やばかった(製薬工場編) 前編
おっすううううう
10時間前の話をするよ……
実にタイムリー
製薬プラントってのがこの世には存在する
(おっちゃんイチバン苦手)
そのまま薬を造るとこなんだけど
他のプラントには絶対ない
清浄区域なる場所があって
さらにその中にクリーンルームなるものがある
(場所によって言い方まちまち)
上でもしれっと言ってるけど……
あたし、製薬工場苦手なんだねぇ……
何が嫌かって
その区域に入るのに
着替えなきゃならんのよ
それがもう、素晴らしく面倒くさくて
ナウシカが腐海の森に入るような格好をせにゃならんのだ
さらに言うと、あたしの作ってる機械とか置いてある場所は
そこからさらにもう一段回清潔レベルが上がった区域にあって
そのせいで、その区域の手前でもう一回着替えを行わなければならない
はぁぁ、めんどくさい……
さてさて本題に入ろう
人生で初めて行くプラントだったので少しばかりの緊張はあったのだが、仕事自体は今日一日のみの内容なのでむしろ容易いことだと、どこかたかをくくっていた。
朝、あたしはいつもの小汚い作業服をロッカーにぶち込み、客(そこで働く作業員)に手渡された使い捨ての防塵服に袖を通した。
客から渡されるそのツナギ型の防塵服は、いつもサイズが合っていない。今日一日しか着ないので、とりあえず誰でも着れるよう、大きめのサイズのものを渡される。
そして靴下をはきかえ、ゴム手袋を装着し市販のものよりはるかに分厚いマスクをつけ、頭にキャップをかぶれば、全身タイツ姿のおっさんができあがる。
そこで問題が一つ生まれる。
『ついさっき出会ったばっかの客の顔がわからねぇ!!』
更衣室には、あたし以外にも数人の作業員が着替えている。だがそこで焦ってはいけない、なぜなら客もあたしの顔を覚えていないからだ。
「おっさん、こっち」
と、客は明後日の方向をむいて言っているので、あたしも
「へいへい」
と、なるべく大きめの声で返すのが暗黙の了解となる。
区域専用の長靴に履き替え部屋を出ると、そこは手洗い場になっていて、はめているゴム手袋のうえから手を洗う。少しだけ気持ち悪い。
それが終わると左右の壁からノズルの出た通路に立たされ、エアーを吹きかけられる。厳しいとこだと、そこで体を回転させられるが、今回は許された。
そんなこんなしてやっと区域に入れるようになる。
しかしだ。
先ほど述べたように、あたしのいじくる機械はその奥のクリーンルームにあり、そこに入るにはさらにもう一回、上記の手順を踏みグレードのアップした防塵服に着替えなければならないのだ。
作業場所に着いたころにはあたしは幾分ぐったりしていた。
なれれば余裕ですよと、客は言うが。さすがに毎日こんなことするなら、職を変えるかなと、あたしは思った。
以下謝罪
ごめん、ねむい。
どーしよ、続き書く気力がないわ……、明日も仕事だし……
はっ! そうだ!
タイトルに前編とつけちゃおっと!
ごめん