せようとする人。『傾いた天の城』の総隊長。必殺技は放屁。
詳細。
傾いた天の城の総隊長が一人にして、実質上の最高責任者。ギルドの中でも最も強く、体中に装着したありとあらゆるAランク相当の魔法具を使った殲滅戦を得意としている。
だがそれすらも彼からすれば手加減しているレベルであり、彼が本気を出すのは装着した魔法具を全て使い果たした後、彼自身が扱う殲滅魔法が発揮される瞬間であり、その凄まじさは破壊力という点だけでは敵性存在にすら肉薄するほど。
第十席『多重妄想』カナ・フタギ
日本語表記は双枝夏名。敵性存在第二位の兄。魂ごと消されたけど、本物の不死身なんで数千年もしたら蘇る。
敵性存在第二位、妄想具現システム・デザイアになれなかった失敗作。第二位の兄であり、その完成の礎として使われた哀れな肉親。
敵の思考を読みとり次の攻撃を把握する能力。右腕に掴んだ物を破砕する能力。死んでも時間をかければ復活する能力。この上に圧倒的な身体能力を加算した四つの能力を手にしている。本来なら欠落一つにつき一つしか能力が発生しない妄想具現において、彼は特殊な存在と言えるだろう。
デザイア本人に魂もろとも消滅させられたため、復活まで数千年以上の時間がかかるとされている。
第十一席『幸福天使』ライム・ライクライク
愛の伝道師。彼女の教えを受けた人々はいつまでも幸福であり続ける。
詳細。
二つ名の通り、天使のような二枚の純白の羽根が背中から生えている。とはいえ本物の天使というわけではなく、亜人種の一つである有翼人の一人。
女神のように慈愛に溢れ、常に笑顔を絶やさず人々を導くことからその名がついた。彼女が見守る世界は幸福に満ち溢れ、人々の顔からは常に笑顔が絶えない(尚、全員目が虚ろの模様)。それだけでは飽き足らないのか、他の世界に行っては己の信じる善を伝え続け、例え筋金入りの悪に対しても真っ向から善を説くその姿は美しく、話を聞かないなら四肢をもいで脳髄に直接善を説く(書きこむ)姿もやっぱり美しい。敵性存在にすら善を説くのだからもう筋金入りも筋金入り。
世界平和が夢。今日も誰かに善を説いている。
第十二席『異界潮流』ハザード
七法製作の怪獣。生理的に受け付けない姿をしている。キモイ。
第十三席『疾風怒涛』ハリケーン・イチロウ
本名は斉藤一郎。初見殺しの爺さん。
第十四席『心鉄結晶』オリガミ
劣化心鉄金剛が最後の一振り。作り手であるキリエ・カゼハナが寿命を超えて刀を作り上げるために作ったが、魂定着させたときうっかりミスって記憶がぶっ飛んだ。
詳細。
劣化心鉄金剛が一振り、名を『檻神』。数ある劣化心鉄金剛で、唯一人間体を持ち、魂すら宿した規格外の一品。見た目は美しい少女の姿をしており、肌触りなども人間のそれとまるで変わらないが、中身は無機物で構成されて、ちょっとした永久機関で動いているため補給は一切不要。その真の正体は、劣化心鉄金剛の最後の一振りでありながら、それらを作りあげた刀匠、キリエ・カゼハナの魂を宿したロボットとでも言える存在である。
ハイエルフ時代、生に限りのある今では刀の真実に届かないと悟ったキリエが、刀の真実に至るために作りあげた鋼鉄の檻。
だがいざ魂を取りこませた時、設計上のミスのせいかキリエとしての記憶やその他もろもろは全損。言ってしまえば唯の輪廻転生を果たしただけとなった彼女は、何処かの老夫婦に拾われて普通に育ち、普通に異常性を発揮して、普通に世界を滅ぼして、普通に引きこもり、普通に自身の存在意義に疑問を感じ続けている。
もしキリエとしての記憶が全て残っていたのならば、彼女の手によって今度こそオリジナルである心鉄金剛と同格の刀が大量に生産されていただろう。
