15話 夜空の大きな星
ベッドからは外が見える。窓の形に切り取られた星空には一際眩しくて大きな光が1つ。
「なー、姉ちゃん……あれが月だったりするのかな」
セイカは眠たそうな声のヨウキに話しかけられた。
「月よりもずっと小さいから、星の範囲内だよ。……きっと」
「おー、今日は星って言葉をよく聞いた気がするな」
「フロディさんが食前のお祈りとして言ってたね」
「そういえば言ってたかもな」
神秘的な輝きの星だ。神格視されていても全く不思議ではない。
「あれのことだな」
「どうしてそう思うの?」
セイカの質問に「うーん」と軽く唸って考え始めたはずが、途中でスゥ……スゥ……と聞こえてきた。寝ているんじゃないだろうか。
「ヨウキ?」
「ハッ……なんだっけ?」
絶対に寝ていただろうヨウキにセイカは一点を指さしながら言う。
「フロディさんたちが言っていた”星”がどうしてあれだと思うの? って」
「ま、眩しいから……」
ヨウキの答えにセイカは軽く吹き出した。
「あはは、予想外の答え。眩しいならカーテン閉めようか」
「ううん」
「閉めなくていいの?」
「うん……閉めたら寂しそうだから……」
「ヨウキ?」
「ごめん……眠くて何言ってるか自分でもわかんないや」
「寝たほうがいいね」
「ん……おやすみ」
すぐにヨウキからは規則的な寝息が聞こえてきた。
「思い入れのある世界、どっちも……」
セイカは星空のもっとずっと先を眺めながらポツリとこぼす。その目には一体何を映しているのだろうか。
微かな光に照らされたヨウキの寝顔を見て安心した顔になると、セイカは目を瞑る。
次第に二人分の寝息が重なっていった。
この話を書いていたとき、なぜか作者も眠くなりました




