あと少し
気が付けばここの生活もだいぶたち、学園入学まであと一年。
学園に入学してしまえば卒業まで寮生活が待っている。
私にとって第二の両親ともお別れになる。
寂しさを埋める為に前以上に両親が私にべったりになっている。
そんな私も何だかんだ嫌じゃない。むしろこちらも寂しさもあるので尚べったりだ。
屋敷の使用人達もとも仲がいいので後一年で離れるのがとても寂しい。
とわいえ、入学準備もしなければならないのでここ最近は忙し。
必要な教材を集め制服にドレス。日用品も揃えなくてはならない。
ここは前の世界と同じなのね。
一人につき一人の専属メイドか執事をつれていける。
私はもちろん昔からお世話になっているコームを連れていくつもりだ。
コームはとても優秀でなんでも器用にこなす。
頭もよく私もよく勉強を教えてもらっている。
一つだけどんなに教えてと頼んでも教えてくれないのが年齢だ。
不思議と私が生まれてから何一つ変わらない要素。羨まし、、、、
そんなコームを連れて今日は買い物にきている。
たまにはお忍びで街に来るのもいいかもしれない。
誰にも気を使わず気軽で楽しい。
活気に溢れ人々が皆楽しそうだ。
「今日はどちらに行かれますか?」
「もう欲しいものは買ったからあとは適当に散歩がてらフラフラしましょ!
コームはどこか行きたいところはない?」
「いえ、私は特にございません。」
「そう?見たい所があったら遠慮なく言ってね!」
それにしても人が多いな。
あちらこちらで露店が開かれいるぶん目移りしてしまう。
ふと目に入ったお店で足を止める。
シンプルだけど品があって光に反射してキラキラ光る宝石。
とても綺麗。
「いらっしゃい!手にとってぜひ見ていってね!」
「えぇ、ありがとうごじます。どれも綺麗」
「これはお守りさ。大事な人に送ればきっと喜んでくれるよ!」
「大事な人、、、、」
お父様やお母様、コームにあげたら喜んでくれるかしら、、、
「ナラ様、お買いになられますか?」
「そうね、、、ラペルピンとブローチをいくつかください。
あと身に着けていても邪魔にならない物はあります?」
「邪魔にならない物ね、、、この小さい宝石がいくつか付いているブレスレットはどおだい?」
「とても素敵!今見してもらった物を全部ください!それとチャームの所を全部シルバーにしてください」
「お買い上げありがとうごさいます!」
「な!お嬢様!こんなにお買いになって何につかうんです?」
「内緒!とても素敵なお買い物ができたわ!ありがとう!」
品を受け取り持てない分は屋敷まで届けてもらおう。
「まさか、公爵家のご令嬢様にお買い上げいただくなんて光栄です!すぐにと届けますので!」
最後までお辞儀をしている店主を後にまちの裏に待機させている馬車に乗り込む。
「今日はとてもいい買い物ができたわ!コーム付き合ってくれてありがとう!」
「そんなに大量に買って何にお使いになるつもりですか?」
「だから、それは秘密!」
「旦那様に叱られても知りませんからね。」
「ばれなければ大丈夫!」
呆れたコームを横目にゆらゆら揺れながらいつの間にか眠りにつく。。。。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
最近、Wi-Fiの調子が悪く更新が遅くなっていしまう、、、、