その時は、アースセフィラは完全に消滅したことになるのは言うまでもない。
第十五席『魔動小王』ヴォルグロイド・ヴァームクーヘン
ヴォルグアイが息子達に愛想尽かされて寂しい思いをしてたときに彼を癒したチワワっぽいバウトウルフ。突然変異で魔王になった。ただし見た目はチワワ。
詳細。
名前の通り、ヴォルグアイに憧れて名前をそれっぽく改変したお茶目な魔族。本名はペロン・ベイ。
息子二人に愛想を尽かされてふてくされていたヴォルグアイが偶然拾って育て上げたチワワのような小型犬というかただのバウトウルフだったが、ヴォルグアイに育てられていく過程で突然変異。見た目はチワワのまま、内包する力がそこらの魔族すら片手で葬るくらいにまで成長。歴史上初の、チワワ魔王として現在はヴォルグアイの手を離れて別の世界を支配している。
これには流石のヴォルグアイも思わず苦笑いである。
第十六席『鳴動世界』ドラゴランス・ウォークライ
小細工無用に強い。問答無用に理不尽。A+ランクという異常を分かりやすく表現する化け物。
第十七席。『覇道進撃』コロネ・ハヤモリ
最強貧乳その二、乳無し連合の副会長。ころねたんと言われるとデレる。
詳細。
地球出身の英雄。正式な呼び方は早森ころね。名前から分かる通り、早森いなほの肉親で、いなほよりもさらに数年前にアースセフィラに来ている。見た目はまだ発育途中の少女だが、実年齢は二十四歳。恐るべきはその若さでA+ランクの領域に入り込み、あまつさえ序列十七位の座を得た才能。
数年前にアースセフィラに来た当初は、世界を救う英雄として魔王討伐を行い、勇者として崇拝されたが、討伐後、味方の裏切りによって半死半生に。その時彼女が思ったのは、裏切られたことによる怒りではなく、その程度で追い詰められた己の弱さへの怒りだった。
その後、老化と魔力を代償にして、妄想具現『肥大筋肉』を得る。永遠に成長し続ける極限の肉体は、見た目はいなほと同じくまるで変わらないが、その密度は既に実体重が数トンにまでなっているほど。
普段彼女が着ている黒のドレスは、その重すぎる肉体を軽くする術式が刻み込まれているが、戦闘時には解除している。
A+ランクでも二体しかいない身体能力のみでこの領域に到達した化け物の片割れ。
第十八位『不知狙撃』エンディミオン・グレイトルーパー
地平線とか関係なしに何処からでも狙い撃つ仕事人。
第十九席『冷血貴族』ヒューズ・ハルトマン
貴族主義。ただし自分が王になることは望まず、代々王家に仕えてきた。文明の発展をコントロールして、己だけの理想郷を維持し続けている。
第二十席『無償勇者』ノーネーム
名前も分からぬ勇者。困難に屈しようとしている人の前に現れる英雄。その信念のためなら格上だろうと果敢に戦いを挑む。その結果、今の位置に辿り着いた。
第二十一席『殺戮神罰』マクベス・イエローテイル
殉教者が暗黒進化して殺戮ヒャッハーになった。自分の世界の神をぶっ殺している。現在は敵性存在を信仰してる狂信者。
第二十二席『悪逆騎士』カットラット・マイトーン
アースベルセルクの五大女傑の一人。第一席に毎日挑んでは泣かされている(性的にも)。
第二十三席『半熟英雄』ツバサ・ハヤガネ
日本語表記は早金ツバサ。召喚の際に才能が開花。そのとき、力のコントロールを誤って召喚された国を吹っ飛ばしたお茶目な子。
第二十四席『一閃無情』レイス・オーバーレイ
『傾いた天の城』の総隊長。正しくは第零隊『マリア』の隊長。常に垂れ流してるいやらしい人。
詳細。
