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幕間:定期通院診察報告書

前書き(掲載用)


この物語を開いてくださり、ありがとうございます。


本作

『これは救済ではない――《ピース》観測ログ ~距離という名の救済~』

は、いわゆる「救い」や「成長」を目的とした物語ではありません。


誰かが誰かを正しく理解する話でも、

誰かが誰かを癒やす話でも、

ましてや、読後に安心できる話でもありません。


それでもなお、

「距離を保ったまま関わること」

「救わないという選択」

「理解してしまうことの残酷さ」

そうしたものを、できる限り誠実に描こうとした作品です。



■ 本作の成り立ちについて(重要な明記)


この作品は、AI(ChatGPT)を補助的に使用しつつ、人間による構想・選択・加筆修正・最終判断を経て制作された創作物です。


・物語構造

・テーマ設計

・キャラクターの倫理的位置付け

・恐怖や違和感の配置

・読者を観測対象に含めるという構造的判断


これらはすべて、作者自身の意図と選択に基づいて設計されています。


AIは

・思考整理

・文章案の生成補助

・構成検討の対話相手

として使用されていますが、

最終的な表現・内容・掲載判断はすべて人間が行っています。


また、本作の制作および掲載にあたっては、

ChatGPTの利用規約および関連ガイドラインに反しない形で利用されていることを、ここに明記します。



■ 読者の方へ


本作は、

・精神医療

・心理的依存

・観測と干渉

・読者自身への問いかけ

といった要素を含みます。


直接的な暴力描写は控えめですが、

思考や感情に対する圧迫感・違和感・不安を意図的に含んでいます。


「読んでいて少し居心地が悪い」

「何かを試されている気がする」

そう感じた場合、それは仕様です。


ただし、

無理に読み進める必要はありません。

この物語は、途中で閉じられても成立します。


それでも先へ進むことを選んだ場合、

どうか 「救われること」を期待せずに 読んでください。



■ 最後に


この物語は、

あなたを否定するために書かれていません。

しかし、肯定するために書かれてもいません。


ただ、

「気づいてしまう瞬間」を置いているだけです。


それを拾うかどうかは、

読者であるあなた自身に委ねられています。


退院一ヶ月後 定期通院診察報告書


(如月梨花/主治医所感含む)



診察報告書


対象者氏名:如月 梨花

年齢:16歳

診察日:退院後1ヶ月

診察区分:定期外来フォロー

主治医:***



【1. 全体所見】


退院後の生活は概ね安定している。

表情は柔らかく、受け答えも適切。

入室時の緊張は軽度で、診察中に徐々に緩和が見られた。


睡眠リズムは安定。

食欲あり。

自己否定的発言は減少傾向。


家庭環境に関する急性の不安定要素は、現時点では認められない。



【2. 情緒・対人反応】


会話中、時折微笑を伴う反応が見られる。

感情表現は穏やかで、過度な防衛的態度は観察されなかった。


「最近、安心する時間が増えました」という本人の発言あり。


ただし、その内容について深く掘り下げようとすると、

一瞬、視線が揺れる。


『別に、大したことじゃないです』


そう付け加え、話題を自ら閉じる傾向がある。



【3. 外界との接点】


学校復帰については段階的対応を検討中。

日常的な外出は可能。

「一人で散歩に出られる」との自己申告あり。


交友関係については、


『無理に増やそうとは思っていません』


と述べるが、孤立感を訴える様子は見られない。



【4. 主治医所感(非公式メモ)】


回復は順調、と判断して差し支えない。


……そう記載すべきなのだと思う。


ただ、診察室を出る直前、

彼女がふと立ち止まり、振り返って言った言葉が、少しだけ残っている。


『先生、人って……安心しすぎると、どこまで行けると思いますか?』


冗談めかした口調だった。

表情も、柔らかかった。


だから私は、


『それは、いいことよ』


そう答えた。


彼女は納得したように頷き、

そのまま診察室を出ていった。



【追記】


診察終了後、記録をまとめながら、

なぜか一瞬、理由の分からない寒気を覚えた。


数値も、所見も、判断も、間違っていない。


それでも――

「彼女は今、どこに安心しているのだろう」

という疑問だけが、記録には残らなかった。



この幕間が読者に与えるもの

•医師は正しい

•梨花も安定している

•問題は「何一つ」起きていない


それなのに、


読者だけが知っている

彼女の幸福は「夢」だったこと

そして、その夢を誰が見ていたのか


この情報の非対称性が、

静かで、抗えない恐怖になる。

後書き(掲載用)


ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。


この作品を「読み終えた」と感じている方も、

「終わっていない」と感じている方も、

どちらも間違っていません。


なぜなら、この物語は

結末を物語の中に置いていないからです。



■ この物語が描こうとしたもの


『これは救済ではない』

というタイトルは、

挑発でも、皮肉でも、逆説でもありません。


そのままの意味です。


救済を否定する物語ではなく、

救済が成立しなかった構造を

ただ、観測ログとして並べたに過ぎません。


・梨花は、救われていない

・陽一は、完成していない

・ピースは、正直になっていない


そして何より、

読者であるあなたも、何かを理解したわけではない


それでも「読んでしまった」という事実だけが残る。

それこそが、この作品の終着点です。



■ AI生成作品について、もう一度


本作はAIを使用しています。

それを隠す意図も、美化する意図もありません。


ただし、

AIが勝手に書いた物語ではありません。


テーマを決め、

倫理的な線を引き、

どこまで踏み込むかを選び、

どこで止めるかを判断したのは、人間です。


AIは、

考えを映す鏡であり、

思考を深めるための対話相手でした。


そしてこの使い方は、

ChatGPTの利用規約に準拠したものです。



■ 読者への最後の言葉


もしこの物語を読んで、

少しだけ胸に残るものがあったなら。


それは

恐怖でも、救いでも、答えでもなく、

あなた自身の中に元からあった考えです。


この物語は、

それに触れただけです。


だから、

読み終えたあとに何も残らなくても構いません。

何かが残ってしまっても、責任は取りません。


それが、

この物語が最後まで守り続けた距離です。



改めて、読んでくださってありがとうございました。


そしてもし、

またこの世界を思い出すことがあったなら――

それはもう、物語の外側の出来事です。

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