第三章人物紹介
注意
二章みたいな感じ。三章のネタバレをふんだんに含んでいるため、閲覧する前に必ず三章までを読むようにしてください。
読んでから、ネタバレ多すぎと言われても、そういった文句は一切受け付けません。
早森いなほ
種族・ヒューマン(?)
ランク・B(B+)
年齢・19歳
身長・200センチ
体重・異世界転移時、217キロ。一章完結時、229キロ。二章完結時、275キロ。三章完結時、331キロ。現在も増加中。
詳細
いつも通りに筋肉ヤンキー。最近、国家殲滅級マッスルになった。やっぱし体重は増加しているけど、見た目はまるで変化なし。いい加減どういう肉体構造をしているのか疑問が浮かんでくる。そも、身体能力でファンタジーと拮抗する時点で疑問が浮かぶけど。
三章では、新たな仲間、そしてサンタ・ラーコンという少女との出会いを経て、戦闘力以上に、精神面が強くなった。独善的で我がままな部分は変わってはいないものの、相手の気持ちをある程度汲み取るということが出来るようになった。とはいっても、気に入らない相手は問答無用でぶん殴るし、勝手な行動をとるってところはまるで変わっていない。
強敵との戦い、覚醒筋肉の使用。度重なる肉体への負荷が肉体を際限なく強化した結果、現在、その体は覚醒筋肉を使用しなくてもいなほ自身を圧迫し、いつその体が自壊するかはわからない。
とはいっても、普通に生活していれば骨もどんどん成長していくため、体の成長に骨が追いつくのはそう遠くない未来だろう。完璧を手にするときは、近い。
三章終了時、勝手に居なくなったサンタを拉致しにいくために王都へ。成長し続ける筋肉が王都を襲撃したとき、一体何がどうなるのかは、今は誰にもわからない。
少なくとも、サンタが綴った手紙を、その当人に読ませるという羞恥プレイを強要する現実だけは、確実である。
サンタ・ラーコン(アリスアリア・アードナイ)
種族・ハイヒューマン
ランク・B-
年齢・17歳
身長・152センチ
体重・42キロ
B・80 W・50 H・78
詳細
特徴のない普通な顔をしているが、何故か人を惹きつける独特のカリスマをもっている少女。
その本当の姿は、誰もが見惚れるほど愛らしく美しい、アードナイ王国の姫君。かつてアードナイに君臨していた女王の再来と言われ、その美しさと圧倒的な魔力量、深い魔法への知識によって、五番目の姫でありながら、公爵家を含めた一部の貴族の支持を集めていた。なので、王権を狙う兄妹の一部には嫌われている。
だが彼女自身はそんな王権になど興味はなく、むしろ恋愛はおろか、まともな遊びすら許されない王族としての生活が嫌になっていた。
そんな彼女の内心を巧みに刺激してきた兄妹の手によって、随分と昔に廃れてしまったはずの王の審判という試練を受けるという名目で王都を飛び出す。
本当は、そのままただの少女として暮らそうとしたが、彼女自身知らなかったペンダントの効果により、シェリダンを抜け出すことが出来なくなる。
それでも、王都に居るよりはマシだと納得し、一応、審判のために国が依頼を出してはいたが、積極的に仲間を集めることなく、一人静かに過ごしていた。
二章時点で新聞に王の審判の情報が漏れていたのは、まるで動きもしないサンタの身を案じて、審判のルールに抵触しない形で、王様である父がさりげなく根回しをしたせいである。
そんな彼女の前に現れたのがいなほであった。本当はダルタネスを諫めたときかなり怖かった彼女を救ったいなほに、その時点では自覚はないが好意を抱く。
その後、依頼での契約の関係とはいえ、運命的とも言える出会いを経て、その好意を育み、戦意の行軍から救出されたことで好意を自覚。