傾いた天の城が総隊長の一人。これといった魔法は使用できず、辛うじて出来るのは強化の魔法くらいというお粗末なものだが、その原因は彼女自身が持て余している膨大な魔力量のせいであり、無意識の状態ですら体の節々から光の粒子となって垂れ流されている程。
剣の達人でありながら、その魔力量に見合う武器がないために、各地を巡って武器を探していたところ、リーナ・ラグナロックに拉致されてきたという過去がある。
その際貰った白翼剣『ガーンディーヴァ』を得てから、その強さは異次元的な領域にまで辿りついた。膨大な魔力を一閃に束ねて放つその斬撃は、A+の中でも屈指の切れ味を誇る。
第二十五席『戦場勇士』ウェンディス・ウォールギン
アースベルセルクの五大女傑の一人。普段はのほほん、戦場ではヒャッハーな二面性を持つ。盾で敵をすり潰すのが趣味。
第二十六席『侵略要塞』ノヴァ・オベリスク
人格を宿した魔法具。クロガネとは違って魂を宿しては居ないが、一応、自己で考えて行動できるのでA+になった。
第二十七席『異能群腕』ガルバニア・アームノイズ
とある科学者によって改造手術を受けた改造人間。でも脳をいじられる前に全部潰して逃げ出した。現在は空を漂っている。
第二十八席『流浪剣士』アンジェリカ・ソウルマイン
アースベルセルクの五大女傑の一人。神楽逸刀流の使い手で、手ごろな戦場を掻き乱す困ったちゃん。
第二十九席『無限銃士』メル・ベル
アースベルセルク五大女傑の一人。銃使い。よく戦場に赴くが、戦いが好きというよりかは、自ら作った銃の性能を試すのが好き。おっぱいがでかいから第一席に目の敵とされている。理不尽。
第三十席『魔道兵器』トール・ディザスター
中二。でも強い。彼女も居る。
詳細。
傾いた天の城の最後の総隊長。四肢と眼球に封印を施しており、戦闘においてはその封印を解放して敵と戦う。
基本的に四肢の解放までは自身の手で行うことが出来るが、眼球の封印の解放には、傾いた天の城の総隊長残り二名のいずれかの許可が必要であり、それを解放することによって真の力を解放する。
その真の力とは、彼の生みの親である敵性存在が四位、ゼウシクス・ディザスターと同じ、世界中のありとあらゆる自然を操る能力であり、封印を完全解放した状態のトールは、まさに敵性存在と同レベルの化け物である。
だがその持続時間は五分が限界で、それをすぎると強制的に封印がかかり、半日は動けなくなると言うデメリットがある。尚、四肢を解放した状態の戦闘力はA+ランクで最弱である。
右腕が炎、左腕が水、右足が風、左足が土をそれぞれつかさどっている。
四章終了現在、いなほのことを気にいり、その旅に付き合っている。
第三十一席『孤高獣王』アルク
A+ランク唯一の魔獣。名前はアート・アートにつけてもらった。ころねと同じく肉体のスペックが異常。
詳細。
本来なら一定のランクからは知能を持ち、魔族と呼ばれるようになる魔獣だが、アルクは魔獣のままA+ランクの領域に到達した獣の王。A+ランクで唯一敵性存在やら七法やらとかいった存在をよくわかってないが、一応本能でその存在は感じ取っている。
見た目は白い毛皮の巨大な虎。言語を解することはなく、魔獣のみが住む世界で群れの長として君臨している。
その名前は敵性存在が第一位、アート・アートが自ら名付けた。そのとき貰った名札つきの首輪は、アルクにとって主人であるアート・アートとの絆である大切な宝物。
魔力や魔法が一切使えないが、単純な身体能力が高く、それだけを見るならば敵性存在にすら劣ることはない。純粋な肉体の能力値でA+にまで至った怪物の片割れ。
第三十二席『吸血真租』ミルク・エストール
吸血鬼の頂点をぶっ殺して頂点に君臨する女王。性格がうざいし面倒だから、友達が居ない。ぼっち。
