思いがけぬ場所
さて、織田信長を暗殺予定の明智光秀の下にむかうことにしよう。
二人乗りのタイムマシンAk-001(試作)に乗り込む。
このAK-001はこの世界唯一のタイムマシンだ。
一般人がタイムマシンにおいそれと乗れる時代がきてたまるものか。
時間:現地日時 1582年6月2日 午前0:00
場所:京都府京都市中京区 本能寺付近
目的地と時間を設定して、トリップボタンを押す。
空間がゆがむような感覚が一瞬体に感じられた後 どすん と音がした。
目的地に着いたようだ。
機械音:西暦1582年6月2日 午前0:00 京都府京都市中京区 本能寺付近
無事到着を確認、周囲の安全を確かめ降りてください。
「ジェノ,ついたの?」
「ああ、今回の仕事もさっくり終わらせて、うまい団子でも買いにいこう」
そんなことを言いながら外に敵がいないか警戒する。
周囲を確認してAK-001から降りる、辺りを見回すとそこは・・・
「お主、そこで何をしている、誰じゃ、答えいっ!」
目の前にいるのはあろう事か、織田信長ではないか・・・。
本能寺付近と書いていたのに本能寺のまさか織田信長の寝所に出るとは。
さぁて、どういう風に仕事をしようか練り直そう。