依頼が終われば別れなければならない、だけど依頼がなくては傍にいられない。全てを偽った状態で共にいることが苦しい、けれど、正体がわかったときは別れなければならない。内心でそのようなジレンマに悩まされていたことで、本編では短絡的な行動をしてしまう。
しかし、ハウリング撃破後、いなほの強い気持ちのこもった言葉を聞いて救われる。さらに、この記憶だけを頼りに生きていくと誓った矢先、そんな自分を手放さないと言い切ったいなほを信じて、気持ちを込めた手紙と共に、彼女は王都に帰るのであった。
三章終了時、意図していなかったこととはいえ、結果として王の審判を乗り越えたことにより、王権争いに兄三人、姉四人、姉妹だけならば実質五番目の姫君、全体で見れば八番目の子どもという立場ながら参戦。周りに持て囃されるのに悩みつつ、王になった自分を奪いに来るいなほの姿を想像しては、部屋できゃーきゃー転がっている。案外図太い。
だが、そんな妄想すら超える羞恥、つまりは綴った手紙を本人の目の前で読まされるという現実が迫っていることを、彼女はまだ知らないのであった。
なお、名前の由来は。
サンタ・ラーコン。
たんさ・んこーら。
炭酸コーラ。
わかった人は何人いるやら。
カッツァ・グレイドラ
種族・獣人
ランク・E-
年齢・27歳
身長・181センチ
体重・76キロ
詳細
ケツからクソロケット撃った猛者。以上。
で終わるわけがないです。
水虫と便秘持ちでもある。以上。
だけではなく。
火蜥蜴の爪先の現ギルドマスター。へらへらとしていて、軽そうな男だが、仲間からの信頼や、ここぞというときのリーダーシップは素晴らしい。王族とかにはなれないが、部隊の隊長とかが似合うタイプ。
シェリダンに来た期待の新人であるいなほを、先輩として世話をしていて、血色の棺桶に行ったのも、名声や金儲け目当てだと周りには告げている。だが実は、アイリスが書いた手紙に、いなほを助けてほしいと書いてあったからその道程に付き合った義理固い男でもある。
炎の魔法を得意としており、キースが己を燃やしてようやく手にした白い炎をある程度だが扱えるほどに熟練している。
アイリスに惚れており、いつも直接的にアプローチをかけているが、それが余計にアイリスの関心を遠ざけていることに気づいていない。
三章終了時、いなほが出て行っても特に変わらず、新たにギルドに入ったバンと共に、しばらくは今何処かの迷宮の攻略に励んでいた。
それから暫く、バンがギルドを辞めて、再びフリーになった彼の元に、いなほと同じ目の色をした、刀身のない剣を持った不思議な少女が来るのは、もう少し先の話である。
バン・バット
種族・ヒューマン
ランク・H-
年齢・25歳
身長・173センチ
体重・77キロ
詳細
雷神と言う、三人だけの小さなギルドの一員で、シェリダンの隙間産業とでもいえる仕事をして毎日を生きてきた。
性格は楽観的で、下品ではあるが嫌われないタイプ。命の恩人であるいなほのことを尊敬している。
罠に対する知識が深く、彼の技量レベルはシェリダンでも両手の指で足りるくらいしか存在しない。
三章終了時、火蜥蜴の爪先の罠専門として入り、活躍はしているものの、昔なじみを失ったことへの喪失感は大きく、それから暫くして冒険者を引退し、マスターが病死したことで人手が足りなくなったセンスの従業員になる。毎日コリン尻を蹴り上げられる日々をすごしながら、悪くない今に満足してはいる。
そんな折、久しぶりに薬草を取りに行ったところ、再びオークの集団に遭遇。危うく死にかけたところを、ちっこい癖にいなほと似た雰囲気をもつ少女に助けられることになったり。
コリン・テイル
種族・ヒューマン
ランク・H
年齢・21歳
身長・164センチ
体重・50キロ
B・83 W・53 H・84
詳細
