一則七法
ネタバレにもならぬネタバレ。敵性存在みたいに気軽に。
敵性存在と呼ばれる化け物集団。では彼らは何故『敵』なのか。一体何にとっての『敵』だと言うのか。最強を誇る彼らが『敵』と呼ばれる所以。世界の最深部、いや、文字通り世界そのものの存在達、『一則』と『七法』について語る。
一則
一則、表向きにはアースセフィラと呼ばれるこの星は、無限に広がり、今も成長している。アースセフィラの上に生命の源たる海が広がり、そこに地球サイズの大陸が幾つも点在している。その大陸に知的生命体が生まれ、様々な文明が生まれては消滅を繰り返している。
世界そのものがこの一則を中心に回っており、空に浮かぶ天体の数々は、この一則の周りに漂っている、大陸になり損ねたものの残骸のようなものでしかない。
なので、本来この世界は天動説も地動説も、慣性の法則やらといったものもなく、世界の法則自体が地球のそれとは違う。しかし生命体の始祖が、様々な法則を用いて、擬似的にだが天動説を採用させることで空が動き、球体である星を真似ることで地平線が存在し、生命体が過ごしやすいように重力を発生させるように、強制的に一則の中に別世界の法則を刻みこんだ。そんなこんなで、基本的な世界法則は地球のそれと類似させるように整えた。だが、あくまでそれは擬似的なものであり、法則を乱すようなことがおきた場合、命が住みやすいように整えられた上っ面の法則が剥がされ、本来の一則の姿に戻ることがある。(日常平和録の、最近、足太くなったんじゃね?を参照。このとき、地平線の法則は失われた)
永遠に広がり続けており、敵性存在は、その広がる続ける無限の『何か』の上に、新たな海や大陸を築いていたりする。
星、一則そのものは漠然とであるが生きており、現在は未だ生まれて間もない赤子のようなものでしかない。今生きている者たちは、知的生命体はおろか、意志のない海や大陸も含めた無機物や有機物も含め、そんな無垢な体を無理やり侵し、埋め尽くし、這いずり回っている害虫や疫病の如きものである。
そんな世界の上に蔓延しだした疫病たる、自然も含めたあらゆる生命体を駆逐するために、一則は抗体たる七法を生み出し、『健康体に戻るため』命の破壊を託した。
全ての根源であり、本来は孤独であるべきだった眠れる赤子。それが発生した原因はわからず、何故生まれたのか、そして何故本来は不要であるはずの生命が一則の体の上に生まれたのか。その理由については不明である。
そんな原初にあえて二つ名を与えるなら、『無限地平』が相応しいだろう。
七法
固定化された概念。生命体、というよりも、あらゆる存在の駆逐を目的とする星の意思。生命体が蔓延ったときに、星によって創造された化け物で、敵性存在ですら一対一なら敗北濃厚。単純に強すぎる力を持ち、さらに法が上がれば上がるほどその戦闘能力は肥大する。その実力は、一法から五法までのたった五体で、当時十体いた敵性存在を防戦一方にまで追い詰めるほど。
だが戦いの最中に裏切った二法の存在によって状況は一転。長い死闘の末、現在二法を除いた一法から五法までが封印、消滅、あるいは負傷による活動停止状態にされた。あまりにも強すぎるために、次に彼らが活動を起こした場合、どうなるかはわからない。
それでも、かつては苦戦したが、以前に比べて敵性存在自体も数が増え、十分に能力も上がってきたので、早々敗北することはないだろう。
七法最強である六法と七法は未だ覚醒しておらず、その力ははっきりいって未知数。最後の二体は、いずれ現れる別世界の侵略者を敵性存在が駆逐した後に現れる予定で、最低でもその侵略者と同等、あるいはそれ以上の戦闘力を持っていると思われる。
以下、敵性存在が抗わなければならない七つの化け物についての、恐るべき詳細を語る。
一法【切り裂かれた正夢】……出来る出来る絶対出来るどうしてそこで諦めるんだよお前気持ちの問題だよ!っていう感じ。死んだ。
二法【世界を描く者】……最近プリンを作るのに凝ってるの。もちろん、君のために。ってヤダー、きゃわいいだけじゃなくてお菓子も作れるうえに、あなたのために尽・く・し・ちゃ・う♪みたいな子とかヒロイン属性が果てしなくマックスを振り切ってりみっとぶれいく(はぁと)みたいな! みたいな! やったねマドカ! 僕の、もとい超すーぱーでんじゃらすぷりてぃーちゃーみんぐ二法ちゃんのあまりの可愛らしさってば全世界がほっておかないくらいの素晴らしき愛欲のエロスハザードミックスが空を突き抜けてさらば全人類というレベルの大惨事を(以下略)
三法【夢見る獣】……山羊さん。成金の家に飾られているような黄金色。鼻フック状態で封印中。
四法【届かない現実】……蛇さん。こんにちはしたらデュクシデュクシとフルボッコされて涙ながらに逃げた。
五法【果てのない目の前】……一則の「ぽんぽん痛いぉー」という気持ちに応えて生まれた。史上最大のショタロリコン。
長い説明を読むのが面倒な方のために、わかりやすく七法創造から敗北までの経緯を説明すると。
敵性存在「お・な・か・ドーン! お・な・か・ドーン!」
一則「やめてぉー。腹パンやめてぉー」
敵性存在「ヒャッハー! 我が世の春だー!」
一則「やめてぉー。助けてぉー」
一法・二法・三法・四法・五法「おのれ敵性存在め! ゆるさん!」
敵性存在「ちょwwwごめんなサーセンwww助けてペロリwww」
二法「そこで後ろからドーン! よし殺れぇぇぇ!」
敵性存在「ヒャァ! 我慢できねぇ!」
一法・三法・五法「何故裏切った二法ぉぉぉ!」
二法「トリックだよ」
一法「くっ! 皆! 俺が時間を稼ぐから先にぬわー!」
三法「こ、こんなところにいられるか! 俺は自分の部屋に戻るぜ!」
四法「くそったれ、だが紳士な俺は挨拶を忘れないぜ。皆さんこんにちぬわー! やだー! 帰るー!」
五法「死なぬさ! ロリとショタの叫びがあるかぎぬわー!」
敵性存在「イェア! 完全勝利だぜ! 喜びの腹ドーン! 完全勝利の腹ドーン!」
二法「やだ、かっこいい(キュン)」
敵性存在「ドーン! ドーン! も一つドーン!」
一則「いたいぉー。いたいぉー。助けてぉー」
こんな感じ。
以下、閲覧、注意。
六法【消えた魂】……恐れろ魂。我が胸の内で苦悶しろ。
七法【終末】……おわり
次回、色々と幕間。