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俺の異世界生活にチートなんて無い。
俺はゆっくり目を開けると目の前には青い空が広がっていた。
どうやら自分は横たわっているらしかった。
「ううっ...」
上半身を持ち上げて隣を見ると一人の女性が寝ている。
「おーい、コシ!起きろー!」
俺は声を張り上げてコシの身を揺すっていると、
「ん...んー、...はっ、変態痴漢!」
「はっ、はぁー?何でだよ!起こしてやっただけだろ!?」
いやまぁたしかにボディタッチと呼ばれる事はしたよ?でも起こしただけだし別にどこを触ったわけでもないジャマイカ。
「...っ」
俺は立ち上がって前を向くとある事に気付いた。
この世界のカエルでけー、じゃなくて!コレ、モンスターだろ?!
「おっ、おいコシ!コレどうすんだよ!」
「うるさいなーセイラ様から授かったチート武器で消し炭にしてやればいいじゃん」
そ、そうだチート武器くれるって言ってた...貰って、ないよね?
「そ...そんなの無いし...」
「エッーー!!...「ギャーーー」」
俺達は必死で近くの街まで走った。