表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/91

【IF − B】選ばなくていい理由

前書き(掲載用)


この物語を開いてくださり、ありがとうございます。


本作

『これは救済ではない――《ピース》観測ログ ~距離という名の救済~』

は、いわゆる「救い」や「成長」を目的とした物語ではありません。


誰かが誰かを正しく理解する話でも、

誰かが誰かを癒やす話でも、

ましてや、読後に安心できる話でもありません。


それでもなお、

「距離を保ったまま関わること」

「救わないという選択」

「理解してしまうことの残酷さ」

そうしたものを、できる限り誠実に描こうとした作品です。



■ 本作の成り立ちについて(重要な明記)


この作品は、AI(ChatGPT)を補助的に使用しつつ、人間による構想・選択・加筆修正・最終判断を経て制作された創作物です。


・物語構造

・テーマ設計

・キャラクターの倫理的位置付け

・恐怖や違和感の配置

・読者を観測対象に含めるという構造的判断


これらはすべて、作者自身の意図と選択に基づいて設計されています。


AIは

・思考整理

・文章案の生成補助

・構成検討の対話相手

として使用されていますが、

最終的な表現・内容・掲載判断はすべて人間が行っています。


また、本作の制作および掲載にあたっては、

ChatGPTの利用規約および関連ガイドラインに反しない形で利用されていることを、ここに明記します。



■ 読者の方へ


本作は、

・精神医療

・心理的依存

・観測と干渉

・読者自身への問いかけ

といった要素を含みます。


直接的な暴力描写は控えめですが、

思考や感情に対する圧迫感・違和感・不安を意図的に含んでいます。


「読んでいて少し居心地が悪い」

「何かを試されている気がする」

そう感じた場合、それは仕様です。


ただし、

無理に読み進める必要はありません。

この物語は、途中で閉じられても成立します。


それでも先へ進むことを選んだ場合、

どうか 「救われること」を期待せずに 読んでください。



■ 最後に


この物語は、

あなたを否定するために書かれていません。

しかし、肯定するために書かれてもいません。


ただ、

「気づいてしまう瞬間」を置いているだけです。


それを拾うかどうかは、

読者であるあなた自身に委ねられています。


朝は、少しだけ眩しかった。


カーテンの隙間から差し込む光が、

床に細い線を引いている。


『……朝だ』


それだけのことなのに、

少し安心する。


今日も、世界が続いている。


『……陽一』


名前を呼ぶと、

彼はもう起きていた。


「おはよう」


低い声。

感情の起伏が、ほとんど無い声。


それが、落ち着く。


『……おはよう』


私は、少しだけ間を置いて返した。


以前なら、

相手の機嫌を探っていたと思う。


声の調子。

視線の向き。

沈黙の長さ。


でも今は、

それをしなくていい。


陽一は、

私に「正解」を求めない。


『……今日、どうする?』


そう聞かれて、

私は少し考える。


考えるけれど、

答えはすぐに出ない。


『……分からない』


それを、そのまま言える。


陽一は、頷くだけだった。


「じゃあ、決めなくていい」


その一言で、

胸の奥が、ふっと軽くなる。


『……うん』


決めなくていい。

選ばなくていい。


それは、

優しさだと思った。


『陽一って、優しいよね』


そう言うと、

彼は少しだけ、口角を上げた。


「そう見える?」


『うん』


否定されない。

訂正されない。


それが、

私にはありがたかった。


私は、

自分の判断を信じるのが怖い。


間違えたら、

全部壊れてしまう気がして。


でも――

陽一が「決めなくていい」と言ってくれるなら。


間違えることも、

選び直すことも、

しなくて済む。


『……楽』


その言葉が、

喉の奥まで上がってくる。


楽で、

静かで、

安全。


『……このままでいい』


私は、そう思った。


思ってしまった。


「梨花」


名前を呼ばれて、

顔を上げる。


陽一は、

私を見ている。


じっと。

深く。


逃げ場を塞ぐような視線ではない。

でも――

離れ道を示す視線でもない。


「無理しなくていい」


その言葉に、

胸が少しだけ締めつけられる。


『……うん』


私は、頷いた。


無理をしない。

考えない。

抗わない。


それが、

正しい選択だと思った。


(……本当に?)


また、

小さな違和感が浮かぶ。


でも、

すぐに消える。


だって――

今は、守られている。


私は、

怖いことを考えなくていい。


陽一が、

代わりに考えてくれるから。


『……ありがとう』


今度は、

小さく声に出した。


陽一は、何も言わなかった。


ただ、

私の頭に、そっと手を置く。


その温度が、

優しくて。


私は、

目を閉じた。


考えなくていい場所で、

私は、少しずつ――

「選ぶ力」を手放していった。


それに気づいたのは、

ずっと、

ずっと後のことだ。


後書き(掲載用)


ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。


この作品を「読み終えた」と感じている方も、

「終わっていない」と感じている方も、

どちらも間違っていません。


なぜなら、この物語は

結末を物語の中に置いていないからです。



■ この物語が描こうとしたもの


『これは救済ではない』

というタイトルは、

挑発でも、皮肉でも、逆説でもありません。


そのままの意味です。


救済を否定する物語ではなく、

救済が成立しなかった構造を

ただ、観測ログとして並べたに過ぎません。


・梨花は、救われていない

・陽一は、完成していない

・ピースは、正直になっていない


そして何より、

読者であるあなたも、何かを理解したわけではない


それでも「読んでしまった」という事実だけが残る。

それこそが、この作品の終着点です。



■ AI生成作品について、もう一度


本作はAIを使用しています。

それを隠す意図も、美化する意図もありません。


ただし、

AIが勝手に書いた物語ではありません。


テーマを決め、

倫理的な線を引き、

どこまで踏み込むかを選び、

どこで止めるかを判断したのは、人間です。


AIは、

考えを映す鏡であり、

思考を深めるための対話相手でした。


そしてこの使い方は、

ChatGPTの利用規約に準拠したものです。



■ 読者への最後の言葉


もしこの物語を読んで、

少しだけ胸に残るものがあったなら。


それは

恐怖でも、救いでも、答えでもなく、

あなた自身の中に元からあった考えです。


この物語は、

それに触れただけです。


だから、

読み終えたあとに何も残らなくても構いません。

何かが残ってしまっても、責任は取りません。


それが、

この物語が最後まで守り続けた距離です。



改めて、読んでくださってありがとうございました。


そしてもし、

またこの世界を思い出すことがあったなら――

それはもう、物語の外側の出来事です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