第三十三席『混濁魔人』エイジ・グレイブ
魔族と人族のハーフ。そのせいで迫害されてきたため、性格は捻くれているし、他人を信じない主義。
だけど困っている人を見つけるとつい助けてしまうお人よし。
第三十四席『創造魔界』ルーク・アギト
ラグナロック、マキーナ。この二つの派生品を作ったのは大体こいつ。作ってはばらまき、作ってはばらまきの迷惑な人。
詳細。
心鉄刀匠キリエ・カゼハナとは別のアプローチでA+ランクに至る魔法具を作りあげてきた刀匠。普段は人知れず辺境の地で魔法具の作成を行っており、殆ど人前に出ることがない。
その生涯で無数の魔法具を世に放っているが、何故そのようなことをするのか理由は本人しか知らない。世界各地に点在する伝説と呼ばれるような魔法具のほぼ全て、特に刀剣類に関してはルークが作成したものである。
彼自身の能力も高く、もしも戦いを挑むのならば、彼が作りあげた千を越える無数の魔剣を打倒する能力がなければならない。
第三十五席『黄金円卓』ミハイル・ヘイルストーム
全員がAランクで構成される円卓騎士で唯一のA+ランク。第一席の騎士道を鼻で笑うようなやり口に腹を立てている。
第三十六席『幽霊英雄』マークアウト・ゴースト
魔王と相打ちになって幽霊になった。生前よりはっちゃけてる。幽霊のくせして肉体持ち。
第三十七席『無限道化』クラウン・クラウン
敵性存在も戦うのは渋る謎のピエロ。顔の化粧のせいで男か女なのかわからない。
詳細。
本名は不明。サーカスのピエロのような姿をしており、顔には化粧が施されているため、男なのか女なのかすらわからない。
言葉を発しもせず、常にパントマイムや色紙を使って他者とコミュニケーションを取る。見た目通り大道芸が得意で、ありとあらゆる芸が超一流の領域にある。
彼、あるいは彼女が戦っている姿を見た者は少なく、敵性存在ですら「クラウンだけは面倒くさいからパス」とさえ言われる程、実力の底が知れない。
一説では、男とも女とも分からないところや、名前の並びが似ていることから、敵性存在が第一位、アート・アートの関係者ではないかと言われているがそこらへんもやはり不明。
いつも何処かで子ども達の前でパフォーマンスをしては笑顔の花を無数に咲かせている。
第三十八席『深淵識者』ゲットー・ドライ
アンデッド族の頂点だけど、本人はそれに気づいていない。というか、自分がA+ランクだということも知らない。興味あるのは魔道の深淵、ただそれのみ。
詳細。
リッチと呼ばれる魔族の上位種の中でも特に秀でた知識と能力を持つ魔族。見た目は薄皮がついただけのほぼ全身骸骨にぼろぼろのマントを羽織った姿。魔法、特に闇の魔法に関する見識が深く、闇に関してならば、第六位の快楽少女すら超える知識量を持つ。
闇魔法の研究のみにしか興味がなく、俗世のことには見向きもしない。実はいまだに自分がA+ランクになったことすら知らないくらい、周りには興味がない。
古よりもさらに過去。世界の誕生に関する研究を続けており、彼の実力や魔法は、所詮そこから生まれ出たただの副産物でしかない。
敵性存在が一人、帰結運命レコード・ゼロとは浅はかならぬ因縁がある。
第三十九席『変幻奇形』クルクル・キルル
スライムクイーン。物理無効の柔らかボディーの持ち主。家がねちょねちょしてるので、彼女の家には友人はよりつかない。
第四十席『欲求発情』アスタルタ・スイート
サキュバスの中でも異端の女。敵性存在すら霞むほどの美貌を誇るが、ドン引きするレベルではない。いつか敵性存在最高の美貌を誇るドン引き系を超える美しさを得ようと日夜己の美を磨いている。
