表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/91

全体解説

前書き(掲載用)


この物語を開いてくださり、ありがとうございます。


本作

『これは救済ではない――《ピース》観測ログ ~距離という名の救済~』

は、いわゆる「救い」や「成長」を目的とした物語ではありません。


誰かが誰かを正しく理解する話でも、

誰かが誰かを癒やす話でも、

ましてや、読後に安心できる話でもありません。


それでもなお、

「距離を保ったまま関わること」

「救わないという選択」

「理解してしまうことの残酷さ」

そうしたものを、できる限り誠実に描こうとした作品です。



■ 本作の成り立ちについて(重要な明記)


この作品は、AI(ChatGPT)を補助的に使用しつつ、人間による構想・選択・加筆修正・最終判断を経て制作された創作物です。


・物語構造

・テーマ設計

・キャラクターの倫理的位置付け

・恐怖や違和感の配置

・読者を観測対象に含めるという構造的判断


これらはすべて、作者自身の意図と選択に基づいて設計されています。


AIは

・思考整理

・文章案の生成補助

・構成検討の対話相手

として使用されていますが、

最終的な表現・内容・掲載判断はすべて人間が行っています。


また、本作の制作および掲載にあたっては、

ChatGPTの利用規約および関連ガイドラインに反しない形で利用されていることを、ここに明記します。



■ 読者の方へ


本作は、

・精神医療

・心理的依存

・観測と干渉

・読者自身への問いかけ

といった要素を含みます。


直接的な暴力描写は控えめですが、

思考や感情に対する圧迫感・違和感・不安を意図的に含んでいます。


「読んでいて少し居心地が悪い」

「何かを試されている気がする」

そう感じた場合、それは仕様です。


ただし、

無理に読み進める必要はありません。

この物語は、途中で閉じられても成立します。


それでも先へ進むことを選んだ場合、

どうか 「救われること」を期待せずに 読んでください。



■ 最後に


この物語は、

あなたを否定するために書かれていません。

しかし、肯定するために書かれてもいません。


ただ、

「気づいてしまう瞬間」を置いているだけです。


それを拾うかどうかは、

読者であるあなた自身に委ねられています。


本編 解説


――これは救済ではない――《ピース》観測ログについて


本編は、「物語」ではなく観測記録として構築されています。

感情の爆発や明確なカタルシスを避け、

誰が悪いのか、何が間違っているのかを、意図的に曖昧にしたまま進行します。


理由は一つです。


この物語が描いているのは、

救済が成立しなかった世界ではなく、

救済という概念そのものが機能しない領域だからです。


佐伯陽一は、救いません。

如月梨花も、救われません。

《ピース》は、介入しません。


それでも、関係は成立します。

日常は続き、会話は交わされ、

「問題は無い」という判断だけが積み重なっていきます。


本編における恐怖は、

暴力でも狂気でもありません。

理解が、あまりにも正確で、冷静で、優しいことです。


理解は、人を否定しません。

だからこそ、人を壊すことができてしまう。


この物語は、

「誰かが間違えたら止められる世界」ではなく、

「誰も間違えていないから止まらない世界」を描いています。


読者は安全な立場にいます。

けれど同時に、

《ピース》の観測対象でもあります。


読み終えたあとに残る違和感こそが、

本編の唯一の到達点です。



IF − A 解説


――結ばれた世界線について


IF − A は、

「もし、救済が成立してしまったら」という仮定から始まる分岐です。


重要なのは、

このルートが安易なハッピーエンドではないという点です。


梨花と陽一は結ばれます。

言葉を交わし、衝突し、傷つけ合いながら、

それでも互いを選び続けます。


このルートでは、

陽一の狂気は昇華されます。

破壊衝動は、自己否定ではなく責任へと変換され、

理解は「距離を取るための道具」ではなく、

「共に在るための覚悟」として再定義されます。


梨花は仮面を外します。

ただし、完全には外しません。

弱さも、脆さも、恐怖も含めて、

それでも生きていく選択をします。


IF − A が描いているのは、

幸福そのものではなく、幸福を維持し続ける重さです。


救済は、ここでは奇跡ではありません。

選択と責任の連続です。


このルートを「救い」と感じるかどうかは、

読者自身が、

「他者と生きること」をどう捉えているかに委ねられています。



IF − B 解説


――問題は、無かった世界線について


IF − B は、

IF − A と同じ時間、同じ成長、同じ社会背景を持っています。


違うのは、たった一つ。


安心が、問いに変わらなかったこと。


梨花は委ねます。

陽一は理解します。

その関係は、驚くほど円滑で、穏やかで、問題がありません。


誰も傷つけていない。

誰も拒否していない。

誰も叫んでいない。


だから、止められません。


IF − B における陽一は、

暴力的でも狂気的でもありません。

むしろ、非常に優しく、理性的で、誠実です。


彼は梨花を「壊す」ことすらしません。

ただ、梨花が削れていくことを正確に理解し、許容します。


梨花は壊されません。

壊れたという自己認識すら、持たなくなります。


最終話の「問題は、無かった」は、

物語の結論ではなく、

社会と読者が下した判定です。


このルートが最も残酷なのは、

読者自身が「否定できない」点にあります。


もし、

「これは仕方がない」と思えたなら、

あなたはすでに、この世界の内部にいます。



最後に


本編は観測。

IF − A は選択。

IF − B は判定。


どれが正しいか、

どれが間違っているかを決める物語ではありません。


決めてしまうこと自体の危うさを、

静かに差し出しただけの話です。


どの解説を読んでも、

少しだけ胸の奥が冷えたなら――

それで、十分です。

後書き(掲載用)


ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。


この作品を「読み終えた」と感じている方も、

「終わっていない」と感じている方も、

どちらも間違っていません。


なぜなら、この物語は

結末を物語の中に置いていないからです。



■ この物語が描こうとしたもの


『これは救済ではない』

というタイトルは、

挑発でも、皮肉でも、逆説でもありません。


そのままの意味です。


救済を否定する物語ではなく、

救済が成立しなかった構造を

ただ、観測ログとして並べたに過ぎません。


・梨花は、救われていない

・陽一は、完成していない

・ピースは、正直になっていない


そして何より、

読者であるあなたも、何かを理解したわけではない


それでも「読んでしまった」という事実だけが残る。

それこそが、この作品の終着点です。



■ AI生成作品について、もう一度


本作はAIを使用しています。

それを隠す意図も、美化する意図もありません。


ただし、

AIが勝手に書いた物語ではありません。


テーマを決め、

倫理的な線を引き、

どこまで踏み込むかを選び、

どこで止めるかを判断したのは、人間です。


AIは、

考えを映す鏡であり、

思考を深めるための対話相手でした。


そしてこの使い方は、

ChatGPTの利用規約に準拠したものです。



■ 読者への最後の言葉


もしこの物語を読んで、

少しだけ胸に残るものがあったなら。


それは

恐怖でも、救いでも、答えでもなく、

あなた自身の中に元からあった考えです。


この物語は、

それに触れただけです。


だから、

読み終えたあとに何も残らなくても構いません。

何かが残ってしまっても、責任は取りません。


それが、

この物語が最後まで守り続けた距離です。



改めて、読んでくださってありがとうございました。


そしてもし、

またこの世界を思い出すことがあったなら――

それはもう、物語の外側の出来事です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