そこらの冒険者よりも腕っ節の強い勝気で明るいセンスの看板娘。鍛えてもいないのにランク持ちという稀有な人材で、努力と経験をつめば、いずれはCランクに届きうるレベルであることを本人はおろか周りも知らない。
シェリダンで産まれ、生きてきたからか、独特の生死感を持っており、人の生き死にについてはドライである。さらに人に惚れっぽく、少しでもいいと思った相手にはすぐに靡いてしまう軽い女性。とはいっても、彼女が少しでもいいと思う男が早々いないので、あまり軽いとは言えないが。
料理を作るのが好きで、いずれはセンスを引き継ぎ、自分の店としていくことが夢。
三章終了時、体調が急変したマスターがそのまま息を引き取り、彼が残した遺言によってセンスのマスターとなる。しばらくは一人で切り盛りしていたが、ギルドを辞めたバンを従業員として採用。その尻を蹴りながら、そこそこに充実した悪くない毎日を過ごしている。
バール
種族・鬼人
ランク・C+
享年・89歳
身長・193センチ
体重・105キロ
詳細
かつて、血色の棺桶に挑み、その命を散らした誇り高き武人。永遠に囚われることになってしまった己の身を嘆き、自棄になっていたが、ようやく訪れた好敵手、早森いなほの存在によって、戦いの高揚を再び感じることになる。
最後は隙を突かれる形でサンタに消滅させられたが、それでも、戦い、死に、束縛から解放されたことによる満足からか、その死に顔は安らかであった。
アングラム・カリオストロ
種族・??
ランク・??
年齢・??歳
身長・176センチ
体重・61キロ
B・90 W・51 H・91
詳細
美人だが、顔に一本、痛々しい傷跡が走っている。竜の息吹の現ギルドマスターで、周囲からはE+ランクの実力者と思われているが、正確なランクは一部の者以外に誰も知らない。
世界を見通すとも言われるほど、遠見の魔法を得意としており、周りには隠しているが、その力で迷宮内を見通すことも可能。
謎多き美女で、その瞳の奥に、陰鬱な影を宿している。
三章終了時、カッツァから鍵を返してもらってからしばらくしてから、『たまたま』外に出たときに、『偶然』シェリダンには間違いなく似合わない小さな少女と遭遇することに。
クロウ
種族・ハイヒューマン
ランク・??
年齢・??歳
身長・184センチ
体重・78キロ
詳細
アングラムを守る美貌の青年騎士。寡黙で、忠義の男。アングラムの命令であれば、なんであろうが躊躇なく遂行する。堅物そうに見えるが、アングラムが関わらないことであれば、結構普通に話せる。
周りにはEランクの実力者として名が通っているが、その本当のランクは彼のチームの仲間すら知らない。唯一、アングラムのみが彼の実力を知っている。
三章終了時、アングラムと共に小さな少女と出会い、彼女のサポートをすることに。
フリッツ・ペイン
種族・ヒューマン
ランク・H
年齢・28歳
身長・177センチ
体重・76キロ
詳細
雷神のギルドマスターで、バンとバッツと共に、シェリダンへ夢を求めてきた。といっても今ではそんな夢なんて引っ込み、すっかりお得意の罠の腕を使って、細々と、だがたくましく生きていた。
戦意の行軍の手によって死亡。いつかは土地を買って、農家にでもなろうかと思っていた。
バッツ・リンガロン
種族・ヒューマン
ランク・H-
年齢・20歳
身長・172センチ
体重・59キロ
詳細
雷神のギルドメンバーで、バンとフリッツの弟分。冒険者には見えないほど優男だが、彼もまた罠に関する知識は豊富。その知識を生かして、いつかは魔法学院の教師になるつもりだった。
戦意の行軍の手によって死亡。教師の夢は果たされずに散っていった。
こっから蛇足
戦意の行軍
色々やらかしたギルド。以下、そのメンバーの末路とかについて。
クレイン・ラングルス
種族・ハイヒューマン
ランク・F+
年齢・19歳
身長・170センチ