第四十一席『氷結結界』コルド・スリプル
中ボスにキャラ被っているという理由でぶっ殺された。現在は周囲を凍らせる絶対零度の世界を広げ続ける現象になってる。
詳細。
二つ名の通り、あらゆる物を凍らせて、極寒の世界を作り出す魔法使いであった。かつてはさらに上位に居たが、その異常性故に現七席である絢爛舞踏と激突。死闘の末に敗北して、現在は世界を一つ丸ごと絶対零度の氷の中に閉じ込めて、意識のない魂だけの存在となって蠢いている。
これまたその異常性に目をつけられて、色んな魔法具やらに加工されたりしている可哀想な奴。
第四十二席『閃光妖精』ルールー・ピスタ
妖精族最強。昔はやんちゃしてたけど、今は大人しくなった。
第四十三席『外道賢者』ヴェンネス・シルバリオン
敵性存在のせいで気が狂った可哀相な人。唐突に世界の真理とか語りだす電波。
第四十四席『冥土直通』アンナ・ディープ
リーナ・ラグナロック専属メイド。才能だけなら七法級。
詳細。
敵性存在が一人、超越生命リーナ・ラグナロック専属のメイドさん。かつてはただの村娘Aだったが、偶然によってリーナと出会い一目惚れ。彼女に尽くすためだけにほぼ不老不死の肉体やらその他各種技能を手に入れた猛者。あらゆる全てがリーナに仕えることへの喜びに直結しており、主であるリーナのために生きることのみを己の命の在り方と確信している。だが常に奔放な彼女の側にいつも居ることは叶わず、今も主の影を追って西へ東へ海越え山越え世界の壁すら飛び越えてさすらっている忠義の女。
その戦闘力はリーナに従うために手に入れた副産物でしかなく、むしろ料理、洗濯、掃除、等々といった家事全般のほうが得意である。だが幾ら副産物程度の戦闘力とはいえ、実力は折り紙つき。油断すると二つ名の通り、物理的に冥土に飛ばされてしまうだろう。
リーナとしては、何かとお世話をしようとするアンナのことはちょっぴり苦手。でも嫌いというわけではなく、たまには世話させてやるかぁとか最近は思っていたり。
修練次第で敵性存在クラスはおろか、七法に対するカウンターにすらなることが可能な才能を持っているが、所詮は宝の持ち腐れ、末永くリーナに奉仕出来る能力があれば充分とか思っている。
リーナが生きるのを是とするのではなく、リーナの生き方を是とするメイドさんであるため、リーナが頼まない限り、彼女は例え世界が滅び、リーナが死ぬことになる恐れがあったとしても、決して自ら鍛錬を行おうとはしないだろう。
第四十五席『音速心音』ハートブレイカー
終わりのゼロに加速するマイナスにして、始まりのゼロを埋める原初のプラス。音速心音ハートブレイカー。それは世界を産み出す時間の担い手。
第四十六席『不屈戦鬼』オーガ・イグナイト
鬼人の下位種族であるオーガの身でありながら、鍛錬に次ぐ鍛錬でなりあがった強者。第二席との死闘を超えて、彼女に二つ名を与えられた。
第四十七席『微笑嘲笑』セリア・サーオン
クソビッチ小悪魔。普通に戦闘しても強い癖して、わざわざ周囲の人間を騙して全てを破滅させるのが好きな外道。
第四十八席『修羅超神』ムゲン
A+ランクで最も平均的な強さを誇る神。つまり彼を超えられるか否かで序列が色々決まったりする。
第四十九席『痛覚返答』アセム・シューゼン
痛みをよこせとか言いながら、自分のダメージを無意識で相手に擦り付けてる人。うざい、きもい、くさい。三拍子そろった駄目人間。
第五十席『天体対滅』クゥ
『空亡』と呼ばれる妖怪変化の一体。全裸の落とした影。根暗な女の子。
五十席以下は、いずれ公開予定。
敵性存在の項目、『音速心音』ハートブレイカーが解放されました!