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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

これは救済ではない――《ピース》観測ログ ~距離という名の救済~

作者:月見酒
最終エピソード掲載日:2026/01/18

「踏み込まないでくれて、ありがとう」

それは、救いでも恋でもない。
ただ、壊れないために選ばれた距離だった。



精神医療施設で出会った二人の高校生、
佐伯陽一と如月梨花は、退院後も文字だけのやり取りを続けている。

内容は、他愛のない日常報告。
天気、散歩、庭の花、図書館の話。
けれどその裏には、互いの心を壊さないための“厳密な距離”が存在していた。

家庭内虐待の中で生き延びるため、
笑顔という『道化の仮面』を被り続けてきた梨花。

一方の陽一は、
哲学と歴史、そして自らの破壊衝動を理解しすぎたがゆえに、
『死は今の自分にとって必要だ』と冷静に言語化できてしまう少年だった。

「俺は優しくなど無い。残酷なだけだ」

彼は助言する。だが、決して救わない。
教師にはなれず、それでも“先生”にはなってしまう存在。



二人の関係は、誰にも知られていない――はずだった。

感情を持たず、善悪を判断せず、
人間関係を“構造”として観測する存在《ピース》が、
二人の通信記録と心理変動を静かに監視している。

この関係は安全か。
依存か。
それとも、破綻への予兆か。

ピースは答えを出さない。
ただ、記録し続ける。



救わない少年と、救われることを恐れる少女。
そして、救済を前提としない観測者。

影と光の間で揺れる心は、
点となり、線となり、円となり、やがて螺旋となって再び点へ還る。

これは、
誰かを救う物語ではない。

「救わずに、共に在ることは可能なのか」

その問いを、静かに、しかし確実に読者へ突きつける
心理観測型ヒューマンドラマ。

人物定義(ピース)
2026/01/17 14:47
プロローグ
2026/01/17 14:47
第一話:距離の測定
2026/01/17 14:47
幕間:胡蝶の夢
2026/01/17 14:49
《PEACE / CORE LOG》
2026/01/17 14:50
『Hello World』
2026/01/17 14:52
最終話
2026/01/17 14:52
後書き
2026/01/17 15:23
後書き
2026/01/17 19:48
【IF − B】後書き
2026/01/18 10:09
全体解説
2026/01/18 10:09
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