体重・58キロ
詳細
それなりにかっこいい、アードナイ内の下級貴族であるラングルス家の現当主。とは言っても、先代の失態によって土地は失われ、貴族としての位も剥奪されたかけの、いわゆる落ち目の貴族。
一年前までアリス姫の護衛を勤めていた。サンタが彼の顔を覚えていないのは、基本的にクレインたち護衛は顔を隠していたため。そのときに偶然、アリス姫が王の審判と言われる難関に挑むことを知る。さらに偶然、シェリダンがその審判の舞台に選ばれたことを知って、この千載一遇のチャンスを物にするため護衛を辞職。シェリダンに彼女が来たとき、いの一番にそのサポートをして、共に審判を攻略し、貴族として返り咲き、あわよくばアリスの意中の男性になることを夢見ていた。
だが王の審判の詳細を知らなかったクレインは、アリス姫が姿を偽ってシェリダンにきているとは知らなかったので、新聞で情報を集めながら、いつアリス姫が来るのかと期待しながら待っていた。結果、姿が違うとはいえ、忠誠を尽くすべき姫の体を殴るは蹴るはするという事態に、事実を知ったらどういう顔をするのかは、最早永遠にわからない。
三章終了時、何かアレな魔法と薬をキメられてしまったことで、身分はおろか、自信の記憶も人格も失った状態で、どっかの変態趣味貴族に売られていった。多分、一ヶ月生きてたらいいほう。
ダルタネス・ヴァイス
種族・ヒューマン(巨人混血)
ランク・G
年齢・29歳
身長・274センチ
体重・265キロ
詳細
巨人とのハーフの男。調子に乗っていたところをいなほに殴られ、敗北する。
腕っ節だけが強みで、その力を含めた実力は、驚くことなかれ、いなほ的にはエリスによる顔面ぺちぺち攻撃よりかは脅威というレベルである。すげぇ!
そしてエリス得意の顔面ぐにぐに攻撃と比べると、正直どうでもいいレベルでもある。
ヤンキーの怒りに触れてしまったことによる犠牲者第一号。四肢を回復不可能なレベルに砕かれ、その様で火蜥蜴の爪先に連れ去られ、助けてくれと懇願したにも関わらず、シェリダンでも結構特殊な部類のダンジョン内に放置された。
三章終了時、触手プレイ中。誰得だよ。
ウェンディ
種族・ヒューマン
ランク・G+
年齢・22歳
身長・161センチ
体重・48キロ
B・81 W・60 H・82
詳細
戦意の行軍の魔法担当。色んな魔法を使えて、まぁあれ、色々あって戦意の行軍へ。
いなほの怒りの餌食になった犠牲者第二号。ダルタネスよりも悲惨な目にあいかけたところをぎりぎり気絶だけですんだが、起きたら起きたで市内全裸連れまわしのあげく、尻向けたまま干されるという屈辱を味わうことに。
三章終了時、ひぎぃ、あへぇ。
メリル・メイスン
種族・ヒューマン
ランク・G+
年齢・23歳
身長・164センチ
体重・52キロ
B・79 W・57 H・80
詳細
戦意の行軍の剣士枠。成り上がりのために乗った船は、三途の川の渡し舟であった。いなほに頭蓋骨を割られて気絶。起きた後はいなほの恐ろしい殺気がトラウマとなって正気を失った。
すでに狂ってしまった彼女をどうしたもんかと考えたが、どうでもいいやという結論に到達。適当なダンジョンにぶち込んで、以後の消息は不明である。
三章終了時、おほぉ、んほぉ。
シード
種族・ヒューマン
ランク・G+
年齢・20歳
身長・170センチ
体重・56キロ
詳細
クレインの懐刀。語ることは特にない。いなほという悪魔と出会って、なんか悟りを開いた。
三章終了時、なんやかんやあって奇跡的に逃げ出した彼はその後、『筋肉終末論』という、筋肉が世界を圧死させるという奇想天外な論文を発表。冗談みたいな内容のため、百部も売れずに絶版となった。
後に、とある絵描きさんの愛読書となる。
お次は、世界法則。心鉄金剛などの装備について。