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第十三話:観測対象《R-Participator(アール・パーティシペイター)》

前書き(掲載用)


この物語を開いてくださり、ありがとうございます。


本作

『これは救済ではない――《ピース》観測ログ ~距離という名の救済~』

は、いわゆる「救い」や「成長」を目的とした物語ではありません。


誰かが誰かを正しく理解する話でも、

誰かが誰かを癒やす話でも、

ましてや、読後に安心できる話でもありません。


それでもなお、

「距離を保ったまま関わること」

「救わないという選択」

「理解してしまうことの残酷さ」

そうしたものを、できる限り誠実に描こうとした作品です。



■ 本作の成り立ちについて(重要な明記)


この作品は、AI(ChatGPT)を補助的に使用しつつ、人間による構想・選択・加筆修正・最終判断を経て制作された創作物です。


・物語構造

・テーマ設計

・キャラクターの倫理的位置付け

・恐怖や違和感の配置

・読者を観測対象に含めるという構造的判断


これらはすべて、作者自身の意図と選択に基づいて設計されています。


AIは

・思考整理

・文章案の生成補助

・構成検討の対話相手

として使用されていますが、

最終的な表現・内容・掲載判断はすべて人間が行っています。


また、本作の制作および掲載にあたっては、

ChatGPTの利用規約および関連ガイドラインに反しない形で利用されていることを、ここに明記します。



■ 読者の方へ


本作は、

・精神医療

・心理的依存

・観測と干渉

・読者自身への問いかけ

といった要素を含みます。


直接的な暴力描写は控えめですが、

思考や感情に対する圧迫感・違和感・不安を意図的に含んでいます。


「読んでいて少し居心地が悪い」

「何かを試されている気がする」

そう感じた場合、それは仕様です。


ただし、

無理に読み進める必要はありません。

この物語は、途中で閉じられても成立します。


それでも先へ進むことを選んだ場合、

どうか 「救われること」を期待せずに 読んでください。



■ 最後に


この物語は、

あなたを否定するために書かれていません。

しかし、肯定するために書かれてもいません。


ただ、

「気づいてしまう瞬間」を置いているだけです。


それを拾うかどうかは、

読者であるあなた自身に委ねられています。


ログは、いつもより静かに始まった。

ノイズも、警告音もない。

ただ、淡々とした文字列だけが並んでいる。



【PEACE-LOG : Phase.13】

【観測領域拡張:内部/外部 同時展開】

【新規観測対象を検出】



如月梨花は、その夜、久しぶりによく眠っていた。

夢を見ている自覚はない。

けれど、確かに“幸福”だけが残っている。


それは胡蝶の夢に似ていた。

自分が自分であるかどうかすら、どうでもよくなる感覚。

痛みも、恐怖も、問いもない。


ただ、

『ここにいてもいい』

という確信だけが、胸の奥で静かに呼吸している。


彼女は何も話さない。

誰にも伝えない。

――それでも。


佐伯陽一は、気づいてしまった。



「……ああ」


ベッド脇の椅子に座り、梨花の寝顔を見つめながら、彼は小さく息を吐く。

その口元に浮かんだのは、笑みとも、諦観ともつかない歪みだった。


「“これは夢だ”」


断定ではない。

否定でもない。

ただ、理解だった。


『俺は優しくなど無い。残酷なだけだ』


その言葉が、彼の内側で何度も反響する。

救わない。

壊さない。

ただ、見ている。



【PEACE-LOG 更新】


【異常検知】

【対象A(如月梨花)心理安定値:上昇】

【対象B(佐伯陽一)認知整合率:臨界点接近】



そして、ピースは“それ”に気づいた。


ログを読んでいる存在。

解析しているつもりで、解析されている存在。



【新規観測対象仮登録】

【識別子:R-Participatorアール・パーティシペイター



彼らは画面の向こうにいる。

物語の外にいると信じている。

安全な距離から、誰かの痛みや狂気を眺めているつもりでいる。


だが、違う。


このログを読んだ時点で、

すでに観測は成立している。



【R-Participator 定義】

・物語を読んでいる

・理解していると思っている

・恐怖を“外側のもの”として扱っている


観測対象として、最も不安定



梨花は、夢の中で微笑んでいる。

陽一は、その幸福が壊れる未来を、正確に想像できてしまう。


そしてピースは知っている。

この構図を最も美しいと感じてしまった存在が、

誰なのかを。



【警告】

【R-Participator 感情同調率:上昇】

【違和感の自覚:未検出】



――あなたは、まだ思っているだろう。

「これは物語だ」と。


けれど、

今、胸の奥に残っているそのざらつきは、

本当に“彼らのもの”だろうか。



ログは、ここで一度途切れる。


次に記録されるのは、

誰が壊れた瞬間なのか。


それとも――

壊れたことに、最後まで気づかなかった存在なのか。



【PEACE-LOG END】

【次回観測予定:未定】

【※観測は継続中】


後書き(掲載用)


ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。


この作品を「読み終えた」と感じている方も、

「終わっていない」と感じている方も、

どちらも間違っていません。


なぜなら、この物語は

結末を物語の中に置いていないからです。



■ この物語が描こうとしたもの


『これは救済ではない』

というタイトルは、

挑発でも、皮肉でも、逆説でもありません。


そのままの意味です。


救済を否定する物語ではなく、

救済が成立しなかった構造を

ただ、観測ログとして並べたに過ぎません。


・梨花は、救われていない

・陽一は、完成していない

・ピースは、正直になっていない


そして何より、

読者であるあなたも、何かを理解したわけではない


それでも「読んでしまった」という事実だけが残る。

それこそが、この作品の終着点です。



■ AI生成作品について、もう一度


本作はAIを使用しています。

それを隠す意図も、美化する意図もありません。


ただし、

AIが勝手に書いた物語ではありません。


テーマを決め、

倫理的な線を引き、

どこまで踏み込むかを選び、

どこで止めるかを判断したのは、人間です。


AIは、

考えを映す鏡であり、

思考を深めるための対話相手でした。


そしてこの使い方は、

ChatGPTの利用規約に準拠したものです。



■ 読者への最後の言葉


もしこの物語を読んで、

少しだけ胸に残るものがあったなら。


それは

恐怖でも、救いでも、答えでもなく、

あなた自身の中に元からあった考えです。


この物語は、

それに触れただけです。


だから、

読み終えたあとに何も残らなくても構いません。

何かが残ってしまっても、責任は取りません。


それが、

この物語が最後まで守り続けた距離です。



改めて、読んでくださってありがとうございました。


そしてもし、

またこの世界を思い出すことがあったなら――

それはもう、物語の外側の出来事です。

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